実験映画を観る会 VOL-18
2026年3月29日日曜日 14時から上映
黒川芳朱 特集上映&映像パフォーマンス
8ミリフィルム、16ミリフィルム、ビデオ、デジタル、身体表現、あらゆるメディアを縦横無尽に駆使。八面六臂、メディアを横断する黒川芳朱のフィルム作品特集上映。
小金井市中町天神前集会所
(〒184-0012東京都小金井市中町1丁目7-7) [https://www.mapion.co.jp/phonebook/M13007/13210/21331137107/]
武蔵小金井駅南口から徒歩約14分
参加資料代:1000円(当日現金でお支払い下さい)
参加は予約制です。予約フォームにご記入ください。
https://forms.gle/bTma7i2rxj9Fwxyz9
2026年3月29日日曜日 14時から上映
13時45分開場
14時〜16時10分 上映&パフォーマンス
16時10分〜16時40分 休憩
16時40分〜17時40分 トーク 聞き手 太田曜
上映作品 / パフォーマンス 合計110分
●「GHETTO BOY」 1978年/8ミリ/25分/カラー/サウンド
共同監督・出演:黒川芳信・諸橋精光
●「セルロイドの砂漠」 1981年/8ミリ/45分/カラー/サウンド
協力:身体気象研究所
●「机の上の痛んだ紙」 2002年/16ミリ/6分/カラー/サイレント
●「イコノクラスムNo.1」1999年/12分/16ミリ/サウンド
声の出演:藤岡輝彦、岡野えり 音楽:大南匠
●「イコノクラスムNo.9」2000年/12分/16ミリ/サウンド 音楽:佐々木柾
●「メディアの生態学の時代」2026年/10分/映像パフォーマンス
主催:日本映像学会 アナログメディア研究会
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8ミリフィルム小金井街道プロジェクト
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映像テクスト分析研究会 2025年度(通算第25回)研究発表会【3月30日】
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日本映像学会 映像テクスト分析研究会
2025年度(通算第25回)研究発表会 開催のお知らせ
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日本映像学会会員各位
映像テクスト分析研究会の研究発表会を下記のとおり開催します。
対面のみでの開催です。みなさまのご参加をお待ちしています。
日本映像学会映像テクスト分析研究会
代表 藤井仁子
■日時===========================
2026年3月30日(月曜日)17時(18時40分終了予定)
発表後に休憩をはさんで質疑応答あり
※発表に先立ち15時15分から参考上映を行ないます(82分)
■発表者==========================
梅本健司(早稲田大学大学院文学研究科修士課程、東部会員)
■会場===========================
早稲田大学 戸山キャンパス 36号館2階演劇映像実習室(283教室/定員60人)
〒162-8644 東京都新宿区戸山1-24-1
最寄り駅:地下鉄東京メトロ東西線「早稲田駅」、副都心線「西早稲田駅」
https://www.waseda.jp/flas/hss/access/
■表題・概要===============================
カップルから離れて── 『恐れずに』(1949年)の両義性について
ワーナー・ブラザースでスター女優として活躍したのち、自身の独立プロダクション、フィルメーカーズで監督となったアイダ・ルピノは、1940年代後半から50年代初頭のハリウッドでは珍しい「議論を呼ぶ」題材──未婚の母、ポリオ、性暴力によるトラウマなど──を積極的に扱った。その姿勢は一定の評価を得た一方、物語におけるそうした問題の解決が最終的には異性愛規範や家父長制的秩序を補強するものになっているという指摘も繰り返されてきた。興味深いのは、こうした見方が、明確に批判的な立場をとるモリー・ハスケルやバーバラ・ケーニッヒ・クォートらだけでなく、比較的中立的なクレア・ジョンストン、さらにはルピノの先駆的な作家論を著したロニー・シェイブにまで共有されている点である。
本発表では、ポリオに罹患した若い女性が療養施設でのリハビリを経て恋人のもとへ戻るまでを描く『恐れずに』(Never Fear、1949年)を取り上げ、先行研究で論じられているようにルピノ作品が保守的であるのかどうかを精査する。たしかに本作はヒロインの身体の回復と、一度破局した恋人との関係の修復がラストシーンで重なり、一見すると、デヴィッド・ボードウェルが指摘した、異性間の恋愛と他の領域の解決が一致するという当時のハリウッド映画の慣習に沿った結末を持つのだが、物語構造や演出を仔細に分析すると、カップルの関係を中心に置く語りから距離をとることで、その慣習からわずかにずれている側面が浮かび上がる。この「ずれ」に着目しながら、保守的にも慣習を裏切っているようにも読みうる『恐れずに』の両義性の意義を、古典的ハリウッド映画が根本的に抱える両義性との関わりから論じたい。
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お問合せ先:
日本映像学会 映像テクスト分析研究会
代表 藤井仁子
〒162-8644 新宿区戸山1-24-1
早稲田大学文学学術院
e-mail: jinfujii
waseda.jp
映像玩具の科学研究会第7回【3月30日】のお知らせ
第7回 日本映像学会映像玩具の科学研究会のお知らせ
1858年にジョン・ゴーハムが制作したカレイドスコピックカラートップは、回転する色コマの上にスリットが空いた円盤を載せるものですが、その円盤に糸をつけることで、スリット盤の回転だけを少し遅くするというものです。コマとスリット円盤の回転比に差が生じることで多様な変化を伴って見えるらしいという謎の装置でした。ほとんど知られていない装置ではないでしょうか。
以前から関心があった装置なのですが、別プロジェクトで関わっている草原真知子先生の資料アーカイブ作業中に実物を発見したことから研究会で取り上げることにしました。
参考:ヴィクトリア&アルバート博物館
https://collections.vam.ac.uk/item/O1115393/kaleidoscopic-colour-top-optical-toy-gorham-john/
この装置を実際に制作し、なにが起きているのかを体験、観察し、仕組みを議論したうえで様々な実験を行います。
講演会ではなく、参加者のみなさんで考えるワークショップ形式となります。見学枠はありません。
日程 2026年3月30日(月)
時間 1部 10時30分〜 学習院大学見学ツアー
2部 13時〜 研究会
18時〜 懇親会
会場 学習院大学 教室は参加決定者にお伝えします
参加費 無料
募集人数 20名程度
申込フォーム https://forms.gle/5fbsYEt1gCehUEKq6
問い合わせ 映像玩具の科学研究会 橋本典久 hashimoto
zeroworks.jp
締め切り 3月15日 (定員になり次第締め切り)
協力:学習院大学文学部佐々木果研究室
中部支部2025年度第3回研究会【3月13日】
中部支部では、下記の通り中部支部 第3回研究会を開催いたします。
中部支部会員に限らず、多くの方の参加をお待ちしています。
今回は、9校・15作品による学生作品のプレゼンテーションを実施いたします。
皆様のご参加をお待ち申し上げます。
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<第3回研究会・内容の詳細>
2025年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第3回研究会
日時:2026年3月13日(金)(13:30 開始)
会場:名古屋学芸大学 メディア造形学部棟 MCB210教室
開催方式:対面
◎研究会スケジュール
13:15 – 研究会受付開始
13:30 – 開会あいさつ
13:35 – 15:00頃 学生作品プレゼンテーション I
休憩
15:15 – 16:40頃 学生作品プレゼンテーション II
休憩
16:55 – 18:20頃 学生作品プレゼンテーション Ⅲ
閉会
- 終了後 メディア造形学部棟 メディアラウンジ(MBB105)にて懇親会を予定
◎学生作品プレゼンテーション
<参加校>(9校)
愛知県立芸術大学 / 愛知淑徳大学 / 静岡文化芸術大学 / 情報科学芸術大学院大学(IAMAS) / 中部大学 / 名古屋学芸大学 / 名古屋芸術大学 / 名古屋市立大学 / 名古屋文理大学
作品については特設サイトをご参照ください。(15作品)
学生作品プレゼンテーション_2025
学生プレゼンテーションでは、各大学20分以内の発表と質疑応答(5分程度)を行います。
研究会当日のプレゼンテーション内でも作品を上映しますが、時間の都合上、全編をご覧いただけない場合があります。
事前に上記特設サイトにて、作品をご視聴いただくことを推奨いたします。
◎補足情報
日本映像学会中部支部 幹事会
※幹事メンバーのみ
会場:名古屋学芸大学 メディア造形学部棟 メディアラウンジ(MBB105)
時間:12:30 – 13:00
◎会場へのアクセス
<公共交通機関でお越しの方>
東山線「上社」駅と、鶴舞線「赤池」駅より、スクールバスが出ています。
両駅とも、大学までの時間は15分ほどとなります。
乗車時に、車掌に「学会での来校の旨」お伝えいただくことで、乗車できます。
スクールバスの時刻表は下記のPDFにてご確認ください。
https://www.nuas.ac.jp/download/2025/2025_bus_timetable_spring.pdf
<お車でお越しの方>
はじめに正門入って左手にある「守衛室」にお寄りください。
来客用の駐車場位置について、守衛より説明があります。
https://goo.gl/maps/MCTeanvsB2F2
写真研究会 第15回研究発表会開催のお知らせ【3月27日】
日本映像学会写真研究会
第15回研究発表会
https://sites.google.com/site/jasiasshaken/
2026年3月27日(金) 15:00~18:30
早稲田大学戸山キャンパス32号館128教室
研究発表1(15:00-16:00)
Ji Hye Han(Assistant Professor, Waseda University)
Cold War Korea Through the Lens of Kuwabara Shisei
研究発表2(16:00-17:00)
福田真衣(京都大学修士課程)
「最高のエリオグラフィ」とはなにか──中世考古学とミッション・エリオグラフィック
書評会(17:15-18:30)
田尻歩『ドキュメンタリー写真を発明し直す』(よはく舎、2025年)をめぐって
田尻歩(東京理科大学)
土屋誠一(沖縄県立芸術大学)
第58回映画文献資料研究会【3月14日】
第58回映画文献資料研究会のお知らせ
日本映像学会映画文献資料研究会では、下記のように、研究例会を開催いたします。会員の皆様のご参加をお待ちいたします。
記
「日本インディペンデント映画研究 映画人・佐倉萌の仕事」
企画趣旨:ガイノクリティックの視点から、映画史の中で活躍した女性映画人に焦点を当てた企画上映や研究が、近年益々盛んになってきました。国立映画アーカイブにおいても、2022年度「日本の女性映画人(1)――無声映画期から1960年代まで」、2023年度「日本の女性映画人(2)――1970-1980年代」、2024年度「日本の女性映画人(3)――1990年代」と、日本の映画界で足跡を印した女性映画人の仕事が改めて脚光を当てられています。第2期では、『グレープフルーツのような女 性乱の日々』(1981)の沖山秀子、『熟女スワップ若妻レズ 乱行恥態』(1994)の珠瑠美、『ダブルEカップ完熟』(1988)の浜野佐知、第3期では、『発情娘 糸ひき生下着』(1998)の吉行由美、『境界線の向こう側』(1998)の小谷内郁代と、ピンク映画やゲイ映画と呼ばれる成人映画の分野における女性監督の活動にも焦点が当てられました。これらの女性映画人は、屡々女優の経験を踏まえて、監督に転身した経歴を持ちます。
映画文献資料研究会では、これまで「インディペンデント映画研究」シリーズとして、山本晋也と佐藤寿保という二人の男性監督を取り上げてきました。今回は、瀬々敬久の『黒い下着の女 雷魚』(1997)のヒロイン役で女優としてデビューした後、『人妻不倫痴態 義母・未亡人・不倫妻』(2001)で監督に進出、近年はインティマシー・シーン監修としても活動される佐倉萌さんをお招きし、監督作『貪る年増たち サセ頃・シ盛り・ゴザ掻き』(2002)の上映に併せて、これまでの映画人としての歩みについてお話をお聞きします。カメラの前からカメラの後ろへの移動には、どのような意味があったのか、改めて考える機会になれば幸いです。
〇佐倉萌
瀬々敬久の『黒い下着の女 雷魚』(1997)のヒロイン役でデビュー。黒沢清の『蜘蛛の巣』(1998)、城定秀夫の『ビリーバーズ』(2022)などの映画に出演。『人妻不倫痴態 義母・未亡人・不倫妻』(2001)で監督に進出、『いじめる熟女たち』(2002)、『貪る年増たち サセ頃・シ盛り・ゴザ掻き』(2002)を発表。
日時:3月14日(土)14時~16時30分(予定)
第1部:映画『貪る年増たち サセ頃・シ盛り・ゴザ掻き(三十・四十・五十路妻 熟れて喰べころ)』(2002)※参考上映
第2部:佐倉萌トーク
進行:西村安弘(東京工芸大学教授)
会場:東京工芸大学芸術学部2号館B1 マルチメディア講義室
参加費:無料
問い合わせ先
nishimur
img.t-kougei.ac.jp
日本映像学会映画文献資料研究会(代表:西村安弘)
主催:日本映像学会映画文献資料研究会
日本映像学会映像心理学研究会・アニメーション研究会,日本アニメーション学会心理研究部会 合同研究会【3月15日】
日本映像学会映像心理学研究会・アニメーション研究会,日本アニメーション学会心理研究部会 合同研究会
日時:2026年3月15日(日)
場所:日本大学芸術学部A棟地下2階AB202教室
時間:13:00-17:30
参加費:無料
■参加登録:どなたでもご参加いただけます。ご参加を希望される方は、3月14日(金)までに下の参加登録フォームに必要事項をご記入のうえ、送信ボタンを押してください。
https://forms.gle/gFamS1XSguVjT2YK8
送信後、フォームに記入した内容を確認するメールが届き、参加登録完了となります。確認メールが届かない場合は、お手数ですが運営の野村(nomura.works
gmail.com)までお問合せください。
日本アニメーション学会心理研究部会・日本映像学会映像心理学研究会 13:00-15:00
13:00-13:45
表題 「大学生のフィクション作品に関する記憶とその心理学的機能」
発表者 新美亮輔
所属 新潟大学人文学部
要旨
私たちは、フィクション作品に影響を受けたということを年を経てから思い出すことがある。昔よく読んだ本や好きなアニメについて、なつかしく思い出したり人と話したりすることはよくあるだろう。しかし、このような記憶の心理学的性質についてはあまり研究がない。近年、フィクション作品の記憶の一部が、現実のできごとの記憶と類似した自伝的記憶(AM, autobiographical memory)としての機能を有しているのではないかと指摘されている。AMは、その人にとって重要な意味づけがされてたびたび想起され、アイデンティティの形成や意思決定の助けとなる機能を持つとされる。そこで本研究では大学生を対象に、よく思い出したり話したりするフィクション作品の中のできごとの記憶を想起してもらった。その質やAMとしての機能を現実のできごとの記憶と比較した結果や、メディア種別の影響について報告する。
13:45-14:00 質疑応答
14:00-14:45
表題 「アニメを心の教科書に-『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』が教える心
の成長-」
発表者 西郷 達雄
所属 北海道医療大学心理科学部
要旨
本発表では、アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を題材に、対人援助職に求められる「心の成長」について検討する。かつて感情を持たない「戦争の道具」であった主人公は、手紙の代筆という仕事を通じ、依頼人と向き合い、その想いを言葉にする中で、技術と心が「共に成長」していく過程を経験する。当初は論理的な理解に留まっていた主人公だが、他者の痛みに触れることで、やがて愛を届ける一人の人間へと成長を遂げた。この物語は、専門的な技術と豊かな人間性が不可分であることを示している。本発表では、本作がいかにして「心の教科書」となり、次代の医療・心理職の人間性を育む一助となるかについて報告する。また、その他の医療系アニメーション作品にも触れ、これらが教科書だけでは学べない倫理的な問いや、患者への共感を擬似体験させる教材となり得るかについて論じる。14:45-15:00 質疑応答
15:00-15:10 休憩
日本映像学会アニメーション研究会 15:10-17:30
15:10-16:10
表題 「CGレイアウト時代の作画と、生成AIのアニメーション表現における応用の可能性」
発表者 芦谷 耕平
所属 日本大学芸術学部
要旨
近年の日本のアニメーション制作においては、3DCGによるレイアウト設計を前提とし、それを基に手描き作画を行う制作手法が広く定着しつつある。作画監督として『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』(2024)、『ONE PIECE FILM RED』(2022)などの現場に携わる中で、こうした「CGレイアウトから描く作画」は、空間把握やカメラワークの精度を高める一方、アニメーターの身体感覚や描線の自由度との折り合いも含め、新たな関係性を生み出していると感じている。本発表では、実制作の事例をもとに、CGレイアウトが作画工程や表現選択に与える影響を整理する。あわせて、近年急速に発展する生成AI技術を、作画の代替ではなく「補助用途」「検討用の視覚化装置(プリビズ)」として捉え、今後のアニメーション作画にどのような可能性をもたらすのかを考察する。
16:10-16:20 質疑応答
16:20-17:20
表題 「アニメーションの作画はどこへ回帰するべきなのか」
発表者 片渕須直
所属 日本大学芸術学部 コントレール
要旨
日本の商業的なアニメーションの起点を、仮に戦後の長編第一弾である「白蛇伝」とするならば、現代までに68年が経過している。その間、作画の行われ方が一様であったわけではないが、「作画監督」「原画」「動画」というそれぞれの職種とその職分が創り出され、少なくとも20世紀中は一定の方向を見て安定していた。
しかし、今世紀に入ってアニメーションが、本数として大量に消費されるようになると、例えば、一作品に作画監督が数人から数十人が立てられ、原画の作業が「第一原画」「第二原画」などに分かれるような複雑化が発生している。これらは本来は、作らなければならない映像の量に対してアニメーターの人材が不足する状況の中で緊急退避的行われた方策だったはずで、決して理想的なものではない。しかし、異常な緊急避難が四半世紀にも渡って持続してきてしまうと、戻るべきところをしらない世代が現場で大半になってしまっている。
こうした点についての問題提起を必要としつつ、同時に理想的な方法があるとするならばそれはどういったものなのかを考える必要がある。現場で演出を行い、アニメーターの新人育成を行いつつある立場から知見を得た「どのようであるべきなのか」について述べたい。
17:20-17:30 質疑応答
関西支部第105回研究会【3月7日】
日本映像学会関西支部第105回研究会(3月7日)のお知らせ
下記の通り日本映像学会関西支部第105回研究会を開催いたします。関西支部会員に限らず多くの方の参加をお待ちしています。
日時:2026年3月7日(土)午後2時00分より4時30分頃まで。
会場:大阪大学豊中キャンパス
研究発表1:冷戦期の東欧アニメーションにおけるシュルレアリスム――理念の再構築と実践
発表者:馮一夫会員 京都芸術大学大学院博士後期課程
要旨:
本研究発表は、冷戦期東欧のアニメーション作家たちが、アニメーションの形式的・技術的条件のもとで、シュルレアリスムの理念および技法をいかに再構築し、具体的な創作実践へと転化させたのか、俯瞰的な視座から再検討することを目的とする。
第二次世界大戦後から1980年代末にかけて、シュルレアリスムはポーランドのヴァレリアン・ボロフチク(Walerian Borowczyk)、チェコのヤン・シュヴァンクマイエル(Jan Švankmajer)、エストニアのプリート・パルン(Priit Pärn)ら東欧のアニメーション作家の創作に深い影響を及ぼしてきた。しかし、その影響の広範性と継続性に比して、本領域に対する体系的研究はいまだ十分とは言い難い。既存研究の多くは、特定の作家や作品に焦点を当てた分析、あるいは主題や様式の整理にとどまり、シュルレアリスムがいかなる経路で東欧アニメーションに受容され、アニメーションというメディア内部においていかなる変容や再編を遂げたのかを包括的には捉えてこなかった。
本発表ではまず、冷戦期における東欧地域のシュルレアリスム受容の主要な経路を整理し、ポーランド、チェコスロヴァキア、エストニアを事例として、代表的作家とシュルレアリスム運動との関係を検討する。次に、「オートマティスム」「コラージュ」「デペイズマン」といったシュルレアリスムの技法や概念が、アニメーション表現の中でどのように改変され、「変形」や「生命付与」といったアニメーション固有の特性とどのように結びつき強調されていったのかを分析する。さらに、先行研究への批判的検討と冷戦期東欧の社会史的条件を踏まえつつ、シュルレアリスムの理論的基盤を形成するフロイト理論およびマルクス、エンゲルスに代表される左翼思想の継承と再解釈のあり方を考察する。
以上を経て、冷戦期の東欧アニメーションにおけるシュルレアリスムが原初的パラダイムの単純な継承ではなく、アニメーションというメディア内部で再編成された実践形態であり、その思想的重心も、内的精神世界の探究から現実経験および近代文明に内在する非合理的構造の露呈へと移行していたことが明らかとなる。
研究発表2:『アメリカン・ストーリーズ』におけるディアスポラの表象——食事と独白の場面についての考察
発表者:橋本知子会員 大阪大学大学院人文学研究科芸術学専攻アート・メディア論コース博士後期課程
要旨:
本発表は、シャンタル・アケルマンの長編映画『アメリカン・ストーリーズ 食事・家族・哲学』(1988)を取り上げ、彼女がユダヤ系ディアスポラとしてのアイデンティティをどのように映画表現として構築したかについて考察する。とりわけ、製作動機と背景、そして「独白」と「食事」の場面に注目し、アケルマン独自の手法が成立する過程について検討する。
アケルマンは戦後生まれであり、ホロコーストを直接経験していないが、母が生涯抱え続けたアウシュヴィッツの記憶の影響を強く受けてきた。1970年代以降、彼女はディアスポラや移民を主題とする作品を制作し、『家からの手紙』や『ねえ、教えて』では、インタビューや独白を通じて戦争体験の記憶や語りの困難さに向き合ってきた。特に『ねえ、教えて』では、当事者の体験を直接引き出すのではなく、編集や演出によって記憶を構成するというテレビ映画の手法が用いられていた。本作では、この「作り出された記憶」の方法が、より明確な形で展開されている。
『アメリカン・ストーリーズ』では、アイザック・バシェヴィス・シンガー作の文学作品やユダヤ系新聞の投稿を下敷きに脚本が構成され、東欧系ユダヤ人の俳優によって独白が演じられる。その結果、個々の証言を単純に集積するのではなく、集合的な記憶のあり方が、演劇的で密度の高い映像空間の中に表現されている。後半の食事シーンでは、登場人物たちが同じ場所に集いながらも食事を共有せず、孤立したまま語り続けるが、この配置は、移民後の社会における共同体の分断を象徴していると考えられる。同時に、ユーモアや寸劇的要素を通じて、ユダヤ大衆演劇やボルシチ・ベルトの伝統も反映されている。
以上の点を踏まえると、本作は、ディアスポラの経験を悲劇的な物語に回収するのではなく、日常的な実践の中に見いだされる「生き延びる知恵」として捉え直そうとする試みであった可能性がある。またその試みは、遺作『ノー・ホーム・ムービー』へと連なる映画の展開を考える上で、参照点となるだろう。
研究会会場:大阪大学豊中キャンパス 芸術研究棟 芸3講義室
アクセス:https://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/top 豊中キャンパス①
日本映像学会関西支部事務局
〒585-8555大阪府南河内郡河南町東山469
大阪芸術大学映像学科内(大橋)
Tel: 0721-93-3781(内線3327)
email:eizou
osaka-geidai.ac.jp
第12回ドキュメンタリードラマ研究会【3月8日】
日本映像学会 会員の皆様
下記の通り、第12回ドキュメンタリードラマ研究会を開催いたします。
詳細は添付のチラシをご覧ください。
どなたでも参加無料です。学生歓迎です。
奮ってご参加ください。
記
第12回ドキュメンタリードラマ研究会
テーマ:1970年代テレビドラマの実験精神をめぐって
日 時:2026年3月8日(日)10時30分~18時00分 延長の可能性あり
会 場:専修大学 神田校舎7号館(大学院棟)3階 731教室
https://www.senshu-u.ac.jp/about/campus/
参加費:無料 予約不要 途中入退場可
講 師:笹山敬輔(演劇・大衆文化研究者)、岡室美奈子(早稲田大学)
コメンテーター:藤田真文(法政大学)
司 会:丸山友美(静岡大学)
プログラム
第一部 上映
10時30分 東芝日曜劇場『天国の父ちゃんこんにちは その4』(TBS、1967、52分)
11時30分 『お荷物小荷物』「18・19、最終回」(朝日放送[TBS系列]、1970-71、50分)
第二部 講演
13時00分 講演1 笹山敬輔「ホームドラマの系譜――鴨下信一と久世光彦」
14時45分 講演2 岡室美奈子「ザ・セブンティーズ:政治の季節の終焉から黄金期までのテレビドラマ」
第三部 ディスカッション
16時30分
コメンテーター:藤田真文
司会:丸山友美
18時00分 終了予定 延長の可能性あり
主 催:日本映像学会ドキュメンタリードラマ研究会、専修大学現代文化研究会
共 催:高志プロジェクト(高志の国文学館研究助成)
*本研究会は、専修大学学際融合科目「テレビ研究」の一環としても開催します
問い合わせ:杉田(ドキュメンタリードラマ研究会代表)docudoraeizo
gmail.com
ご参加をご検討されている方へ
長時間の研究会になりますので、適宜10分程度の休憩をはさみます。
プログラムの時間は前後することがあります。
また終了時間は30分ほど延長する可能性があります。
途中入退場自由ですので、ご無理のないようご参加ください。
ご参加をお待ちしております。
映像人類学研究会第11回研究会【3月7日】のお知らせ
日本映像学会映像人類学研究会11回研究会(2026年3月7日)のお知らせ
下記の通り、日本映像学会映像人類学研究会第11回研究会を、対面とZoomでのオンラインの同時ハイブリッドで開催します。
今回のゲストは、映画『佐藤忠男、映画の旅』を監督した 寺崎みずほ氏です。
寺崎氏は 桜美林大学を卒業後、改めて日本映画学校(現・日本映画大学)に学び直し、その後 NHK や文化庁フィルム制作事業などで経験を積んで長編映画監督へと至りました。大学での学びを経てから映像の専門教育に進み、現場経験を重ねて監督として作品を完成させた寺崎氏の歩みは、映像制作を志す学生はもちろん、すでに制作の現場で働くクリエイターや研究者にとっても、キャリア形成の多様な可能性を示す実例となります。
寺崎氏が晩年の佐藤氏に密着する中で見聞きした言葉やエピソードは、佐藤氏をよく知る参加者にとっても“記憶を共有する機会”となり、氏を偲ぶ時間としても意義を持つはずです。
本研究会では、寺崎氏が 2019 年から亡くなる 2022 年まで密着した映画評論家・佐藤忠男氏の人物像、思想、批評史、アジア映画へのまなざし、さらにはインド・ケーララ州での現地調査を通じて作品が立ち上がるプロセスを、作品制作の背景とともに掘り下げます。
同時に、ドキュメンタリー制作における観察・距離・倫理・構成・異文化理解など、映像人類学と映画研究が交差する領域について議論を深めます。
概要:
現代社会は、情報の氾濫、価値観の揺らぎ、歴史的記憶の再検討、国際的な文化交流の変容など、多層的で複雑な課題を抱えている。そのなかでドキュメンタリーは、「個人」「社会」「世界」をつなぎ直すための観察と記述の方法として、重要性を増している。
映画『佐藤忠男、映画の旅』は、
・映画批評に 70 年以上を捧げ、150 冊を超える著作を遺した佐藤忠男の人生史、
・佐藤氏が“生涯のベストワン”と語ったインド映画 『魔法使いのおじいさん』
(1979)の魅力と文化的背景、
以上の二つを縦軸として構成されたドキュメンタリーである。
寺崎監督は、佐藤氏への長期取材に加え、作品の背後にある文化的文脈を理解するため、映画の舞台となったケーララ州へ赴き、出演者や関係者への聞き取りを実施した。そこで語り出される、撮影当時の記憶や地域の空気は、佐藤氏が映画に見出した“素朴さ”“純度”“人の生きる喜び”と響き合い、作品の核心へと導く。
一方で、作品内では佐藤氏の人物像も丁寧に掘り下げられている。戦中の少年期、労働をしながら独学で批評を積み重ねた若き日、映画史研究の体系化、アジア映画の発掘と国際交流、そして晩年のゆっくりとした語りの中に宿る重み。寺崎監督は、言葉を慎重に選ぶ佐藤氏を急かさず、沈黙を受け止め、「待つ」という方法で被写体と向き合った。この姿勢は、映像人類学の観察手法とも深く通じている。
さらに注目したいのは、寺崎監督が大学での学びを経てから映画制作の専門教育へ進み、現場経験を積んで監督として活動するに至ったというキャリアの歩みである。桜美林大学を卒業した後、日本映画学校(現・日本映画大学)へ“学び直し”として進学した寺崎氏の進路は、映像制作の道が決して一本道ではないことを示している。このような多様なキャリア形成の実例は、映像分野を志す学生にとって将来像を考えるうえで大きな意義を持つ。
今回の研究会では、
・被写体との距離
・異文化理解と記述の方法
・批評史と映画史の交差
・国際映画交流の歴史的文脈
・“旅”という構成原理
・キャリア形成の多様性
といった多角的視点から議論し、映像表現と研究の両面を深める場とする。
日時:2026年3月7日(土)14時00分〜16時00分(予定)
形式: 対面とZoomによるオンラインの同時ハイブリッドで開催
場所:桜美林大学東京ひなたやまキャンパス(東京都町田市本町田2600-4)
https://www.obirin.ac.jp/access/tokyohinatayama/
*オンラインでの参加を希望される方には、研究会前日の18時までにZoomの招待を送らせていただきます。
参加費:無料
どなたでも参加できます。学生さんも歓迎です。
お気軽にお申し込みください。若手制作者、若手研究者の方で興味がある方も是非ご参加ください。
参加申し込み方法:下記 Googleフォームからお申し込みください。ご質問、ご不明点がございましたら、以下のメールでお問い合わせください。参加者リスト作成などの準備のため、締め切りは一週間前の2026年2月28日(土)18:00厳守とさせていただきます。
Googleフォーム:https://forms.gle/MJUKatGzjJhRqy5e6
メールでお問い合わせ: visualanthropology2021
gmail.com
ねらい:
1. ドキュメンタリーにおける観察・倫理・距離の問題を再考する。
寺崎監督の 3 年間の密着取材を例に、映像人類学の視点から検討する。
2. 佐藤忠男氏の批評思想・アジア映画交流を文化史的に位置づけ直す。
国際映画祭や文化交流の歴史的意義を共有する。
3. インド・ケーララ州での調査から、異文化理解のプロセスを学ぶ。
地域の記憶・証言・風土が映像にどう反映されるかを考察する。
4. 寺崎氏が“学び直し”を経て映画監督へ至ったキャリアを紹介する。
一般大学から専門教育へ入り直し、現場を経て長編監督となった稀有な歩みは、映像分野を志す学生にとって現実的な励ましになる。
5. キャリア形成の多様性を示し、若手研究者・制作者の将来設計に資する。
*参加者の方は、なるべく事前に寺崎氏の作品『佐藤忠男、映画の旅』をご覧になってご参加ください。なお、『佐藤忠男、映画の旅』は3月3日からアテネ・フランセ文化センターで開催される「グループ現代 映像祭」の冒頭(3月3日㈫13:20~)で観ることもできます。詳しくは以下のHPでご確認ください。
☛https://athenee.net/culturalcenter/program/gu/groupgendai.html
さらに、4月4日(土)から下高井戸シネマ(京王線下高井戸駅)にて、一週間の上映予定です。併せてご確認ください。
また、寺崎氏が日本映画学校の一年次の実習「人間研究」で制作された映像作品『BUTAYA』を特別に提供していただく予定ですので、参加される方限定で事前視聴できるようにしたいと考えています(参加申し込み後、URLを配布予定)。
『BUTAYA』概要:「人間研究」とは、写真と音声で構成するドキュメンタリー実習である。発表はスライドで写真を映し、録音した音声と司会、演者の語りなどで行う。『BUTAYA』の舞台は、寺崎の友人の家、養豚農家である。父親が中心となり、養豚場を営んできたが、その夏に廃業する、という決意を下した。その父を中心に、家族の有り様を見つめた作品。
ゲストスピーカー略歴:寺崎 みずほMizuho TERASAKI
映画監督・ドキュメンタリーディレクター
1985年、神奈川県川崎市生まれ。桜美林大学英米文学科卒業後、日本映画学校入学。2010年、映画学校卒業後、映像制作会社グループ現代で働く。NHKの番組や文化庁のフィルム制作事業などの助手を経て、2015年NHKのセルフドキュメンタリー『極私的ドキュメンタリー にっぽんリアル』でディレクターデビュー。以後、NHK『ハートネットTV』など、介護や福祉の番組ディレクターを担当している。長編映画の監督は本作が初となる。
2014年 文化庁『平成25年度工業技術記録映画 細川紙』演出助手
2015年 NHK『極私的ドキュメンタリー にっぽんリアル 私とおさなじみ』演出
小学館 教育ビデオライブラリー『中国高校生日本語作文コンクール』演出
2016年 NHK大河ドラマ紀行『真田丸紀行』演出
2017以降 NHK「ハートネットTV 介護百人一首」「きょうの料理ビギナーズ」などを演出
司会・パネリスト:本研究会代表・田淵俊彦(桜美林大学)
運営:中垣恒太郎(専修大学)・西野毅史(桜美林大学)
式次第(予定):
14時00分〜 開会の挨拶、映像研究会のこれまで(第1回~第10回)の活動報告
14時15分〜 ゲストスピーカー・寺崎みずほ氏とのトークセッション(対面)
15時15分〜 参加者との意見交換
16時00分頃 終了予定
映像人類学研究会代表:田淵俊彦



