アジア映画研究会(第3期 第10回)開催のお知らせ【2月1日】

2022/01/17 アジア映画研究会

アジア映画研究会会員/日本映像学会会員各位
「日本映像学会アジア映画研究会(第3期第10回)開催のお知らせ」

アジア映画研究会(第3期第10回/通算第43回)を下記のとおり開催します。

日時:2022年2月1日(火)17時~19時 ZOOMによるオンライン開催
下記URLより事前登録してください。登録後、ミーティング参加に関する情報の確認メールが届きます。
https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/meeting/register/tZYlceyupzwqHdZHRyACQ_7cJCIIfd0_v1mf

内容:
発表:曾文莉(中央大学非常勤) 
【1980年代の台湾映画における日本のイメージ――ニューシネマ以外の映画を中心に】
要旨:1980 年代の台湾映画と言えば、やはり台湾ニューシネマに注目が集まる。1980年代前半、ニューシネマは広く人気を得たし、興行収入もよかった。しかしこれは一時的な繁栄に過ぎなかった。興行市場を重視する民営映画制作会社も一時期郷土小説を多くリメークし、『金大班的最後一夜』(1984)、『嫁妝一牛車』(1985)、『孽子』(1986)などの文芸映画を作ったが、興行収入が低かった。結局コメディー映画、ヤクザ映画など、ギャグや暴力やエロを見せる娯楽映画をたくさん作った。今回の発表では、これまで看過されてきたニューシネマ以外の1980年代の台湾映画に注目し、その中に登場する日本の表象をニューシネマと比較して考察してみたい。

報告:秋山珠子(神奈川大学)
【偶然と選択:翻訳者が語る『侯孝賢の映画講義』】
要旨:侯孝賢が、その創作について余すところなく語った『侯孝賢の映画講義』(みすず書房、2021)。偶然と選択は、侯孝賢の映画制作やキャリア形成にいかに寄与したのか? さらには、語られた言葉から読む言語への翻訳にいかなる作用を及ぼしたのか? 本書翻訳者が偶然と選択のあわいで考察する。
(参考)
侯孝賢著・秋山珠子訳『侯孝賢の映画講義』みすず書房、2021
https://www.msz.co.jp/book/detail/09050/
皆様のご参加をお待ちしております。

2月座長:韓燕麗