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中部支部第2回研究会【12月10日】

2010/11/24 中部支部

下記の通り日本映像学会中部支部2010年度第2回研究会を開催いたします。
会員の皆様には奮ってご参加下さいますようお願い申し上げます。

●日本映像学会中部支部第2回研究会
日時:2010年12月10日(金)17時~19時半頃まで
会場:名古屋文化短期大学 A館3階アセンブリーホール

 

○第一部
17:00~17:45 研究発表とディスカッション

畑あゆみ会員(愛知県立大学他非常勤講師)
<非人称の空間>というユートピア:自主記録映画『沖縄エロス外伝・モトシンカカランヌー』(1971)における上映運動の試み
研究発表要旨
『圧殺の森―高崎経済大学闘争の記録』(1967)を皮切りに盛り上がりを見せた1960年代末から1970年代初頭にかけての独立プロによる自主記録映画運動は、小川紳介や土本典昭、東陽一ら岩波映画出身のいわば「プロ」の作家たちだけでなく、運動の大きなうねりに刺激を受け映画製作を始めた多くの「小川以降世代」の若手ドキュメンタリストたちによっても支えられた。本発表では、この新左翼運動と密接に連携した自主上映ブームのなかで、当時の若手製作者たちが自らの自主上映運動の「場」をどのように捉え、理想化し、そしてそこに集まる観客とどのように向き合おうとしていたのかという点を検証してみたい。

17:45~18:00 休憩

○第二部
18:00~19:30 講演とディスカッション
趣旨:映像作家で、研究者である講師を招き、ドキュメンタリー映画制作について話を聞くとともに、映画制作と国家(歴史・ネイション)の関わりについて考える。

講演者:慶応大学環境情報学部 専任講師 藤田修平氏
題名:「台湾でのドキュメンタリー制作~方法論、歴史・ネイションをめぐって~」
内容:
1)作品の紹介と内容、背景の説明
2)制作方法について(その問題点、課題など)
3)そこで考えたこと(国民国家、オーラルヒストリーなど)

藤田修平氏略歴(研究室HPより)
南カリフォルニア大学の大学院で映像制作を学んだ後、台湾で制作活動を始める。台湾での生活や体験を基にした長編映画「寧静夏日」はフィラデルフィア映画祭や釜山国際映画祭をはじめとして、世界各地の映画祭で上映された。その後、神奈川県に住まいを移し、第二次世界大戦中に日本で軍用機の生産に従事した約八千人の台湾の子供たちに関するドキュメンタリー「緑の海平線」をプロデューサーとして、郭亮吟監督と4年をかけて制作。2003年より慶應大学環境情報学部の専任講師を務める。

(アクセスについてのHPアドレス)
http://nfcc-nagoya.com/juken/gaiyo/access/index.html
地下鉄新栄駅から徒歩2分です。構内に駐車できるスペースがないので、できるだけ公共交通機関を使って来てください。(周辺にはコインパーキングが多数ありますので、お車でお越しの際はご利用ください。)
正面玄関から入りエレベーターに乗り、三階で降りてください。会場はエレベーター右手にある大講義室です。
*研究会終了後に懇親会を予定しています。
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日本映像学会中部支部
http://jasias-chubu.org/

担当 池側隆之
〒464-8601 名古屋市千種区不老町
名古屋大学大学院国際言語文化研究科
メディアプロフェッショナル論講座内
tel/fax:052-789-4348(研究室)