第39回映画文献資料研究会【3月8日】

2016/02/29 映画文献資料研究会

第39回映画文献資料研究会のお知らせ

日本映像学会映画文献資料研究会では、下記のように研究例会を開催いたします。会員の皆様のご参加をお待ちしています。

「プロデューサー加賀四郎と『舗道の囁き』(1936)」

企画趣旨:1931(昭和6)年に松竹を脱退した鈴木傳明が、不二映画等での活動を経て、監督・主演した『舗道の囁き』は、同じく松竹出身の加賀四郎が(昭和11)年に設立した加賀ブラザーズ・プロの第1回作品として完成させました。タップ・ダンサー中川三郎とジャズ歌手ベティ稻田が出演した本格的なジャズ・ミュージカル映画ですが、戦前は封切られることのないまま、敗戦後の1946年になって、『思い出の東京』と改題され、松竹の配給でようやく公開されました。その後、プリントは行方不明とされていましたが、1996年にUCLAのアーカイヴで発見され、フィルムセンターに収蔵されました。同センターでは、2007年の『日本映画史横断② 歌謡・ミュージカル映画名作選』の中で上映されましたが、今後の研究が待たれるところです。今回は、『舗道の囁き』の特別上映に併せて、プロデューサー加賀四郎のご子息である祥夫氏をお招きし、小笠原隆夫会員との対談形式でお話を伺います。

加賀四郎
1904(明治37)年大阪生まれ。1929(昭和4)年明治大学商学部卒業後、松竹蒲田撮影所宣伝部に入社。不二映画、入江プロ、新興キネマを経て、1942(昭和17)年創立時の大映に入社。営業調整部長、宣伝部長、企画部長などを歴任、三隅研次の『剣鬼』(1965)や増村保造の『刺青』(1966)などの企画を担当。女優の加賀まりこは末娘。

日時:2016年3月8日(火)13:00~15:30
会場:東京国立近代美術館フォルムセンター小ホール(東京都中央区京橋3-7-6)
※参加人数により、試写室に変更の場合あり
アクセスマップ:http://www.momat.go.jp/fc/visit/information_map/

第1部:映画『舗道の囁き上映』(1936年加賀ブラザーズ・プロ・84分)
監督:鈴木傳明 原作・脚本:稻津延一
撮影:山中眞男 音楽:渡辺良
出演:ベティ稻田、中川三郎、関時男、花房銀子、中野英治

第2部:対談
加賀祥夫氏(元松竹演劇プロデューサー)
小笠原隆夫会員(日本大学大学院芸術学研究科)

参加費:無料・事前申込制
※会場準備のため、3月6日(日曜日)までに下記のメールアドレスに申込をお願いします。
主催:日本映像学会文献資料研究会(代表:田島良一)
申込及び問合先:nishimur@img.t-kougei.ac.jp
東京工芸大学芸術学部映像学科 西村安弘(本企画担当)

以上
日本映像学会映画文献資料研究会
代表 田島良一
〒176-8525
東京都練馬区旭丘2-42-1
日本大学芸術学部映画学科内