バックナンバー

『映像学』バックナンバー
第112号 2024年8月 ¥1,500.-(冊子体)
●巻頭エッセー
志村三代子/映像と教育
Aaron GEROW/Theory, Positivism, and Film Studies in Japan and the United States
石田美紀/アニメと教育――あるアカファンの意見
古賀太/「まだ映画祭をやっているんですか」と言われながら
常石史子/映画の内と外とを行き来すること
●論文
韓瑩/冷戦期東アジアにおける文芸映画の流通と展開を探る――台湾における「涙の小花ブーム」を一例に
胡響楽/「ぼく」でありうる「彼」――映画『他人の顔』(1966)と『燃えつきた地図』(1968)に見られる分身表象
長谷憲一郎/日活におけるトーキー戦略の検証――トーキー移行期のアフレコを中心に
●レヴュー
斉藤綾子/菅野優香著『クィア・シネマ――世界と時間に別の仕方で存在するために』フィルムアート社、2023年4月
劉文兵/雑賀広海著『混乱と遊戯の香港映画――作家性、産業、境界線』水声社、2023年3月


第111号 2024年2月 ¥1,500.-(冊子体)
●論文
入江良郎/映画渡来史再考――吉澤系シネマトグラフの正体は何か
森本光/レーマンによるヒッチコック――『北北西に進路を取れ』のダイアローグ分析
常石史子/トーンビルダー(音=画)――ドイツ語圏における初期「無声」映画の一形態
李範根/日本リアリズム写真集団における「新しい写真運動」と「共同制作」の意味――写真集『長崎の証言』(1970)を中心に
三浦光彦/断片のネットワーク――ロベール・ブレッソン『少女ムシェット』(1967)におけるイメージとナラティブの論理
研谷紀夫/明治期における内親王の肖像とそのメディア表象――小川一眞撮影の周宮房子内親王の肖像写真を中心に
顧夢てい/「影」の再発見――鷹野隆大の〈影シリーズ〉を中心に
龐鴻/『愚公山を移す』における〈パフォーマンス〉――上海档案館から発見した撮影記録資料に基づいて
雑賀広海/カンフー映画とその歴史にたいする二つの解釈――『燃えよ!じじぃドラゴン 龍虎激闘』と『カンフー・ジャングル』における香港の刻印
堀内大暉/マトリクスとしての「無限のフィルム」――ホリス・フランプトンのメタヒストリー的思考
具珉婀/木下惠介の映画における恋する男と音楽――『お嬢さん乾杯』(1949)と『遠い雲』(1955)を中心に
後藤慧/画家の歌を聴け――ビクトル・エリセ監督『マルメロの陽光』における声と字幕を介した像の生成
木原圭翔/映画の鏡面的無意識――ギャレット・スチュアートによる「視覚的無意識」概念の応用について
●レヴュー
韓瑩/梁仁實著『朝鮮映画の時代――帝国日本が創造した植民地表象』法政大学出版局、2022年10月
丸山友美/今野勉著『テレビマン伊丹十三の冒険――テレビは映画より面白い?』東京大学出版会、2023年6月


第110号 2023年8月 ¥1,500.-(冊子体)
●巻頭エッセー
韓燕麗/映画と作家論
木下千花/作家主義と女性映画
中村秀之/「山中貞雄の非情」――作家へのアプローチとその彼方
●論文
韓瑩/『赤いマフラー』(1964年)からみるトランスナショナルな韓国映画の創出と海外進出
徐玉/「家」を出る女たち――『香華』(1964年)における母娘
紙屋牧子/明治末期から大正初期の大衆文化におけるサディズム/マゾヒズムの間テクスト的考察――『五郎正宗孝子伝』(1915年)を起点として
●レヴュー
松本健太郎/渡邉大輔著『新映画論――ポストシネマ』ゲンロン、2022年2月
友田義行/佐藤未央子著『谷崎潤一郎と映画の存在論』水声社、2022年4月


第109号 2023年2月 ¥1,500.-(冊子体)
●論文
田口仁/『略称・連続射殺魔』再考――抵抗形式としてのエクスパンデッド・シネマ
三浦光彦/「不可視の語り手」と作家――ロベール・ブレッソン『田舎司祭の日記』(1951)における語りと演技
常石史子/ポジ編集からネガ編集へ――1920年代ドイツ語圏におけるポストプロダクションの変容
中島晋作/囚われた身体と「黒」の拡張――『盲獣』と『音楽』における映画空間
田中晋平/《プラネット映画資料図書館》の上映活動――1975~1988年まで
行田洋斗/「「演じる」のではなく朗誦する」とは何か――ストローブ゠ユイレ『階級関係』における発話の生成過程
●レヴュー
木原圭翔/Neil Badmington Perpetual Movement: Alfred Hitchcock’s Rope AlBany, NY: SUNY Press, 2021
古賀太/岡田温司著『ネオレアリズモ イタリアの戦後と映画』みすず書房、2022年5月


第108号 2022年8月 ¥1,500.-(冊子体)
●巻頭エッセー
角井誠/映像学のアプローチ
斉藤綾子/逡巡――批評的思考と実践におけるためらいの擁護に向けて
藤井仁子/さよならをもう一度――加藤先生と「批評」
堀潤之/映画の新たな生――デジタル時代の映画分析
増田展大/視覚文化論というアプローチ――ノンヒューマンという観点から
伊津野知多・土田環/付記
●論文
小倉健太郎/セル・アニメーションにおける多層化の起源としてのムーヴィング・パノラマ
名取雅航/『太陽』(2005年)における天皇の人間性の再考――〈見る/見られる〉、運動、演技
研谷紀夫/明治後期における博文堂の写真出版事業――写真師小川一眞との関わりを中心として
藤城孝輔/映画批評に見る創作のインスピレーション――鈴木清順の映画と村上春樹『騎士団長殺し』の比較を通して
久後香純/「アノニマスな記録」としての写真――1960年代後半から70年代前半における写真のリアリズムについて
入倉友紀/松竹蒲田撮影所における女性の映画製作への参画――女優兼脚本家、松井千枝子の活動を通して
原田麻衣/物語る「私たち」――フランソワ・トリュフォー『あこがれ』(1957)における文学作品の映画的変換
高崎郁子/『その信管を抜け!』(1949)のジェンダー表象分析――戦後イギリス映画における傷ついた男性性についての一考察
森年恵/溝口健二のリメイク映画を観る――『噂の女』再考
●レヴュー
高美哿/菅野優香編著『クィア・シネマ・スタディーズ』晃洋書房、2021年11月
佐藤英裕/近藤正毅著『From Rock to Sand岩から砂へ』BASE KOBIKI、2021年1月
玉田健太/堀潤之・木原圭翔編『映画論の冒険者たち』東京大学出版会、2021年10月
飯岡詩朗/トム・ガニング著、長谷正人編訳『映像が動き出すとき 写真・映画・アニメーションのアルケオロジー』みすず書房、2021年11月
日下部克樹/青山太郎著『中動態の映像学 東日本大震災を記録する作家たちの生成変化』堀之内出版、2022年1月
馬場伸彦/長谷川功一著『銀幕の松田聖子――伊豆の踊子・ハワイ・東京ディズニーランド・教会結婚式から見えてくる一九八〇年代』溪水社、2021年4月
北小路隆志/山本祐輝著『ロバート・アルトマンを聴く 映画音響の物語学』せりか書房、2021年2月


第107号 2022年2月 ¥1,500.-(冊子体)
●論文
趙瑞/三次元コンピュータグラフィックスアニメーションの表現力――技術と表現についての考察
水野勝仁/「認知者」としての作品――エキソニモのUN-DEAD-LINK展を事例に
林緑子/サークルとしてのアニメーション文化――1960~1970年代の東海アニメーションサークルを中心に
福島可奈子/明治の国家教育をめぐる視覚メディア利用――「修身」幻燈の変遷を中心に
堅田諒/方法としての即興――ジョン・カサヴェテス『アメリカの影』における制作過程と俳優演技について
山本祐輝/映画における聴取点の理論構築に向けて――ウォルター・マーチの「隠喩的サウンド」と聴覚の表象
小川翔太/証言映画のアーカイバル・ターン――朴壽南(パク・スナム)の映像断片の可読性をめぐって
●レヴュー
北村洋/具珉婀著『都会喜劇と戦後民主主義――占領期の日本映画における和製ロマンチック・コメディ』水声社、2021年1月
重政隆文/北村匡平著『24フレームの映画学――映像表現を解体する』晃洋書房、2021年5月
竹内万里子/堀江秀史著『寺山修司の写真』青土社、2020年11月
須川まり/今井瞳良著『団地映画論――居住空間イメージの戦後史』水声社、2021年3月
青山太郎/伊藤守編著『ポストメディア・セオリーズ メディア研究の新展開』ミネルヴァ書房、2021年3月
ベルナルディ ジョアン/Hideaki Fujiki, Alastair Phillips eds., The Japanese Cinema Book
成田雄太/ミツヨ・ワダ・マルシアーノ著『NO NUKES――〈ポスト3・11〉映画の力・アートの力』名古屋大学出版会、2021年2月


第106号 2021年7月 ¥1,500.-(冊子体)
●巻頭エッセー
渡邉大輔/「見ること」のインフラストラクチャー
近藤和都/アクシデントとインフラストラクチャー
石原香絵/映画を見ること、残すこと――パンデミック渦中のフィルムアーカイブ活動
前川修/コロナの写真映像?
●論文
新谷和輝/証言映画としての『チリの闘い』――闘争の記憶を継承するために
森田塁/撮影行為における知覚について――福原信三「写真の新使命」の精読を通して
舘かほる/「有色の帝国」の身体表象――鳥居龍蔵の千島アイヌ調査写真をめぐって
辰已知広/テクストとしての映画衣裳――『憎いあンちくしょう』を事例に
●レヴュー
宮本明子/朱宇正著『小津映画の日常――戦争をまたぐ歴史のなかで』名古屋大学出版会、2020年10月
大久保清朗/河野真理江著『日本の〈メロドラマ〉映画――撮影所時代のジャンルと作品』森話社、2021年3月
小川翔太/MA Ran, Independent Filmmaking across Borders in Contemporary Asia Amsterdam University Press, 2020
今村純子/信岡朝子著『快楽としての動物保護――『シートン動物記』から『ザ・コーヴ』へ』講談社選書メチエ、2020年10月
佐伯知紀/志村三代子・角尾宣信編『渋谷実 巨匠にして異端』水声社、2020年10月


第105号 2021年1月 ¥1,500.-(冊子体)
●論文
小倉健太郎/アニメ・マシーンとしてのフライシャーの回転式撮影台
中村紀彦/国王は映画だった――タイ王国による「投影」の統御からアピチャッポンの投影像実践まで
藤田奈比古/戦後日本における伝統芸能のアダプテーション――内田吐夢の『暴れん坊街道』を中心に
雑賀広海/新藝城と徐克――1980年代の香港映画産業における監督が担う役割の変遷
●研究報告
桑名真吾/ウォーカー・エヴァンズのフランス滞在期(1926-27)の写真作品と資料分析――文学から写真への移行におけるジャン・コクトーの影響について
●レヴュー
渡部眞/宮尾大輔著、笹川慶子・溝渕久美子訳『影の美学 日本映画と照明」
川崎賢子/岩本賢児・晏妮編『戦時下の映画――日本・東アジア・ドイツ』
藤木秀朗/近藤和都著『映画館と観客のメディア論――戦前期日本の「映画を読む/書く」という経験』
福島勲/須藤健太郎著『評伝ジャン・ユスターシュ 映画は人生のように』
田辺秋守/築地正明著『わたしたちがこの世界を信じる理由『シネマ』からのドゥルーズ入門』
桑原圭裕/宮本裕子著『フライシャー兄弟の映像的志向 混淆するアニメーションとその空間』


第104号 2020年7月 ¥1,500.-(冊子体)
●巻頭エッセー
土田環/映像の公共圏——映画・映像表現の規制と自由をめぐって
石坂健治/国際交流、ときどき国際紛争
岡田秀則/未来からの想像力——フィルムアーカイブの公共性をめぐって
草原真知子/メディアアートと表現の自由
●論文
具慧原/1930年代の批評言説からみる小津映画の「日本的なもの」
長谷憲一郎/日本における稲畑勝太郎のシネマトグラフ事業再考——新資料「稲畑勝太郎のリュミエール兄弟宛て書簡4通(1897年)」を中心に
河野真理江/「メロドラマ」映画前史——日本におけるメロドラマ概念の伝来、受容、固有化
今井瞳良/語られる「団地妻」——ロマンポルノ言説の戦後史
阪本裕文/新理研映画時代の松本俊夫——前衛記録映画論の形成過程
茂木彩/語りへのためらい——クレール・ドゥニ『ネネットとボニ』(1996年)における不透明性について
田中晋平/小川プロダクション『どっこい!人間節 寿・自由労働者の街』の上映活動をめぐって
安部孝典/トリュフォー映画における死のイメージ再考
森田のり子/記録映画における「主観」的表現の探求——アジア・太平洋戦争期の日本映画社による製作実践から
Elise VOYAU/From Magazines to Gallery Walls: Rethinking Fukase Masahisa’s “Ravens” and the Workshop School of Photography in 1976 Japan
●研究報告
住本賢一/ブロックバスター映画における特殊効果映像の美学と「モーション・コントロール・カメラ」使用の二種類の系譜
●レヴュー
渡邉大輔/藤木秀朗著『映画観客とは何者か——メディアと社会主体の近現代史』名古屋大学出版会、2019年2月
大澤浄/中村秀之著『暁のアーカイヴ——戦後日本映画の歴史的経験』東京大学出版会、2019年7月
増田玲/前川修著『イメージを逆撫でする 写真論講義 理論編』東京大学出版会、2019年8月
菅原慶乃/川崎賢子著『もう一人の彼女——李香蘭/山口淑子/シャーリー・ヤマグチ』岩波書店、2019年3月
劉文兵/菅原慶乃著『映画館のなかの近代 映画観客の上海史』晃洋書房、2019年7月
杉原賢彦/ロベール・ブレッソン著、ミレーヌ・ブレッソン編、角井誠訳『彼自身によるロベール・ブレッソン インタビュー1943–1983』法政大学出版局、2019年4月
斉藤綾子/エラ・ショハット・ロバート・スタム著、早尾貴紀監訳、内田(蓼沼)理絵子・片岡恵美訳『支配と抵抗の映像文化 西洋中心主義と他者を考える』法政大学出版局、2019年1月
加藤哲弘/坂本泰宏・田中純・竹峰義和編『イメージ学の現在——ヴァールブルクから神経系イメージ学へ』東京大学出版会、2019年4月
桑原圭裕/横田正夫編『アニメーションの心理学』誠信書房、2019年9月
志村三代子/池田淑子編著『アメリカ人の見たゴジラ 日本人の見たゴジラ』大阪大学出版会、2019年3月


第103号 2020年1月 ¥1,200.-(冊子体)
●巻頭エッセー
斉藤綾子/映像のフェミニズムについて私の知っている2, 3の事柄
菅野優香/ジュディ・ガーランドを愛するということ——キャンプ、ドラァグ、フェミニズム
木下千花/#MeToo的映画史のために
●論文
藤田純一/エディスンによるロール・フィルム式キネトグラフの開発
吉村いづみ/アニメーションと戦時貯蓄証書——第一次世界大戦時におけるイギリスの国内向け宣伝映画
入倉友紀/ブルーバード社の挑戦——活動の変遷と3人の女性監督たち
福島可奈子, 松本夏樹/最初期アニメーションフィルムとその水平走行装置について
沈念/小栗康平の『伽倻子のために』における在日朝鮮人表象
●研究報告
李潤澤/小林正樹の映画『人間の條件』における満洲イメージ——原作小説との比較の視点から
●レヴュー
阿部宏慈/阿部嘉昭著『黒沢清、映画のアレゴリー』
木下千花/川崎公平・北村匡平・志村三代子編『川島雄三は二度生まれる』
紙屋牧子/北村匡平著『美と破壊の女優 京マチ子』
田中晋平/光岡寿郎・大久保遼編『スクリーン・スタディーズ デジタル時代の映像/メディア経験』


第102号 2019年7月 ¥1,200.-(冊子体)
●巻頭エッセー
古賀太/現代美術の映像と映画の現在
馬定延/スクリーンとポストプロダクション:現代美術の映像表現をめぐって
関口敦仁/“ザイケン”からみる日本の現代美術での映像表現の受容
奥野邦利/映像領域におけるデジタル化と前衛
●論文
鷲谷花/スクリーンの「ニコヨン」たち―失業対策事業日雇労働者の映像文化史
桑原圭裕/映像と音の同期―「動画先行の原則」の根拠と応用
早川由真/顔のない殺人者― リチャード・フライシャー『見えない恐怖』における〈盲者の視点ショット〉とキャラクターの生成
大谷晋平/松本俊夫と羽仁進の映画論、そしてアヴァンギャルド芸術運動―1950年代から1960年代初頭までの活動考察
築地正明/ドゥルーズにおける「記号」概念について―『シネマ 2』第2章の精読―
今井瞳良/日活ロマンポルノに現れた「団地妻」―白川和子と団地妻イメージ―
駒井政貴/ルイ・ドゥリュックの文学作品と映画作品の関連性
雑賀広海/『ブレード/刀』における二項対立の境界とその解体―女性のボイス・オーバーとカメラの視線を経由する監督の身体化
●研究報告
福島可奈子/戦時期統制下の幻燈の復活
●レヴュー
板倉史明/笹川慶子著『近代アジアの映画産業』
長谷正人/北浦寛之著『テレビ成長期の日本映画─メディア間交渉のなかのドラマ』
昼間行雄/西村智弘著『日本のアニメーションはいかにして成立したのか』


第101号 2019年1月 ¥1,200.-(冊子体)
●論文
小倉健太郎/漫画映画の拡張:『桃太郎の海鷲』から『桃太郎 海の神兵』へ
半田ゆり/他者としてのネイティヴと女性―『満洲グラフ』における植民地表象の様式
雑賀広海/落下と反復のスペクタクル―『プロジェクトA』と『ポリス・ストーリー/香港国際警察』における肉体性と形象性
藤田修平/「運動」の映画をめぐって―10フィート運動と「市民」の言説
角尾宣信/平面に寝ころぶという記録の仕方―「風俗映画」としての渋谷実『自由学校』と「虚脱」状態の両義性
大谷晋平/「主体」を巡る映画的探求の「萌芽」としての勅使河原宏『北斎』―瀧口修造版との比較分析
福島可奈子/玩具映画産業の実態とその多様性―ライオン、ハグルマ、孔雀、キング、朝日活動、大毎キノグラフ
平野大/映画『プレステージ』に見るシルクハットの役割と意味―奇術師たちとシルクハットの距離感
●研究報告
長谷憲一郎・堀潤之/稲畑勝太郎のリュミエール兄弟宛て書簡4通の発見について
●レヴュー
菅野優香/北村匡平著『スター女優の文化社会学―戦後日本が欲望した聖女と魔女』(作品社、2017年9月)
石田美紀/北村匡平・志村三代子編、小川佐和子・川崎公平・木下千花・鷲谷花・渡邉大輔著『リメイク映画の創造力』(水声社、2017年12月)
岡田秀則/石原香絵著『日本におけるフィルムアーカイブ活動史』(美学出版、2018年3月)
小河原あや/大久保清朗、堀潤之編『アンドレ・バザン研究 Cahiers André Bazin』第一号(アンドレ・バザン研究会、2017年3月),堀潤之、伊津野知多、角井誠編『アンドレ・バザン研究 Cahiers André Bazin』第二号(アンドレ・バザン研究会、2018年3月)
角井誠/ペドロ・コスタ著、土田環編訳『歩く、見る、待つ―ペドロ・コスタ映画論講義』(ソリレス書店、2018年5月)


第100号 2018年7月 ¥1,200.-(冊子体)
●巻頭言
武田潔/ただ憧れを知る者のみ
●論文
森田典子/芸術映画社による製作現場の変容―戦時期日本における「ドキュメンタリー」の方法論の実践
紙屋牧子/最初期の「皇室映画」に関する考察:隠される/晒される「身体」
吉村いづみ/映画と社会浄化運動の接点―イギリスの映画検閲と公衆道徳国民協議会
鈴木啓文/カサヴェテス作品に見る揺れ動く情動、変様する身体―もう一つのスピノザ-ドゥルーズ的な映画身体
鳩飼未緒/日活ニュー・アクションと日活ロマンポルノの連続性―長谷部安春の作品群を例に
●レヴュー
斉藤綾子/御園生涼子著『映画の声―戦後日本映画と私たち』(みすず書房、2016年10月)
松谷容作/長谷正人著『ヴァナキュラー・モダニズムとしての映像文化』(東京大学出版会、2017年9月)
日高優/佐々木悠介著『カルティエ=ブレッソン―二十世紀写真の言説空間』(水声社、2016年10月)
木原圭翔/David Bordwell, The Rhapsodes: How 1940s Critics Changed American Film Culture (University of Chicago Press, 2016)
●100号記念機関誌総目次
100号記念機関誌総目次:『季刊映像』『映像学』
100号記念機関誌総目次:『ICONICS』


第99号 2018年1月 ¥1,200.-(冊子体)
●論文
早川由真/白の存在―リチャード・フライシャー『絞殺魔』におけるカーティス/デサルヴォの身体
真鍋公希/『空の大怪獣ラドン』における特撮の機能―怪獣映画の「アトラクション」をめぐって
福島可奈子/大正期から昭和初期における齣フィルムの蒐集と文化
●レヴュー
志村三代子/中村秀之著『特攻隊映画の系譜学――敗戦日本の哀悼劇』(岩波書店、2017年3月)
門林岳史/増田展大著『科学者の網膜──身体をめぐる映像技術論:1880-1910』(青弓社、2017年3月)
三浦哲哉/長谷正人著『映像文化の社会学』(有斐閣、2016年10月)
十重田裕一/中村三春編著『映画と文学――交響する想像力』(森話社、2016年3月)


第98号 2017年7月 ¥1,200.-(冊子体)
●論文
福島可奈子/明治期における「通俗教育」として混在するメディア―鶴淵幻燈舗の幻燈を中心に
正清健介/小津安二郎『お茶漬の味』における画面外の声
玉田健太/マイナー言語がつくる共同体―『ジョニー・ベリンダ』(1948)における手話の役割
●レヴュー
畠山宗明/木下千花著『溝口健二論 映画の美学と政治学』(法政大学出版局、2016年5月)
板倉史明/山本喜久男著、奥村賢・佐崎順昭編『日本映画におけるテクスト連関―比較映画史研究』(森話社、2016年4月)
韓燕麗/劉文兵著『日中映画交流史』(東京大学出版会、2016年6月)
佐伯知紀/羽鳥隆英著『日本映画の大衆的想像力 《幕末》と《股旅》の相関史』(雄山閣、2016年2月)
上田学/小川佐和子著『映画の胎動 1910年代の比較映画史』(人文書院、2016年2月)


第97号 2017年1月 ¥1,200.-(冊子体)
●論文
中根若恵/身体による親密圏の構築―女性のセルフドキュメンタリーとしての河瀨直美映画
木原圭翔/『サイコ』における予期せぬ秘密―『ヒッチコック劇場』と映画観客
片岡佑介/「無垢なる被害者」の構築―新藤兼人『原爆の子』、関川秀雄『ひろしま』にみる女教師の歌声と白血病の少女の沈黙
藤田修平/地域の映画祭の起源と公共空間をめぐる考察―湯布院映画祭を通して
●レヴュー
平野共余子/板倉史明著『映画と移民―在米日系移民の映画受容とアイデンティティ』(新曜社、2016年3月)
瀧健太郎/大泉和文著『コンピュータ・アートの創生 CTGの軌跡と思想 1966-1969』(NTT出版、2015年12月) ―コンピュータが描くケネディ像は何を語るか
中村秀之/アンドレ・バザン著、堀潤之訳『オーソン・ウェルズ』(インスクプリト、2015年12月)
林田新/ウィリアム・ヘンリー・フォックス・トルボット著、青山勝編集・翻訳『自然の鉛筆』(赤々舎、2016年1月)
菅野優香/Daisuke Miyao (ed.), The Oxford Handbook of Japanese Cinema (Oxford University Press, 2014)


第96号 2016年7月 ¥1,200.-(冊子体)
●論文
鷲谷花/満洲から筑豊へ―幻灯「せんぷりせんじが笑った!」(1956)をめぐる「工作者」たちのゆきかい
鳩飼未緒/日活ロマンポルノと女性観客―『実録阿部定』が示す親和性
玉田健太/夢の交点/欲望の対立―ヴィンセント・ミネリ『ボヴァリー夫人』のニューロティック・ワルツ
北村匡平/敗戦のスター女優―占領期における原節子のスターペルソナ
高木ゆかり/Lucy on the Road―『アイ・ラブ・ルーシー』における「乗り物ギャグ」と物語形式の関係
江本紫織/能動的プロセスとしての写真―コンテクストに対する有機的関わりの点から
●レヴュー
北小路隆志/中村秀之著『敗者の身ぶり―ポスト占領期の日本映画』(岩波書店、2014年10月)
藤井仁子/川崎公平著『黒沢清と〈断続〉の映画』(水声社、2014年12月)
草原真知子/大久保遼著『映像のアルケオロジー―視覚理論・光学メディア・映像文化』(青弓社、2015年2月)
中山昭彦/エリック・ロメール、クロード・シャブロル著、木村建哉、小河原あや訳『ヒッチコック』(インスクリプト、2015年1月)
大久保遼/チャールズ・マッサー(Charles Musser)著、岩本憲児編・監訳、仁井田千絵、藤田純一訳『エジソンと映画の時代』(森話社、2015年4月)


第95号 2015年11月 ¥1,200.-
●論文
近藤和都/映画館における/についてのコミュニケーション空間―1920年代日本における興行モードの論理
山本祐輝/映画の〈混成的な語り〉と音声―『M*A*S*H―マッシュ』(1970)における拡声器
●レビュー
藤田修平/港千尋監修、金子遊・東志保編『クリス・マルケル―遊動と闘争のシネアスト』(森話社、2014年11月)


第94号 2015年5月 ¥1,200.-
●論文
川﨑佳哉/亡霊たちの視線―オーソン・ウェルズの『偉大なるアンバーソン家の人々』における視点の問題について
●レビュー
波多野哲朗/友田義行著『戦後前衛映画と文学―安部公房×勅使河原宏』(人文書院、2012年3月)
横濱雄二/志村三代子著『映画人・菊池寛』(藤原書店、2013年8月)
和田伸一郎/柴田崇著『マクルーハンとメディア論―身体論の集合』(勁草書房、2013年9月)
張新民/韓燕麗著『ナショナル・シネマの彼方にて―中国系移民の映画とナショナル・アイデンティティ』(晃洋書房、2014年4月)
木下千花/北村洋著『敗戦とハリウッド―占領下日本の文化再建』(名古屋大学出版会、2014年8月)「Hiroshi Kitamura, Screening Enlightenment: Hollywood and the Cultural Reconstruction of Defeated Japan (Ithaca: Cornell University Press, 2020)」
須藤健太郎/三浦哲哉著『映画とは何か―フランス映画思想史』(筑摩選書、2014年11月)
応雄/堀潤之、菅原慶乃編著『越境の映画史』(関西大学出版部、2014年3月)
伊津野知多/村尾静二、箭内匡、久保正敏編『映像人類学(シネ・アンスロポロジー)―人類学の新たな実践へ』(せりか書房、2014年5月)
長谷正人/Miriam Bratu Hansen, Cinema and Experience: Siegfried Kracauer, Walter Benjamin, and Theodor W. Adorno (University of California Press, 2012)


第93号 2014年11月 ¥1,200.-
●論文
榎本千賀子/「芝居」を写す写真―今成家湿板写真コレクションにおける明治初頭の演劇写真と「歌舞伎文化圏」
小河原あや/ヒッチコック『ロープ』の長廻し移動撮影とショット繋ぎにおける「精神/道徳的」表現―ロメール&シャブロルの議論を導き手に
山本祐輝/『ボウイ&キーチ』(1974)におけるラジオ音声―潜在的な物語を語る音
●レビュー
川村健一郎/松本俊夫著、金子遊編『逸脱の映像―拡張・変容・実験精神』(月曜社、2013年)
板倉史明/上田学著『日本映画草創期の興行と観客―東京と京都を中心に』(早稲田大学出版部、2012年)
鷲谷花/三輪健太朗著『マンガと映画―コマと時間の理論』(NTT出版、2014年)
碓井みちこ/杉野健太郎編著『交錯する映画―アニメ・映画・文学』(ミネルヴァ書房、2013年)
渡邉大輔/レフ・マノヴィッチ(Lev Manovich)著、堀潤之訳『ニューメディアの言語―デジタル時代のアート、デザイン、映画』(みすず書房、2013年)
御園生涼子/ジョン・マーサー(John Mercer)、マーティン・シングラー(Martin Shingler)著、中村秀之、河野真理江訳『メロドラマ映画を学ぶ―ジャンル・スタイル・感性』(フィルムアート社、2013年)
武田潔/D. N. Rodowick, Elegy for Theory (Cambridge (Mass.) & London, Harvard University Press, 2014)


第92号 2014年5月 ¥1,200.-
●論文
玉田健太/D. W. グリフィス『小麦の買い占め』(A Corner in Wheat, 1909)における運動と経済の関係性について
小林和彦/実写映像の切り抜きと合成を応用した描画表現―動画ならびに静止画作品の制作に基づく考察
●研究報告
木原圭翔/テレビ番組の調査方法と作品リスト作成の意義―映画監督・森﨑東のテレビ作品を事例として
●レビュー
伊津野知多/Dudley Andrew, Hervé Joubert-Laurencin des., Opening Bazin: Postwar Film Theory and Its Afterlife (Oxford University Press, 2011)
増田展大/トーマス・ラマール著、藤木秀朗監訳、大崎晴美訳『アニメ・マシーン―グローバル・メディアとしての日本アニメーション』(名古屋大学出版会、2013年)


第91号 2013年11月 ¥1,200.-
●論文
角井誠/ルノワール・タッチ―『スワンプ・ウォーター』における俳優演出
藤田純一/シリンダー式キネトグラフによる『モンキーシャインズ』の撮影
田中晋平/相米慎二の映画における孤児たちの共同体
●レビュー
大山勝美/長谷正人著『敗者たちの想像力―脚本家 山田太一』(岩波書店、2012年)
畠山宗明/リピット水田堯著、門林岳史・明知隼二訳『原子の光(影の光学)』(月曜社、2013年)
角井誠/Raymond Bellour, Le corps du cinéma : hypnoses, émotions, animalités (Paris, P. O. L., coll « Trafic », 2009)
馬場伸彦/緒川直人、後藤真編『写真経験の写真史―写真史料研究の出発』(岩田書院、2012年)


第90号 2013年5月 ¥1,200.-
●論文
鷲谷花/「生活芸術」としての幻灯―東大川崎セツルメントによる幻灯創作活動を中心に
須藤健太郎/途切れなき物語―ジャン・ユスターシュ『ナンバー・ゼロ』と同時代のテレビ作品
菅原慶乃/「猥雑」の彼岸へ―「健全なる娯楽」としての映画の誕生と上海Y.M.C.A.
河野真理江/『猟銃』論―「文芸メロドラマ」の範例的作品として
●研究報告
高橋秀樹/ドラマに描かれた自閉症を視聴者は、どう受容したか 第二回
●レビュー
石坂健治/晏妮著『戦時日中映画交渉史』(岩波書店、2010年)


第89号 2012年11月 ¥1,200.-
●論文
木原圭翔/芸術化する映画―スタンリー・カヴェルの古典的ハリウッド映画論について
木下千花/革命前夜―溝口健二の『唐人お吉』(1930年)―
●研究報告
高橋秀樹/ドラマに描かれた自閉症を視聴者は、どう受容したか 第一回
●レビュー
十重田裕一/守安敏久著『メディア横断芸術論』(国書刊行会、2011年)


第88号 2012年5月 ¥1,200.-
●論文
小林和彦/物理演算技術を応用した映像制作手法―『delusional sculpture』の制作に基づく考察―
岩城覚久/イメージ・プロセッサとしての身体―『ディヴィナ・コメディア』(1991)―
鈴木啓文/任意空間と触覚性―ジル・ドゥルーズ『シネマ』における感情イメージをめぐって―
●研究報告
松本俊夫/映像固有の表現力とは何か―『石の詩』(TBS、1963年)をめぐって
鶴田武志/松本清張「天城越え」映画化にかけた男たち―清張作品と大船映画、最後の蜜月 後編
●レビュー
門林岳史/北野圭介著『映像論序説―〈デジタル/アナログ〉を越えて』(人文書院、2009年)
木原圭翔/塚田幸光著『シネマとジェンダー―アメリカ映画の性と戦争』(臨川書店、2010年)
応雄/劉文兵著『証言 日中映画人交流』(集英社、2011年)
滝浪佑紀/加藤幹郎監修、杉野健太郎編『映画とネイション』(ミネルヴァ書房、2010年)
岡田秀則/内山美樹子監修、武田潔編『還ってきた文楽フィルム『日本の人形劇―人形浄瑠璃』研究報告』(早稲田大学演劇博物館グローバルCOEプログラム「演劇・映像の国際的教育研究拠点」、2011年)


第87号 2011年11月 ¥1,200.-
●論文
鷲谷花/昭和期日本における幻灯の復興―戦後社会運動のメディアとしての発展を中心に
河野真理江/上原謙と女性映画―1930年代後半の松竹大船映画における女性観客性の構築
田中晋平/テオ・アンゲロプロス『アレクサンダー大王』における亡霊の考察
●研究報告
鶴田武志/松本清張「天城越え」映画化にかけた男たち―清張作品と大船映画、最後の蜜月 前編
●レビュー
中山昭彦/長谷正人著『映画というテクノロジー経験』(青弓社、2010年)
川崎公平/ミツヨ・ワダ・マルシアーノ著『デジタル時代の日本映画―新しい映画のために』(名古屋大学出版会、2010年)
日高優/乾由紀子著『イギリス炭鉱写真絵はがき』京都大学学術出版会,2008年
板倉史明/Aaron Gerow, A Page of Madness: Cinema and Modernity in 1920s Japan(Center for Japanese Studies, The University of Michigan, 2008)


第86号 2011年5月 ¥1,200.-
●論文
増田展大/フォトクロノグラフィの間隙―アルベール・ロンドの写真実践について
堀江秀史/寺山修司のテレビメディア認識―NHKアーカイブス発掘資料『一匹』(1963)を中心に
●レビュー
長谷川一/中村秀之著『瓦礫の天使たち―ベンヤミンから〈映画〉の見果てぬ夢へ』(せりか書房、2010年)
岩本憲児/Abé Mark Nornes and Aaron Gerow, Research Guide to Japanese Film Studies(Center for Japanese Studies, The University of Michigan, 2009)
村山匡一郎/奥村賢編『日本映画史叢書10 映画と戦争 撮る欲望/見る欲望』


第85号 2010年11月 ¥1,200.-
●論文
長谷川詩織/エドワード・S・カーティスのエスノロジー――映画の移行期における記録と物語との競合――
水野勝仁/あいだを移行する「↑」――エキソニモ《断末魔ウス》、《↑》におけるカーソルの諸相――
長谷川功一/ロイド的運動としての乗り継ぎチェイス――セネット喜劇と『猛進ロイド』(1924)の比較分析から――
岩城覚久/イメージ生成システムとしての映画――ベルクソンと知覚のシネマトグラフ的メカニズム――


第84号 2010年5月 ¥1,200.-
●論文
林田新/星座と星雲―「名取=東松論争」に見る「報道写真」の諸相―
松谷容作/震えるイメージ、硬直する身体―19世紀末~20世紀初頭における映像と医学の関係についての一考察―
渡邉大輔/「民衆」はいかに教育されるか―高松豊次郎と大正期社会教育映画の主題
●レビュー
篠木涼/Jean Burgess & Joshua Green著『YouTube: Online Video and Participatory Culture』(Polity, 2009年)
村山匡一郎/奥村賢編『日本映画史叢書10 映画と戦争 撮る欲望/見る欲望』(森話社、2009年)


第83号 2009年11月 ¥1,200.-
●論文
大久保遼/明治期の幻燈会における知覚統御の技法―教育幻燈会と日清戦争幻燈会の空間と観客―
川崎公平/根拠なき分身―黒沢清『ドッペルゲンガー』における断続の諸相
松谷容作/色のヴァイブレーション―初期映画における手彩色についての一考察
●レビュー
内野博子/日高優著『現代アメリカ写真を読む―デモクラシーの眺望』(青弓社、2009年)


第82号 2009年5月 ¥1,200.-
●論文
洞ヶ瀬真人/近代日本に現れた「監督者」―1910年代における監督言説の萌芽―
長谷川功一/機械と運動―キートンの自動車ギャグについての考察
小倉史/兵隊を笑う―「兵隊喜劇」の系譜とその位相
友田義行/「映像論争」あるいは「映像と言語論争」試論―モンタージュ・映画言語・芸術総合化をめぐって
石田武久/ハイビジョンと映画のメディアミックスに関する歴史的考察
●レビュー
川村健一郎/土本典昭、石坂健治著『ドキュメンタリーの海へ 記録映画作家・土本典昭との対話』(現代書館、2008年)
波多野哲朗/監修=岩本憲児・高村倉太郎、編集=岩本憲児・奥村賢・佐崎順昭・宮澤誠一『世界映画大事典』(日本図書センター、2008年)


第81号 2008年11月 ¥1,200.-
●論文
松谷容作/ぼやけたイメージ、過剰なイメージ―「アトラクション」「物語」に還元されない初期映画のイメージ経験―
仁井田千絵/ミュージカル映画に対するラジオの影響―1930年代初頭のアメリカにおける娯楽産業との関連で
鈴木恒平/「ベッヒャー派」の巨大写真―写真をめぐる幻想についての一考察
志村三代子/決戦下の「宮本武蔵」―菊池寛作『剣聖武蔵伝』と溝口健二の『宮本武蔵』をめぐって
●報告
碓井みちこ/企画展「ニッポンの映像―写し絵・活動写真・弁士―」(於早稲田大学坪内博士記念演劇博物館)
紙屋牧子/上映企画「生誕百年 映画監督 マキノ雅広」報告(主催:東京国立近代美術館フィルムセンター、2008年1月5日―3月30日)
●レビュー
古賀太/展覧会「生誕百年 川喜多かしこ展」(第1期 2008年7月25日~9月28日、第2期 10月7日~12月26日 東京国立近代美術館フィルムセンター展示室)
ミツヨ・ワダ・マルシアーノ/Aaron Gerow著 Kitano Takeshi (British Film Institute, 2007年)
木下耕介/藤井仁子編『入門・現代ハリウッド映画講義』(人文書院、2008年)


第80号 2008年5月 ¥1,200.-
●論文
大久保遼/キノドラマとキネオラマ―旅順海戦と近代的知覚
紙屋牧子/「男」の生きる道:戦時下の長谷川一夫と古川緑波
●報告
川崎公平/中日映像文化シンポジウム「現代映像・視覚文化研究」(南京芸術学院、2007年11月1日、2日)
●レビュー
斉藤綾子/デイビッド・ボードウェル(David Bordwell)、クリスティン・トンプソン(Kristin Thompson)著 監訳:藤木秀朗 訳:飯岡詩朗・板倉史明・北野圭介・北村洋・笹川慶子『[フィルム・アート] 映画芸術入門』(財団法人名古屋大学出版会、2007年)
中村秀之/コリン・マッケイブ(Colin MacCabe)著、堀潤之訳『ゴダール伝』(みすず書房、2007年)
志村三代子/小川順子著『「殺陣」という文化―チャンバラ時代劇映画を探る』(世界思想社、2007年)


第79号 2007年11月 ¥1,200.-
●論文
鷲谷花/廃墟からの建設―戦時期日本映画における《アメリカニズム》の屈折
三浦哲哉/基底的サスペンスとシジフォスの憐れみ
●報告
入江良郎・板倉史明/「第63回国際フィルム・アーカイブ連盟 東京会議2007」報告
朴紀昤/韓国でのナムジュン・パイク展と美術館に関する報告
●レビュー
坂尻昌平/武田潔著『明るい鏡 ルネ・クレールの逆説』(早稲田大学出版部、2006年)
木下耕介/ウォーレン・バックランド著、前田茂・要真理子訳『フィルムスタディーズ入門―映画を学ぶ楽しみ―』(晃洋書房、2007年)
日高優/今橋映子著『ブラッサイ パリの越境者』(白水社、2007年)
石田美紀/野島直子著『ラカンで読む寺山修司の世界』(トランスビュー、2007年)
飯岡詩朗/志村三代子・弓桁あや編『映画俳優 池部良』(ワイズ出版、2007年)
中山昭彦/斉藤綾子編『日本映画史叢書⑥映画と身体/性』(森話社、2006年)
岡村忠親/Jean Narboni著『Mikio Naruse  Les temps incertains』(Cahiers du Cinéma, 2006年)


第78号 2007年5月 ¥1,200.-
●論文
上田学/明治40年代の都市と〈子供〉の映画観客―汽車活動写真館を手がかりに
畠山宗明/崩壊の対位法―『イワン雷帝』におけるダイアローグの構造をめぐって
赤崎陽子/ヌーヴェル・ヴァーグの前に―1950年代のフランスにおける短編映画人団体「グループ・デ・トラント」とその次世代とのつながり
●報告
川村健一郎/「松本俊夫:「映像」の変革」(主催:川崎市市民ミュージアム、2006年10月7日~10月29日)、「眩暈の装置 松本俊夫をめぐるインターメディアの鉱脈」(同上、9月16日~11月26日)
岡田秀則、板倉史明/「没後50年 溝口健二再発見」(主催:東京国立近代美術館フィルムセンター、2006年10月31日~11月16日、11月28日~12月27日)
●レビュー
犬伏雅一/2006 大邱写真ビエンナーレ(2006年10月19日~29日、会場:主会場がEXCO(Daegu Exhibition & Convention Center: 大邱展示コンベンションセンター)、そして大邱市ならびに周辺の多数の公的展示施設、民間ギャラリー)
碓井みちこ/淺沼圭司著『映画における「語り」について 七人の映画作家の主題によるカプリッチオ』(水声社、2005年)
晏妮/佐藤忠男著『中国映画の100年』(二玄社、2006年)
門林岳史/和田伸一郎著『メディアと倫理―画面は慈悲なき世界を救済できるか』(NTT出版、2006年)
堀潤之/箭内匡編『映画的思考の冒険―生・現実・可能性』(世界思想社、2006年)


第77号 2006年11月 ¥1,200.-
●論文
御園生涼子/幼年期の呼び声─木下惠介『二十四の瞳』における音楽・母性・ナショナリズム
応雄/過剰が呼びかけた時─文革映画、『南海長城』(1976)、「政治化したマゾヒズム」
赤井敏夫/分節化された映像─インド娯楽映画ダンスシーンをめぐって
山本佐恵/輸出された日本のイメージ─1939年ニューヨーク万国博覧会で上映された日本映画
●報告
碓井みちこ/今村昌平監督追悼行事「よみがえれ!今村昌平」(主催:早稲田大学、2006年7月15日~8月2日)
●レヴュー
橋本淳/北野圭介著『日本映画はアメリカでどう観られてきたか』(平凡社、2005年)
吉村いづみ/Terry Christensen、Peter J. Haas著『Projecting Politics : Political Messages in American Films』(M. E. Sharpe, 2005年)
前田茂/スラヴォイ・ジジェク(Slavoy Žižek)編、鈴木晶+内田樹訳『ヒッチコック×ジジェク』(河出書房新社、2005年)


第76号 2006年5月 ¥1,200.-
●論文
畑あゆみ/声の動員─1930-40年代記録映画におけるラジオアナウンサーと弁士
碓井みちこ/悪役をめぐる映像テクスト:ヒッチコック『見知らぬ乗客』
佐々木悠介/現代のロマン=フォト再考─ドゥエイン・マイケルズとソフィ・カル
水野勝仁/マジック・メモとスケッチパッドにおけるイメージの痕跡と関係
●報告
金子隆一/復刻版『NIPPON』について
松本夏樹・津堅信之/国産最古と考えられるアニメーションフィルムの発見について
鷲谷花/シンポジウム「映画/歴史/フェミニズム」(明治学院大学白金校舎、2005年11月12日)
●レヴュー
前川修/「ドイツ写真の現在─かわりゆく「現実」と向かいあうために」展(京都国立近代美術館、2006年1月6日―2月12日)
大橋勝/日本映画史叢書3 西嶋憲生編『映画表現のオルタナティヴ─1960年代の逸脱と創造』(森話社、2005年)


第75号 2005年11月 ¥1,200.-
●論文
韓燕麗/華僑からチャイニーズ・アメリカンへ─太平洋戦争前後のアメリカにおける中国系移民の映画製作とその帰属意識の変容
石田美紀/日本におけるルキーノ・ヴィスコンティ作品受容の独自性とその文化的影響
李英載/帝国とローカル、変転する叙事─『孟進士宅の慶事』をめぐる民族表象
溝渕久美子/「文芸復興」としての「文芸映画」─1930年代日本における「文芸映画」ブームに関する再考察
●報告
入江良郎/最古の映画スターをめぐるイベント─「尾上松之助と時代劇スターの系譜」報告
●レヴュー
木下耕介/デヴィッド・ボードウェル(David Bordwell)著『Figures Traced in Light: On Cinematic Staging』(University of California Press, 2005)
庭山貴裕/スタンリー・カヴェル(Stanley Cavell)著、ウィリアム・ロスマン(William Rothman)編『Cavell on Film』(State University of New York Press, 2005)
兼子正勝/ジル・ドゥルーズ著、山縣煕訳『感覚の論理』(法政大学出版会、2004年)
奥村賢/クラウス・クライマイアー(Klaus Kreimeier)著、平田達治・山本佳樹、宮本春美、原克、飯田道子、須藤直子、中川慎二訳『ウーファ物語─ある映画コンツェルンの歴史』(鳥影社、2005年)
板倉史明/水口紀勢子著『映画の母性─三益愛子を巡る母性像の日米比較』(彩流社、2005年)
井坂能行/横田安正著『ドキュメンタリー作家の仕事 リアリティを探せ!』(フィルムアート社、2004年)
高橋千晶/近藤耕人・管啓次郎編『写真との対話─How to talk to photography』(国書刊行会、2005年)


第74号 2005年5月 ¥1,200.-
●論文
晏妮/伝説のヒロインから国民の表象へ─『木蘭従軍』の受容の多様性をめぐって─
余安里/ピピロッティ・リストの映像における「ビデオ機械の無意識」と身体─《(免除)ピピロッティのあやまち》1988を中心に
那田尚史/荻野茂二の絶対映画?
北田理惠/スイスにおける多言語映画製作と戦後スイス映画の飛躍
門林岳史/メディアの幼年期─マクルーハンのテレビ論を読む─
●報告
韓燕麗/中華電影の大波に向かって─第二回「両岸三地」映画評論家シンポジウム報告
●レヴュー
日高優/「サイト・グラフィックス」展(川崎市市民ミュージアム、2005年1月20日~4月10日)
佐藤守弘/アン・ウィルクス・タッカー(Anne Wilkes Tucker)、デーナ・フリース=ハンセン(Dana Friis-Hansen)、金子隆一(Kaneko Ryuichi)、竹葉丈(Takeba Joe)編『The History of Japanese Photography』(New Haven and London: Yale University Press, 2003)
戸田昌子/今橋映子著『〈パリ写真〉の世紀』(白水社、2003年)
前川修/長谷正人・中村秀之編『映画の政治学』(青弓社、2003年)
小林信之/和田伸一郎著『存在論的メディア論─ハイデガーとヴィリリオ』(新曜社、2004年)
中村秀之/岩本憲児編『日本映画とナショナリズム 1931-1945』日本映画史叢書①(森話社、2004年)、『映画と「大東亜共栄圏」』日本映画史叢書②(森話社、2004年)


第73号 2004年11月 ¥1,200.-
●論文
韓燕麗/トーキー移行期の中国語映画における言語と国民統合の問題──広東語映画の製作と「国防映画」をめぐって
大久保清朗/ニューヨークの成瀬巳喜男─『妻よ薔薇のやうに』からKimikoへ
野崎恭夫/犯罪都市のメディア空間─1931年のドイツ映画
石塚洋史/東映集団時代劇と近衛十四郎
●特別報告
田畑暁生/「高度映像都市」のゆくえ─地域情報化政策とハイビジョン
●報告
吉川直哉/国際写真教育フォーラム報告
石坂健治/公共上映とコミュニティ・シネマ運動の行方─映画上映ネットワーク会議2004イン高知 参加報告
●レヴュー
城丸美香/前川修著『痕跡の光学─ヴァルター・ベンヤミンの「視覚的無意識」について』(晃洋書房、2004年)
鷲谷花/四方田犬彦・斉藤綾子編『男たちの絆、アジア映画─ホモソーシャルな欲望』(平凡社、2003年)
中野泰/エスター・レスリー(Esther Leslie)著『Hollywood Flatlands: Animation, Critical Theory and the Avant-garde』(London・New York; Verso, 2002)


第72号 2004年5月 ¥1,200.-
●論文
金麗實/『アリラン』とは何であったか─韓国抗日民族映画の形成
野崎恭夫/1920年代ドイツ映画における都市ベルリンの表象
平野大/もの造りに関する記録映画制作についての試論─撮影上の「ストラテジー」と「タクティックス」
●報告
奥村賢/山形国際ドキュメンタリー映画祭2003(2003年10月10日~2003年10月16日)
菅原慶乃/コミュニティシネマによる豊饒な映画文化を目指して─映画上映ネットワーク会議2003イン大阪・文化庁映画祭コンベンション参加報告
石塚洋史/関西支部夏期映画ゼミナール
●レヴュー
野沢公子/四方田犬彦・斉藤綾子編著『映画女優 若尾文子』(みすず書房、2003年)
川村健一郎/東京国立近代美術館フィルムセンター編『フィルム・アーカイヴの仕事:再定義 国際映画シンポジウム(東京・2000年)の記録』(独立行政法人国立美術館/東京国立近代美術館、2003年)


第71号 2003年11月 ¥1,200.-
●論文
張智恩/日本における市民映画館の台頭と展開
鈴木清重/映像編集が映像の意味に及ぼす効果に関する心理学的研究─「クレショフ効果」を検証する試み─
木下耕介/人物造形の方法 古典的物語映画受容における人物の構築について
佐藤守弘/〈オールド・ジャパン〉の表象─横浜写真と19世紀後半の視覚文化─
●報告
新居理絵/衣装映像の特殊性─KCIデジタル・アーカイブを事例として─
小笠原隆夫/新田町 田中純一郎記念 日本映画史フェスティバル1回~5回
斉藤綾子/ソウル女性映画祭
●レヴュー
紙屋牧子/アーロン・ジェロー+阿部マーク・ノーネス編『映画学ノススメ:牧野守に捧げる In Praise of Film Studies:Essays in Honor of Makino Mamoru』(キネマ倶楽部、2001年)
藤井仁子/中村秀之著『映像/言説の文化社会学─フィルム・ノワールとモダニティ』(岩波書店、2003年)
吉村健一/長谷正人、中村秀之編訳『アンチ・スペクタクル─沸騰する映像文化の考古学』(東京大学出版会、2003年)
前田茂/ドゥルーズ『シネマ』の英米圏における受容(2)─新たな映画論の基礎付けに向けて バーバラ・M・ケネディ(Barbara M. Kennedy)『Deleuze and Cinema: The Aesthetics of Sensation』(2000, Edinburgh University Press)、グレゴリー・フラックスマン編(Gregory Flaxman ed.)『The Brain Is the Screen: Deleuze and the Philosophy of Cinema』(2000, University of Minnesota Press)


第70号 2003年5月 ¥1,200.-
●論文
乾由紀子/記念された死─イギリスの炭鉱事故を主題とする初期写真絵葉書をめぐって
野島直子/寺山修司の映画装置論─『蝶服記』(1974)をめぐって
城丸美香/再生する時間─杉本博司〈ポートレート〉シリーズについて
和田伸一郎/〈装置〉としての視覚メディア─クレーリーとヴィリリオ
●報告
伊奈新祐/「未来の映画(Future Cinema)」展について
北田理惠/スイス・サイレント映画─スイス映画史への旅─第21回ポルデノーネ無声映画祭報告
●レヴュー
武田潔/『夢幻巡礼 映画美術監督木村威夫の世界』展(川崎市市民ミュージアム、2002年11月23日~2003年1月19日)
冨田美香/『展覧会 映画遺産 東京国立近代美術館フィルムセンター・コレクションより』(東京国立近代美術館フィルムセンター7階、2002年11月27日より)「映画遺産」の重み─これまで/これからの100年のために─
藤木秀朗/北野圭介著『ハリウッド100年史講義─夢の工場から夢の王国へ』(平凡社新書、2001年)
黒岩俊哉/三井秀樹著『メディアと芸術─デジタル化社会はアートをどう捉えるか』(集英社新書、2002年)
前田茂/ドゥルーズ『シネマ』の英米圏における受容(1)─哲学的理解から映画論の再考に向けて スティーブン・シャヴィロ(Steven Shaviro)『The Cinematic Body』(1993, University of Minnesota Press)、D・N・ロドウィック(David N. Rodwick)『Gilles Deleuze’s Time Machine』(1997, Duke University Press)


第69号 2002年11月 ¥1,200.-
●論文
碓井みちこ/ヒッチコック『ロープ』再考
松本健太郎/言語活動の終焉に向かって─ロラン・バルトの記号論的テクストにおける視覚関係の変遷
森村麻紀/初期映画における「鍵穴映画」の変容
●報告
かわなかのぶひろ/日本実験映像’50s-’70s上映報告
草原真知子/SIGGRAPH2002報告
●レヴュー
村山匡一郎/加藤幹郎著『映画の領分 映像と音響のポイエーシス』(フィルムアート社、2002年)
日高 優/近藤耕人著『ドン・キホーテの写真─まなざしと記憶の戯れ』(未来社、2002年)
佐崎順昭/佐藤忠男著『伊丹万作「演技指導草案」精読』(岩波書店、2002年)
増田 玲/井口壽乃著『ハンガリー・アヴァンギャルド MAとモホイ=ナジ』(彩流社、2000年)


第68号 2002年5月 ¥1,200.-
●論文
中野泰/葛藤の表出─アメリカのホラー映画研究序説
藤岡篤弘/ニュース映画館〈誕生期〉の興行とその機能
堀ひかり/映画を見ることと語ること─溝口健二『夜の女たち』(1948年)をめぐる批評・ジェンダー・観客
城丸美香/人物写真について
●報告
大沢浄/『メトロポリス』ディジタル修復版の衝撃─第三回京都映画祭から
●レヴュー
濱口幸一/生井英考著『負けた戦争の記憶 歴史のなかのヴェトナム戦争』(三省堂、2000年)
ミツヨ・ワダ・マルシアーノ/ジョアン・ベルナルディ著『光の中で書く─サイレント期におけるシナリオと日本純映画劇運動』(ウェイン州立大学出版、2001年)
小野康男/セルジュ・ティスロン著、青山勝訳『明るい部屋の謎』(人文書院、2001年)
淺沼圭司/スーザン・レイ編、加藤幹郎、藤井仁子訳『わたしは邪魔された ニコラス・レイ映画講義録』(みすず書房、2001年)
那田尚史/佐藤博昭+西村智弘+編集部編『スーパー・アヴァンギャルド映像術 個人映画からメディア・アートまで』(フィルムアート社、2002年)
松本夏樹/岩本憲児著『幻燈の世紀─映画前夜の視覚文化史』(森話社、2002年)


第67号 2001年11月 ¥1,200.-
●論文
小林貞弘/物語る声─家庭小説と新派映画の受容をめぐって
藤井仁子/撮られなかったショットとその運命─〈事変〉と映画 1937-1941
志村三代子/女が猫になるとき─「怪猫」映画『秘録怪猫』試論
石田美紀/オペラ歌手ベニアミーノ・ジーリとオペラ映画─ファシスト政権下のイタリア映画論
木下耕介/劇映画における「語り手」の修辞について
●レヴュー
斉藤綾子/「汚名─アルフレッド・ヒッチコックと現代美術」展(新宿、オペラシティアートギャラリー、2001年4月4日~6月17日)
犬伏雅一/「日本アニメの飛翔期を探る」展(宇都宮美術館、2001年6月10日~7月15日)
木村建哉/吉見俊哉編『メディア・スタディーズ』(せりか書房、2000年)
飯岡詩朗/リサ・ブルーム編、斉藤綾子、とちぎあきら他訳『視覚文化におけるジェンダーと人種─他者の眼から問う』(彩流社、2000年)
金子隆一/ドーン・エイズ著、岩本憲児訳『フォトモンタージュ 操作と創造─ダダ、構成主義、シュルレアリスムの図像』(フィルムアート社、2000年)
永田靖/ネーヤ・ゾールカヤ著、扇千恵訳『ソヴェート映画史─七つの時代』(ロシア映画社、2001年)
川村健一郎/ジョン・A・ウォーカー、サラ・チャップリン著、岸文和、井面信行、前川修、青山勝、佐藤守弘訳『ヴィジュアル・カルチャー入門─美術史を超えるための方法論』(晃洋書房、2001年)


第66号 2001年5月 ¥1,200.-
●論文
藤井仁子/文化する映画─昭和十年代における文化映画の言説分析
堀ひかり/厚木たかと『或る保姆の記録』─戦時下の「働く女性」たちと抵抗の表現をめぐって
大澤浄/四角、持続そして子供─清水宏映画作品の空間分析
晏妮/戦後日本における中国映画の受容について─初期の「人民映画」を中心に
木村建哉/映画における自己反省作用─ジル・ドゥルーズの「クリスタルーイマージュ」の概念に拠りつつ
今井隆介/身体変容の映画作家デイヴィッド・クローネンバーグ
●報告
大森康宏/国立民族学博物館特別展「進化する映像」をめぐって
浜野保樹/デジタル・シネマの現状と課題
●レヴュー
吉澤泰輝/四方田犬彦編『映画監督 溝口健二』(新曜社、1999年)
青山勝/J・オーモン、A・ベルガラ、M・マリー、M・ヴェルネ著、武田潔訳『映画理論講義─映像の理解と探究のために』(勁草書房、2000年)
兼子正勝/長谷正人著『映像という神秘と快楽─〈世界〉と触れ合うためのレッスン』(以文社、2000年)
吉村いづみ/江藤茂博著『「時をかける少女」たち─小説から映像への変奏』(彩流社、2001年)
中村秀之/加藤幹郎著『映画とは何か』(みすず書房、2001年)


第65号 2000年11月 ¥1,200.-
●論文
藤木秀朗/日本の近代性とアメリカの映画スター─クララ・バウのイメージ流通をめぐって─
石田美紀/1930年代ファシスト政権下イタリアにおけるジャンル映画「白い電話Telefoni bianchi」の考察
笹川慶子/第二次世界大戦中のミュージカル映画のナラティヴ─ユートピアとの関係を中心に─
●書評
北村洋/ミック・ブロデリック編著、柴崎昭則・和波雅子訳『ヒバクシャ・シネマ─日本映画における広島・長崎と核のイメージ─』(現代書館、1999年)


第64号 2000年5月 ¥1,200.-
●論文
伊津野知多/仕掛けとしての現実性:アンドレ・バザンの演劇映画論をめぐって
北野圭介/現代英米映画理論における物語概念について
北田理惠/多言語都市ローザンヌにおけるトーキー映画の興行と受容
長谷川芳和/初期上海映画における”現実主義”映画をめぐって
和田伸一郎/精神分析的映画理論再考─「残菊物語」(溝口健二監督、1939年)の読解
山本麻友美/文字をめぐるアート
●書評
高橋世織/三井秀樹著『美のジャポニスム』(文藝春秋社、1999年(文春新書))
武田潔/浅沼圭司著『ロベール・ブレッソン研究─シネマの否定』(水声社、1999年)
加藤幹郎/Janet Bergstrom ed., Endless Night:Cinema and Psychoanalysis, Parallel Histories(Berkeley: University of California Press, 1999)
藤木秀朗/Ruth Vasey, The World According to Hollywood, 1918-1939.(University of Wisconsin Press, 1997)


第63号 1999年11月 ¥1,200.-
●論文
長谷正人/日本映画と全体主義─津村秀夫の映画批評をめぐって
板倉史明/映画生成プロセスの政治学─ノン・フィルム・マテリアルを用いた『鞍馬天狗』分析
笹川慶子/第二次世界大戦とハリウッド・ミュージカル映画─現実逃避かプロパガンダか
片山学/エチエンヌ・スーリオにおける映画の特色─映画と諸芸術の比較─
柴田崇/マクルーハンの身体論
●書評
登川直樹/高畑勲著『十二世紀のアニメーション─国宝絵巻物に見る映画的・アニメ的なるもの─』(徳間書店、1999年)
千葉久実子/中島貞夫著『映画の四日間─中島貞夫映画ゼミナール』(醍醐書房、1999年)
豊原正智/岩本憲児・武田潔・斎藤綾子編『「新」映画理論集成』(1)(2)(フィルムアート社、1998年・1999年)
犬伏雅一/Nancy M. Shawcross, Roland Barthes on Photography:The Critical Tradition in Perspective, 1997, University Press pf Florida.
●文献紹介
犬伏雅一/Rolf H. Krauss, Walter Benjamin und der neue Blick auf die Photographie, 1998, Cantz Verlag.


第62号 1999年5月 ¥1,200.-
●論文
坂本浩/「映像」という言葉の成立
藤井仁子/日本映画の1930年代─トーキー移行期の諸問題
藤木秀朗/ドキュメンタリーの意味をめぐる交渉─1930年代のアメリカにおける映画受容─
北野圭介/現代英米映画理論における同一化概念について
●報告
飯村隆彦/ビデオの記号学(覚え書きII)
●書評
村木良彦/志賀信夫+隈部紀生編著『デジタルHDTVの時代─ハイビジョン・ルネサンス』(NHK出版、1998年)
村田(池田)葉子/吉田直哉著『脳内イメージと映像』(文藝春秋(文春新書)、1998年)


第61号 1998年11月 ¥1,200.-
●論文
谷川真美/現代美術におけるモノクローム写真の意味
児玉幸子/ラポスキとウィットニーが見い出した新しい映像─アナログからデジタルへの転換点とコンピュータ・アート─
田之頭一知/映画における音楽の役割について─時間論的観点からの試論─
青山勝/映画的アダプテイションの力学─クロード・オータン=ララ『恋文』(1942)をめぐって
ミツヨ・ワダ・マルシアーノ/松竹蒲田映画における「女性映画」の創造─『人生のお荷物』(1935)分析
●書評
永田靖/岩本憲児著『ロシア・アヴァンギャルドの映画と演劇』(水声社、1998年)


第60号 1998年5月 ¥1,200.-
●論文
市川靖史/現代写真における空間の概念について
奥村賢/ナチスの映画政策
ミツヨ・ワダ・マルシアーノ/日本映画における近代性の創出:松竹蒲田映画『隣の八重ちゃん』(1934)分析
石田美紀/歴史の表象『無防備都市』におけるメロドラマ的リアリズム
吉田宏之・横田正夫/映像媒体における恐怖感を喚起する顔のステレオタイプ
●書評
江藤文夫/平野共余子著『天皇と接吻 アメリカ占領下の日本映画検閲』(草思社、1998年)
野村梓/スザンネ・シェアマン著『成瀬巳喜男 日常のきらめき』(キネマ旬報社、1997年)
澤本徳美/アラン・トラクテンバーグ著、生井英考・石井康史共訳『アメリカ写真を読む─歴史としてのイメージ─』(白水社、1996年)


第59号 1997年11月 ¥1,200.-
●論文
斉藤綾子/マニフェストとしての理論─1970年代のフェミニスト映画理論再考
藤木秀朗/メロドラマ演劇の映画への摂取─1908年アメリカ映画産業の実践─
北田理惠/サイレントからトーキー移行期における映画の字幕と吹き替えの諸問題
永田靖/音の編入─ヴェルトフからスターリンの映画へ
武田潔/回帰と更新─戦後のクレールをめぐる二つの視座
谷川真美/現代美術における写真─写真表現の可能性をめぐって
前川道博/WWW指向MMDBの概念と実装法
●書評
福原正行/江藤茂博著『映像批評の方法「読む」こと、あるいは映画の迷宮への誘い』(彩流社、1997年)


第58号 1997年5月 ¥1,200.-
●論文
長谷川明子/光、光の痕跡─J・タレルの作品とその写真による再現について―
松井泰典/写真と叙述
アーロン・ジェロー/『ジゴマ』と映画の”発見”─日本映画言説史序説
平川大作/All your dead dead─ベケットのテレビ作品『ねえジョウ』の分析
吉澤泰輝/盲目性の政治学
横田正夫/宮崎駿アニメーション作品にみられる性愛象徴
秋田孝宏/『国境の二人』園山俊二の原点
●書評
長谷正人/加藤幹郎著『映画ジャンル論』(平凡社、1996年)、『映画 視線のポリティクス』(筑摩書房、1996年)
中川邦彦/三井秀樹著『フラクタル造形』(鹿島出版会(SD選書225)、1996年)
犬伏雅一/境界との戯れ「ジョエル・アイジンガー著『痕跡と変容』─モダニスト時代のアメリカ写真批評(Joel Eisinger, Trace and Transformation – American Criticism of Photography in the Modernist Period, 1995, University of New Mexico Press)、エレナ・M・ハイト著『モダニズムを映像化する』─モホリ=ナギとワイマール期ドイツの写真(Eleanor M. Hight, Picturing Modernism – Moholy – Nagy and Photography in Weimar Germany, 1995, MIT Press)、アーサー・ダント著『境界での戯れ』─ロバート・メープルソープの業績(Arthur C. Danto, Playing with the Edge – the Photographic Achievement of Robert Mapplethope, 1996, University of California Press)」


第57号 1996年11月 ¥1,200.-
◎特集 変貌する境界
●論文
浅井俊裕/現実と仮想
沖啓介/知覚と映像のエージェント
伊藤俊治/無意識への新しいアプローチ─意識と無意識のインターフェイス─
木村建哉/現実的なものと想像的なもの─「古典的」な映画から「現代的」な映画へ、そして…
伊奈新祐/アートとテレビ─テレビジョン・アートをめぐる諸相─
浜野保樹/映像の新たなるセンティニアルへ
●書評
川田都樹子/西澤榮美子著『書物の迷宮─イメージと意味の隔たりに向かって』(水声社、1996年)


第56号 1996年5月 ¥1,200.-
●論文
スザンネ・シェアマン/物語映画分析のための物語論の起源
武田潔/成熟と逆説─クレール論の変遷に関する一考察
重政隆文/広告と批評の間─「シネマチップス」問題を考える─
前田茂/ドゥルーズ『シネマ』にみるイメージの分類学
豊原正智/映像技術と視覚の変容
柴田和豊/視覚時代における感性的教育をめぐって
相内啓司/メディア・インスタレーション序論─メディアと芸術のコンテクストの交錯について
●書評
奥村賢/佐藤忠男著『日本映画史(全4巻)』(岩波書店、1995年)


第55号 1995年11月 ¥1,200.-
◎特集 映画100年史の遺産(2)
●論文
上倉庸敬/ドゥルーズの映画論
中川邦彦/漂流者映画論
那田尚史/小型映画の技術と美的規範について(1929-1932年)
加藤幹郎/映画館と観客の歴史─映画都市京都の戦後─
武田潔/『眠れるパリ』を読む─映画言説史に向けて
西村安弘/イタリアにおける恐怖映画の成立─マリオ・バーヴァの『血ぬられた墓標』を中心に
●論文(投稿)
長谷正人/リュミエールの考古学
吉村健一/写真と視覚体制
●書評
天野一夫/三井秀樹著『テクノロジー・アート─20世紀芸術論』(青土社、1994年)


第54号 1995年5月 ¥1,200.-◎特集
◎特集 映画100年史の遺産(1)
●論文
岩本憲児/複製映画論
登川直樹/映画100年─その科学技術の足跡
八木信忠/リュミエール兄弟が映画の開発に果たした役割
古賀太/リュミエール映画としての『明治の日本』
深田独/現代日本における美術館と映画
牧野守/草創期の映画美学に関する書誌的研究─中川重麗著「觸背美学」について
●論文(投稿)
長谷川明子/『レイノーの空間』”Espace Raynaud”─写真のもたらす多重反復的効果について
●報告
春口巌/音楽のリアルタイム・CGによる可視化
●書評
小笠原隆夫/スラヴォイ・ジジェク監修、ムラデン・ドラール、ラスコ・モチニック、イエリッツァ・スミチ=リハル、ズデンコ・ヴォードウヘッツ共著、露崎俊和、新谷淳一、辻部大介、木村建哉、梅宮典子、田上竜也共訳『ヒッチコックによるラカン─映画的欲望の経済(エコノミー)』(トレヴィル、1994年)


第53号 1994年11月 ¥1,200.-
◎特集 写真の原形質
●論文
近藤耕人/映像と目とまなざし
曽根幸子/写真発明以後─写真と芸術の関係について
犬伏雅一/写真装置のアルケオロジー
西澤栄美子/印象派と写真─クールベ、マネ、モネ─
中村光一/映画前史としての絵画写真の軌跡─19世紀のイギリス写真作品の中に見られる映画的なもの
浅井俊裕/写真論的写真─写真の本質を開示する作品
森永純/写真と幻想
脇リギオ/現代写真術を検証する─ユーザーの立場に立った、人を尊重する、地球にやさしい写真システムの完成を─
●論文(投稿)
長谷正人/検閲の誕生─大正期の警察と活動写真─
●書評
村山匡一郎/マドレーヌ・マルテット=メリエス著、古賀太訳『魔術師メリエス』(フィルムアート社、1994年)


第52号 1994年5月 ¥1,200.-
◎特集 現実感の変容
●論文
神林恒道/人間はなぜ”本物そっくり”を欲求するのか
關次和子/写真における現実感の変容
浅沼圭司/表現と引用 あるいは 現実とイマージュ
三田村畯右/ホログラフィック・リアリティー
伊藤俊治/繭の夢─インタラクティヴィティと現実感
河口洋一郎/アーティフィシャル ライフ メトロポリス
土佐尚子/Artificial Life Characterの時代
●論文(投稿)
川田美穂/写真の時間性
●書評
山縣煕/近藤耕人著『映像・肉体・ことば―不在のまなざしの時代』(彩流社、1993年)―視覚像の変遷と「身」「体」―カメラ・オブスキューラそしてテレビ・カメラ、ビデオ・カメラへ
稲垣貴士/ミシェル・シオン著『映画にとって音とは何か』(川竹英克、J・ピノン訳、勁草書房、1993年)


第51号 1993年11月 ¥1,200.-
◎特集 映像と報道
●論文
犬伏雅一/写真による報道:事実性神話の成立と崩壊
吉田直哉/報道の主観性
野崎茂/比較報道論─湾岸戦争報道の経験を踏まえて
鈴木志郎康/事実と記録の神話─イメージから幻想へ
都築政昭/画をして真実を語らせる─亀井文夫のドキュメンタリー論をめぐって
●報告
村木良彦/テレビ報道の新潮流・アメリカの「24時間地球ニュース局」
●論文
池田葉子/映画というエクリチュール─マルグリット・デュラスの映画『インディアン・ソング』の分析から
奥村賢/映画における形式主義的分析法の意義と問題点─デヴィッド・ボードウェル著『小津安二郎 映画の詩学』をめぐって
●書評
山本喜久男/平野共余子著『スミス東京へ行く─アメリカ占領下の日本映画、1945-1952』(Kyoko Hirano, Mr. Smith Goes to Tokyo; Japanese Cinema under the American Occupation,1945-1952Smithonian Institution Press, Washington, 1992.)


第50号 1993年5月 ¥1,200.-
◎日本映像学会活動全記録1974-1992
●巻頭言
浅沼圭司/50号までの軌跡、あるいは、難破すれすれの航海
●回顧
南博/映像学会の誕生をめぐって
大竹徹/学会創立の頃
真鍋信誠/会務を回顧して
年譜(記録:池田宏)
年次大会記録(第1回1975年~第18回1992年、執筆・記録:大竹徹、山田幸平、黒坂圭太、吉積健、村山勇、深井純、岩本憲児、赤坂長義、吉岡敏夫、宮司正男、大辻清司、波多野哲朗、佐々木健太郎、浅井正昭、松本俊夫、内山昭太郎、神林恒道)
●研究会活動記録
研究委員会所轄/月例研究会・公開研究会・研究例会(フォーラム)、ビデオ研究会、アニメーション研究会第1次、著作権と映像の研究会(執筆・記録:波多野哲朗、小林はくどう、小出正志、小笠原隆夫)
研究部会/映画史研究会、映画文献資料研究会、博物館(ミュージアム)映像研究会、コンピュータ・グラフィックス研究会、アニメーション研究会第2次、映像心理学研究会(執筆・記録:岩本憲児、奥村賢、濱口幸一、牧野守、小笠原隆夫、平松修治、小出正志、横田正夫)
●支部活動記録
東部支部(執筆:登川直樹)
関西支部(執筆:山田幸平、記録:豊原正智)
西部支部(記録:黒岩俊哉)
中部支部(執筆・記録:野崎悠子)

●機関誌総目次(『季刊映像』第1~20号『映像学』第21~49号ICONICS Vol. 1-2(記録:西澤栄美子)
付・「日本映像学会会報」随筆記録(記録:武田潔)
会則
●投稿規定
●欧文目次


第49号 1993年3月 ¥1,000.-
◎特集 美術館と映像
●論文
森岡祥倫/美術館批判の系脈とメディア・ミュージアム
山口勝弘/映像と展示計画
坂根厳夫/イマジナリー・ミュージアムの時代
●報告
濱崎好治/美術館における高解像度映像と情報ネットワークの構成に向けて
山本圭吾/B-ISDN時代の映像と美術館と
清水榮一・横江文憲・森山朋絵/東京都写真美術館の計画と実現
後藤和彦/映像工夫館
●論文
中村光一/フェルメールの描いた世界に見る映画的視覚と表現─カメラ・オブスクーラの使用をめぐって─
井口壽乃/『バレエ・メカニック』─レジェの映像製作とその表現─
●書評
石坂健治/都築政昭著『鳥になった人間─反骨の映画監督・亀井文夫の生涯』(講談社、1992年)
西村安弘/乾英一郎著『スペイン映画史』(芳賀書店、1992年)


第48号 1993年2月 ¥1,000.-
◎特集 映像教育
●論文
松本俊夫/映像教育の現在課題に関する試論
佐藤忠男/映画の学習
宇佐美昇三/日本における映像教育の進展─映画教育からメディア教育へ─
●報告
波多野哲朗/日本映像学会映像教育部会調査分科会「映像教育実態調査報告」


第47号 1992年3月 ¥1,000.-
◎特集 映像そして/あるいは哲学
●論文
増成隆士/映像による・映像における・哲学─現在に対して・そして・未来に向かって─
J. Dudley Andrew/Merleau-Ponty and Cinema Studies – Sensation, Perception, Histoire:Ça c’est du cinéma
近藤耕人/Merleau-Ponty and Cinema Studies解説
●対話
小松弘・武田潔/映画史と映画理論─小松弘著『起源の映画』をめぐって─
●論文
伊東多佳子/シルエットのロマン主義─ph.O.ルンゲの切紙絵によるPlantscape(植物の風景)について─
●書評
武田潔/Christian METZ, L’Enonciation impersonnelle, ou le site du film, Paris,Méridiens Klincksieck, 1991.(クリスチャン・メッツ著『非人格の言表作用、あるいは映画の場』


第46号 1992年2月 ¥1,000.-
◎特集 映像理解における心理学的アプローチ
●論文
中島義明/映像心理学序説
鷲見成正/「未完の完」についての心理学的考察
内田伸子/カットバック技法の理解を支える認知メカニズムの発達
福田由紀/視覚的イメージの視点と物語理解との関係
若林明雄/映画における性格描写とその理解─映像化されたシャーロック・ホームズの性格─
山田寛/顔面表情の認知に及ぼす感情の影響
●書評
出口丈人/松本俊夫著『映像の探求─制度・越境・記号生成』(三一書房、1991年)


第45号 1991年10月 ¥1,000.-
◎特集 シミュレーションと映像
●論文
平松修治/初期のヴァーチャル・リアリティー
元木紀雄/画像メディアの未来
横田正夫/シミュレーションとしての映像
西澤栄美子/書物と映画のアナロジー
有吉順/ビデオ・クリップにおけるポストモダン性─ビデオ・クリップがもたらした現象
牧野守/『今村太平─孤高独創の映画評論家』と著者杉山平一の位相


第44号 1991年7月 ¥1,000.-
◎特集 映像と日常
●論文
渡辺眞/言葉と映像
藪亨/「バウハウス・フォトグラフィー」の諸相をめぐって
吉積健/普段着の映像
浅井俊裕/「ノスタルジー」という小さな神話─『明るい部屋』に寄せて
橋本英治/見ることの出来ない写真への考察
伊原久裕/『イメージの修辞学』が提起する広告表現についての二つの問題
伊藤弘/映像とパフォーマンス
本郷文夫/「The flicker」(1966)再考
藤田治彦/クロードグラスの映像


第43号 1991年3月 ¥1,000.-
◎特集 写真をめぐって
●論文
増田玲/FSAの写真─FSAをめぐる三つの写真集による考察
大日方欣一/『自然の鉛筆』論(I)
上野修/写真の言説をめぐって
飯沢耕太郎/ピクトリアリズムから新興写真へ
●記録
日本映像学会第1回大会の記録
『映像学』既刊号総目次(31号~40号)
●書評
牧野守/辻恭平著『事典 映画の図書』考


第42号 1990年11月 ¥1,000.-
◎特集 映像と動き
●論文
小野康男/運動の場─リオタールによる
秋田孝宏/漫画の動きと二次元的時空間
黒坂圭太/アニメーション映画における動きの造形─自身の制作ノートから
横田正夫/映像における動きの理解─心理学的検討
森岡祥倫/新しい情報テクノロジーと表現概念の変転について
浅沼圭司/機械的媒体と芸術の拡散─あるシンポジウムのための基調報告─
都築政昭/情念の形象としての映像─黒澤明の「夢」の場合


第41号 1990年6月 ¥1,000.-
●論文
牧野守/香野雄吉の映画と建築についての論考
古賀太/戦前の映画統制の映画史的意味について
千葉伸夫/イメージ・メディア・ウォーズ 序─映画とTV、予測の時代─
奥村賢/映画関係逐次刊行物の記録作成における問題点─資料区分を中心に─
●講演再録
ハインツ・ラッツァック/ドイツ映画の保存と復元
●対談
岩本憲児・村山匡一郎/映画史の問題をめぐって


第40号 1990年3月 ¥1,000.-
●シンポジウム(日本映像学会第15回大会)
犬伏雅一・柏木博・武田潔・森岡祥倫・(司会)室井尚/脱近代と映像
●論文
山縣煕/ドゥルーズの映画論
岩本憲児/ヴェルトフと広告映画
曽根幸子/ロラン・バルトにおける「写真」と映画─映像の二つの在り方について
●報告
松山文子/西ドイツの二つの映像学会大会に参加して
波多野哲朗/日本映像学会大会の記録―第12・13・14・15回大会


第39号 1989年9月 ¥1,000.-
●論文
阿部好一/黒澤明作品の基本構造─非当事者から当事者へ
上倉庸敬/物語・語り口・時間―森田芳光の方法をめぐって
増池功/映像を語ることとは?─豊島與志雄の映像学
山口良臣/風の視点
●ヴァリエテ
依田義賢/いま映画とは
羽生清/映画の原風景
渡辺真/映像の不確定性と視聴行為
藪亨/映像メディアとユートピア
杉山平一/映像表現の遠近法
●調査報告
赤松龍彦/国際博覧会から地方博覧会へ─展示映像とその周辺について─
●書評
豊原正智/飯村隆彦著『’80年代芸術・フィールド・ノート』(朝日出版社、1988年)
山田幸平/近藤耕人著『見ることと語ること』(青土社、1988年)
●表紙のCG
河口洋一郎


第38号 1989年8月 ¥1,200.-
◎特集 映像理論の周辺
●論文
石田正/芸術と映像
神林恒道/芸術と写真─J・ポロックの写真をめぐって
羽生清/物語絵─イメージの静動をめぐって
豊原正智/映像の技術と芸術
藪亨/バウハウスと映像芸術
松浦仁/写真のアヴァンギャルド
渡辺真/映像学と記号論的アプローチ
橋本英治/洞窟、夢、映画館
宇佐美昇三/「レッセージ・モデル」の提案
出渕亮一郎/芸術としてのコンピュータ・グラフィックス
●書評
小出正志/「今、なぜ柏木博か─柏木博の著作をめぐって」
小笠原隆夫/山根貞雄著『映画─快楽装置の仕掛け』(講談社現代新書、1988年)
長谷川祐子/伊藤俊治著『〈写真と絵画〉のアルケオロジー─遠近法、リアリズム、記憶の変容』(白水社、1987年)
●表紙のCG
河口洋一郎
●扉図版
藪亨/バウハウスと映像芸術(参考資料)
松浦仁/写真のアヴァンギャルド(参考資料)


第37号 1988年5月 ¥1,200.-
◎特集 近代のまなざし─大衆社会の感覚と認識をめぐって─
●論文
近藤耕人/不在の眼差しの時代
長谷川祐子/マネの変革─写真がもたらした新しい視覚概念
重森弘淹/日本近代写真の眼差し
井上雅義/瞬間の視線《時間論のスナップショット》
●対談
柏木博・和爾祥隆/モダングラフィズムの成立をめぐって
●論文
渡辺允康/美術と観衆のあいだ─コミュニケーション・アートの系譜
吉積健/網目構造の映像─グラフィックと映像の間
波多野哲朗/ある俳優の生と死─石原裕次郎神話をめぐって
●ヴァリエテ
大山勝美/「東郷ビール」は、フィンランドにはなかった
手塚治虫/ノルシュテインの休日
新藤兼人/証言の風化
岡本喜八/サイズあれこれ
石川弘義/三つほどの話題あるいは仮説
●書評
佐藤忠男/Wim WENDERS, “Tokyo ─ ga
奥村賢/グレゴリー・ベイトソン著、宇波彰・平井正訳『大衆プロパガンダ映画の誕生 ドイツ映画「ヒトラー青年クヴェックス」の分析』(御茶の水書房、1986年)
波多野哲朗/早稲田大学大学院文学研究科映画研究室 映画研究誌『映画学』第1号
●表紙のグラフィックス
河口洋一郎
●扉図版
柏木博・和爾祥隆/モダングラフィズムの成立をめぐって(参考資料)
長谷川祐子/マネの変革─写真がもたらした新しい視覚概念─(参考資料)


第36号 1987年6月 ¥1,200.-
◎特集 コンピュータ・グラフィックスの地平
●論文
河口洋一郎/モルフォリズムへ─形と運動・色彩そして質感の形態学
草原真知子/SIGGRAPH’86─エレクトロニック・シアターから
柴本猛/三次元コンピュータ・グラフィックス/アニメーション技術
三井秀樹/SIGGRAPHにみるコンピュータ・アート25年史
月岡貞夫/CGとC・Aの周辺
野地朱真/CGによるアニメーションの制作
端山貢明/新しい映像技術の地平
ジョン・ウィットニー、草原真知子、(司会)河口洋一郎/ディジタルハーモニー、─CG研究会第20回記念講演=ジョン・ウィットニー氏を招いて
◎小特集 映像のメディア
●論文
伊奈新祐/ビデオアートの今日的状況
岩井禧周/難航中の「キャプテン丸」
牛窪正/博覧会のスクリーン・デザイン
岡田晋/映画記号学から精神分析へ
山本圭吾/秩序なき自由への旅立ち・パイク展─ハイテクを駆使しながらシステムを超える
●書評
金子隆一/飯沢耕太郎著『「芸術写真」とその時代』(筑摩書房、1986年)
宮澤誠一/飯村隆彦著『映像実験のために』(青土社、1986年)
●表紙のグラフィックス
河口洋一郎
●扉作品
河口洋一郎/Ecology:OCEAN(CG)より
SIGGRAPH’86(CG)より


第35号 1986年11月 ¥1,200.-
◎特集 視覚的思考のヴァリアント…浮游する写真
●論文
石井茂/都市へ─徘徊する眼差
大石芳野/ドキュメンタリー映像の本質とは何か
伊藤俊治/新しい記憶─ディヴィド・ホックニーのフォト・コラージュ
金子隆一/ニュー・トポグラフィックス─新しい風景写真の位置
大日方欣一/”Before Photography”展をめぐって
奥村賢/『マーチ・オブ・タイム』とフォトジャーナリズム
井上雅義/鳥瞰のモダニズム─『航空写真』を読む
荒井宏子/写真の修復
ほしのあきら/映画の中の写真性についての考察
犬伏雅一/写真映像の本質
◎小特集 ニューメディアと高画質
●論文
脇リギオ/高画質、高色質時代のための二つの提案─こうすれば、より高画質、高色質が約束できる─
畑田豊彦/視覚特性から見た画像表示技術
八木信忠/高精細度テレビジョンによる映画製作の問題点
●書評
近藤耕人/デイヴィット・ホックニーの『カメラワークス』(David HOCKNEY, Cameraworks, Thames and Hudson Ltd, London, 1984.)
飯沢耕太郎/小沢健志、桑原甲子雄、重森弘淹、田中雅夫、中井幸一編『日本写真全集』(小学館、1986年)
●表紙のグラフィックス
河口洋一郎「表紙のコンピューター・グラフィックスについて」
●扉図版
脇リギオ/カラーフェリア(色の偏り)の実例RWカラーバランス・システムによる標準カラープリントの製作法
●扉作品
石井茂/『公園』(写真作品)より


第34号 1986年3月 ¥600.-
●論文
小松弘/コンラート・ランゲの映画美学再発見
出口丈人/ヴェイチェル・リンゼイと現在
田中陽/映画の二つのタイプについての試論
●報告
松山文子/西ドイツにおける映画記号学学会
山田幸平・依田義賢・滝沢一・杉山平一・千葉伸夫・小笠原隆夫・田島良一・ジョアン・バナディー/関西支部第7回夏期映画ゼミナール 山中貞雄研究─同時代映画史との比較において─
●書評
奥村賢/ディヴィッド・ボードウェル、ジャネット・ステイジャー、クリスティン・トンプスン共著『古典的ハリウッド映画―1960年までの作品スタイルと製作モード―』(David BORDWELL, Janet STAIGER and Kristin THOMPSON, The Classical Hollywood Cinema:Film Style & Mode of Production to 1960, Routledge & Kegan Paul, London, Melbourne and Henley, 1985)
岩本憲児/ルイ・デリュック『映画論集』(Louis Delluc, Ecrits cinématographiques I; Le Cinéma et les Cinéastes, Cinémathèque Française, Paris, 1985)
宮本高晴/ダドリー・アンドリュー著『映画理論の諸概念』(Dudley ANDREW, Concepts in Film Theory, Oxford University Press, New York, 1984)
●紹介
松浦文彦/最近の英米における映画理論書


第33号 1986年1月 ¥600.-
◎特集
日本映像学会第11回大会
●シンポジウム
伊藤俊治(写真)・登川直樹(映画)・山口勝弘(ヴィデオ・アート)・柏木博(グラフィズム)/写真からメディアの地平へ 基調報告
●研究発表
小松弘/フッサールの映像論
平木収/写真史における地理学的視野について
金子隆一/伊奈信男の写真史観
大日方欣一/風景写真の創成─フォックス・タルボット─
平野哲郎/「中国写真取材実験」より
牧野守/我国における映画検閲の制度化以前の情報について―その1―
三田村畯右/ホログラフィからの発想
宇佐美昇三/画像コミュニケーション・モデルに関する一試案─ディスプレイとレッセージを中心に─
中川邦彦/映像の多義性を利用するために、レーザーディスクのランダムアクセスを活用する方法について
●書評
井上雅義/多木浩二著『モダニズムの神話』(青土社、1985年)
森岡祥倫/Bernard Chardère GUY et Marjorie Borgé, Les Lumières (Payyot, Lausanne, 1985)


第32号 1985年10月 ¥600.-
●論文
後藤和彦/ビデオとニューメディア
◎小特集 ビデオとアート
●論文
武邑光裕/電子の花嫁─メディア・スキャニングとビデオ・イメージ・プロセッシング
中谷芙二子/ビデオアートに見る日本人の時空感覚
◎小特集 環境と映像
●論文
波多野哲朗/都市における映像展示
真鍋信誠/都市における映像展示の変容─銀座・有楽町商業地域の映像展示調査
●シンポジウム
ロッド・ディンズ、スティーブ・グレゴリー、クライド・C・クラーク、リチャード・E・バーナー、(議長)後藤和彦、(司会)波多野哲朗/国際ビデオディスク・シンポジウム(パネルディスカッション)”ビデオディスク・ソフトウェアの現状と未来”


第31号 1985年3月 ¥600.-
◎特集
日本映像学会第10回大会
●シンポジウム
穐山貞登・小林宏一・波多野哲朗・八木信忠・(司会)浅沼圭司/映像へのアプローチ
●論文
牧野守/哲学者 谷川徹三における映画とその理論に就いて
松本俊夫/制度とゲネシス
加藤文一/目と立体写真(基線長ほか)
池宮信夫/映像の言葉の毒
ほしのあきら/カメラ内編集による肉体とイメージの緊張
岩本憲児/享楽的映画研究者・権田保之助
中野泰/純粋映画の今日的意味
●報告
草壁久四郎/コーシャ監督を迎えての〈映画上映と講演会〉報告
吉岡敏夫/関西支部第6回夏期映画ゼミナール報告
●書評
武田潔/書評『映画作家ジョルジュ・メリエス』(Pierre JENN, Georges Méliès, cinéaste,Paris, Albatros, 1984)、『メリエスと映画的スペクタクルの誕生』(Madeleine MARTHÊTE-MÉLIÈS (dir.), Méliès et la naissance du spectacle cinématographique, Paris, Klincksieck, 1984)―メリエスふたたび―
『映像学』既刊号総目次(第21号~30号)Title Index of ICONICS [Eizogaku] Articles (No. 21-No. 30)


第30号 1984年10月 ¥600.-
●論文
武田潔/映画史初期の言説と映画=装置の形成
前川道博/小津作品の形成総体の働きと効果
出口丈人/色彩映画史論(3)
千葉伸夫/日本の作家の映画論─1930年代─
●講演記録
松浦文彦/ウスマン・センベーヌ―アフリカの文学と映画
●研究レポート
土山伸/CG・極めて日本的な事情より


第29号 1984年3月 ¥600.-
◎特集
宮川一夫
●論文
太田米男/キャメラマン宮川一夫の視点─その美の領域─
山田幸平/初期の宮川一夫
米田昌弘/写真の角度から見た宮川一夫
滝沢一/CFの角度から見た宮川一夫
●講演記録
宮川一夫/『山椒太夫』『近松物語』上映にあたって
●作品リスト
滝沢一・太田米男/宮川一夫撮影作品リスト
●論文
金子隆一/写真集の概念と成立─可能性としての写真集
井上雅義/トゥーリズム写真をめぐって
飯沢耕太郎/日本写真史における「芸術写真」の理念の成立
平木収/写真史攻究の今日的課題─批判的な契機に発して


第28号 1983年12月 ¥600.-
◎特集
日本映像学会第9回大会
●論文
佐々木侃司/キャラクター造形のコンセプトについて
吉岡敏夫/S・クラカウアーの映像論─その意味と展開の試み
山田幸平/中井正一論─哲学と映像
加藤文一/実用 立体写真について
脇リギオ/クロロフィル・レッド・フィルターの発見─その原理と応用
伊奈新祐/ビデオアートにおける時間現象についての一考察
吉積健/映像の具体性
杉山平一/清水光について
藪亨/写真とデザイン─近代デザイン運動に関連して
●報告
滝沢一/関西支部夏期映画ゼミナール報告─夏期ゼミナール事始めの記
●扉図版(作品発表・映像作品展図版とレジュメ)
山口良臣/『サーキット─2』(ヴィデオ作品)より
宮澤誠一・広沢文則/「辻村ジュサブローの世界 『吉原』失なわれた文化を求めて」(16ミリ映画)より
ほしのあきら/『憑影』(8m/mフィルム)より
中川邦彦/「ヴィデオテープ『白い人』製作における研究テーマ」(ヴィデオ作品)より
豊原正智/『AFTER IMAGE 2』(ヴィデオ作品)より
江藤隆介/「物質Aと心象Bのイメージ─写真A・Bにおける画像形成の背景と、その物質存在の意味─」(写真作品)より
水野哲雄/『無題』(ビデオ作品)より
平野哲郎/『マクロ’83』(ビデオ作品)より
大森康宏/『私の人生・ジプシー・マヌーシュ』(フィルム作品)より
今井祝雄/『マレーネ・ディートリヒ』(ビデオ作品)より
池田光恵/『A Soft Wall』(ビデオ作品)より


第27号 1983年9月 ¥600.-
●論文
牧野守/日本プロレタリア映画同盟(プロキノ)の創立過程についての考察
佐伯知紀/〈修得と離脱〉そして〈空白と間〉─ノエル・バーチの溝口健二論批判
●研究レポート
飯村隆彦/ビデオの記号学(覚え書き)
吉岡徹/主観色の研究(第3報)
川村隆一/〈運動〉あるいは、逸脱する肉体
●書評
小松弘/『映画理論集成』(岩本憲児・波多野哲朗編、フィルムアート社、1982年)―理論史の中で―


第26号 1983年3月 ¥600.-
●論文
横田正夫・大竹徹・浅井正昭/画像による距離及び距離感の認知
飯沢耕太郎/「御真影」の成立─文化史としての写真史のために─
中条省平/《イマージュ》へのオマージュ
奥村賢/レニ・リーフェンシュタールにおける形式主義
●研究レポート
登川直樹/南米映画瞥見
ジョジアヌ・ピノン/フランスにおける小津映画の反響─過去五年間を展望して─
村山匡一郎・前川道博/小津関係記事・文献一覧(フランス語)
●報告
山田幸平/関西支部研究会報告―映像の成熟―
岩本憲児/映画史研究会報告・報告―復刻版「左翼映画雑誌」をめぐって―
●書評
岡田晋/ロラン・バルト著『明るい部屋』
平野京子/Randal JOHNSON and Robert STAM, Brazilian Cinema (Associated University Press, 1982)


第25号 1982年10月 ¥600.-
◎特集
日本映像学会第8回大会
●論文
浅井正昭・大竹徹・真鍋信誠/映像コミュニケーション過程に関する実験心理学的研究─第1報
八木信忠・広沢文則・高野徹/映像として記録されている物体相互の心理的距離についての考察
福屋武人/映像にみる抽象概念の表現過程─その心理学的考察について
豊原正智/映像の創造的機能─その記号学的一考察─
箱崎総一/妄想と映像
平野哲郎/ビジュアル・コミュニケーションを目的とした写真に関する研究─第5報、どこまで写真か?─
森下明彦/映像の成立における世界像と近代技術の問題
曽根幸子/マンガを中心としたイメージの物語性について
●映像の本
武田潔/クリスチャン・メッツ著、鹿島茂訳『映画と精神分析─想像的シニフィアン─』(白水社、1981年)
長谷川芳和/新刊紹介 程季華編『中国電影発展史』
谷口勇/新刊雑誌紹介 Renato Prada OROPEZA(ed), Semiosis – Seminario de Semiótica Teoría Análisis
●扉図版(作品発表図版とレジュメ)
内山昭太郎/動態と形態のバイオテクノロジー『テクノ絵本』(ヴィデオ作品)より
山口勝弘/ポートピア81とビデオアート『光の海』(ヴィデオ作品)より
江藤隆介/ICPAゼミナール─美術教育における写真表現の展開と、その触媒的意味について


第24号 1982年6月 ¥600.-
●論文
蓮實重彦/説話論的な知と映画的欲望
西嶋憲生/写真の教え─知覚の文化的ロジックについて
小野雄一/写真─不在のゲシュタルト覚書
宇波彰/記号としての写真
井上雅義/ドキュメンタリーとイリュージョニズム
中川邦彦/行為項の同一性の横滑りについて─映画作品『快楽の漸新的横滑り』の命題分析II
吉岡徹/主観色の研究(第2報)
●事務局報11


第23号 1982年3月 ¥600.-
◎特集
写真研究
●論文
山下勇/音楽を主題とする映像作品における映像表現と音楽表現の関係について
西澤栄美子/映像としての文字
飯沢耕太郎/野島康三と『光画』
横江文憲/晩年のアッジェ、その後
大辻清司/「映像関係図書・論文目録作成事業」からの報告II─写真研究資料目録作成について─
高橋泰弘/テレビ・コマーシャルの構造分析─言語メッセージと映像メッセージについて─
及川満/反現実主義(コントゥル・レアリスム)理論(下)─映像表現の一方法論─
●事務局報10


第22号 1981年11月 ¥600.-
◎特集
日本映像学会第7回大会
●論文
クリスチャン・メッツ/映画における観客の同一化作用(第7回大会特別講演、武田潔訳)
今井滋/キールリーアン写真術の概要とその実験結果について
出口丈人/映画における物語停止の一側面
永田彰三/演劇的空間と映像的空間─その創造的空間の機能性
藤井勇/双方向AVシステムによる語学学習効果の考察
岡田晋/映像ディスクールに関する一つの前提─記号の成生と意味の産出をめぐって
山本喜久男/季語と日本映画
八木信忠・広沢文則・高野徹/映像と観客の心理的距離についての考察
松本俊夫/無意識の二重性と創造原理
中川邦彦/映画作品『快楽の漸新的横滑り』の命題分析(I)─映画作品がテキストとして持っている一般性の研究
●報告
蓮實重彦/〈メッツ氏を囲む会〉報告
●事務局報9


第21号 1981年6月 ¥800.-
●論文
浅沼圭司/ソシュール言語学から映画記号学へ─あるいは記号学の内在的批判性─
蓮實重彦/視線の文化的不自由と共示性
出口丈人/映画におけるテクスト分析と方法─『十月』の分析をめぐって─
曽根幸子/タブローの読解への試み─映像という観点から―
岩本憲児/作家理論と構造主義
●文献紹介
桑野隆/現代ソ連における映画の記号学
●研究レポート
中俣徹/技法からみた成瀬映画の構造
◎小特集 クリスティアン・メッツ(Christian Metz)
編集部/クリスティアン・メッツ
武田潔/クリスティアン・メッツの横顔
西嶋憲生「メッツ以前の映画記号学―ロラン・バルトの二つの論文」
村山匡一郎/著書紹介『映画における意味作用についての試論(Essais sur la signification au cinéma, tome I, Editions Klincksieck, 1968. Tome II, 1972.)』
武田潔/著書紹介『言語活動と映画(Language et Cinéma, Larousse, 1971.)』
西嶋憲生/『想像的なシニフィアン─精神分析と映画(Le Signifiant Imaginaire: Psychanalyse et Cinéma, coll. 10/18, U. G. E., 1977.)』
村山匡一郎/フランスにおけるメッツと映画記号学
岩本憲児/フランス以外の国におけるメッツ論
杉山昭夫/文献リスト
●事務局報8
●『季刊映像』既刊号総目次(11号~20号)


第20号(『季刊映像』) 1981年5月 ¥600.-
◎特集
日本映像学会第6回大会
●シンポジウム
浅沼圭司・杉山平一・新田博衛・波多野哲朗・(司会)今井清/美と映像
●論文
平野哲郎/ビジュアル・コミュニケーションを目的とした写真に関する研究─第4報、ピンボケの美─
伊藤紫英/エレクトロヴィジョンについて
眞島正臣/大衆操作の近・現代史─映像の社会的影響の分析─
山田幸平/エイゼンシュテイン以前
松本俊夫/美的機能の構造の賦活原理
及川満/映像表現学の領域と考察の為の方法論について─映像記号表示内容表・試論
●事務局報7
●扉図版(作品発表図版とレジュメ)
池田光恵/『PROBATION 1』、『PROBATION 2』(ヴィデオ作品)より


第19号(『季刊映像』) 1981年1月 ¥600.-
●論文
高柳健次郎/テレビジョンの原点
吉岡徹/主観色の研究(第1報)
出口丈人/色彩映画史論(2)
森下明彦/メディアの日常性と芸術行為─映像芸術の新たな展開─
及川満/反現実主義(コントゥル・レアリスム)理論(上)─映像表現の一方法論─
●事務局報6


第18号(『季刊映像』) 1980年10月 ¥600.-
●論文
近藤耕人/空虚な視覚
小山正純/《日本的なるもの》の素描─小津安二郎作品のケーススタディ
井上雅義/写真技術の神話
●研究レポート
村山匡一郎/フランスにおける映画のテクスト分析(下)─『十月』(1)の例─
●映像の本
佐賀啓男/論文紹介「フランスのメディア教育」in “Media studies in education,” Reports and Papers on Mass Communication, No. 80, UNESCO, 1977.
真鍋信誠/新刊紹介 ダニエル・アリホン著、岩本憲児・出口丈人訳『映画の文法』(紀伊国屋書店、1980年)
●映画史研究会報告
宮本高晴/コメディ・オブ・マナーズとビリー・ワイルダー
●事務局報5


第17号(『季刊映像』) 1980年5月 ¥600.-
●論文
出口丈人/色彩映画史論(1)
大前毅/アントニオーニの視線をめぐる試論
西川晋/映画と音楽
●研究レポート
村山匡一郎/フランスにおける映画のテクスト分析(上)─『十月』(1)の例─
リチャード・バーナー/ヴィデオ関係文献案内
Janet ASHBY/THE OTOKO WA TSURAIYO SERIES OF FILMS AND JAPANESE SOCIETY─PART II.
●映像の本(書評)
奥村賢/Richard TAYLOR, Film Propaganda – Soviet Russia and Nazi Germany (Harper & Row Publishers Inc., 1979)
●事務局報4


第16号(『季刊映像』) 1980年3月 ¥600.-
◎特集
日本映像学会第5回大会
●シンポジウム
近藤耕人・大庭成一・吉積健・松本俊夫・(司会)浅沼圭司/技術世界における映像
●論文
平野哲郎/ビジュアル・コミュニケーションを目的とした写真に関する研究─第3報、写真による表現は不可能?─
岡村征夫/エコロジカルな場での映像研究─概論─
重森弘淹/物神的呪物としての写真映像
リチャード・E・バーナー(Richard E. Varner)/Hi-Ovis & Hi-Catの比較的研究
伊奈新祐/マイケル・スノーの”WAVELENGTH”について
中村光一/映像における色彩と意味─エイゼンシュテインの色彩論
岡田晋/映像の時=空間をめぐって
前田達郎/テレビ映像について
吉積健/ディジタル画像処理装置による映像芸術の可能性
及川満/比較映像記号学─映像学の体系と新学問体系との関係に於いて─
横田正夫/空間に配置された対象の心的回転に関する研究
青柳房二/カッツの式の適用について
●事務局報3
●扉図版(作品発表図版とレジュメ)
中村幸彦/『浅草奥山我がふるさと』(写真作品)
吉岡敏夫/『Floor-2』(ヴィデオ作品)
山口良臣/『Puddle Fuddle Fuzzle Puzzle』(ヴィデオ作品)


第15号(『季刊映像』) 1980年1月 ¥600.-
●論文
登川直樹/グリアスンへの証言
小松弘/『映画学─現象学的試論』について(2)
Janet ASHBY/THE OTOKO WA TSURAIYO SERIES OF FILMS AND JAPANESE SOCIETY─PART I.
●研究レポート
田島良一/模造と分身─映画の現実感に関する覚書─
林譲治/アニメーション映画の文献案内
小山義美/華南旅情
●事務局報2


第14号(『季刊映像』) 1979年9月 ¥600.-
●論文
佐賀啓男/絵画情報の心理的受容構造の測定
小松弘/『映画学─現象学的試論』について(1)
横田正夫/映画における位置変換認知に関する研究─第3報─
●研究レポート
吉積健/P・シャリッツの映画学モデル
クリスチャン・メッツ/叙述的なものの現象学に関する考察(下)(訳・メッツ読書会)
平野京子/映像と音
●映像の本(新刊紹介)
岩本憲児/Noël BURCH, To the Distant Observer – Form and Meaning in the Japanese Cinema, Scolar Press, London, 1979.
●事務局報


第13号(『季刊映像』) 1979年5月 ¥600.-
◎特集
日本映像学会第4回大会
●シンポジウム
竹山実・山口勝弘・中村善一・(問題提起)吉積健・(司会)岡田晋/映像環境としての都市
●論文
松本俊夫/映像体験における身体の生成システムについて
森下明彦/映像における運動
豊原正智/映像の造形的研究
小笠原隆夫/映画におけるナラティヴィテについて─映画学覚え書2─
佐藤優/人工環境におけるデザインの役割
今井滋/広場のイメージI・序論
重森弘淹/写真師・高野直太郎について
深井純/『去年マリエンバードで』について
中川邦彦/アラン・ロブ=グリエの短編小説『マネキン』を映画によって読むことについて
平野哲郎/ビジュアルコミュニケーションを目的とした写真に関する研究─第2報、フレームの外になにがある─
リチャード・バーナー/受け手の新たなロール
ヨーゲン・アスケ・ダム/ビデオソフトにおける新しいコンセプト
青柳房二/接写・マクロ領域における撮影倍率と実効最高分解能点について


第12号(『季刊映像』) 1979年2月 ¥600.-
●論文
岩本憲児/エイゼンシュテインと心理学
横田正夫/映画における位置変換認知に関する研究─第2報
佐伯知紀/『滝の白糸』と『浪華悲歌』─溝口新派映画の変容過程―
林譲治/教育・啓蒙の手段としての漫画映画─「日本のアニメーション映画」の催しから、特に戦前作品を中心に─
岩田昭男/キートン映画のギャグ分析─ギャグ発達過程の考察
会員活動状況調査報告(作品発表3、口頭発表)


第11号(『季刊映像』) 1978年11月 ¥600.-
●論文
出口丈人/スラップスティックのメカニズム─「キートンの化物屋敷」が示唆するもの─
横田正夫/映画におけるカメラ位置変換の認知に関する研究
下岡茂/マルチ・クリエイティブ─責任あるデザインの目標としての再認識─
岡田晋/”鏡”の記号学─鏡の中にある如く……(新約聖書)─
田中純一郎/日本動画発達史(下)
稲垣栄一/物語の構造(完)─テーマからテキストへ─
『季刊映像』既刊号総目次(1号~10号)
会員活動状況調査報告(作品発表2)
Title Index of ICONICS Articles(NO.1-10)


第10号(『季刊映像』) 1978年8月 ¥600.-
◎特集
写真とホログラフィ
●論文
今井滋/アメリカ・写真記録の系譜
塚原琢哉/虚像の陰に─私見写真イメージの展開
澤本徳美/新興写真の出発と展開について─現代写真の原点を考える─
小沢健志/日本の銀板写真─島津斉淋写真の発見について
三浦千三/ホログラフィーとは
Stephen A. BENTON/”Holography ─The Second Decade”
●発言
細江英公/「写大ギャラリー」からの報告
松本徳彦/二つの「写真史」から─「写真文化センター」へ向けて
高村規/広告写真家の私的発言
福島武/締めだされる法廷の写真
土田作治郎/写真教育の場からおもうこと─九州産業大学写真学科からの報告─


第9号(『季刊映像』) 1978年6月 ¥500.-
◎特集
日本映像学会第3回大会
●シンポジウム
渡辺淳・浅沼圭司・松本俊夫・(ゲスト)山田宗睦・(司会)岡田晋/映像伝達における意味作用について
●論文
平野哲郎/ビジュアルコミュニケーションを目的とした写真に関する研究─第1報、フォトグラムを中心に模索する─
今井滋/グラフィック・デザイン教育における社会的イメージの追求
稲垣栄一/物語の構造─テーマからテクストへ
永田彰三/演劇と劇映画─その劇的なるもの
岡田晋/イメージにおける物と背景
武井邦彦/“見る”ことについての研究─新聞記事1808段に現れたる色彩語─
吉積健/映像の創造的機能
八木信忠/リュミエール兄弟のシネマトグラフについて
中島興/ビデオアース運動についてのミニ通信
●論文(創作発表)
リチャード・E・バーナー/ビディオ・コミュニケーションとコワークス
中川邦彦/映画”LA PLAGE A DISTANCE”(浜辺、はるかに)とアラン・ロブ=グリエの”LA PLAGE”
●扉作品(写真パネル展示)
徳橋昭三/「コンピュータによる図形の変形」(創作発表パネル展示)


第8号(『季刊映像』) 1978年1月 ¥500.-
◎特集
アニメーション
●論文
端山貢明/社会メディアとしての映像技術の新しい展開─コンピュータアニメーション
登川直樹/ノーマン・マクラレン─その創意と技法
林譲治/リミテッド・アニメ
池田宏/アニメーションの技法─空間構成について(I)―
月岡貞夫/アニメーション・動きの考察
岡本忠成/アニメーション映画制作の諸問題
田中純一郎/日本動画発達史(上)
会員活動状況調査報告(文献発表2、作品発表)


第7号(『季刊映像』) 1977年9月 ¥500.-
●論文
八木信忠/映画の発明に関する一考察─エジソンとリュミエール兄弟の比較
山下勇/映画・テレビ・VTR─映像媒体の発達の観点からみたビデオソフトの商品価値
保積英次/映像と色彩に関する一考察
高村倉太郎/日本映画の小さな大きい問題
山本豊孝/資料・英国映画史 断片―1912年前後―
岡田晋/映像学と文化人類学
映像関連大学卒業論文・卒業制作題目一覧(昭和52(1977)年度2)
会員活動状況調査報告(文献発表1)


第6号(『季刊映像』) 1977年6月 ¥500.-
◎特集
日本映像学会第2回大会
●論文(研究発表)
小笠原隆夫/「映画学」覚え書
諸井誠/音楽と映像
加藤文一/視聴覚教育とOHP
田島良一/溝口健二と永井荷風
吉積健/Computer Filmによる美的知覚の構造主義的研究
小幡章/創作バレエ─「火の鳥」のヴィデオ記録について
杉山平一/映像と言語表現
●映像作品レジュメ(創作発表)
吉岡敏夫/齣と枠”frames and framing”
小林はくどう/LAPSE Communication
深井純・西村滋人/記録映画制作の問題点─「やすらい祭の記録」を完成して─
映像関連大学卒業論文・卒業制作題目一覧(昭和50(1975)年度2昭和51(1976)年度1)
季刊映像第7号予告
●扉作品(写真パネル展示)
高橋正行/『ZONE』


第5号(『季刊映像』) 1977年3月 ¥500.-
●論文
岩本憲児/ロシア・フォルマリストと映画─エイヘンバウムの映画論
小池一夫/わが映画青年との対話から─劇画が劇画としてあるために
吉積健/映像と現代テクノロジー─意識拡張としての芸術
小林はくどう/ホームランよりキャッチビデオを!─ビデオ連句と編み物のすすめ
●映像の本
後藤和彦/Paddy CHAYEFSKY, Television Plays (Simon and Schuster, 1955.)
小笠原隆夫/Gilbert COHEN-SÉAT, Essai sur les principes d’une philosophie du cinéma (Presses Universitaires de France, 3e éd., 1958.)後半
映像関連大学卒業論文・卒業制作題目一覧(昭和49(1974)年度4昭和50(1975)年度1)


第4号(『季刊映像』) 1976年10月 ¥500.-
◎特集
映像学とは
●討論
浅沼圭司・岡田晋・野崎茂・波多野哲朗・松本俊夫/映像学への道
●論文
金丸重嶺/映像の周囲をめぐって─日本映像学会総会記念講演ヨリ─
後藤和彦/映像学研究のために
石川弘義/映像学への二つの提言
荻昌弘/私には「映像」はわからない
牛山純一/私たちと民族フィルム
渡辺淳/スペクタクルとしての映像について
●映像批評の批評
波多野哲朗/映画批評について
野崎茂/批評の有効性とは
重森弘淹/1930年代の「私的写真史」─桑原甲子雄『私の写真史』について─
●映像の本
小笠原隆夫/Gilbert COHEN-SÉAT Essai sur les principes d’une philosophie du cinéma (Press Universitaires de France, 3e éd., 1958.)前半
映像関連大学卒業論文・卒業制作題目一覧(昭和49(1974)年度3)
●扉作品
岩田恭二/『Brothers and Sisters of Christian Faith Missionary Baptist Church Houston, Texas.』より


第3号(『季刊映像』) 1976年1月 ¥500
◎特集
映像と原点
●論文
岡田晋/”眼”について─映像の原点を考える―
杉山平一/形象の表現
山本豊孝/映像と技術
蓮實重彦/写真家のような「芸術家」の肖像
●映像批評の批評
波多野哲朗/映画批評について
野崎茂/放送批評の底抵にある難しさについて─人びとは、なぜ充足実感を表示しにくいのか─
重森弘淹/描写から啓示へ─ニューズ・ウィーク誌の写真展望から─
●映像の本
冨士田元彦/竹中労著『日本映画縦断1・傾向映画の時代』(白川書院、1974年)、『日本映画縦断2・異端の映像』(白川書院、1975年)
映像関連大学卒業論文・卒業制作題目一覧(昭和49(1974)年度2)
●扉作品
脇リギオ/『コマ絵1969夏』より


第2号(『季刊映像』) 1975年10月 ¥500.-
◎特集
映像と認識
●論文
樋渡涓二/映像に対する知覚と認識─技術の側から見た映像の問題─
佐賀啓男/映像と言語の意味過程
近藤久也/生放送のすすめ─技術革新の中におけるテレビ表現の混迷─
安藤頌太郎/「博物館映像論」前書
●映像批評の批評
波多野哲朗/映画批評について
野崎茂/放送批評のフォーマットについて
重森弘淹/「近代写真の終焉」か
●映像の本
多田俊文/Jean Piaget、Bärbel Inhelder著、久米博・岸田秀訳『心像の発達心理学』(国土社、1975年)
岡田晋/Francis COURTADE, Pierre CADARS Histoire du Cinéma Nazi (Cinémathèque de Toulouse, 1972.)
岡田晋/岩崎昶著『ヒットラーと映画』(朝日新聞社、1975年)
●参考文献一覧
映像と認識に関する参考文献
映像関連大学卒業論文・卒業制作題目一覧(昭和49(1974)年度1)
交換定期刊行物名一覧
●扉作品
中井幸一/「静物」(1974年)


第1号(『季刊映像』) 1975年5月 ¥500.-
◎特集
映像の意味について
●論文
浅沼圭司/映像の基本的意味構造
後藤和彦/テレビ映像の記号論のために
佐藤忠男/溝口健二の「上」と「下」―カメラワークの意味論的構造について
中原佑介/写真と美術に関するノート
●映像ジャーナル
真鍋信誠/世界の映像作家教育の動向─CILECT国際会議東京大会報告
●映像批評の批評
波多野哲朗/映画批評について
野崎茂/放送批評の危機とは─兆候と予感
重森弘淹/オットー・シュテルツアー「写真と芸術」から
●映像の本
小笠原隆夫/Dominique NOGUEZ(ed.),Cinéma: Théorie, Lectures (Klincksieck, 1973)
重森弘淹/渡辺勉著『現代の写真と写真家─インタビュー評論35人』(朝日ソノラマ、1975年)
重森弘淹/Heimut GERNSHEIM, Lewis Carroll – photographer (Dover Publications, 1969)
八木信忠/H. I. グロス著、梅田晴夫訳『図説クラシック・カメラ』(東京書房社、1973年)
八木信忠/キャノンイメージ編集室編『REMOTE SENSING』(1974年)
●参考文献一覧
映像の意味に関する参考文献
その他の関連参考文献


(『季刊映像』)