西部支部研究例会【12月11日】

下記の通り日本映像学会西部支部研究例会を開催いたします。
会員の皆様には奮ってご参加下さいますようお願い申し上げます。

日時:平成22年12月11日(土)15:00~18:00
会場:九州大学大橋キャンパス5号館531教室(3階)
交通アクセス:西鉄大牟田線、大橋駅から徒歩8分
会場ホームページ:http://www.design.kyushu-u.ac.jp/
問い合わせ先:092-553-4514(支部事務局/伊原まで)

研究発表1:「独裁者(1940)におけるトーキー独自の表現手法の分析」
発表者:川尻大輔・中村滋延(九州大学大学院 芸術工学研究院)
要旨:チャップリン初の完全トーキー作品《独裁者》では、サイレント作品ではなし得なかったトーキー独自の表現手法が使われている。今回はその中から台詞と環境音に注目し、5つの場面の分析及び考察を行う。

研究発表2:「デジタルカメラを利用した映像制作について」
発表者:岩田 敦之(西日本工業大学 デザイン学部 情報デザイン学科)
要旨:デジタル一眼レフカメラに動画撮影機能が追加され、様々な場面で使用されようになっている。多様なレンズや浅い被写界深度等、デジタル一眼レフカメラならではの表現を活かした作品制作を通して、映像撮影機材としての効果の検証を行った。作成した映像作品の上映と解説を行う。

研究発表3:「多様な条件下での2眼式立体映像制作支援に関する研究」
発表者:石井達郎(九州大学大学院 芸術工学研究院)
要旨:デジタルアーカイブにおいて安全かつ臨場感のある立体映像を制作・呈示するための体系的な方法論を確立する。そしてエンターテイメントなど多様な条件においても立体映像制作を効率的に支援できるツールの開発を目指す。

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日本映像学会西部支部
代表 中村滋延
〒815-8540福岡市南区塩原4-9-1
九州大学芸術工学府内
TEL:092-553-4514(伊原)
e-mail:ihara@design.kyushu-u.ac.jp
URL:http://www5.atpages.jp/~jasiaswest/


報告:会報第153号(2011年1月1日)7頁

中部支部第2回研究会【12月10日】

下記の通り日本映像学会中部支部2010年度第2回研究会を開催いたします。
会員の皆様には奮ってご参加下さいますようお願い申し上げます。

●日本映像学会中部支部第2回研究会
日時:2010年12月10日(金)17時~19時半頃まで
会場:名古屋文化短期大学 A館3階アセンブリーホール

 

○第一部
17:00~17:45 研究発表とディスカッション

畑あゆみ会員(愛知県立大学他非常勤講師)
<非人称の空間>というユートピア:自主記録映画『沖縄エロス外伝・モトシンカカランヌー』(1971)における上映運動の試み
研究発表要旨
『圧殺の森―高崎経済大学闘争の記録』(1967)を皮切りに盛り上がりを見せた1960年代末から1970年代初頭にかけての独立プロによる自主記録映画運動は、小川紳介や土本典昭、東陽一ら岩波映画出身のいわば「プロ」の作家たちだけでなく、運動の大きなうねりに刺激を受け映画製作を始めた多くの「小川以降世代」の若手ドキュメンタリストたちによっても支えられた。本発表では、この新左翼運動と密接に連携した自主上映ブームのなかで、当時の若手製作者たちが自らの自主上映運動の「場」をどのように捉え、理想化し、そしてそこに集まる観客とどのように向き合おうとしていたのかという点を検証してみたい。

17:45~18:00 休憩

○第二部
18:00~19:30 講演とディスカッション
趣旨:映像作家で、研究者である講師を招き、ドキュメンタリー映画制作について話を聞くとともに、映画制作と国家(歴史・ネイション)の関わりについて考える。

講演者:慶応大学環境情報学部 専任講師 藤田修平氏
題名:「台湾でのドキュメンタリー制作~方法論、歴史・ネイションをめぐって~」
内容:
1)作品の紹介と内容、背景の説明
2)制作方法について(その問題点、課題など)
3)そこで考えたこと(国民国家、オーラルヒストリーなど)

藤田修平氏略歴(研究室HPより)
南カリフォルニア大学の大学院で映像制作を学んだ後、台湾で制作活動を始める。台湾での生活や体験を基にした長編映画「寧静夏日」はフィラデルフィア映画祭や釜山国際映画祭をはじめとして、世界各地の映画祭で上映された。その後、神奈川県に住まいを移し、第二次世界大戦中に日本で軍用機の生産に従事した約八千人の台湾の子供たちに関するドキュメンタリー「緑の海平線」をプロデューサーとして、郭亮吟監督と4年をかけて制作。2003年より慶應大学環境情報学部の専任講師を務める。

(アクセスについてのHPアドレス)
http://nfcc-nagoya.com/juken/gaiyo/access/index.html
地下鉄新栄駅から徒歩2分です。構内に駐車できるスペースがないので、できるだけ公共交通機関を使って来てください。(周辺にはコインパーキングが多数ありますので、お車でお越しの際はご利用ください。)
正面玄関から入りエレベーターに乗り、三階で降りてください。会場はエレベーター右手にある大講義室です。
*研究会終了後に懇親会を予定しています。
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日本映像学会中部支部
http://jasias-chubu.org/

担当 池側隆之
〒464-8601 名古屋市千種区不老町
名古屋大学大学院国際言語文化研究科
メディアプロフェッショナル論講座内
tel/fax:052-789-4348(研究室)

関西支部第61回研究会【12月11日】

下記の通り日本映像学会関西支部第61回研究会を開催いたします。
会員の皆様には奮ってご参加下さいますようお願い申し上げます。

日時:平成22年12月11日(土) 午後2時より
会場:神戸大学 人文学研究科B棟132教室

研究発表1:「デジタル映像表現におけるレイヤーに関する研究――2Dと3Dをリンクするイメージ」
発表者:孟祥宇氏(京都精華大学・大学院芸術研究科・博士後期課)
要旨:コンピュータで映像を編集する時、単にカットの順番を並び替えたりするのは、当たり前だ。グラフィックデザイン・ソフトウェアが2Dイメージをレイヤーに分け、そして、映像合成ソフトウェアを使い、テキスト、グラフィックス、アニメーション、実写など、様々な素材をレイヤーの形式で読込んで、各レイヤーに時間軸を持たせることにより、新たな映像表現が可能になった。
また3Dソフトウェアが登場することにより、バーチャルリアリティ的な表現方法も注目が集まっている。リアル世界のモチーフを描いたり、写真を撮ったり、ビデオカメラで、撮影したりするのは、現実の立体空間を平面空間(2Dデータ)に変換するプロセスである。2Dデータをさらに、3Dバーチャル空間の中で再構成されることができる。
現在のデジタル映像表現におけるレイヤーは過去の視覚文化とアナログ時代の制作方法を継承している。「レイヤー構造」に関する理論的背景(歴史)、及び実践的な映像制作プロセスの特性を明確にすることが本論の目的である。

研究発表2:「瞬間、身体、連続ーアルベール・ロンドの写真実践について」
発表者:増田展大氏(日本学術振興会特別研究員、神戸大学博士課程後期課程)
要旨:19世紀末、「瞬間写真」など最新の技術開発を担ったアマチュア写真家、サルペトリエール施療院の患者を写真で「診断」する撮影技師、さらに、植民地の人々を写真によって計測した人類学写真家、これらの説明は、本発表が取り上げるフランス人写真家、アルベール・ロンドに与えられてきたものである。しかし、彼の存在はしばしば、ジャン=マルタン・シャルコーやエティエンヌ=ジュール・マレーといった世紀末の科学者たちの影に隠れ、等閑視されている。
本発表では、彼が写真の「科学性」を称揚するきっかけとなった連続写真の開発過程と、それによる身体の表象に着目したい。昨今のマレーや初期映画研究を比較参照しつつも、映画史やイメージ受容の議論に収斂するそれらとは異なる立場から、世紀転換期の写真と映画、瞬間と連続のあいだに位置する写真家ロンドの独自性、イメージと身体の関係性の析出を試みる。

支部総会 午後4時45分より
懇親会 午後6時頃より8時過ぎまで 会費:5000円程度  会場は当日案内いたします。

神戸大学 人文学研究科
〒657-8501 神戸市灘区六甲台1-1  Tel: 078-803-5507
アクセス:
阪急電鉄「六甲」駅、JR「六甲道」駅、阪神電車「御影」駅から
神戸市バス36系統「鶴甲団地」に乗車、「神大文理農学部前」で下車
詳しくは下記のサイトをご覧ください。
http://www.lit.kobe-u.ac.jp/access.html
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日本映像学会関西支部事務局
〒585-8555大阪府南河内郡河南町東山469
大阪芸術大学映像学科内
Tel: 0721-93-3781(内線3327)


報告:会報第153号(2011年1月1日)6頁

第27回映画文献資料研究会【12月11日】

日本映像学会映画文献資料研究会では下記日程で研究会を開催します。ふるってご参加下さい。

発表者:アルタ・タバカ氏(文部科学省国費留学研究生)
テーマ:「映画の中の子供たちー羽仁進、大島渚、F・トリュフォーの場合」
ラトビア出身のアルタ・タバカ氏が、それぞれの子供の表現の比較考察を行います。
日 時:12月11日(土) 午後3時~5時
場 所:日本大学芸術学部 東棟2階E204教室
西武池袋線江古田駅下車徒歩5分
※問合先TEL. 03-5995-8944  田島良一

日本映像学会映画文献資料研究会
代表 田島良一
〒176-8525東京都練馬区旭丘2-42-1
日本大学芸術学部映画学科内
TEL. 03-5995-8944


報告:会報第153号(2011年1月1日)6頁

インターリンク:学生映像作品展[ISMIE]2010【東京会場/2010年11月20・21日】

去る10/15~17<京都メディアアート週間2010>において、映像表現研究会が主催した「インターリンク:学生映像作品展2010」(京都会場)は皆様のご協力のもと無事終了いたしました。会場の様子などの報告は、会報等にてお知らせいたします。

そ して、今週末 11/20~21には東京オペラシティタワー32階アップルジャパンセミナールームにて「インターリンク:学生映像作品展2010」(東京会場)を開催い たします。各校25分以内で推薦された全作品上映のプログラムと、各代表作品(10分以内)のプログラムを用意しました。20日(土)18時からは、シン ポジウム「メディアと映像表現」を予定しています。会員諸氏や作者のみならず、関係のみなさんを連れ立って、どうぞ参加ください。良き交流の場になればと 願っております。
また、21日(日)18時からは、関西テレビ主催(日本映像学会後援)の学生映像コンテスト「BACA-JA2010」の入賞作品の東京上映をプログラムすることになりました。今後の展開につながればと考えております。
東京会場でも「プログラム上映」とは別に学校別の全推薦作品の「DVDによる鑑賞ブース」を用意しましたので、ご覧になりたい作品がある場合は、受付でその旨をお知らせください。

[ISMIE2010参加校]
阿佐ヶ谷美術専門学校 時空デザイン科
イメージフォーラム映像研究所
大阪芸術大学 芸術学部
九州産業大学 芸術学部
九州大学 芸術工学部
京都精華大学 芸術学部
女子美術大学 芸術学部
成安造形大学
宝塚大学 東京メディア・コンテンツ学部
多摩美術大学 映像演劇学科
東京工芸大学 芸術学部
東京造形大学
東北芸術工科大学 デザイン工学部
名古屋学芸大学 メディア造形学部
名古屋市立大学 芸術工学部
日本工学院専門学校
日本大学 藝術学部
文教大学 情報学部広報学科
明星大学 情報学部
早稲田大学川口芸術学校

[上映プログラム](上映作品の詳細は、下記の映像表現研究会ブログをご覧下さい)
11/20(土)
10:00~12:00 代表作品プログラムI
九州産業大学 芸術学部/多摩美術大学 映像演劇学科/日本大学 芸術学部/明星大学 情報学部/名古屋学芸大学 メディア造形学部/九州大学 芸術工学部/京都精華大学 芸術学部/名古屋市立大学 芸術工学部/日本工学院専門学校/文教大学 情報学部

12:00~14:00 プログラムA
九州産業大学 芸術学部/多摩美術大学 映像演劇学科/日本大学 芸術学部/明星大学 情報学部/名古屋学芸大学 メディア造形学部

14:00~16:00 プログラムB
九州大学 芸術工学部/京都精華大学 芸術学部/名古屋市立大学 芸術工学部/日本工学院専門学校/文教大学 情報学部

16:00~18:00 代表作品プログラムII
阿 佐ヶ谷美術専門学校 時空デザイン科/大阪芸術大学 芸術学部/東京工芸大学 芸術学部/東北芸術工科大学 デザイン工学部/宝塚大学 東京メディア・コ ンテンツ学部/イメージフォーラム映像研究所/女子美術大学 芸術学部/成安造形大学/東京造形大学/早稲田大学 川口芸術学校

18:00~20:00 シンポジウム 「メディアと映像表現」
基調報告:伊奈新祐会員(研究会代表)
※ シンポジウム終了後、同会場にて教員と学生を交えた交流会を行いますので、是非ご参加下さい。

11/21(日)
10:00~12:00 代表作品プログラムII
阿 佐ヶ谷美術専門学校 時空デザイン科/大阪芸術大学 芸術学部/東京工芸大学 芸術学部/東北芸術工科大学 デザイン工学部/宝塚大学 東京メディア・コ ンテンツ学部/イメージフォーラム映像研究所/女子美術大学 芸術学部/成安造形大学/東京造形大学/早稲田大学 川口芸術学校

12:00~14:00 プログラムC
阿佐ヶ谷美術専門学校 時空デザイン科/大阪芸術大学 芸術学部/東京工芸大学 芸術学部/東北芸術工科大学 デザイン工学部/宝塚大学 東京メディア・コンテンツ学部

14:00~16:00 プログラムD
イメージフォーラム映像研究所/女子美術大学 芸術学部/成安造形大学/東京造形大学/早稲田大学 川口芸術学校

16:00~18:00 代表作品プログラムI
九州産業大学 芸術学部/多摩美術大学 映像演劇学科/日本大学 芸術学部/明星大学 情報学部/名古屋学芸大学 メディア造形学部/九州大学 芸術工学部/京都精華大学 芸術学部/名古屋市立大学 芸術工学部/日本工学院専門学校/文教大学 情報学部

18:00~20:00 「BACA-JA2010」入賞作品上映

日本映像学会ホームページ http://www.art.nihon-u.ac.jp/jasias/index.html映像表現研究会ブログ   http://d.hatena.ne.jp/e_h_kenkyu/

なお会場mapは以下のURLをご覧ください。自動車でお越しの方への駐車サービス券の発行はありません。
http://www.operacity.jp/access/

日本映像学会映像表現研究会
ISMIE 2010 事務局
〒176-8525 東京都練馬区旭丘2-42-1
日本大学芸術学部映画学科
TEL 03-5995-8220
担当:奥野邦利
mail:okuno.kunitoshi@nihon-u.ac.jp


報告:会報第153号(2011年1月1日)3頁

東部支部第2回講演会【松本俊夫氏/2010年12月4日】

東部支部第2回講演会開催のお知らせ

日本映像学会東部支部では支部所属の五つの研究会共催による第2回目の講演会を下記日程で開催いたします。ふるってご参加下さい。

東部支部担当常任理事・映画文献資料研究会代表 田島良一
デジタルメディア研究会代表 河口洋一郎
アニメーション研究会・映像心理学研究会代表 横田正夫
クロスメディア研究会代表 李 容旭

■日時:平成22年12月4日(土) 15時~17時

■場所:東京工芸大学芸術学部芸術情報館メインホール(中野キャンパス)
東京都中野区本町2-9-5
・地下鉄/東京メトロ丸ノ内線・都営地下鉄大江戸線-中野坂上駅下車徒歩約7分 ・1番出口より山手通りを初台・大橋方向に進み、成願寺を右折
http://www.t-kougei.ac.jp/guide/campus/access/#nakano

■講演者:松本俊夫氏(映像作家、評論家)

■演題:「映画固有の表現力とは何かー『石の詩』(TBS,1963年)をめぐってー」

著名な映像作家であり評論家でもある松本俊夫氏が、自作の『石の詩』(25分)の上映を交えて映画表現の固有性について講演します。

■参加申込:どなたでも参加できますが、事前申し込みのため下記メールアドレスにお申し込み下さい。12月2日(木)まで受け付けております。参加費は無料です。

■申込・問合せ先:lee@img.t-kougei.ac.jp
東京工芸大学芸術学部映像学科内
日本映像学会東部支部クロスメディア研究会代表 李 容旭

以上。

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日本映像学会東部支部
〒176-8525東京都練馬区旭丘2-42-1
日本大学芸術学部映画学科内


報告:会報第156号(2011年10月1日)33頁