アナログメディア研究会協力「現代美術展 小田原ビエンナーレ 2015」16ミリフィルム映画上映【9月5・6日】

2015/09/03 アナログメディア研究会

アナログメディア研究会協力事業
現代美術展 小田原ビエンナーレ 2015
映画上映のお知らせ

上映場所の地図などは以下の FACE BOOK PAGE をご参照下さい。
https://ja-jp.facebook.com/analogmedia/posts/10206536416585679

浅野優子 アニメーション 上映
太田曜 実験映画 (美術と映画)上映
■ 2015 年 9 月 5 日土曜日 6 日日曜日 PM1 : 00 ~ 3 : 00 、 PM3 : 30 ~ 5 : 30   ( 1日2回上映 )  
■ 場所:岩瀬邸 〜巨欅の居〜 [ おおけやきのいえ ]
小田原市鴨宮 692 JR 東海道線鴨宮駅北口下車5分 TEL:0465-49-6077 (岩瀬邸)
巡礼街道ダイソーの裏手です。ダイソーより脇の道を南側に 30 メートル程。
■■入場無料■■

■■■プログラム■■■
全て 16 ミリフィルム映画作品  16 ミリフィルムで上映します

● 浅野優子 アート・アニメーション 全6作品 32分
◇ 螺旋迷宮  1982 年 3分
◇ 紙の家  1986 年 2分 
◇ 水辺の植物  1986 年 3分
◇ 五つの指の庭  1988 年 5分
◇ 爬虫類  1987 年5分 ◇ 蟻の生活  1994 年 14分

● 太田曜 実験映画 美術と映画 全6作品39分
◇ 根府川  2012 年 6分
◇  INCLINED HORIZON 2007 年 8分
◇  FANTOME 2011 年 8 分
◇  REFLEX/REFLECTION   2009 年 8分
◇  ULTRAMARINE   2014 年5分
◇ フランス・バニング・コック隊長の市警団  2015 年 4分
                  
現代美術展 小田原ビエンナーレ 2015 「感性の磁場」 8/26 ~ 9/14
http://tetumuro.wix.com/odawara#!biennare/c10fk
主催 小田原ビエンナーレ実行委員会  
後援 小田原市  NPO 法人小田原まちづくり応援団 合同会社まち元気小田原
  ( 株 ) ジェイコム小田原 株式会社ポスト広告  tvk( テレビ神奈川 )      
        
協力 日本映像学会アナログメディア研究会 Workroom I  ハーツデザイン

協力&会場 小田原宿なりわい交流館 小田原邸園交流館清閑亭 アオキ画廊 飛鳥画廊 ツノダ画廊 ギャラリー新九郎 巨欅の居ホール&ギャラリー回廊「瞬」  POEM ギャラリー   
協賛 小田原銀座商店会
助成 公益財団法人朝日新聞文化財団
平成 27 年度小田原市市民活動応援補助金交付事業

◆ 浅野優子 プロフィール
もともと好き勝手に作りはじめた人形とアニメーションを今もやっている。粘土、和紙、木、布、羊毛 … いろんな素材で人形を作り、動かす。絵を描く。勝手、と言ったけれど、やっぱり違うかも知れない。名も知らない何十億もの人々の手仕事や物語が私に方向を指し示している。
今回は 16mm の一寸昔の映像作品を上映します。
◆ 8 月 26 日~ 9 月 7 日、新作人形などの展示もあります。
 場所:小田原邸園交流館清閑亭
  ( 小田原駅から徒歩 15 分・ 11 ~ 16 時開館・火曜休館・入館無料 )
◆ 作品解説
■螺旋迷宮 紙に手描きのアニメーション。同じ形の絵が画面を埋め尽くす、エッシャーの版画を取り入れたところあり。音楽:田中信幸
■紙の家 トレーシングペーパーに筆ペンと色鉛筆で描き、紙を重ねて撮影して、夢の中のようなフワフワした感じを出そうとした。音楽:有頂天
■水辺の植物 ドローイングから立体のアニメーションへと変わっていく過渡期に作られた作品のひとつ。今見ると、 80 年代の美術の傾向が感じられるように思う。合成はしないで、全部その場で動かし、撮影している。
■五つの指の庭 多角柱や多角錐の側面のひとつひとつに絵を描いて回転させながらコマ撮りした。これもドローイングと立体の中間と言える。関節の動く鳥の人形が登場し、少しばかりパペットアニメーションに近づいてきている。音楽:三木黄太
■爬虫類 実写+ちょこっと立体アニメーション。これもエッシャーの版画「爬虫類」からイメージを引用している。と言っても爬虫類は殆ど出てこないのだが。
■蟻の生活 パペットアニメーション。タイトルは、メーテルリンクの昆虫記と同じで、影響はあるが、原作というわけではない。私のアニメーションで初めての物語性を持つ作品と言える。蟻の社会には全体でひとつの意思があるように見える。音楽:三木黄太

◆ 太田 曜 プロフィール
実験映画制作/研究。 1953 年東京生まれ。パリ第8大学映画科でギィ・フィマン、クローディーヌ・エジックマンから実験映画を、フランクフルトのシュテーデル美術大学でペーター・クーベルカから実験映画と料理を学ぶ。 フランスと日本との実験映画を通しての交流活動も行なう。
◆ 作品解説
■根府川  根府川の旧片浦中学校でアートイベントが行われた。これに参加して作品上映しなかったら、根府川駅で降りる事は決してなかっただろう。会場の元中学からは海が見えた。飯室哲也氏のインスタレーションは窓から海が見える理科の教室に設置されていた。
■ INCLINED HORIZON 山梨県の白州で行われたアートイベントに美術家の原口典之氏が斜面という作品を制作した。技面が斜めに傾いている。この作品を映像的に解釈しようと作られた映画。
■ FANTOME 原口典之氏は横浜の展覧会のファントムを白州へ設置した。山に囲まれた休耕地に置かれた銀色の機体はのどかな田園風景を一変させた。
■ REFLEX/REFLECTION  彫刻家山本衛士氏の作品を反射/内省という観点から映像化を試みた。町中や田舎にあって周囲の風景を映し出す彫刻作品、それを映し出すスクリーンもまた反射する光で出来ている。
■ ULTRAMARINE  “画家”藤村克裕氏の“絵画”は均一に塗り込められた色面と、遠近法的な引っ掻き傷で出来ていた。海を越えてやって来た青はやがて空の色と一体化して闇に溶け込んで行く。
■ フランス・バニング・コック隊長の市警団 はじめて、面識のない美術家の作品で映画を作った。実際に写されているのは“夜警”そのもですらないのだが、もちろんレンブラントとその作品への尊敬がこの映画を作らせた。

以上。

日本映像学会アナログメディア研究会
代表 西村智弘
運営構成員 末岡一郎・太田 曜・川口 肇
〒166-0011 東京都杉並区梅里1-3-3
阿佐ヶ谷美術専門学校(末岡一郎)


報告:会報第172号(2015年10月1日)54頁