日本映像学会第48回大会は、2022年6月4、5日に京都大学で開催されることになりました。現在、東京、京都をはじめ、全国で新型コロナウイルスの感染が続き、あらゆる面において先行きが不透明な状況が続いていますが、現段階では2年ぶりの対面での開催を予定しています。
稲畑勝太郎がリュミエール社シネマトグラフの映写を試みた地であり、100年に亘ってメジャーの撮影所による時代劇製作の拠点となってきた「映画の都」京都での大会開催は、今世紀に入って京都精華大学(2008年度)、京都造形芸術大学(2015年当時)に次ぐ3回目になります。一方で、京都大学としては初の開催であり、正副実行委員長を女性が務めるのも初めてになります。身の引き締まる思いで斉藤綾子会長からの打診をお受けいたしました。
京都大学では、戦前の旧制第三高等学校・京都帝大時代から今世紀初頭に至るまで、西部講堂において映画部による自主上映が行われ、映画文化が育まれました。森一生、大島渚、山下耕作、瀬々敬久らの商業映画の巨匠をはじめ、多くの映画人が京大出身です。一方、1990年代以降には故・加藤幹郎が中心となって座学の映画研究が花開き、本学会において中心的な役割を担う研究者を輩出しました。今回の主な会場となる吉田南キャンパスでは、現在も20人を超える大学院生と教員が映画メディア研究に従事しています。
第48回大会は、このような京都と京大における映画産業、映像文化、研究の歴史を踏まえ、関西支部幹事会をはじめとした京阪神の会員ネットワークに支えられつつ、シンポジウムや基調講演では映像とジェンダー+セクシュアリティ、とりわけ女性の作り手をテーマとして、現代の社会と映像をめぐるアクチュアルな問いに取り組んでゆきたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
会期 | 2022年6月4日(土)・5日(日) |
会場 | 京都大学 〒606-8501 京都府京都市左京区吉田二本松町 |
委員長 | 木下千花 | (京都大学) |
副委員長 | 仁井田千絵 | (京都大学) |
委員 | 板倉史明 | (神戸大学) |
委員 | 大橋勝 | (大阪芸術大学) |
委員 | 菅野優香 | (同志社大学) |
委員 | 辰巳知広 | (京都大学) |
委員 | 橋本英治 | |
委員 | ミツヨ・ワダ・マルシアーノ | (京都大学) |