2017/02/28 アニメーション研究会
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日本映像学会映像心理学研究会・アニメーション研究会
日本アニメーション学会心理研究部会合同研究発表会のご案内
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日本映像学会映像心理学研究会・アニメーション研究会と日本アニメーション学会心理研究部会の合同研究発表会を下記の如く開催いたします。
今回は、さまざまな心理学的観点からアニメーションについて論じます。ご興味・ご関心がございましたら、是非ご参加くださいますようご案内申し上げます。
日本映像学会映像心理学研究会・アニメーション研究会 代表 横田正夫
日本アニメーション学会心理研究部会 代表 野村康治
■日時・会場
日時:平成29年3月19日(日曜日)
時間:第1部 14:00~16:20,第2部 16:30~18:00
会場:日本大学文理学部百周年記念館会議室2
キャンパスマップ http://www.chs.nihon-u.ac.jp/about_chs/campus_map/
東京都世田谷区桜上水3-25-40
京王線 下高井戸あるいは桜上水下車、徒歩8分
■プログラム
□第1部
日本映像学会映像心理学研究会・日本アニメーション学会心理研究部会
14:00~14:50
表題:「アニメとブリーフ」
ゲスト発表者:岡田和久(日本大学文理学部)
アニメとは映像やストーリーなどさまざまな要素を盛り込んで構成された作品であることから、心理学的には感覚、認知、臨床、などさまざまな切り口によるとらえ直し(再構成)が可能である。ところで、アニメでは登場人物にとって何らかの問題(悩み、事件、敵の出現、など)が生じ、登場人物同士(人以外も含む)での連鎖的なコミュニケーションを通して、その問題解決を目指したストーリーが展開されることが多い。そのような切り口でアニメを考えるとき、ブリーフセラピーの視点が有用と思われる。ブリーフセラピーとは臨床心理学における心理療法の一技法で、主にコミュニケーション連鎖や問題解決に関するものの見方を提供するものである。当日は、そういった視点で有名なアニメ作品を振り返り、ありえない設定で描かれた虚構の世界での問題解決の仕方には現実世界でありえるやり方が持ち込まれている、といった再構成を試みる意義について検討してみたい。
14:50~16:20
「アニメーションに対する心理学的「諸」研究」
野村康治(日本大学文理学部)
「アニメーションの心理学的研究」という言葉から、それがどのような研究なのかについて、ある種のイメージを持つことは可能かもしれない。しかし、アニメーションが多様な表現形式,内容を持つように、心理学にも多様な分野,アプローチ,視座があり、双方の関わりは一義的にとらえられるものではない。そこで本発表では、アニメーションに対する心理学的な関心、研究、探求の可能性などを多面的に論じてみたい。さらに、アニメーションの制作教育に対する心理学的な研究手法の活用例などを取り上げ、アニメーションの作り手育成に心理学が果たしうる役割についても検討していきたい。
休憩
□第2部
日本映像学会アニメーション研究会・日本アニメーション学会心理研究部会
16:30~18:00
「大ヒットアニメに見る心理的特徴」
横田正夫(日本大学文理学部)
「君の名は。」が大ヒットした。この作品が、日本のアニメ界に活気を与えたであろうことは大変喜ばしい。「君の名は。」はアニメならではの特徴がある。それは時間空間軸を容易く超えることである。時間軸は過去へ遡ることであり、空間軸は3次元的な距離を飛び越えてしまうことである。通常の劇映映画であれば、映画的時間と空間が成り立ち、その時間空間は現実のものに基本的には相似的であり、それらを乗り越えるためにはそれなりの装置を用意する。ところが「君の名は。」では装置についての説明もなく、過去へ遡り、距離を短縮させる。そうした体験は本来精神的な病において生じやすいのであるが、登場人物たちは、普通の男の子であり女の子である。ヒーローとして人格的あるいは肉体的に優れているわけではない。普通の男の子と女の子が、時間空間を超えて出会ってしまった奇跡を描くのである。その後、奇跡的体験を忘れ、普通の生活に戻るが、何か物足りない感がある。そして新たな出会いがあり、その出会いの時に、涙が止まらない感動が沸き起こる。日常の出会いが、至高経験となっている。普通の人の日常の中の出会いが奇跡であり、至高経験となりえると語る。
■参加申込
どなたでも参加できますが、資料作成の都合上、3月17日(金)までに下記までお申し込み頂けますと助かります。なお申込み無しでのご参加の場合、配布資料をご用意できない場合がございますので、予めご了承ください。
■参加申込・問合せ先:
日本大学文理学部心理学研究室(横田正夫)
E-mail: myokota@chs.nihon-u.ac.jp
Tel: 03-5317-9720 Fax: 03-5317-9427
以上
日本映像学会映像心理学研究会・アニメーション研究会
代表 横田正夫
〒156-8550東京都世田谷区桜上水3-25-40
日本大学文理学部心理学研究室