日本映像学会第38回大会
2012年6月2日-3日
主催校:九州大学
実行委員長:中村滋延
開催の経緯
昨年の北海道大学での第37回大会の1週間ほど前に、豊原会長から、第38回大会の開催校を引き受けていただけないかとのお電話をいただきました。まったく予期しなかったことなのでいささか戸惑いましたが、同僚会員の賛同もあり、また第31回大会を開催された九州産業大学の先生方からも応援をいただけるということで、開催校となることを承諾いたしました。
開催校としての九州大学芸術工学部・同大学院芸術工学府(以下、九大芸工)の前身は、九州芸術工科大学(以下、芸工大)です。1978年の第4回大会はここで開かれています。豊原会長の出身大学であり、かつては故岡田晋や元会長の松本俊夫先生も教鞭をとられていました。映像アーティストとして活躍中の河口洋一郎氏や伊奈新祐氏、伊藤高志氏などは芸工大の出身です。ただ最近は、工学寄りのデジタルアート&デザイン隆盛の陰で、芸工大の特徴のひとつであった映像学研究や実験映像制作などが以前に較べておとなしくなったように感じます。その意味で、私個人としては、今大会開催は九大芸工における芸工大時代の特徴の再生のチャンス、と勝手にとらえるようにしました。
私事で恐縮ですが、音楽家(作曲)である私と映像学との出会いは、松本俊夫先生に呼ばれて京都造形芸術大学及びその前身の京都芸術短期大学の映像コースで音楽を教え、その時に芸工大出身の映像アーティストたちと知り合ったことにあります。それがきっかけになって映像理論をかじり、実験映像の音楽を作曲し、あげくの果てに自らも映像アートを制作するようになったのです。その後、たまたま芸工大(音響設計学科)に勤めるようになりましたが、私にとって芸工大の原イメージはつねに映像学研究や実験映像制作を中心としたものでした。
運営体制
理事会での承認を受けて、昨年6月に実行委員会を組織しました。九大芸工の教員7名以外にも、九州産業大学の黒岩先生や井上先生、星野先生、高山先生、西南学院大学の栗原先生にも加わっていただきました。いずれも芸工大・九大芸工の卒業・修了生、あるいは元教員という方々で、ほぼ2ヶ月に1度の実行委員会は、毎回、非常になごやかな雰囲気で進行しました。
副実行委員長には伊原先生になっていただき、実質的には彼のリードで運営が進められていきました。委員の方々は本当に親身になって働いてくださり、また学生スタッフへの指導も熱心で、学会大会開催の教育上の意義にあらためて気づかされました。九州産業大学の先生方には何かあるごとに相談に乗っていただきました。
大会テーマ
大会のテーマについては、多様な研究発表内容や作品発表傾向にも対応でき、かつデジタル時代の新たな映像形態も扱うことができ、加えて開催校としての工学寄りの視点にも対応できるものとして「映像の多様性を考える」というテーマを設定しました。さらに基調講演やシンポジウムのために「スマートフォンからソフトウェアアートまで」というサブテーマを設けました。
これまで「映像の拡張性」は技術的所産としての「映像」の歴史(これを時間的次元と呼びます)として捉えられることが一般的でした。しかし,現在のデジタル技術の著しい発達は、映像の拡張性を、時間的次元だけではなく、空間的次元によってもとらえることを促します。「スマートフォンからソフトウェアアートまで」というサブテーマは、空間的拡張性にも焦点をあてていることを意味します。例えばスマートフォンに代表されるモバイルなディスプレイは、映像の遍在化という空間的次元での拡張性をもたらしました。
映像の遍在化に加え、デジタル技術の進化が促す映像の拡張性のもうひとつの特徴は、渾融化ともいうべき現象です。コンピュータプログラミングの知識を身につけた映像の表現者は、映像ファイルやサウンドファイルといったメディア相互が交わる曖昧な空間を領域として表現の可能性を探究しています。そうした試みのひとつをソフトウェアアートと呼ばれる表現に見ることができます。
なお、ソフトウェアアートという言葉は2001年にベルリンで開催されたメディアアートの国際会議『トランスメディアーレ(Transmediale)』で用いられ始め、その際、「アーティストが書いた独立して作動するプログラム、もしくはスクリプトをベースとしたアプリケーションで、単にツールとして実用的であるだけでなく芸術的創造でもあるようなプロジェクト」と定義づけられています。
基調講演とシンポジウム
以上の大会テーマを受けて、基調講演者として大口孝之氏(映像ジャーナリスト/立体映像研究家)と阿部一直氏(山口情報芸術センター(YCAM)/キュレーター/アーティスティックディレクター)を、シンポジウムのパネリストとして、この2名に加えて、江口カン氏(映像ディレクター/KOO-KI代表)と中村俊介氏(しくみデザイン代表取締役/九州工業大学特任准教授)を招きました。
大口氏は「3Dブームはこのまま終わってしまうのか?」と題して、数年前に「3D元年」と言われ盛況を博したものの、最近では既に影が薄くなりつつある3D映画ブームを取り上げ、3D映像文化の過去と未来について、多数の例示ともに、非常にわかりやすく語られました。昨今の3Dで制作された日本映画を紹介しながら、「どのような設定でも3Dにすればいいというものではなく、題材を見極めなければならない。ストーリーをないがしろにして、飛び出す効果だけを売りにしていたのでは、すぐに飽きられてしまう。映画として成り立たせた上で、3Dの必然性について考えるべきである」と最後に締めくくられたのが印象的でした。
阿部氏は、山口情報芸術センター(YCAM)においてこれまで制作・展示・上演されてきたメディアアートの多彩な事例を数多く紹介されました。特に、企画キュレーターと技術スタッフが協働してアーティストを支援する“YCAM InterLab”と呼ばれるリサーチ・開発部門によって生み出された最先端の技術を活かしたメディアアートの紹介が、実に興味深いものでした。
これらの作品に見られるのは、観客の身体を情報として取り込んだインタラクティブなシステムの拡張性であり、ネットワークを介して構築されたサイバースペースの現実空間への拡張というものでしょう。
なお、山口と福岡はそう遠くないこともあり、九大芸工学生にとって、YCAMは「拡張された映像」との出会いの場と学習の場として有効に機能しています。
江口氏は自身の制作するCM映像について、旧来のテレビによるものばかりではなく、Youtubeを用いたり、ネット上の中継を用いたり、iPadを用いたりした新しい形態のCM映像を軸に語られました。メディアが変わり、特にそれが場所の制約を受けないメディアであった場合、クライアントの態度や見方までが変わってこれまでにない映像表現が許容されることになり、表現の可能性が一挙に広がった実例を提示されたのです。これはまさに偏在化という面での映像の拡張性に関する話題でした。
中村俊介氏はデジタルサイネージ(映像看板)の可能性について,自身の会社が制作している作品を通して語られました。インタラクティブな仕掛けによって観客の顔や姿を瞬時に画面構成の中に取り込んだユーモアたっぷりの映像で観客の目を釘付けにするその作品は、いままでの映像看板とはまったく違ったインパクトを持つものです。コンピュータプログラミングの知識を身につけた者のみがなし得る世界で、まさに渾融化という現象がもたらす映像の拡張性に関する話題でした。
江口氏、中村俊介氏の話題提供を受けて、大口氏と阿部氏が加わった議論が盛り上がりました。
詳しくは基調講演及びシンポジウムに関する報告を参照していただくことにしますが、興味深いやりとりに以下のようなものがありました。ひとつは、映像の拡張性がまともに評論として取り上げられないのは、映画評論家と美術評論家をつなぐ評論家の不在に原因があるというものです。これはむしろ映画評論の保守性を問題にした発言と私は理解しました。もう一つは、作品が映像の拡張性と同じように関連していても、YCAMで制作される作品のように作家の名前が刻印されていることが重要なものと、中村俊介氏のデジタルサイネージのように作家の名前を表面に出さないものとの違いに関するものです。江口氏のCMはその中間に位置するものです。映像の偏在化と渾融化という現象は、作家性についての議論もあらたに搔き立てるものです。
研究発表と作品発表
研究発表ではこれまでと同様の映画史や映像理論、作家研究、アニメーション、映画音楽などの他に、ゲームや映画祭、そして震災復興支援のための映像プロジェクトなど、幅広い分野にわたる延べ42件が、5つの会場で行われました。
作品発表は14件が2つの会場で行われました。発表された作品はそのまま別会場でも上映展示されました。また、研究発表のうち1件を開催校企画として作品発表展示しました。フィルムからビデオ上映、インスタレーションなど多様な形態や様式の作品を鑑賞することができました。
開催校企画として、開催校教員研究室学生による作品展示が2件、開催校卒業・修了生による作品展示が2件、ロビーで行われました。これらは大会テーマとの関連で、インタラクティブアートやソフトウェアアートが中心になりました。
じつは実行委員会発足当初、研究発表については工学寄りのショート・ペーパー・セッション(発表時間15分程度)を予定していました。また作品展示においてももっと多くの学生作品の上演を予定していました。いずれも開催校企画としてです。しかし大会の内容が具体化してくるにつれ、とても対処できるはずのものでないことが分かり、あきらめざるを得ませんでした。
研究発表や作品発表の場における大きなトラブルの報告は特に聞くことはありませんでした。理事会や学会事務局からの適切な指導と、学生スタッフ21名の献身的なはたらきによるものです。事前に「日本映像学会第38回大会座長要領」を作成し、座長の方々や学生スタッフに配布し、トラブル発生にそなえ、また進行具合が会場によって異なることのないように最低限の配慮はいたしました。
なお大会参加者は2日間で計175名でした。うち会員が138名、一般が23名、学生が14名。会員数が群を抜いて少ない西部支部の開催であるにもかかわらず、また、中央から遠く離れた土地にあるにもかかわらず、予想以上に多くの方々に参加していただきました。
懇親会
懇親会は第1日目の夕刻から学内の多次元デザイン実験棟ホールで行われました。講演者やパネリストを含めた95名以上の方々に参加していただき、交流を深めることができました。映像学会の懇親会は、他の文系の学会のそれに較べて、非常になごやかな雰囲気で、権威臭さがなく、互いに誰もが自由に語り合われている様子が、私にとっては非常に新鮮でした。
総会
第2日目の午後に通常総会が行われました。今回は役員改選の時期にあたっておりましたが、段取りよくスムースに進行していきました。ただ、壇上に多くの机と椅子を並べることができる場所がなく、遠隔授業システム用のモニターなどを急遽撤去して、非常にきゅうくつな状態での開催になり、会長や役員の方々には迷惑をかけました。
収支
収支は別掲(会報第160号4頁)の通りです。大会前は参加者数の予想がつかず、収支の面で非常に不安でした。じつはこれまで大会時の理事会の昼食は開催校負担だったのですが、会長と事務局に相談し(と言うよりも、むしろ泣きついて)、それを事務局負担にしていただきました。これで気分的に随分助かりました。予想以上の数の参加者を得て、結果としては余裕をもって運営することができました。
反省、及び今後に向けて
当初は開催校企画としてあれこれ考えてはいたのですが、結局、大会としての最低限のプログラムしか実行できませんでした。企業のブース展示や図書販売コーナーの設置も考えていたのですが、それも実行できませんでした。ここ数年、開催校会員が大会にあまり熱心には参加できず、映像学会大会の実態に疎かったのが要因だったと思います。
熱心でなかったにもかかわらず、豊原会長に開催校として指名したいただいことは幸いなことでした。今すぐに何かが劇的に変わるということは期待できませんが、教員・学生スタッフともに、映像学への関心がこれまでとは確実に違ってきていると思っています。会員数減少に悩んでいる西部支部ですが、今回の大会開催を契機に研究会活動や作品発表等を活発に行って、存在感をアピールするようにしたいと思っております。
なお、大会運営に関しては、その準備段階からの事務局の素早い的確な対応には随分助けられ、勇気づけられました。あらためてお礼を申し上げます。
実行委員会
委員長=中村滋延、副委員長=伊原久裕、委員=脇山真治、金大雄、松隈浩之、石井達郎、西田紘子、黒岩俊哉、井上貢一、星野浩司、高山穣、栗原詩子
大会プログラム
6月2日(土) 基調講演・シンポジウム・研究発表・作品発表・懇親会
会場:九州大学大橋キャンパス 多次元デザイン実験棟(講堂)
13:00-14:40 基調講演1 大口孝之氏
基調講演2 阿部一直氏
14:50-16:20 シンポジウム「映像の多様性を考える―スマートフォンからソフトウェアアートまで」
パネリスト:大口孝之氏(映像ジャーナリスト/立体映像研究家)
阿部一直氏(山口情報芸術センターキュレーター/アーティスティックディレクター)
江口カン氏(映像ディレクター/KOO-KI代表)
中村俊介氏(しくみデザイン代表取締役/九州工業大学特任准教授)
モデレータ:中村滋延
研究発表・作品発表
会場:九州大学大橋キャンパス5号館
16:50-17:20
研究発表
田中晋平「映画と場所の変容―相米慎二『台風クラブ』における音楽と身振り」
桑原圭裕「アンサンブル・フィルムの映画的構造に関する再考察」
洞ヶ瀬真人「映画監督の創生―米国映画における監督者の登場と日本への伝播」
矢澤利弘「映画祭のマーケティング」
作品発表
石原康臣・萩原朔美 映像作品『目の中の水』
ほしのあきら・横溝千夏「コラボレーションの可能性―映像に音を付ける、は表現として正しいのか?」
17:30-18:00
研究発表
馬場広信「メタムーヴィーの特質と変容、そして攪乱の試み―タルコフスキー、エゴヤン作品の例」
鈴木清重「動画像系列の体験を記述する映像理論構築の試み」
安倍孝典「サッシャ・ギトリ映画に見る表現上の特性―『夢を見ましょう』を中心に」
鷲谷花「戦時期以降の日本における幻灯の再発展―「教育」から「運動」へ」
㈱スーパーステーション(野村卓也)「知的創造拠点からOMOSIROIコンテンツ発信を―大阪駅前再開発うめきた「ナレッジキャピタル」計画」
作品発表
瀧健太郎「メディア文化俯瞰の契機としての初期ビデオアート―『キカイ デ ミルコト―日本のビデオアートの先駆者たち―』の上映とレクチャー」
風間正・大津はつね『記憶のマチエール#4―デ・サイン23』
18:30-20:00 懇親会
6月3日(日) 研究発表・作品発表・総会
会場:九州大学大橋キャンパス5号館
10:00-10:30
研究発表
木原圭翔「スタンリー・カヴェルの映画論における「メディウム」概念の変遷」
川崎佳哉「引用されるイメージ―『オーソン・ウェルズのフェイク』について」
谷口紀枝「初期の日本映画におけるナラティヴとイメージの発達過程について―一九一〇年代製作の新派映画を中心に」
雨宮幸明「プロキノとThe Workers Film and Photo League―ハリー・アラン・ポタンキンからの手紙―」
高橋克三「街づくりの心を育む映像遺産―東京北区の事例を通して考える」
作品発表
大倉有樹「両眼視による世界の知覚に基づいた奥行き感のあるS3D-2Dアニメーションの考察」
末岡一郎『An Uncertain Gleam』
10:40-11:10
研究発表
宮田徹也「個人映像とは何か―序説―」
志村三代子「黎明期の日米合作映画―『東京ファイル212』を中心に」
山本佐恵「戦時下の文化宣伝映画をめぐる批評と「学校生活」のイメージ―国際文化振興会製作『日本の小学校生活』(1937年)を中心に」
大久保遼「新影像の構成―19世紀転換期における視覚の科学と映像文化」
猿渡学「メディアによる復興支援プロジェクト―仙台市中心部商店街希望プロジェクト「鎮魂と未来・希望」について―」
作品発表
小林和彦『Air maneuver』
水由章『SUBTLETY』
11:20-11:50
研究発表
仁井田千絵「映画『SAYURI』の舞踊にみる身体のトランスナショナリティ」
河野真理江「文芸メロドラマと五所イズムの転換―「井上靖・愛の三部作」(1960-1961)とカラー・ワイドスクリーンの美学」
大久保清朗「映画の反帰属性―『浮雲』における『日本ニュース』の使用について」
長谷川詩織「健康的な家庭の再構築―バイオグラフ社作品に見られる禁酒運動の影響と家政学の参画」
原田健一「新潟で発見された大正8年『加茂三社祭典』をめぐって」
作品発表
太田曜「『根府川』16㎜フィルムによる自家現像映画
12:00-13:00 昼食
13:00-14:00 第39回通常総会
14:20-14:50
研究発表
藤田明史「飯村隆彦『舞踏映画』に関する一考察」
泉順太郎「映像編集という経験の考察―素材としての映像を経験することについて」
木下耕介「小道具/所有物としてのカメラ―メディア・コンヴァージェンスとアメリカ映画」
渡邉大輔「占領期日本アニメ(漫画映画)に見る社会的・文化的反映」
水野勝仁「GIFの質感―「ポスト・インターネット」から考える画像形式」
作品発表
杉田このみ「『今日、この島に私がいます 「第一話 なつやすみwktk! +(0`・∀・)++」』記録映像からの考察」
黒岩俊哉『resonance #5』
15:00-15:30
研究発表
石塚洋史「映画『白昼堂々』考」
尾鼻崇「ゲームオーディオの機能的役割とはなにか」
藤田純一「エディスンが映画に求めたもの―エディスン・ペーパーの資料を基にして」
張 愉「手塚治虫の実験アニメーション―その意図と表現」
西尾祥子「映像と仮設文化―パブリック・ビューイングにおけるオーディエンスの多様性を題材に」
作品発表
楊 氷『めふのゆうぐれ―ある音楽会の話』
15:50-16:20
研究発表
セハンボリガ「ナム・ジュン・パイクのビデオ・アートにおける仏教思想とチンギス・ハンのグローバル思想について」
石井拓洋「変転するライトモチーフ―初期「古典的ハリウッド映画」の音楽に特徴的なライトモチーフ運用事例の検証とその様態の図式化」
池側隆之「環境コミュニケーション創出のためのエスノグラフィック・リサーチ―デザインプロセスにおける映像利用の考察」
作品発表
平野知映「『デスパレート・コスモスⅡ』(ビデオテープ作品)―「天体観測データ」と「インスタレーション」の映像素材によるコラージュ作品」
15:50-17:00 映像表現研究会による企画
16:30-17:00
研究発表
山根千明「光イメージ(Lichtbild)としての動画像―ヴァイマル・バウハウスにおける実験」
小川佐和子「1913年の映画史―初期映画と古典的映画の狭間で―」
森友令子「『白蛇伝』の空間性―背景画の表現を探る」
野村康治・纓坂英子「撮影行為に関する心理学的検討2―撮影デバイスと撮影行為との関連―」
作品発表
芦谷耕平『among the Golden Mists』
以上
(会報第160号より抜粋)