第47回大会ーご挨拶
会期:2021年6月5日(土)・6日(日)
第47回日本映像学会全国大会(大会更新情報 2021年4月29日)
大会実行委員長 関口敦仁
日本映像学会第47回大会は愛知県立芸術大学にて、対面による開催が予定されておりましたが、新型コロナウイルス流行の継続のため、オンラインで開催することとなりました。大会開催日は予定通り、2021年6月5日(土)、6日(日)とし、前回大会に引き続きオンラインでの大会開催をいたします。
4月に入っての急な大会形式の変更にもかかわらず、発表を予定している会員の皆さまにご理解いただきまして大変ありがたいと存じます。引き続き開催へ向けた準備や情報についてはお知らせをして参ります。オンライン開催にあたって会員の皆さまに様々な点でご不便をかけるかもしれませんが、ご協力とご支持を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
第47回日本映像学会全国大会(大会変更前情報)
大会実行委員長 関口敦仁
本映像学会第47回大会は2021年6月5日(土)、6月6日(日)に愛知県立芸術大学で開催いたします。今回は「ポスト・ドキュメンタリー」をテーマとしました。今年度は新型コロナ感染症の影響で、大学研究機関は遠隔授業を、映画、映像制作現場は延期を余儀なくされ、これまでと異なった手法による興行も考えざるを得ない状況です。私自身も遠隔授業を行う中、遠隔映像越しに広げられる授業空間や、時々の対面との混在授業などもあり、改めて、映像越しのコミュニケーションやリアル空間との境界感覚が薄れてきているような感覚を覚えます。同じ感覚が全世界共通に広がっていると考えてみた場合に、これまで映像が持っていた、ドキュメンタリーの領域が、拡張しているのではないか。と改めて感じる機会を得た気がしました。
近年の映像表現において、このドキュメンタリーが、フェイクなのか、リアルなのか、ライブなのか、という状況の事実を確認することより、ドキュメンタリーの質が新しい表現の方法論として、自由になりつつあるのではないでしょうか。かつてリュミエール兄弟が作った駅に列車が到着する映像に市民が驚いて逃げ回ったというまことしやかな話と同様の価値変異が心に起きつつあるのでしょうか。映像コンテンツやその配信、映像間による遠隔コミュニケーション、映像によるパーソナルプロファイルを晒すSNSなど、当たり前に繋がる世界がすでにリアルである今、それらをめぐるの身の回りの世界もすでに不思議な接続感覚で結ばれてしまっているようです。そのような世界を描いた映像作品はコンテンポラリーアートの世界においてはすでに多く存在し、ポスト・ドキュメンタリーと呼ぶ新たな視点によって、その表現を語り始めているようです。過去のドキュメンタリーの枠を超えて、映像が新たな質を掴み始めているのではないか、それらを体現するためにも、会員皆さまの議論を期待したいと思います。多くの会員の参加をお願いいたします。
おそらく、2021年度においても、感染症対策の必要性から、ソーシャルディスタンシングや、体温チェック、窓を開けた換気の確保などを行いながらの開催となると思われます。会食を伴うパーティやグループエクスカーションの開催などは、難しいとは思いますが、会員皆さんの研究発表の場として、活用していただければと思います。
会期 2021年6月5日(土)・6日(日)
会場 オンライン開催
主催校 愛知県立芸術大学
480‒1194愛知県長久手市岩作三ヶ峯1-114
第47回大会実行委員会
委員長 関口敦仁 (愛知県立芸術大学)
副委員長 森 真弓 (愛知県立芸術大学)
委員 石井晴雄 (愛知県立芸術大学)
委員 伏木 啓 (名古屋学芸大学)
委員 宮下十有 (椙山女学園大学)
委員 平川祐樹 (愛知県立芸術大学)
委員 村上将城 (名古屋学芸大学)
委員 片山一葉 (椙山女学園大学)