映像テクスト分析研究会 2021年度(通算第21回)研究発表会【3月30日】

2022/03/08 映像テクスト分析研究会

日本映像学会会員各位

映像テクスト分析研究会の研究発表会を下記のとおり開催します。
Zoomによるオンライン開催となりますため、運営の都合上、事前に登録された方のみご参加いただけます。ご了承ください。
みなさまのご参加をお待ちしています。

日本映像学会映像テクスト分析研究会
代表 藤井仁子

■日時===========================
2022年3月30日(水曜日)14時開始~16時終了予定
発表後に休憩をはさんで質疑応答あり

■参加方法===========================
Zoomを利用してのオンライン開催です。下記のフォームを通じて3月29日(火)17時必着でお申し込みください。その後、登録されたメールアドレスに接続情報をお送りします。

https://forms.gle/8cmfrd6QvyszFtWS7

■発表者==========================
角井誠(東京都立大学)

■表題・概要===============================
身体の論理――ジャン・ルノワール『ゲームの規則』をめぐって

 第二次大戦前夜に公開された『ゲームの規則』(1939)は、ジャン・ルノワールの代表作の一つとして、これまで作家論から社会学、哲学、ジェンダー論に至るまで様々な観点から分析されてきた。本発表では、アンドレ・バザンの記念碑的な論考「フランスのジャン・ルノワール」を出発点としつつ、この作品を演技、身体の観点から読み直すことを試みたい。バザンによると、ルノワール作品においては、「色彩」が「デッサン」をはみ出すように、演技とドラマ上の主題のあいだに「ずれ」が存在する。そして俳優と事物の「一致」は、ドラマや心理の論理を超えたところで、一種の「啓示」としてなされるという。バザンの議論は、ルノワールの俳優たちが放つ魅力に迫りつつも曖昧さを残しているように思われる。人物たち、そして俳優たちは、心理やドラマに従うのでなければ、いったいどのような「演技の規則」(原題の『La Règle du jeu』は「演技の規則」とも読める)に従っているのだろうか。本発表では、作品の生成を踏まえたうえで、『ゲームの規則』を身体のドラマ、諸身体の関係性が織りなすドラマとして読み直すことで、本作の「規則」というと大袈裟であるが、その論理の一端に迫ることを試みたいと思う。

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お問合せ先:
日本映像学会東部支部 映像テクスト分析研究会
代表 藤井仁子
〒162-8644 新宿区戸山1-24-1
早稲田大学文学学術院
e-mail: jinfujiiwaseda.jp