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関西支部第75回研究会【5月9日】

2015/05/01 関西支部

日本映像学会関西支部第75回研究会のお知らせ

下記の通り日本映像学会関西支部第75回研究会を開催いたします。

日時:平成27年5月9日(土)午後2時より
会場:近畿大学東大阪キャンパス EキャンパスA館(文芸学部棟)A-205教室

研究発表1:幻想・現実主義・飛翔場面―高畑勲作品読解試論
発表者:近畿大学総合社会学部 好並晶氏
要旨:嘗て『パンダ・コパンダ』や『アルプスの少女ハイジ』を監督、子供へのファンタジーを提供した動画作家・高畑勲は「いまやわたしははっきりとファンタジーぎらい」と言って憚らない。『火垂るの墓』や、『おもいでぽろぽろ』などの作品創出によって高畑はリアリズム作家と目されるものの、2013年、それに反するように日本最古の「ファンタジー」と言うべき『竹取物語』を材に取る『かぐや姫の物語』を世に問うている。本報告では、『かぐや姫の物語』に垣間見られる映像演出に主眼を置き、高畑作品が作品中で追求したであろう「ファンタジーとリアリズムの拮抗或いは融合」の様相について考察してみたい。

研究発表2:インド映画における女性映画人の役割
発表者:神戸学院大学人文学部 赤井敏夫会員
要旨:インドの大衆映画はヒロイズムの映像表現を中核とした強固なフォーマットを維持しているが、実際の映画製作の段階でも多くの部門において男性優位主義が保たれ、女性は副次的な位置に留められることが多い。そうした環境の中で現役の女性映画人はどのようにこの環境を認識しているのか、また自らの女性性を表現するためにどのような戦略を採っているのか。本発表は2014年4月に科研費基盤(C)の交付を受けた三カ年計画の研究「インド映画における女性性の表象〜映像学・映画製作論的研究〜」(課題番号26370191)を受けて、現役の女性映画人2名を招聘して2015年3月21日に開催したシンポジウムIndian Cinema as Actresses See It; From the Mother India to an Urban Love Romance Heroin, Feminist Representation in Indian Filmsから得た最新の知見を用いて、この問に答えようとするものである。

近畿大学東大阪キャンパス 
〒577-8502 大阪府東大阪市小若江3-4-1
アクセス:(1)近鉄奈良線「八戸ノ里駅」から徒歩20分、バスの場合②乗り場のバス(どれでも)に乗り「東上小阪」停留所でお降り下さい、またはタクシーをご利用下さい。
(2)近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩20分。「長瀬駅」からこられる場合、大学西門から入って学内をまっすぐ突っ切り、東正門をいったん出て横断歩道を渡った正面がEキャンパスです。

アクセスおよびキャンパスマップ
http://www.kindai.ac.jp/about-kindai/campus-guide/access.html
http://www.kindai.ac.jp/about-kindai/campus-guide/higashi-osaka.html
※キャンパスマップで「八戸ノ里」駅方面からの通り進行方向の左手側がEキャンパスです。

日本映像学会関西支部事務局
〒585-8555大阪府南河内郡河南町東山469
大阪芸術大学映像学科内
Tel: 0721-93-3781(内線3327)


報告:会報第171号(2015年7月1日)4頁-5頁