中部支部2019年度第1回研究会【8月27日】

2019年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第1回研究会 開催のお知らせ
http://jasias-chubu.org/wp/?p=745

日時:2019年8月27日(火)13時30分より
会場:中京大学 豊田キャンパス16号館4階グループ学習室C
(470-0393 愛知県豊田市貝津町床立101)
※アクセスの詳細は、文末に記載しています。

◎研究会スケジュール
13:00 –  第1回研究会 受付開始
13:30 –  開会あいさつ
13:35 – 14:35 研究発表(2件)
休憩
14:50 – 15:50 招待講演(1件)
15:50 – 16:20 ディスカッション
16:20 –  閉会あいさつ
16:30 –  支部総会(研究会終了後に開催)
(終了後 懇親会)

◎招待講演
「公共建築設計におけるアイデアやデザインの共有」
小松 尚 氏

要旨:
1950年代から70年代にかけての都市や経済の成長期には数多くの公共建築が建設された。当時はスピーディかつ効率よく公共建築を建設し、新たな住民や利用者を受け入れる必要があったため、標準設計という手法がとられ、各地に類似の形態をした公共建築が建設された。例えば、学校建築がどこへ行っても大体同じなのはそのためである。しかし現在は、既成市街地の中で物理的、機能的、社会的寿命を迎えた既存の公共建築を建て替えるため、現在の利用者や地域関係者との協議が計画上、避けて通れない。特に学校建築は、基礎自治体が保有する公共建築の中で面積上、多くを占めるだけでなく、学校は日本の地域コミュニティの中で社会文化的にも空間的にも重要な位置を占めるため、建て替えの計画・設計における合意形成のあり方や方法は大きな課題である。その中で、松阪市鎌田中学校の校舎建替計画においては、設計案の完成予想図や模型、3次元CAD等とともに、単眼VRが中京大学准教授の曽我部哲也氏によって制作され、地元住民に体験してもらうという試みを行った。デザインを共有するためのあらたなメディアやツールは、建築設計だけでなく教育自体のあり方を大きく変えていく可能性がある。鎌田中学校での実例をもとに、建築と映像のこれからの接点について議論したい。

小松尚(こまつ ひさし)氏 プロフィール
名古屋大学大学院環境学研究科准教授。博士(工学)。一級建築士。1966年生まれ。1992年名古屋大学大学院工学研究科建築学専攻前期課程修了。2006年から現職。専門は建築計画。著書(共著、分担執筆)に『「地区の家」と「屋根のある広場」』(小篠隆生共著、鹿島出版会、2018年)、『Towards the Implementation of the New Urban Agenda』(Springer, 2017)、『まちの居場所』(東洋書店、2010年)、『地域と大学の共創まちづくり』(学芸出版社、2008年)など。市民協働による公共建築計画・運営への指導、助言として、いなべ市石榑小学校(2002年~:公共建築賞優秀賞)、亀山市川崎小学校(2012年~)、松阪市鎌田中学校(2015年~)など。

◎研究発表(2件)
「Volumeの生成によるメディア表現」
加藤 良将 会員(名古屋芸術大学講師)

要旨:
私の作品に共通することの一つとして、Volumeの生成による驚きがある。それは、私の興味ある作品がキネティック・アートやライト・アートにあることによるかもしれない。簡単に作品を紹介すると、【White Lives on Speaker】(2007、Ars Electronica PRIX 2007)では、デンプンを水で溶いた液体をスピーカによる振動によって起こるダイラタンシー現象を用いて、観客は白い液体が生きているかのような動きを見ることができ、触れることによって不思議な体験ができる。また、【Rokuro-2】(2008、 第15回学生CGコンテスト/デジタル・スタジアム)や【micRokuro】(2010)では、光ファイバーを高速に回転させることによって出来上がる球体を手で触れることによって、陶芸における轆轤のように自由に形態を変えることができる。それはまるで触れることのできない光を掴んでいるような体験である。どちらも動いていない状態では不定形な液体や一筋の線状であるため、人が触れて体験できるようにするためにVolumeを作成し、触れることによって普段味わうことができないような不思議な作品となっている。今回はこれまでに行ってきた作品制作と展示の報告を行う。

「都市デザインとしての小規模な美術教育の仕組み「長者町スクール・オブ・アーツ」の試みと必要性について」
山田 亘 会員(写真家/メディア表現)
PAC代表 アートセンター[Yojo-Han] ディレクター
長者町スクール・オブ・アーツ代表
名古屋芸術大学、名古屋学芸大学、名古屋造形大学非常勤講師

要旨:
一般的にみられる美術センターは通常大型の設備を持ち、多数のコンテンツを多くの人数に手渡すことを常としており、特に都心部では施設そのものの維持継続に多くのエネルギーや公的な予算を必要とし、自立するものは少ない。2012年に発足した、持続可能で経済的に自立することが容易な小規模美術教育のための私立アートセンター[Yojo-Han]の試みは、アーティスト達の小規模組織による社会人に向けた先進的な美術教育のための、一つのローモデルであり、2018年に名古屋都心部に登場したアートコレクティブ「長者町スクール・オブ・アーツ」へとその構造の可能性を繋げ、拡げている。本発表では、2009年から始まったプロジェクトベースの新聞編集部を運営する作品から、創造性教育のための仕組みを都市デザインに組み込むアートセンター[Yojo-Han]への発展、センターの写真映像スクールPACellの試みについてや、長者町スクール・オブ・アーツの本年度のプロジェクト「ART FARMing」につながる流れを報告し、社会人向けの上質で小規模な美術教育の必要性について解説する。

◎補足情報
日本映像学会中部支部 幹事会
12:50-13:20(場所:16号館4階グループ学習室C)
日本映像学会中部支部 支部総会
16:30-(場所:16号館4階グループ学習室C)

◎会場へのアクセス(中京大学豊田キャンパス)
https://www.chukyo-u.ac.jp/information/access/h2.html

<お車でお越しの方>
学内駐車場をご利用ください。(無料)
守衛門にて「映像学会中部支部会参加のため」とお知らせください。
・東名高速道路 東名三好ICから約20分
・名古屋瀬戸道路 長久手ICから約20分

<公共交通機関でお越しの方>
・名鉄豊田線浄水駅からスクールバスで約10分
・愛知環状鉄道貝津駅から徒歩15分

<スクールバス運行案内>
https://www.chukyo-u.ac.jp/support/studentlife/a7.html

以上

日本映像学会中部支部
http://jasias-chubu.org/wp/
〒503-0006
岐阜県大垣市加賀野4丁目1番地7
情報科学芸術大学院大学メディア表現研究科内

第47回映画文献資料研究会のお知らせ 【9月10日】

第47回映画文献資料研究会のお知らせ

日本映像学会映画文献資料研究会では、下記のように研究例会を開催いたします。会員の皆様のご参加をお待ちいたします。


「日本インディペンデント映画研究 獅子プロの時代」

企画概要:小林悟の『肉体の市場』(1962)を第1号とする<ピンク映画>は、大手映画製作会社のブロック・ブッキングの隙間を縫うようにして製作され、一時は国産映画の半数を占めるほどの量産体制を誇った。しかしながら、今世紀に入って、フィルムからデジタルへの移行が進展してくると、35ミリのフィルム撮影、オール・アフレコの<ピンク映画>の製作を維持することが事実上不可能となった。<ピンク映画>のデジタル化に対応できない老朽化した成人映画館の多くは、営業終了を余儀なくされる状況となる。
<ピンク映画>黎明期の『肉』(1965)で成人映画へ進出した向井寛(1937~2008)は、
東映セントラルで『生贄の女たち』(1978)を手がけた後、獅子プロを立ち上げ、にっかつ買取作品を含めた成人映画を量産する。獅子プロの名称は、四×四=一六もの監督がいたからだという説が巷間囁かれるように、ベテランの渡辺護や山本晋也、深町章(稲尾実)らを起用する一方、新進気鋭の滝田洋二郎、佐藤寿保、瀬々敬久、田尻祐司、いまおかしんじ(今岡信司)らを輩出した。日本映画情報システムで、製作会社として獅子プロを検索すると、1979年から1994年の間に、175本の映画がヒットする。カリスマ的な監督・プロデューサーの若松孝二が君臨した若松プロとは異なり、獅子プロの活動は未だに十分な検討がなされているとは言いがたい。
今回は、獅子プロ製作の作品上映に併せて、同プロで助監督を経験した後、『激愛!ロリータ密漁(狂った触覚)』(1985)でデビューした佐藤寿保監督をゲストとしてお招きし、佐藤監督の初期作品『人妻コレクター』及び『暴行クライマックス』の上映後、同時代の貴重な証言をお聞きする機会を設ける。

日時:2019年9月10日(火)14時~17時
会場:国立映画アーカイブ試写室
スケジュール 14時:参考上映『人妻コレクター』(1985年)
『暴行クライマックス』(1987年)
16時:鼎談
〇佐藤寿保:映画監督(1959~)
東京工芸大学短期大学部卒業。獅子プロで深町章(稲尾実)や滝田洋二郎の助監督を務めた後、『激愛!ロリータ密漁』(1985)でデビュー。サトウトシキ、佐野和宏、瀬々敬久らと一緒に、<ピンク四天王>として注目された。近作の『眼球の夢』(2016)は、ハーバード大学感覚人類学研究所のルーシャン・キャスティーヌ=テイラーとベレナ・バラベラが共同プロデューサーを務めた。
〇田島良一:日本大学藝術学部映画学科教授。
〇西村安弘:東京工芸大学芸術学部映像学科教授(進行)

参加費:入場無料
※会場の関係で、今回は先着15名までがご参加できます。参加希望の学会員は、連絡先のメール・アドレスに9月1日(日)までにお申し込み下さい。
連絡先:西村安弘 nishimur@img.t-kougei.ac.jp

主催:日本映像学会映画文献資料研究会(代表:西村安弘)

※例会の後に、有志による懇談会を予定

西部支部主催「プッティポン・アルーンペン短編作品展 」【9月7日】

プッティポン・アルーンペン短編作品展

Phuttiphong Aroonpheng

西部支部では下記のとおり、9月7日(土)13:00-18:00 中洲大洋メディアホールにて、「プッティポン・アルーンペン短編作品展」を開催することになりました。

タイの映像作家プッティポン・アルーンペンは『マンタレイ』でヴェネチア国際映画祭2018オリゾンティ賞を受賞しました。
プッティポンは2007年より約一年半福岡アジア美術館に滞在し短編作品を発表しました。
『マンタレイ』がアジアフォーカス・福岡国際映画祭2019で上映されるのを記念し、短編作品を上映しその魅力に迫りたいと思います。

13:00- ”Suspended Moment” 2010 57min

日本財団フェローとして福岡、糸島で制作した作品。死を間近にした初老の男性が幼少期の記憶と現実とを交錯させつつ残された時間を必死に生きようとする。デビット・リンチと寺山修二にインスパイヤされ製作した実験映画。主演は舞踏家の原田伸雄。

14:30- ”Suspended Moment”
16:00- ”Ferris Wheel 観覧車” 2016 24min

タイとミャンマーの国境における親子の物語。ロヒンギャなど、初の長編『Manta Ray』(ヴェネチア国際映画祭2018オリゾンティ賞)のテーマとの共通性も多く、作家性を強く打ち出した問題作。ショートショート・フェスティバル&アジア2016入選作品、アジアインターナショナル部門のベストアクトレスアワード主演女優賞受賞(ジャルナン・ファンタチャット)。

入場無料

場所:中洲大洋メディアホールhttps://goo.gl/maps/CRx8E3gmf2B63Um56 

〒810-0801福岡県福岡市博多区中洲4-6-10大洋ビル6F
主催:日本映像学会西部支部
協力:福岡アジア美術館、福岡インディペンデント映画祭

https://www.facebook.com/events/358450418181015/

プッティポン・アルーンペン短編作品展チラシ

アジア映画研究会(第11回)開催のお知らせ 【8月5日】

日本映像学会アジア映画研究会(第11回)開催のお知らせ
アジア映画研究会(第2期第11回/通算第30回)を下記のとおり開催します。

日時:2019年8月5日(月) 18:00-20:00
会場:国際交流基金・御苑前オフィス7階アジアセンター(702 – 703会議室)

〒160-0004 東京都新宿区四谷 4-16-3 7F
(東京メトロ丸ノ内線 四谷三丁目駅 2番出口から徒歩8分)
アクセスマップ https://www.jpf.go.jp/j/access/map.html

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内容:
『サタンジャワ』の向こう側を見る
企画・製作、そして上演をめぐって

登壇者:
谷元浩之(映画プロデューサー)
森永泰弘(サウンド・デザイナー)
司会:杉原賢彦
全体90分+討議

[概要]
7月2日、「響きあうアジア」の一環として有楽町・朝日ホールにて上演された『サタンジャワ』は、成功裡に幕を閉じた。
インドネシア映画界の最重鎮ガリン・ヌグロホと、日本を代表するサウンド・デザイナー、森永泰弘が組み、想像/創造力のおよぶ限りにエクスパンデッド・シネマの可能性を広げようとした試みは、イメジャリーとパフォーミング・アーツとの融合という刺戟に満ち、同時に地域間をまたぐコラボレーションの可能性をも示し得た。だが、それが一朝一夕になし得たものでないことは容易に知れることだろう。そしてその間に横たわっていたさまざまな障害や問題の存在も、想像に難くない。今回はとくに『サタンジャワ』に焦点を合わせつつ、ふたりのキー・パースン──企画の進行を裏支えした国際交流基金職員の谷元浩之氏と、作品の共同クリエイターであったサウンド・デザイナーの森永泰弘氏──に登壇いただき、おふたりからそれぞれ話しをうかがってゆく。

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ご参加についていくつか注意点がございます。
<19時までにご来場の方>
御苑前オフィスビルの正面玄関からお入りいただき、直接7階アジアセンターフロアまでお越しください。
<19時以降ご来場の方>
19時以降はビルが施錠されます。19時以降のご来場は対応できませんので悪しからずご了承ください。

<出欠について>
国際交流基金の会場の都合で、前日までに参加者全員のお名前と、所属・役職(または職業)を報告する必要があります。参加をご希望の方は「調整さん」でおこないますので、下記のサイトへ行き、「出欠を入力する」をクリックしてください。
*今回、月曜日開催のため、出席登録の締め切りが早くなっています。
https://chouseisan.com/s?h=80a0ed3734fa4e5dab5484475a647626

「表示名」にお名前と、コメント欄に所属・役職(または職業)を入力、○(出席)△(不明)×(欠席)のいずれかを選ぶ。最後にコメントがあれば入力してください。出席の方は、前日8/2(金)18:00までにお願いします。

以上

8月座長:杉原賢彦

日本映像学会「アジア映画研究会」
代表 石坂健治
〒215-0014
神奈川県川崎市麻生区白山2丁目2-1
日本映画大学内