アジア映画研究会(第8回)開催【4月3日】のお知らせ

日本映像学会会員各位

 日本映像学会アジア映画研究会(第8回)開催のお知らせ

アジア映画研究会(第2期第9回/通算第28回)を下記のとおり開催します。

アジア映画研究会×国際交流基金アジアセンター×ムービー・アクト・プロジェクト Present
ベトナム映画の夕べ~歴史・女性・娯楽~

日時:2019年4月3日(水) 16:00-20:40
会場:アテネ・フランセ文化センター
東京都千代田区神田駿河台2-11 アテネ・フランセ4F
JR御茶ノ水・水道橋駅から徒歩7分
http://www.athenee.net/culturalcenter
入場無料(予約不要) 定員80名(先着順)←一般向けの案内なのでご注意ください。

*日本映像学会会員の方はいつも通り調整さんで出欠の管理を致します。それ以外の方は入場無料・予約不要のイベントなので直接おいでください。

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内容:

①レクチャー「ベトナム映画史~南北の歴史から紐解く~」(50分)坂川 直也(ゲスト)
②レクチャー「ベトナムアクション映画の興隆~ゴ・タイン・バンを中心に~」(50分)坂川 直也
③鼎談「ベトナム娯楽映画の魅力」(50分)坂川直也×宇田川幸洋×浦川留×夏目深雪(ゲスト)
④特別上映 映画『仕立て屋(仮題)』(100分)

[全体概要]

昨年はベトナム映画祭も開催され、注目を浴びているベトナム映画。トラン・アン・ユンの流れを汲むファン・ダン・ジーなどの若手アート系監督が国際映画祭で注目を浴びていたが、近年はジョニー・グエン&ゴ・タイン・バンのコンビが活躍する超絶アクション、幅広い娯楽作品を作るグエン・クアン・ズンなど、多様性を持った面白さで活況を呈している。

ベトナム映画に造詣の深い坂川直也氏をゲスト講師に迎え、その南北に分かれた複雑な歴史から生まれたベトナム映画の流れ、アクション映画の動向を紐解いてもらう。そして、アクション女優・映画監督・映画製作者といくつもの顔を持ちながらベトナム映画を底上げしているゴ・タイン・バンに注目し、アジア映画・アクション映画に造詣の深い3人のゲストとのベトナム娯楽映画鼎談を経て、ゴ・タイン・バン製作・出演の映画『仕立て屋(仮題)』の上映を行う。ベトナム映画の面白さが、その複雑な歴史とともに、女性のパワーに支えられていることを実感するだろう。

[レクチャー概要]

かつて岩波ホールで上映され、日本におけるベトナム映画のイメージを築いた戦争映画『無人の野』(1979)。そして、東京国際映画祭で上映された、『輝ける日々』(2018 『サニー』ベトナム版)。一見関連性の薄い二作ですが、ベトナム戦争末期の南ベトナム(1972年のメコンデルタと1975年以前のダラット)を取り上げた点で共通し、さらに、『無人の野』の脚本家と『輝ける日々』の監督は親子です。これら二作の違いに、ベトナム映画史の幅広さ、面白さが詰まっています。今回、なかなか見えづらいベトナム映画史に関して、南北の歴史を踏まえ、その流れを紐解こうと思っています。加えて、大阪アジアン映画祭で、自身最後のアクション映画主演と位置づける『ハイ・フォン』(2019)が上映されたゴ・タイン・バン(ベロニカ・グゥ)さんを中心に、『映画秘宝EX 激闘!アジアン・アクション映画大進撃』のコラム「ベトナムアクション映画の新潮流(ニューウェイブ)、『The Rebel』以降」から最新作『ハイ・フォン』までのベトナムアクション映画の歩みも、お話できればと考えています。(坂川直也)

[レクチャー登壇者]

講師:坂川直也(さかがわ なおや)

東南アジア地域研究者。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科研究指導認定退学。ベトナムを中心に東南アジアの映画史を研究している。ネットで読める論文には「ベトナム 革命イデオロギーから夢と笑いへ :B級映画都市サイゴンの復活」や「サイゴン新世代がつくる「英雄」たち──現代ベトナムにおけるヒーローアクション映画をめぐって」など。大阪大学非常勤講師。

 特別ゲスト:宇田川幸洋(映画評論家)、浦川留(映画ライター)

モデレーター:夏目深雪(映画批評家/アジア映画研究会)

[特別上映]

『仕立て屋(仮題)』2017年|100分|Blu-ray|

監督:チャン・ビュー・ロック、グエン・ケイ

出演:ニン・ズーン・ラン・ゴック ゴ・タイン・バン

1969年のサイゴン。9代続いたアオザイの仕立て屋の娘ニュイは、60年代の新しいファッションに夢中でアオザイを古いと嫌い、母と対立していた。そこから48年後の未来、2017年にタイムスリップしたニュイは、自殺を図ろうとしていた落ちぶれた自分に対面。なんとか店を立て直すべく奔走が始まる。釜山国際映画祭をはじめ、多くの映画祭に招待された。

プログラム

15:30 会場

16:00 開会ご挨拶・当日のご案内

16:05 ①レクチャー「ベトナム映画史~南北の歴史から紐解く~」坂川 直也

16:55 休憩

17:00 ②レクチャー「ベトナムアクション映画の興隆~ゴ・タイン・バンを中心に~」坂川 直也

17:50 休憩

18:00 ③鼎談「ベトナム娯楽映画の魅力」坂川直也×宇田川幸洋×浦川留×夏目深雪

18:50 休憩

19:00 ④特別上映『仕立て屋(仮題)』

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ご参加についていくつか注意点がございます。

〈ご所属またはご専門のご確認〉

調整さん等で出欠をお取りいただく際は、ご所属の情報(組織等にご所属でいらっしゃらない場合はご専門の情報等)をお知らせいただけますようお願いいたします。

〈出欠について〉

前日までに参加者全員のお名前と、所属・役職(または職業)を把握するため、参加をご希望の方は「調整さん」でおこないますので、下記のサイトへ行き、「出欠を入力する」をクリックしてください。
https://chouseisan.com/s?h=3fd7d9f6a47a42838caef03e1038d38b

「表示名」にお名前と、コメント欄に所属・役職(または職業)を入力、○(出席)△(不明)×(欠席)のいずれかを選ぶ。最後にコメントがあれば入力してください。出席の登録は、前日4月2日(火)18:00までにお願いします。今回は準備がいつもよりかかるので、締切厳守でお願い致します。

以上

 4月座長:夏目深雪 

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日本映像学会アジア映画研究会
代表 石坂健治
〒215-0014 神奈川県川崎市麻生区白山2丁目2-1 日本映画大学内
e-mail:ishizaka@eiga.ac.jp

アナログメディア研究会 8ミリフィルム 現像ワークショップ開催【3月17日】のお知らせ

「 カラーもモノクロも1日で学ぶ 8ミリフィルム 現像ワークショップ」開催のお知らせ

8ミリも含むカラーリバーサルフィルムがコダックから復活、販売されました。モノクロのフィルムも継続して販売されています。
フィルムでの映画制作はデジタル全盛の今、新しいメディアとして注目されている感があります。一方で、8ミリフィルムで作りたいという人、あるいは既に作っている人でも、現像のことはよく理解していない人が多いのではないでしょうか。このワークショップではフィルムの仕組みや撮影、現像処理の実際について、単なる手順の習得にとどまらず原理に遡って解説します。
作品制作のワークショップではありませんが、制作者にとってきっと役に立つ場となることでしょう。現在入手可能な8ミリカラーリバーサル・モノクロリバーサルフィルムを実際に用いて撮影・現像・比較試写を行います。

■日時:2019年3月17日(日)10:00-18:00

■場所:小金井市 天神前集会所/小金井市中町1-7-7
JR 武蔵小金井駅南口下車 小金井街道を南へ約600m、前原坂下左の道へ小金井自動車学校の脇を通って野川に出たら左へ、野川沿いの道を約300m
野川沿いにある集会所

■資料費:500円 ■定員25人

■申し込み アナログメディア研究会 distortedcinema-ws@yahoo.co.jp

■ワークショップスケジュール
午前/10:00-12:00
フィルムが光で画像を生成する仕組みについて。フィルム感度、絞り、シャッタースピード、コマ速とシャッター開角度。露出計(スマホアプリ)の使い方、8ミリカメラでのマニュアル露出撮影のやり方。カラーチャート、グレーチャート(18%反射板)など基準となるものを実際に撮影、その際意図的に露出アンダー、オーバーのものも撮影。
午後/13:00-18:00
現像〜モノクロ反転現像、カラー反転現像、それぞれのやり方を体験。
現像液の温度をいくつか変えて現像、現像時間を変えて現像、なども予定。
それぞれ、比較して映写。

■主催:
日本映像学会アナログメディア研究会
https://www.facebook.com/analogmedia/
8mmFILM小金井街道プロジェクト
https://www.facebook.com/8mmFKKP/

写真研究会 2018年度 第2回研究発表会開催のお知らせ【3月24日】

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日本映像学会 写真研究会
2018年度 第2回研究発表会開催のお知らせ
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日本映像学会会員各位
写真研究会の研究発表会を下記のとおり開催致します。
皆様のご来場をお待ちしております。

日本映像学会写真研究会
代表 前川 修

【日時
2019年3月24日(日)  14:00開始  17:00終了予定
発表後に質疑応答の時間があります。

【会場
京都精華大学 清風館C101
  〒606-8588 京都市左京区岩倉木野町137

交通アクセス
http://www.kyoto-seika.ac.jp/about/access/
なお、3月24日は日曜日ですが、オープン・キャンパス中につきスクール・バスが運行される予定です。

 

【発表者・発表内容

発表1
「北海道リアリズム――「長万部写真道場」から辿る1950年代の集団撮影活動の事例について」
中村絵美(美術家/北海道開拓写真研究協議会代表)

 

発表2
「写真のなかの扉――ウジェーヌ・アジェの「敷居経験」について」
久保和眞(大阪大学大学院言語文化研究科言語文化専攻博士後期課程/ゲスト)

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【発表要旨】
北海道リアリズム――「長万部写真道場」から辿る1950年代の集団撮影活動の事例について

中村絵美(美術家/北海道開拓写真研究協議会代表)

北海道・長万部町で1951年に「長万部カメラ倶楽部」という名称で発足し、1967年「長万部写真道場」と名称を変えながらも、約40年間活動を続けたカメラクラブ(以下、写真道場と総称する)と、初期から解散までの写真道場の活動を支えた長万部出身の澤博(1924〜2012)の写真活動を検証する。また1950年代に、<生活派>と自称しリアリズム写真の影響を反映していた北海道の写真家集団について紹介する。
 本発表は、澤博の没後、遺族が保管していた数千カットに及ぶフィルム、プリントを借り受け行っている調査・整理活動の成果とともに、長万部写真道場や被写体関係者の協力を受け、2018年、2019年と長万部町で開催した連続写真展、フォーラムの成果をあわせた発表内容とする。
 写真道場は、地元・長万部町を主要な撮影地とし、町中で働く人々や開拓農家、漁師といった、町を支える人々の多様な生活の姿を継続的に写真に収めた。彼らの写真活動の特徴は一つの地域を網羅的、長期的に、集団撮影していったことにある。中心的な会員は、土門拳が提唱した<リアリズム写真>の影響を色濃く受け、カメラ雑誌の月例欄や公募写真コンテスト、道展写真部門などに応募した。澤博らは全国、全道のアマチュア写真家と実力を競う<地方>のアマチュア写真家の一人であった。また、道内写真家の中でも早い段階に月例で評価を受けていた人物の一人、掛川源一郎(1913~2007)が、長万部町とは鉄路で一続きにある伊達市に当時在住しており、1958年から澤ら写真道場のメンバーと交流を行っている。掛川の代表作の一つである写真集『大地に生きる――北海道の沖縄村』(1980、第一法規出版)の撮影には、澤ら掛川を慕う撮影地在住の写真家の尽力があったことを本発表で示す。こうした広域の写真家同士の交流に関わって1950年代、北海道のアマチュア写真家で、特にリアリズム写真の傾向がある作風の集団が<生活派>と自称する。1958年、掛川が中心となり、澤ら写真道場の会員を含めた、地域を横断した写真グループ「道南写真作家集団」、同年12月に「現役作家のみによる自主的な集団」として別組織「北海道写真作家集団」が組織された。こうした道内写真家たちの活動については調査途上の段階であるが、写真道場の活動を検証する上で不可欠な要素と考え、紹介する。

 

「写真のなかの扉――ウジェーヌ・アジェの「敷居経験」について」
久保和眞(大阪大学大学院言語文化研究科言語文化専攻博士後期課程/ゲスト)

本発表では、ウジェーヌ・アジェ (1857-1927) の写真に映り込む様々な「扉」あるいは「出入り口」に注目し、アジェの写真における空間をめぐる表象の問題について検討したい。分析、考察の中心となるのは、写真批評家ジョン・シャーカフスキーによって編集された写真集Atget  (2000) とそれが依拠するMoMAのアーカイブに収められた写真群である。
パリの古い建物や装飾を撮影したアジェの写真のなかにあって、「扉」はそのような多くの主題のひとつである。しかし多様なすがたを見せる「扉」は、しばしば鑑賞者の解釈を誘うものとなる。実際、それらは単なる視覚的な興味の対象に限定されるものではない。都市における夢や幻想がいかにあらわれるか、その意義をめぐる議論が、これまで「ショーウインドウ」を撮影したアジェのいくつかの有名な写真をめぐって展開してきたが、発表者は「扉」というモチーフから、そのようなアジェの写真における「敷居経験」について一考を加えることができると考える。
本発表ではまず、様々な「扉」を映した写真の特徴を確認しながら、付随するシャーカフスキーの批評テクストを検討することで、それらがいかに鑑賞者に提示されているかを明らかにする。そのなかでもとくに鑑賞者の視線を建物の内部へ誘ういくつかの写真を取り上げ、そのような「扉」の表象をめぐる意味付けの問題について考察を行う。このとき参照するのは、1930年代にピエール・マッコルランによって書かれた、ほとんど文学テクストともとれるようなアジェ論である。マッコルランは特にアジェの写真に潜む秘密、不可解さあるいは神秘という特徴について独自の主張を展開しているが、果たして、アジェの写真は「扉」の奥、その内部の空間をいかに表象しえるのかあるいは表象しえないのか。発表者は、とりわけアジェの写真群の量的および資料的側面を考察の射程に収めながら、「扉」やその内部をめぐる表象の多様性を通して、アジェの写真における「敷居経験」について考えたい。

以上

日本映像学会写真研究会
代表 前川修
〒657-0013 兵庫県神戸市灘区六甲台町1−1
神戸大学人文学研究科 前川修研究室

関西支部第86回研究会【3月23日】

日本映像学会関西支部第86回研究会(3月23日)のお知らせ

下記の通り日本映像学会関西支部第86回研究会を開催いたします。会員の皆様の参加をお待ち申し上げます。

日時:平成31年3月23日(土)午後2時より
会場: 関西学院大学西宮上ヶ原キャンパスF号館102教室

研究発表1:トリュフォー映画における死のイメージ再考
発表者: 関西学院大学 安部孝典

要旨:フランソワ・トリュフォー(François Truffaut, 1932-1984)は、1950年代末のフランスで起こったヌーヴェル・ヴァーグを代表する映画監督であり、短編・中編を含む全23本の監督作で、書物、女性、子供、そして映画への愛に満ちた眼差しを向け続けた。

本発表は、これまでにも多く論じられてきたトリュフォー映画における死のイメージについて再考するものである。先行研究では、死を予感させる「不動性の強迫観念」とそれを振り払うものとしての「活発な可動性」や、死と直接的、あるいは間接的に結びつく「不吉な力」を持つ写真との関係といった観点から議論されてきた。
 これらをふまえ本発表では、主要登場人物が悲劇的な死を迎える作品を中心に取り上げ、車輪や輪転機によって想起される機械的、かつ自動的な運動と死の結びつきという新たな観点を提示する。そして、写真や彫刻によって呼び寄せられる死の静的なイメージは、機械的な動きによって活性化される動的なイメージを介することで、むしろ人物をさらに死へと駆り立てるものになる可能性を検証する。

 

研究発表2:ジャン・ルーシュとクリス・マルケル−アフリカとシネマ・ヴェリテ−
発表者:大阪大学文学研究科 東志保

要旨:ジャン・ルーシュとクリス・マルケルは、戦後フランスを代表するドキュメンタリー映画作家として、また、同時録音を駆使した1960年代のシネマ・ヴェリテの担い手として比較されることが多い。しかし、彼らにはアフリカという、もうひとつの共通点があった。その象徴的な例が、1952年に出版された『ブラック・アフリカ』に、ふたりが寄せた論考である。ここで、ルーシュは、アフリカの様々な地域の儀礼を紹介し、マルケルは、黒人美術についての見解と展望を著している。これらは、ルーシュが1940年代から取り組んできた、アフリカの儀礼を記録した民俗誌映画、マルケルがアラン・レネ、ギスラン・クロケと共作した『彫像もまた死す』と連動するものである。この発表では、ルーシュとマルケルの初期の作品にみられるアフリカへの関心が、その後、シネマ・ヴェリテの手法によって、いかにフランス社会を異化するまなざしへと繋がっていったのかを検討する。

 

〒662-8501 兵庫県西宮市上ケ原一番町1-155
関西学院大学西宮上ヶ原キャンパス
TEL:0798-54-6212(美学研究室)

最寄駅:阪急今津線甲東園駅からバスで5分(徒歩15分)
アクセスマップ:https://www.kwansei.ac.jp/pr/pr_000374.html
キャンパスマップ:https://www.kwansei.ac.jp/pr/pr_001086.html

日本映像学会関西支部事務局
〒585-8555大阪府南河内郡河南町東山469
大阪芸術大学映像学科内
Tel: 0721-93-3781(内線3327)
email:eizou@osaka-geidai.ac.jp