第49回映画文献資料研究会【10月9日】

2021/09/02 映画文献資料研究会

第49回映画文献資料研究会のお知らせ

日本映像学会映画文献資料研究会では、下記のように研究例会を開催いたします。会員の皆様のご参加をお待ちいたします。

「日本インディペンデント映画研究2 映画監督山本晋也再考」

企画概要:第47回の例会では、「日本インディペント映画研究 獅子プロの時代」と題して、映画監督の佐藤久寿監督をゲストに迎え、向井寛の獅子プロの活動について振り返りました。今回は映画『大色魔』(1971)の上映に併せて、映画史研究家の鈴木義昭氏をゲストにお迎えし、山本晋也監督とその作品世界についてのお話を伺います。

〇山本晋也
1939年東京生まれの山本晋也監督は、1963年日本大学藝術学部演劇学科を卒業後、日本教育テレビ(テレビ朝日)に入社。岩波映画製作所では羽仁進に師事し、市川崑の『東京オリンピック』(1965)制作時には、撮影助手として参加。ピンク映画の初期に、『狂い咲き』(1965)で監督デビュー。日本映画データベース(http://www.jmdb.ne.jp)によると、監督作は188本に上る。新東宝退社後の小森白が設立した東京興映では、渡辺護と中心的な監督として活躍した。『貸間あり 未亡人下宿』(1967)をヒットさせ、人気シリーズに仕立てたのを始め、<女湯もの>や<痴漢もの>といった戯作志向の強い作風で注目された。今回上映される『大色魔』は、日活ロマンポルノ裁判時に、東京地方裁判所で参考試写上映されたことでも知られる。ジョン・ランディスの『ケンタッキー・フライド・ムービ-』(1977)に触発された、赤塚不二夫原案・脚本の『下落合焼とりムービー』(1979)では、一般映画に進出。1980年代以降は、テレビ朝日の深夜番組『トゥナイト』のリポーターとして活躍した。

日時:2021年10月9日(土)15時~17時
会場:国立映画アーカイブ試写室
スケジュール 15時:参考上映『大色魔』(1971年)
16時:鼎談
〇鈴木義昭:映画史研究家
1957年東京生まれ。著書に、『日活ロマンポルノ異聞』(2008年)、『若松孝二 性と暴力の革命』(2010)、『「世界のクロサワ」をプロデュースした男 本木荘二郎』(2016)、『ピンク映画水滸伝 その誕生と興亡』(2020年)など、多数。
〇田島良一:元日本大学藝術学部映画学科教授。
〇西村安弘:東京工芸大学芸術学部映像学科教授(進行)

参加費:入場無料
※会場の関係で、今回は先着10名までがご参加できます。参加希望の学会員は、連絡先のメール・アドレスに9月20日(月)までにお申し込み下さい。
連絡先:西村安弘 nishimurimg.t-kougei.ac.jp

主催:日本映像学会映画文献資料研究会(代表:西村安弘)