2023/12/07 中部支部
2023年度 日本映像学会 中部支部 第2回研究会のお知らせ
下記の通り日本映像学会 中部支部 第2回研究会をオンライン(Zoom)にて開催いたします。中部支部会員に限らず多くの方の参加をお待ちしています。
日時:2023年12月17日(日)(13:30 – 16:30予定)
参加希望の方は下記リンク(Googleフォーム)にて事前申し込みをお願いします。
申し込み締め切りは12月15日(金)、締め切り翌日(研究会前日)にZoomリンクをメールにてお知らせします。
https://forms.gle/LqoYHfCELtY9fmT99
<第2回研究会・内容の詳細>
2023年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第2回研究会
日時:2023年12月17日(日)(13:30 開始予定)
会場:オンライン(Zoom)
担当校:名古屋学芸大学
◎研究会スケジュール(予定)
13:20 – 第2回研究会 受付開始
13:30 – 開会あいさつ
13:35 – 14:35 研究発表(2件)
休憩
14:50 – 15:50 招待講演(1件)
15:50 – 16:20 ディスカッション
16:20 – 閉会あいさつ
https://jasias-chubu.org/wp/?p=1179
招待講演タイトル:
デジタルメディアの対話性を利用した映像アーカイブ/データ可視化展示
野口 靖氏
要旨:
歴史映像や民族誌映像アーカイブの利活用は社会的意義が高いが、現状では映像の収集に主眼が置かれ、利活用の選択肢が限られるケースもあり、貴重なアーカイブが十分にに活用されないこともある。しかし、デジタルメディアの「対話的」な特性を活かすことによって、映像アーカイブの新しい価値や社会的意義を生み出すことができるのではないだろうか。
一方、コンピュータのプログラムによるデータ可視化の手法は、客観的な事象の把握を容易にすることによって、社会問題の可視化のための一つの強力なツールとなり得ると考えている。
本講演では、デジタルメディアの対話的な特性を活かした映像アーカイブ展示およびデータ可視化展示について、筆者の実践例を中心に紹介しながらその可能性について論じたい。
野口 靖氏|略歴:
野口の全ての活動における関心事は、「私たちが尊厳を持って生きられる社会はどう実現できるか」であり、各プロジェクトの表現手法は、データビジュアライゼーション、ドキュメンタリー映像、体験型インスタレーションの形をとることが多い。
武蔵野美術大学助手を経て渡米。2003年、ニューヨーク大学大学院修了。文化庁芸術家在外研修員。2004年、ポーラ美術振興財団在外研修生としてニューヨークにて活動。2009年、アルス・エレクトロニカ Honorary Mention選出。2013年、第5回恵比寿映像祭出展。2015年、文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品選出。2019年、映像のフィールドワーク展。2023年、東京工芸大学 創立100周年記念展など。現在、東京工芸大学インタラクティブメディア学科教授。
Webサイト:https://yasushinoguchi.org/
◎研究発表(2件)
芸術資料としてのVR (I)
-VRアーカイブビューワー[プロトタイプI]を用いたサウンドインスタレーション作品記録-
池田泰教|愛知県立芸術大学 メディア映像専攻 准教授
要旨:
近年、現代美術やメディアアート分野において、技術の旧式化や機材の生産終了などの社会的変遷によって作品の長期保存・再展示が困難になるケースが問題となっている。
作品の再制作までを射程とした展示記録資料の一例として、本研究では時間軸を持つ芸術作品の3次元空間情報と、それを体験する鑑賞者の視聴覚情報を仮想空間上に再構成する手法を試みる。発表では実働プロトタイプを用いたサウンドインスタレーション作品の展示記録を紹介し、その有効性を検証する。
コロナ時期からの日本映画業界―映画の多様性・必要性を訴えたプロジェクトの発展
RYDZEK Lucie (リゼック・ルシー)|ロレーヌ大学 (Lorraine University) CREAT研究所(元2L2S研究所)
要旨:
2020年に始まったコロナ禍で世界中の映画業界が複数の混乱に出会った。日本では、自治体や政府による自粛要請が、劇場だけでなく製作・配給会社にも衝撃を与えた。一方、経産省と文化庁は、補正予算などで「文化芸術活動」を支援した。この際、映画という商品や装置の必要性と芸術性が問われた。この発表では、この時期に現れた映画の多様性・芸術性・必要性を訴えるプロジェクトの発展と活動、そしてその続きを考察する。
◎問い合わせ
日本映像学会 中部支部
〒470-0196 愛知県日進市岩崎町竹ノ山57
名古屋学芸大学 メディア造形学部 映像メディア学科内(齋藤)
email: msaitonuas.ac.jp(齋藤)