アニメーション研究会・映像心理学研究会合同研究発表会【8月10日】

2013/07/14 アニメーション研究会

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日本映像学会アニメーション研究会・映像心理学研究会
合同研究発表会開催のご案内
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盛夏の候、益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。 さて、アニメーション研究会ならびに映像心理学研究会を下記の如く開催いたします。 会員の皆様におかれましては、是非ご参加くださいますようご案内申し上げます。

映像心理学研究会・アニメーション研究会代表 横田正夫

■日時===========================================
平成25年(2013年)8月10日(土曜日)
アニメーション研究会:13:00~14:20
映像心理学研究会:14:30~16:30

■会場===========================================
日本大学文理学部百周年記念館 会議室1
所在地 〒156-8550 東京都世田谷区桜上水3-25-40
交通アクセスマップ http://www.chs.nihon-u.ac.jp/access/
キャンパスマップ http://www.chs.nihon-u.ac.jp/wpchs/swf/map.html

■プログラム=====================================
1.アニメーション研究会

講演:アニメにおけるジェンダー表象とオーディエンスの理解―女の子向けアニメを中心に 講師:須川亜紀子氏(関西外国語大学外国語学部) 要旨:2000年初頭から、日本のマンガとアニメは欧米、アジアに大きな市場を獲得した。特に年代、ジェンダー別対象の作品(少年、少女マンガ、少年向け、少女向けアニメ)は、それまでのグラフィックノベルやアニメ番組では多様化されていなかった海外のティーンヒーロー、ヒロイン像に新たなモデルを提示した。一方で、過激にセクシュアライズされた美少女表象など、日本アニメにおける女性表象ステレオタイプは、しばしば批判の対象となっている。 本発表では、女の子向け「魔法少女」アニメと成年(青年)向け「萌え」アニメにおける女性表象をとりあげ、テキスト分析を試みる。また、発表者が関わっている海外オーディエンスの日本のアニメ理解に関するプロジェクトで析出された、海外オーディエンスのジェンダー理解に対する事例も紹介したい。

講演発表:13:00~14:00
質疑応答:14:00~14:20

2.映像心理学研究会

報告:アニメーションにおける動きを作る現場の実際と理論の連結を図る試み
2:30‐3:30
報告者:片渕須直会員(日本大学芸術学部映画学科)
要旨:アニメーション創作の現場で用いられている作画技術を運動知覚の理論研究と関連付け、「原理」を明確にした上でそれぞれの技術を取り扱えるようにしたい。これにより、今は感覚的にしか語ることができないアニメーションの「動きを作る技術」を、より一般化された基準で計れるようにしたい。それはアニメーション創作における「動き」の地位を向上させることに役立つだろうし、大学レベルでのアニメーション教育においても有効なものとなるだろう。こうした目的が達成されるには、創作現場サイドと研究サイドの度重なる対話が必要となることが予想されるが、その最初のアプローチとして、アニメーションの作画現場で行われている作業の実際、現場において感じられている動きについての感覚的なものを、研究側に開示することから始めたい。具体的には、「1コマ作画」「2コマ作画」「3コマ作画」の使い分けと、そのそれぞれから受ける感覚について、及び「先ヅメ」「後ヅメ」といった作画技術について紹介し、その効果について分析したい。

報告発表:14:30~15:30
討  論:15:30~16:30
指定討論者:中村浩氏(北星学園大学短期大学部生活創造学科)

注)動きの研究は継続的に実施し、基礎資料として研究会での報告をまとめ、冊子を作る予定。

■参加申込・問合せ先============================
日本大学文理学部心理学研究室(横田正夫)
〒156-0045 東京都世田谷区桜上水3−25−40
E-mail: myokota@chs.nihon-u.ac.jp
Tel: 03-5317-9720 Fax: 03-5317-9427 ===============================================
以上


報告:会報第164号(2013年10月1日)44頁