2024/12/05 アジア映画研究会
アジア映画研究会会員/日本映像学会会員各位
「日本映像学会アジア映画研究会(第3期第26回)開催のお知らせ」
アジア映画研究会(第3期第26回)を下記のとおり開催致します。
日時:2024年12月21日(土)14:00~16:00 ZOOMによるオンライン開催
下記URLより事前登録してください。会議前日にミーティング参加に関する情報の確認メールをお届けします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSddSCwrpPrxkzM3JT1aXDqnbX33dlHX9kZx5EIjniu_dqLW3w/viewform?usp=pp_url
タイムテーブル
14:00~14:30
■報告:松岡 環(アジア映画研究者、字幕翻訳者)
「日本におけるインド映画公開の現状と問題点」
■要旨
2022年10月に公開されたインド映画『RRR』(2019)は、本年7月で興行収入24億円というかつてない大ヒットとなり、その余波が現在も続いている。また、2024年のインド映画公開本数は19本で、過去最高を記録した。そこに見られるのは日本では従来なかった興行形態であり、その背景にはインド映画独特の事情があるが、そこには問題も潜んでいる。インド映画ブームの現状と問題点を報告する。
14:30~14:40 全体討論
14:40~15:40
■報告:森長 恵梨(インド映画研究者、WEB・動画制作者)
「サタジット・レイの世界」
■要旨
20世紀インドを代表する映画監督として、世界的に広く知られるサタジット・レイ。グラフィックデザインを始め、小説、音楽なども幅広く手掛けた作家としての全体像を紹介し、国際的な評価の所以についても考察する。
15:40~16:00 全体討論
■座長よりひと言
サタジット・レイ(1921.5.2ー1992.4.23)は、日本で公開された作品数が最も多いインド人映画監督です。「オプー三部作」と呼ばれる『大地のうた』(55)、『大河のうた』(56)、『大樹のうた』(59)始め、『大都会(ビッグ・シティ)』(63)、『チャルラータ』(64)、『株式会社ザ・カンパニー』(71)、『遠い雷鳴』(73)、『ミドルマン』(75)、『チェスをする人』(77)、『ピクー』(80)、『遠い道』(81)、『家と世界』(84)、『見知らぬ人』(91)が、今はなき岩波ホールで劇場公開されたほか、『音楽ホール(音楽サロン)』(58)、『主人公』(66)、『グーピーとバーガの冒険』(69)が映画祭等で上映されています。また近年、デジタルリマスター版が次々と作られるようになり、サタジット・レイ作品の映画祭での上映やOTTでの配信が増えてきていることをご存じの方も多いと思います。森長惠梨さんは以前からサタジット・レイ研究を続けてきており、この機会に森長さんの研究発表を通して、彼の全体像を捉えていただければと思います。
皆様のご参加をお待ちしております。
12月座長:松岡 環