メディア考古学研究会(第1回)開催のお知らせ【3月11日】

2023/02/16 メディア考古学研究会

メディア考古学研究会(第1回)開催のお知らせ【3月11日(土)】

メディア考古学研究会(第1回)を下記のとおり開催いたします。板橋区立教育科学館にて、当時の映像機器と実物史料をもちいた実演による研究発表会(対面)になります。館内入場無料、事前予約などはございませんので、会場に直接お越しください。皆様のご参加をお待ちしております。

日時:2023年3月11日(土)午後13時〜16時頃
会場:板橋区立教育科学館2階・教材製作室
https://www.itbs-sem.jp/event/detail?id=3407

〒174-0071東京都板橋区常盤台4-14-1
東武東上線 上板橋駅 北口下車 徒歩5分
https://www.itbs-sem.jp/access/

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東日本大震災から12年×関東大震災から100年
「「動く」装置でよみがえる戦前の天災と防災意識」

第一部 幻燈と印刷物で見る:明治の大水害と水難救護・衛生問題
解説:福島可奈子(早稲田大学)
実演:松本夏樹(大阪芸術大学)

第二部 活動写真と蓄音機で見聞きする:関東大震災後の復興と防災意識
進行・機械操作:山端健志(板橋区立教育科学館)
ゲスト:菊田鉄男(KWorx代表、電気システム技術者)

概要:
これまで日本は何度も未曽有の災害に襲われてきた。なかでも今から100年前に起きた関東大震災(1923年)は、首都機能を失わせかねないほどの大災害であった。だが政府主導の復興計画のもとで、かつての古い街並みは近代モダン都市へと生まれ変わり、1927年には日本初の地下鉄(上野‐浅草間)が開通した。また翌年には御大礼、1930年には復興祭がおこなわれ、壊滅状態だった東京はわずか5年ほどで復興を遂げた。明治期以降、人々に災害の恐怖を伝えて防災のあり方を示し、その復興を「見える」「聞こえる」形で後押ししたのが、当時の主要メディアである新聞、雑誌、写真、絵葉書、活動写真(映画)、レコードなどであった。
今回の研究発表会では、第一部で、幻燈や新聞が伝えた1896年の明治三陸大津波、雑誌や絵葉書写真による1896年と1910年の東京大水害、そしてその結果高まった水難救護と衛生意識について、当時の幻燈機をもちいてみていく。第二部では、関東大震災後の復興と防災意識のあり方が、それ以前とどのように変化したかを、実物の活動写真機や蓄音機レコードなどを動かしつつ体験的に検討する。

お問い合わせ先:
日本映像学会メディア考古学研究会
代表・福島可奈子
korogattahotmail.co.jp