日本映像学会第5回大会
1979年9月29日‐10月1日
主催校:東京工芸大学短期大学部
実行委員長:村山 勇
大会テーマ「映像と工学」
映像とその媒体の広い意味での構成基礎の1つとしての工学との関連性について考えてゆくためにも、今回の大会開催校である東京工芸大学は在来の東京写真大学から校名変更なされたときにあたって、本会のあり方に対する再認識と研究領域の拡大を計る意味を兼ねて考慮された「映像と工学」なるテーマに決定された。
特に今日までの研究領域に於いて縁遠かった工学(エンジニアリング)というハードの科学界から、より広い意味でのソフトであるテクノロジーにも力点が加えられ研究がなされる事が期待される。
研究発表
平野哲郎「ビジュルアルコミュニケーションを目的とした写真に関する研究 第三報写真による表現は不可能?」
岡村征夫「エコロジカルな場の映像研究」
重森弘淹「物神的呪物としての写真映像」
Richard E. VERNER「Hiovis & Hicatの比較的研究」
伊奈新祐「Michal Snowの”Wave Length”について」
中村光一「映像における色彩と意味:エイゼンシュテインの色彩論」
岡田 晋「映像の時・空間感覚をめぐって」
前田達郎「テレビ映像について」
吉積 健「映像芸術におけるデジタル画像処理装置の可能性」
青柳房二「カッツの式の適用について」
及川 満「比較映像記号」
横田正夫「空間に配置された対象の心的回転に関する研究」
中村幸彦「浅草奥 わがふるさと」作品発表
記念講演「写真の進歩」
東京工芸大学学長 菊地真一
シンポジウム「技術世界における映像」
浅沼圭司、近藤耕人、大庭成一、吉積 健、松本俊夫
映像作品展
ビデオ作品発表 関連校学生作品
工芸大学短期大学部 校舎見学
映像・機器展 見学
エクスカーション
東京工芸大学・工学部 見学
富士写真フィルム足柄工場・研究所 見学
(執筆・記録:村山 勇)