アジア映画研究会(第3期第11回)開催のお知らせ【4月5日】

2022/03/09 アジア映画研究会

アジア映画研究会(第3期第11回/通算第44回)を下記のとおり開催します。

日時:2022年4月5日(火)18時~20時
場所:ZOOMによるオンライン開催
申込:3月25日(金)締め切り

下記URLより事前登録してください。登録後、ZOOMミーティングのアドレスが届きます。
https://docs.google.com/forms/d/17Nun0GTKTKJkxDk3XIXLt6zPncb6XNdkHlRye8kTrP8

内容:
発表:伊藤雄馬(言語学者、『森のムラブリ』出演)
【言語学から考える映画『森のムラブリ』】

要旨:特定言語を包括的に研究する記述言語学の分野では「いかに良いデータを収集するか」が近年ますます重要になっている。「データ収集」は「記録」と「調査」の二つの作業からなり、通常は一人の研究者によってなされるが、タイとラオスを舞台にする映像人類学的なドキュメンタリー『森のムラブリ』の撮影は、結果として「データ収集」の分業となった。映画の撮影で得られた映像を「言語学的な分析が可能か」という観点で評価し、映画監督と言語学者の協働の可能性と課題を考察する。
(参考)
『森のムラブリ』(監督:金子遊)公式サイト 3/19〜シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
https://muraburi.tumblr.com/

報告:西芳実(京都大学)
【著者が語る『夢みるインドネシア映画の挑戦』】

要旨:1998年の民主化とメディアの自由化により、インドネシア映画は大衆娯楽の中核となるとともに、社会の課題や人々の希望を映すメディアに成長した。この20年余りのインドネシア映画から、基本となる物語の型とその翻案に込められた意図をインドネシアの文化・社会・歴史を踏まえて読み解くことで、父親の権威、宗教と暴力、歴史認識といった国民的課題への映画を通じた挑戦をたどった『夢みるインドネシア映画の挑戦』について、著者がその概要と背景を語る。
(参考)
西芳実著『夢みるインドネシア映画の挑戦』英明企画編集、2021
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909151223

皆様のご参加をお待ちしております。

2月座長:金子遊
kanekoyu1974yahoo.co.jp