映像人類学研究会第4回研究会【2月19日】のお知らせ

2023/01/14 映像人類学研究会

日本映像学会映像人類学研究会第4回研究会(2023年2月19日)のお知らせ

下記の通り日本映像学会映像人類学研究会第4回研究会をオンライン(Zoom)にて開催いたします。会員に限らず多くの方の参加をお待ちしております。
ドキュメンタリー映画 『ぼけますから、よろしくお願いします。』の監督であり、ドキュメンタリー作家の信友直子氏をお迎えして、セルフドキュメンタリーにおける介護の問いを通して、自身と身内を被写体にすること、さらに、エイジズム、アンコンシャス・バイアスなどの問題を考えてみたいと思います。

概要:参加者の皆さんには、ゲストスピーカー(信友直子氏)が制作した上記の作品『ぼけますから、よろしくお願いします。』の公式サイト:http://www.bokemasu.com/の中にある予告編を事前にご覧頂き、当日はこの作品にまつわる講演を信友氏から頂き、その後、参加者で活発な意見交換、ディスカッションを行いたいと思います。

日時:2023年2月19日(日)14時00分〜16時00分
形式:Zoomを使ったオンライン開催
参加費:無料
どなたでも参加できます。学生さんも歓迎です。
出入り自由ですので、お気軽にお申し込みください。若手制作者、若手研究者の方で興味がある方も是非ご参加ください。

参加申し込み方法:下記 Googleフォームや映像人類学研究会宛のメールでお申し込みください。参加者リスト作成などの準備のため、締め切りは2月13日(月)0:00厳守とさせていただきます。
Googleフォーム:https://forms.gle/QWwp3E6U6RwDAPRRA
メールでのお申し込み、お問い合わせ: visualanthropology2021gmail.com

『ぼけますから、よろしくお願いします。』劇場公開:2018年11月3日
作品概要:テレビディレクターの信友直子氏が、故郷の両親を撮影し反響を呼んだドキュメンタリーに、追加の取材と再編集をして映画化。80代後半で認知症になり自身の異変に戸惑う母と、95歳で家事と介護を担う父の姿を、葛藤しながら離れて暮らす娘の視点で映し出す。長年連れ添ってきた両親の日常を、ドキュメンタリー制作者の視点で真っすぐに見つめる。
作品情報:https://www.cinematoday.jp/movie/T002…
製作・配給: ネツゲン
製作・配給: フジテレビ
製作・配給: 関西テレビ
ねらい:本研究会でとりあげる『ぼけますから、よろしくお願いします。』の前にも信友氏は『おっぱいと東京タワー 私の乳がん日記』にて自らの病を主題にしたセルフドキュメンタリーにより、数々の賞を受賞するなど高い評価を得ている。自身のプライベートな領域に踏み込み、ドキュメンタリーを創るというそのスタイルのパワーはどこから生まれてくるのか。映像を通して人間を描き出すプロセスにおける表現の手法や被写体との距離感をめぐる関心は、映像人類学における主要な課題のひとつである。
本研究会では「セルフドキュメンタリーで食べていく覚悟」と題して、信友氏が実際にドキュメンタリー制作をする中で体感したさまざまな葛藤や(自身が介護をしながら仕事を続けてゆけるのかといった)悩みを通して、ドキュメンタリー制作者としての在り方、介護や認知症などの社会問題、さらに、エイジズム、アンコンシャス・バイアスなどについても考えてみたい。

ゲストスピーカー略歴
信友直子 / ドキュメンタリー作家
1961年 広島県呉市生まれ
1984年 東京大学文学部英文科卒業
1986年 映像制作の仕事を始める
      フジテレビを中心にドキュメンタリー番組を100本以上制作
      テーマは北朝鮮拉致問題、ひきこもり、ネットカフェ難民など、
      社会的なものから、市井の人の人間ドキュメンタリーまで様々。
2009年 自らの乳がん闘病をまとめたセルフドキュメンタリー番組
      「おっぱいと東京タワー~私の乳がん日記~」で
      ギャラクシー賞奨励賞、ニューヨークフェスティバル銀賞など受賞
2018年 認知症の母と老老介護する父を娘の視点で描いたドキュメンタリー映画
      「ぼけますから、よろしくお願いします。」公開
      20万人を動員する大ヒットに。
      令和元年度文化庁映画賞文化記録映画大賞など受賞
2019年 映画の舞台裏を描いた書籍「ぼけますから、よろしくお願いします。」
      新潮社より出版
2022年 第2弾書籍「ぼけますから、よろしくお願いします。おかえりお母さん」出版
2022年 第2弾映画「ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~」公開

司会:本研究会メンバー(田淵俊彦、中垣恒太郎)

式次第(予定)
14時00分〜 開会の挨拶、映像研究会のこれまで(第1回~第3回)の活動についての報告
14時15分〜 ゲストスピーカー・信友氏による講演「セルフドキュメンタリーで食べていく覚悟」
15時15分〜 参加者との意見交換
16時00分頃 終了

映像人類学研究会代表:田淵俊彦