アジア映画研究会(第3期 第9回)開催のお知らせ【12月7日】

2021/11/15 アジア映画研究会

アジア映画研究会会員/日本映像学会会員各位
《日本映像学会アジア映画研究会(第3期第9回)開催のお知らせ》

アジア映画研究会(第3期第9回/通算第42回)を下記のとおり開催します。
日時:2021年12月7日(火) 18:00~20:00
(Zoomによるオンライン開催/事前申込制)
申込:12月2日(木)締切
下記URLより所定のフォームにご記入の上、お申し込み下さい。
https://docs.google.com/forms/d/1XJqomhBiSD__xkO7wxBqos7baIEb0hMGIp4emK8Knr8/edit

<内容>
①発表(30分+討議)
山下宏洋(シアター・イメージフォーラム 劇場担当)
「『ジャッリカットゥ 牛の怒り』配給の顛末」
<発表要旨>
映画館がなぜインドのインディペンデント映画を直接配給するの? 個人映画や実験映画のイメージフォーラムがなぜ突然インド映画を?
『ジャッリカットゥ 牛の怒り』を配給していて何度か投げかけられた疑問です。その背景にはいくつか理由があったと思います。一つにはミニシアター系映画配給業の変化と、それを加速させているコロナ禍。もう一つの側面としては、いわゆる”アート映画”のジオグラフィーと形式の変容。ミニシアター劇場番組編成担当者として、アート映画上映者として、本作品配給という試みとその手応えについて、お話しできたらと思います。

②発表(30分+討議)
安宅直子(南インド映画研究者)
「タミル語映画とカースト」
<発表要旨>
 インド映画のはじまりから現在に至るまで、芸術映画でも娯楽映画でも、カーストは常に画面に表れ、言及されてきた。本発表では、カーストに対するアプローチに特殊性をもつ南インドのタミル語圏において、娯楽映画の中でカーストがどのように扱われているかを実例を示しながら概説する。

 発表の中で2018年のタミル語映画『僕の名はパリエルム・ペルマール』について言及する予定です。
ご興味をお持ちの方はDVDや配信で事前にご覧になることをお勧めいたします。
 DVD販売:https://www.happinetonline.com/ec/pro/disp/1/10863011
 DVDレンタル:https://tsutaya.tsite.jp/item/movie/PTA00013B4X8
 配信:https://www.im-o.net/
DVD販売とレンタルは上記以外のサイトでも取り扱いがあります。

[座長より]
以前、インド映画『ジャッリカットゥ 牛の怒り』ご鑑賞のお願いをしました折には、ご協力下さりありがとうございました。
イメージフォーラムという、映画配給&興行の現場からのお話は貴重だと思いますので、ぜひご参加下さい。
また、安宅直子さんお勧めの『僕の名はパリエルム・ペルマール』は、衝撃的な内容だけでなく、斬新な映画表現を使った点でも注目に値する作品です。
この機会にご覧いただき、当日の討議に参加していただければ幸いです。

皆様のご参加をお待ちしております。

12月座長:松岡 環