アジア映画研究会(第3期第18回)開催のお知らせ【8月5日】

2023/07/13 アジア映画研究会

アジア映画研究会会員/日本映像学会会員各位

アジア映画研究会(第3期第18回/通算第51回)を下記のとおり開催します。
日時:2023年8月5日(土)14時~17時 
場所:東京大学駒場キャンパス18号館4階
共催:科研費基盤研究(C)「東アジアのトランスナショナルなネットワークと在日コリアンの映画運動の社会史」、科研費若手研究「冷戦下東アジアにおける〈ポスト帝国〉の越境的映画人ネットワーク」

*会場の18号館が施錠されているため、事前申込要です。参加希望者は7月31日までに下記よりお申し込みください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScvGCJihWqtkHDIYbscbjXgkGIOFAugV2CraCvFgd4GkPynvg/viewform?usp=pp_url

プログラム:
第一部:14:00-15:30
【帝国日本を生きた朝鮮映画】 
梁仁實(岩手大学准教授)
要旨: 帝国日本において朝鮮映画はどのような位置付けになっていたのか。そして、映画館の経営者と映画を観に映画館に集まった人々、映画を作る人々はどのような思いでいたのか。本書は今までの植民地/非植民地、支配/被支配、観る/観られる、などの固定的な二項対立の図式から離れ、資本主義の申し子である映画製作や興行の立場から朝鮮映画を捉えるもう一つの視点を提示しようとしたものである。また、在日朝鮮人たちがいかに、より主体的で能動的な姿で映画に「参画」していたのか、についても考える。

コメンテーター:丁智恵(東京工芸大学准教授)

(休憩:15:30-16:00)

第二部:16:00-17:00
【朝鮮映画から韓国映画へ:ローカリティ、メロドラマ、観客──梁仁實『朝鮮映画の時代 : 帝国日本が創造した植民地表象』に触発されて】
韓瑩(東京大学大学院総合文化研究科博士課程)
要旨: 植民地時代の朝鮮映画と戦後の韓国映画の間にはどのような関連性や連続性があるのか。梁仁實の著書『朝鮮映画の時代: 帝国日本が創造した植民地表象』に触発され、ローカリティ、メロドラマ、観客の観点で朝鮮映画から韓国映画への移行について考察する。具体的には、植民地時代の朝鮮映画や朝鮮劇が追求した「朝鮮らしさ」と、新興国家である「大韓民国」のアイデンティティの表出をめぐり、韓国映画が目指した「韓国らしさ」との関係性を探る。また、植民地時代の朝鮮映画と繰り返して翻案された『春香伝』、そして戦後韓国の新派映画に共通するメロドラマ的な要素を検討し、これらのつながりを見出す。最後に、植民地時代の在日朝鮮人や在朝日本人の映画経験と、1950から1960年代の韓国において「ゴム靴」とないがしろにされた女性観客の映画経験を比較し、その変遷について考える。

皆様のご参加をお待ちしております。

8月座長:韓燕麗