関西支部第42回夏期映画ゼミナール2022年【9/2・3・4】

日本映像学会関西支部第42回夏期映画ゼミナール2022年
特集・東映京都撮影所 ― スターシステムから実録路線をこえて ―

主催:日本映像学会関西支部・京都府京都文化博物館 
*日本映像学会研究活動助成対象研究*

9月2日(金)
午後1:30 ~ 開会の辞
午後1:40 ~ 午後2:25 『笛吹童子第1部』(萩原遼) 1954年 45分
午後2:45 ~ 午後4:16 『ひばり捕物帳 かんざし小判』(沢島忠)1958年 91分
午後4:35 ~ 午後6:11 『新吾十番勝負』(松田定次・小沢茂) 1959年 96分
                                    
       
9月3日(土)
午後1:30 ~ 午後3:19 『妖刀物語 花の吉原百人斬り』(内田吐夢))1960年 109分
午後3:40 ~ 午後5:04 『関の弥太っぺ』(山下耕作)       1963年 84分
午後5:25 ~ 午後6:54 『893愚連隊』(中島貞夫)       1966年 89分

9月4日(日)     
午前10:30 ~ 午後0:09 『緋牡丹博徒 お竜参上』(加藤泰)     1970年 99分
午後 1:30 ~ 午後3:09 『仁義なき戦い』(深作欣二)       1973年 99分
午後 3:30 ~ 午後6:00  シンポジウム
パネリスト:中島貞夫(映画監督、大阪芸術大学名誉教授)
パネリスト:吉田 馨(日本映像学会会員、大阪芸術大学非常勤講師)
パネリスト:石塚洋史(日本映像学会会員、近畿大学非常勤講師)
司会進行 :豊原正智(日本映像学会会員、大阪芸術大学名誉教授)
午後6:00 ~ 閉会の辞

会場:京都市中京区三条高倉 京都文化博物館 http://www.bunpaku.or.jp
TEL075(222)0888  FAX075(222)0889
[ 交通機関 ] ○地下鉄「烏丸御池駅」下車、5番出口から三条通を東へ徒歩約3分 
○阪急「烏丸駅」下車、16番出口から高倉通を北へ徒歩約7分 
○京阪「三条駅」下車、6番出口から三条通を西へ徒歩約15分 
○JR・近鉄「京都駅」から地下鉄へ 
○市バス「堺町御池」下車、徒歩約2分

※日本映像学会会員で参加希望の方は8月30日(火)までに関西支部事務局へメールかFAXにて連絡願います。

2022夏期映画ゼミナールチラシ

問合せ先:〒585-8555  
大阪府南河内郡河南町東山469 
大阪芸術大学映像学科内 日本映像学会関西支部事務局(大橋)宛
TEL 0721(93)3781 内線:3327  FAX 0721(93)6396
Mail : eizouosaka-geidai.ac.jp 

日本映像学会アニメーション研究会【8月27日】

日本映像学会アニメーション研究会 研究発表会のご案内

 東映アニメーション企画部シニアプロデューサーの野口光一氏による研究発表「アニメーション製作におけるプロデュース業務」を、Zoomを用いたオンライン形式で開催いたします。参加登録をしていただければ、どなたでも参加いただける会です。
 ご興味、ご関心がございましたら、是非ご参加くださいますようご案内申し上げます。

日本映像学会アニメーション研究会 代表:横田正夫

■開催概要

曜日:令和4(2022)年8月27日(土曜日)
時間:14:30~16:30
場所:Zoomを使ったオンライン研究会
参加費:無料

参加登録:参加をご希望される方は、8月25日(木曜日)までに下の参加登録フォームに必要事項をご記入ください。
https://forms.gle/1Tb5wtJzzsfZU5aC9
※登録後、ご記入いただいたメールアドレスに参加用URLをご案内いたします。ご案内のメールは野村 (nomura.worksgmail.com) よりお届けいたします。登録から数日経っても連絡がない場合は、お手数ですが野村までお問い合わせください。
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発表タイトル
「アニメーション製作におけるプロデュース業務」

発表者
 東映アニメーション 企画部 シニアプロデューサー  野口光一
 1989年リンクス(現IMAGICA Lab.)、1995年からBOSS FILM STUDIOS(米・ロサンゼルス)でリチャード・エドランドに師事し『スピーシーズ』(1995)、『エアフォース・ワン』(1997)のVFX制作を担当。その後、東映アニメーションのVFXスーパーバイザーとして『男たちの大和/YAMATO』(2005)、『カツベン!』(2019)、『大怪獣のあとしまつ』(2022)に参加。『楽園追放』(2014)、『正解するカド』(2017)、『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』(2020)、『怪獣デコード』 (2021)ではプロデューサーを務める。日本映像学会•日本アニメーション学会会員。博士(総合社会文化、2020)。

発表概要
 アニメーション製作におけるプロデュース業務を分類する。製作委員会方式による作品では複数人のプロデューサーがクレジットされるが、中心となるプロデューサーの業務を解説する。私が所属している東映アニメーションは、アニメーション制作会社でもあるが、そこでのプロデューサー業務に焦点を当てる。プロデューサーの業務は、企画立案、委員会調整、監督・脚本・キャラクターデザイナーの選出、シナリオ作成、制作スケジュールの確認、アフレコ、ダビング、本編集、宣伝活動、商品展開等がある。また、東映アニメーションにおけるアニメーション制作は、他社とは作り方が違うと言われている。1年(4クール)を通して1つの作品を作り続けることが他社との大きな違いであり、制作において音響監督を立てない特殊性もある。加えて、作画枚数の制限やシリーズディレクターを監督とクレジットしないことなどのルールがある。そこで、企画、制作、営業の視点でプロデューサー業務を分類する。

第52回映画文献資料研究会【8月6日】

映画文献資料研究会では、下記の要領で、第52回例会を開催いたします。
会員の皆様のご参加をお待ちしています。

映画文献資料研究会第52回例会
シンポジウム「『日本映像カルチャーセンター』に眠る映像コレクションの利活用研究」

概要
 映像文化が現代社会を大きく支える今日にあって、映像遺産の発掘、収集、保存、利用は映像の発展のみばかりでなく、社会の発展にとってもきわめて重要な意味をもつ。しかしわが国には、このうえなく貴重であるにもかかわらず、正当な評価がされないまま、埋もれてしまっている映像遺産が少なからずある。「日本映像カルチャーセンター」(1972年設立)が所蔵する映像作品コレクションは、その代表格のひとつである。2016年度から2018年度にかけて実施してきた科研費研究では、この一大コレクションに再び光をあて、その意義をあきらかにしようとした。この成果を引き継ぐかたちで2020年度からあらたに開始した科研費研究が「『日本映像カルチャーセンター』に眠る映像コレクションの利活用研究」である。今回の研究ではさらに次の段階へと歩を進めた。すなわち、前回のカタロギング完成を受けての所蔵作品のデータベース化と、日本語添付の最適なスタイルの探究である。これらの実現あるいは検証作業の眼目は、このコレクションの利活用を積極的に推進するとともに、これら作品群の存在意義について広く再認識を促すことにあった。
 今回のシンポジウムでは、コレクションに含まれる具体的な作品事例をとりあげながら、3年間にわたるこうした研究調査の結果を報告する。

日時:2022年8月6日(土)13時30~17時30分
(1)基調報告:奥村賢(明星大学)
(2)参考上映:『ビム、小さなロバ』Bim, le petit âne(アルベール・ラモリス監督 1951年/フランス/51分 )
『沈黙の村』The Silent Village(ハンフリー・ジェニングス監督 1943年/イギリス/35分)
(3)パネルディスカッション
パネリスト:中山信子(早稲田大学演劇博物館招聘研究員)
      堤龍一郎(相模原女子大学)
      入江良郎(国立映画アーカイブ)
全体進行:西村安弘(東京工芸大学)

会場 東京工芸大学芸術学部2号館マルチメディア講義室(2号館B2)
主催:日本映像学会映画文献資料研究会/明星大学デザイン学部奥村研究室
事前申込制:先着50名 ※入場無料
申込先:西村安弘(映画文献資料研究会代表)
nishimurimg.t-kougei.ac.jp

※本企画は、2020年度 科研費基盤研究(C)の助成を受けています。
問い合わせ先:明星大学デザイン学部奥村研究室
masaru.okumuradesign.meisei-u.ac.jp

「ラリー・ガットハイム作品上映+西川智也氏によるトーク」【7月22日】

アメリカの実験映画のキーマン、ラリー・ガットハイムの初期3作品を日本初公開します。
ガットハイムの初期作品はアメリカの実験映画を語る上で重要な作品でありながら、そのほとんどは日本で紹介されていません。構造映画の影響を受けながら、風景と季節、カメラと被写体の相対的な関係を題材とした3作品を上映します。
上映後に西川智也氏による「Larry Gottheimとその作品」のレクチャーがあります。

【上映予定作品】
※上映作品は変更される可能性があります

■《Thought》(1970)
16mm/カラー/サイレント/7分
ガットハイムが作品全体を一つのカットで構成した最後の作品。それまでの作品は撮影技法や構図、作品の構造などのアイデアから制作していたが、この作品は作品の意味を意識して制作された。

■《Doorway》(1970)
16mm/白黒/サイレント/7.5分
ガットハイムの妻の陶器工房にある広いドアの片側から反対側に、ゆっくりとパンニングして撮影した作品。

■《Horizons》(1971-73)
16mm/カラー/サイレント/77分 ※デジタル上映を予定
長編4作品によって構成される『Elective Affinities(親和力)』の「序曲」に位置される作品。作家の生活圏を一年を通して撮影し、比較的短いショットをグループとして季節ごとにまとめた作品。

ラリー・ガットハイム Larry Gottheim
イエール大学で比較文学の博士号を習得した後、ニューヨーク州立大学ビンガムトン校(ビンガムトン大学)英語学部で教鞭をとるかたわら、1960 年代後半から映像作品を作り始める。その後、実験映像作家のケン・ジェイコブズとともに、アメリカ初となる実験映画に特化した映画学部をビンガムトン大学に設立した。1960~70 年代に作られた初期の16 ミリ作品は、ニューヨーク州北部のランドスケープや季節を題材としたものが目立ち、作品を一つのカットで構成する作品や、長回しを使った作品が多い。ガットハイムの作品はニューヨーク近代美術館(MoMA)やホイットニー美術館などのほか、ベルリン国際映画祭やニューヨーク映画祭など、数多くの映画祭やその他の上映施設で紹介されている。
https://film-makerscoop.com/filmmakers/larry-gottheim

講師:西川智也
映像作家/キュレーター。2003 年より映像作品を発表し、2007 年から映像キュレーターとして活動を始める。クアラルンプール実験映画音楽祭、アメリカ学生実験映画祭、トランジェント・ヴィジョンズ映像祭の設立メンバー。現在、ニューヨーク州立大学ビンガムトン校映画学部の学部長を務める。
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ラリー・ガットハイム作品上映+西川智也氏によるトーク

●日時:2022年7月22日(金)
上映開始 19:00/開場 18:30

●会場:小金井 宮地楽器ホール 地下練習室2•3
(〒184-0004 東京都小金井市本町6-14-45)
https://koganei-civic-center.jp/map/

●映像学会会員資料代:1,000円

主催:アナログメディア研究会
https://www.facebook.com/analogmedia
協力:ミストラルジャパン
申込・問合せ:analogmediazoom[at]gmail.com(アナログメディア研究会)
※[at]を@に変えてください。

映像アーカイブ研究会第3回研究会のお知らせ【7月22日】

第3回映像アーカイブ研究会

日本映像学会第3回映像アーカイブ研究会では、筑波大学教授であられる辻泰明氏を講師としてお招きし、2020 年に出版された『映像アーカイブ論——記録と記憶が照射する未来——』について、また、NHK 映像アーカイブの設立までの経緯やその後の状況に焦点を当てながら、テレビとアーカイブの関係についてお話しいただきながら、映像をアーカイブするとはどういった営みなのかを考えます。

タイトル:「日本におけるテレビ番組アーカイブの特性と今後の課題 」

辻泰明氏について
筑波大学教授。博士(情報学)。日本放送協会において、ドラマ部、ナイトジャーナル部、 スペシャル番組部、教育番組部などで番組制作に従事。その後、編成局にて視聴者層拡大 プロジェクトおよびモバイルコンテンツ開発、オンデマンド業務室にてインターネット配信業務を担当。著書に『映像メディア論――映画からテレビへ、そして、インターネットへ』 (2016)、『昭和期放送メディア論――女性向け教養番組における「花」の系譜』(2018)、『イ ンターネット動画メディア論――映像コミュニケーション革命の現状分析』(2019)。

日時:2022年7月22日 [金] 13:30-15:30

会場:オンライン(Zoom)

参加方法フライヤーにあります QR コード、または https://forms.gle/qPciYSjqJTWgBQDV9 より、予約フォームにご登録ください。

問合せ先:wadamarciano.mitsuyo.6wkyoto-u.ac.jp (代表 ミツヨ・ワダ・マルシアーノ)

主催:日本映像学会映像アーカイブ研究会  
共催:科研基盤研究 (B) デジタル映像アーカイブの未来研究