2018/03/03 中部支部
日本映像学会会員各位
2017年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第3回研究会
http://jasias-chubu.org/wp/?p=616
日時:2018年03月05日(月)13:30より
会場:名古屋学芸大学 メディア造形学部棟 MCB210教室(約80席)
(愛知県日進市岩崎町竹ノ山57)
◎スケジュール
-13:30~13:35 開催校挨拶
-13:35~14:00 研究発表:梶川瑛里 氏|「重力と落下−−『くもとちゅうりっぷ』の空間表象と運動表現」
-14:05〜14:25 研究発表:村上将城 会員|「作品『landschaft』について」
-14:45~18:20頃 学生作品プレゼンテーション
参加校:愛知県立芸術大学/愛知淑徳大学/情報科学芸術大学院大学[IAMAS]/椙山女学園大学/名古屋学芸大学/名古屋芸術大学/名古屋造形大学/名古屋文理大学 (五十音順)
※学生作品プレゼンテーションの詳細は、下記URLをご確認ください
http://jasias-chubu.org/wp/?p=616
-18:30頃より 学内にて懇親会
◎研究発表
重力と落下——『くもとちゅうりっぷ』の空間表象と運動表現
梶川瑛里氏(名古屋大学大学院 文学研究科 博士課程前期課程)
要旨:1943年に製作された日本アニメーションの金字塔と言われる『くもとちゅうりっぷ』の受容には、相反する二つの意見が見られる。一方で、戦時下の状況にも関わらずアニメーションの美的表現、詩情性を突き詰めたと称賛されるが、他方近年の研究では、そのキャラクター表象が戦時下のイデオロギーに基づいていると指摘される。いずれにしろ、このアニメーション作品の中で、空間や身体という物理的側面からどのような意味が構築されているのかという問題は軽んじられてきた。しかし、『くもとちゅうりっぷ』に見られる物理的な空間や身体は、戦前および戦時下のアニメーション文化を色濃く映し出しているのみならず、戦後日本のアニメーションにも継承される表現技法と技術を示している点で、極めて重要なものである。
本発表では、『くもとちゅうりっぷ』を題材として、そのリアリズム的表現に注目すると同時に、アニメーションにおける重力という空間表象や落下運動の分析を行う。ディズニーやジブリのアニメーション作品との比較も交えながら、『くもとちゅうりっぷ』の日本アニメーション史上における意義を空間表象と運動表現の側面から捉え直していく。
作品「landschaft」について
村上将城会員(名古屋学芸大学 映像メディア学科 専任講師)
要旨:2006年より継続して写真作品「landschaft」を制作している。風景という言葉だけでは回収することのできない、人間の視覚によってとらえられる目の前の認識像 landschaft / 景観を写真で遺し、記録していく本作品を、これまでに制作したシリーズを踏まえて解説する。
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◎会場へのアクセス
<公共交通機関でお越しの方>
東山線「上社」駅と、鶴舞線「赤池」駅より、スクールバスが出ています。
両駅とも、大学までの時間は15分ほどとなります。
乗車時に、車掌に「学会での来校の旨」お伝えいただくことで、乗車できます。
スクールバスの時刻表は下記のPDFにてご確認ください。
https://www.nuas.ac.jp/download/2017bustimetable_spring.pdf
<お車でお越しの方>
はじめに正門入ってすぐの「守衛室」にお寄りください。
来客用の駐車場位置について、守衛より説明があります。
https://goo.gl/maps/MCTeanvsB2F2
以上
日本映像学会中部支部
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〒470-0196
愛知県日進市岩崎町竹の山57
名古屋学芸大学メディア造形学部映像メディア学科内