2019/01/18 アニメーション研究会
日本映像学会 映像心理学研究会・アニメーション研究会
日本アニメーション学会 心理研究部会
合同研究発表会のお知らせ
日本映像学会映像心理学研究会・アニメーション研究会と日本アニメーション学会 心理研究部会の合同究発表会を下記の要領で開催いたします。今回は、アニメーションの表現や演出に関するご著書を執筆されたお二方に発表をお願いいたしました。ご興味・ご関心がございましたら、是非ご参加くださいますようご案内申し上げます。
日本映像学会 映像心理学研究会・アニメーション研究会 代表:横田正夫
日本アニメーション学会 心理研究部会 代表:野村康治
■開催概要
日時:2019年3月9日
会場:日本大学文理学部百周年記念館会議室2
時間:15:00~17:50
参加費:無料
参加資格:どなたでもご参加いただけます。事前に参加申込み(下記)をしていただけましたら幸いです。
■プログラム
第1部 日本映像学会 映像心理学研究会・日本アニメーション学会 心理研究部会
発表 15:00~16:00 質疑応答 16:00~16:20
「今日を生き延びるためにアニメーションが教えてくれること」におけるいくつかのトピックについて
ゲスト/佐分利敏晴(佐分利奇士乃)(生態心理学・アニメーション研究者)
佐分利敏晴初の単著となった「今日を生き延びるためにアニメーションが教えてくれること(学芸みらい社、2018年12月発行)」の中から、特に重要と言える箇所について解説する。序章で扱った「アフォーダンスとアニメーション」について、および巻末の片渕須直監督との対談「作品の舞台に観る者を招き入れる」で話題に上がったことを取り上げる。
アフォーダンスとは、一見特別なことのように思われることもあるが、実際にはわたしたち動物が生活している「環境」=「身のまわり」に、実に身近にある、行為に利用できる情報の資源である。それは様々なアニメーションにも作り込まれ埋め込まれており、それが登場人物たちの行為に利用されている。
巻末の片渕須直監督との対談では、様々なトピックが扱われた。その中から「風の表現とレイノルズ数」「『かぐや姫の物語』の一場面、かぐやの疾走の描写」「登場人物同士の協調を描くことと実在感」「ストーリーを追わず、ディテールに埋め込まれた物語を読むこと」などについて特に取り上げ、紹介する。
第2部 日本映像学会 アニメーション研究会
発表 16:30~17:30 質疑応答 17:30~17:50
アニメーション業界の制作現場における演出の技術と方法
渡部英雄(湘南工科大学、株式会社パンチ(顧問))
2018年11月25日発刊、『アニメ研究入門(応用編)アニメを究める11のコツ』(現代書館出版)で私が執筆した「演出論-アニメーション業界の制作現場における演出技術と方法」をテーマに本研究会で発表いたします。
アニメーション業界の制作現場では演出がどのような技術や方法を用いてアニメ制作をしているのか。特に、アニメーション制作の映像設計(絵コンテ)に関する演出技術を中心に取り上げていきたいと思います。
その内容は、
・アニメ業界で演出家になるにはどのように学べばよいのか。演出家たちは、技術をどのように習得しているのか。
・過去のアナログ時代と現在のデジタル時代の演出技術と方法の違いについて、
・実写映画の演出とアニメの演出の相違点と共通点について、
・アニメ演出の仕事とは、
・アニメ業界の制作現場の流れ。プリプロダクション、プロダクション、ポストプロダクションで演出はどのような仕事をしているのか、
・演出はどこまでの範囲で権限があるか、
・映像設計としての絵コンテ作成についての基礎知識、マッチカットとカットアウェイそしてイマジナリィライン(想定線)越え方など映画の文法ともいえる観客の混乱を防ぐ方法。
・アニメ演出の表現としての撮影技術について、
など私の経験に基づいて述べていきたい。
■参加申込
資料準備のため3月7日(木)までにお申込みいただけましたら幸いです。お申込みがなくてもご参加いただけますが、配布資料をご用意できない場合もございます。予めご了承ください。また研究会開催後に懇親会を予定しております。懇親会につきましては当日アナウンスいたします。お時間がございましたら、是非懇親会にもご参加ください。
■参加申込み・問合せ先
日本大学文理学部心理学研究室
(日本映像学会映像心理学研究会・アニメーション研究会代表 横田正夫)
E-mail: myokota@chs.nihon-u.ac.jp
Tel: 03-5317-9720 Fax: 03-5317-9427