アナログメディア研究会協力企画 実験映画上映 太田曜 作品特集【7/26-27】

アナログメディア研究会協力企画 実験映画上映 太田曜 作品特集

太田曜 実験映画作品上映
2025年7月26日土曜日 27日日曜日 14時から上映(13時30分開場)18時頃終了予定

“美術”と“場所”と“実験映画”

札幌映像機材博物館 
https://binmuseum.web.fc2.com/
札幌市白石区平和通2丁目南1-6(旧:カメラ懐館)
https://binmuseum.web.fc2.com/

映画フィルムにこだわり、現在もフィルムでの制作を続ける実験映画作家、太田曜の作品上映。札幌、北海道では初の個展上映です。全てフィルム作品、上映もフイルムで行います。トークも予定しています。土曜日は映像作家、美術家、北海道教育大の伊藤隆介氏、日曜日は映像作家、北海道情報大学の大島慶太郎氏。

太田曜 
http://www.tokyo100.com/ota/
https://www.facebook.com/yo.ota.18/

入場資料代:
一日 1000円 二日 1500円 プラスコーヒー500円

上映予定 プログラム:

太田曜 上映予定作品リスト 2025年7月26日 土曜日

“美術(家)とのコラボレーション”
12作品 88分

●STÄDEL 16ミリ カラー サイレント 7分1986年
●5400Secondes 16ミリ カラー サイレント 10分1987年
●INSTALLATION TIME 16ミリ カラー サウンド 6分1993年
●ENTOMOLOGIST 16ミリ カラー サウンド/サイレント 8分1996年
●INCLINED HORIZON カラー サウンド 8分2007年
●REFLEX/REFLECTION カラー サウンド 8分2009年
●FANTÔME カラー サウンド 8分2011年
● 根府川(Nebukawa) パート・カラー サウンド 6分2012年
●ULTRAMARINE カラー サウンド 5分2014年
●『The Militia Campany of Captain Frans Banning Cocq』 2015 カラー サウンド5分
●Le Mur(ル・ミュール 壁の意味のフランス語)2017/16mm(撮影はスーパー16mmカメラ)モノクロ 光学サウンド+別出し/7分 原案:タタラ タラ 音楽:村井隆文
■改造16ミリフィルム映写機で映写、上映 予定
●『ブライドピーク(Bride Peak)  チョゴリザ 花嫁の峰』2021年8mm (24コマ/秒)10分音声別だし
波多野哲朗先生撮影の8ミリフィルムに基づいて作成された“ファウンド・フッテージ”作品

太田曜上映予定作品リスト 2025年7月27日 日曜日

“場所に関わる作品”
14作品 97分

●UN RELATIF HORAIRE 16ミリ カラー サイレント 2分1980年
●UNE SUCCESSION INTERMITTENTE 16ミリ カラー サイレント 2分1980年
●UN RELATIF HORAIRE No3 16ミリ カラー サイレント 3分1980年
●FLOTTE 16ミリ カラー サウンド/サイレント 9分1994年
●DISTORTED “TELE” VISION カラー サウンド 11分1998年
●INCORRECT CONTINUITY カラー サウンド 9分2000年
●INCORRECT INTERMITTENCE カラー サウンド 6分2001年
●SPEED TRAP カラー サウンド 6分2004年
●ANTONYM of CONCORD(E) カラー サウンド 9分2005年
●SURF/LENGHT カラー サウンド 8分2010年
●L’Image de la Pucelle 2 カラー サウンド 12分2013年
●『BLANK SPACE』2016年制作16mm スーパー16mmフォーマット 光学録音 (一部音声別だし)8分
■改造16ミリフィルム映写機で映写、上映 予定
●『Les Grands Boulevards』 2019 カラー サウンド6分16mm スーパー16mmフォーマット & ノーマル16mmフォーマット光学録音 (一部音声別だし)8分
■改造16ミリフィルム映写機で映写、上映 予定
●『OPTICAL SOUND FILM』2024年制作16mm スーパー16mmフォーマット & ノーマル16mmフォーマット光学録音 (一部音声別だし)8分
■改造16ミリフィルム映写機で映写、上映 予定

プログラムは、フィルム、機材などのコンディションによって変更になる可能性があります

主催:札幌映像機材博物館 https://binmuseum.web.fc2.com/

協力:日本映像学会アナログメディア研究会 https://www.facebook.com/analogmedia

アジア映画研究会(第3期第28回)公開イベント(京都開催)のお知らせ【7月27日】

アジア映画研究会会員/日本映像学会会員各位
「アジア映画研究会(第3期第28回)公開イベント(京都開催)のお知らせ」

アジア映画研究会(第3期第28回)公開イベント【7月27日】
マレーシア映画上映会「わすれな月2025」
Forget-Mak-Not 2025
会期:2025年7月27日(日)13時~16時(開場12時30分)
会場:京都大学稲盛財団記念館 3階大会議室(京都市左京区吉田本町)
主催:混成アジア映画研究会
共催:日本映像学会アジア映画研究会
協力:京都大学東南アジア地域研究研究所
※参加費無料・事前登録不要

【概要】
アジア映画研究会は京都大学を母体とする混成アジア映画研究会との共催でマレーシア映画『細い目』の上映とトークを開催します。
21世紀初頭に巻き起こった「マレーシア新潮」の中心人物として活躍し、51歳の若さで2009年に亡くなったヤスミン・アフマド監督の劇場公開用の長編第一作『細い目』がマレーシアと日本で上映されて今年で20年を迎えます。混成アジア映画研究会が毎年開催している「わすれな月」は、ヤスミン監督の命日の7月25日にちなんで、毎年7月末にヤスミン作品やヤスミン監督ゆかりの作品を観ながらそれぞれの記憶を共有する場です。
当研究会は今年の「わすれな月」に初めて共催し、多言語映画である『細い目』のセリフを言語ごとに色分けした多色字幕付きの実験的な上映と、当研究会員が登壇するディスカッションを行います。(配信は行わず対面のみでの開催です。)

【タイムテーブル】
13時   開会挨拶
13時10分 『細い目』上映
15時   休憩
15時15分 ディスカッション(山本博之(混成アジア映画研究会)x石坂健治(日本映像学会アジア映画研究会))
16時   閉会

※イベント詳細はwebページ参照
https://yama.cseas.kyoto-u.ac.jp/film/event/20250727yasmin.html

アジア映画研究会(第3期第29回)開催のお知らせ【8月6日】

アジア映画研究会会員/日本映像学会会員各位
「日本映像学会アジア映画研究会(第3期第29回)開催のお知らせ」

アジア映画研究会(第3期第29回)を下記のとおり開催します。
日時:2025年8月6日(水)19:00~20:30  ZOOMによるオンライン開催

下記URLより事前登録してください。会議前日にミーティング参加に関する情報の確認メールをお届けします。
https://forms.gle/REhhS7aAPXb2ndW89

報告1:「中国の無声映画における民族音楽の実践と聴覚的現代性」
報告者:宋振華(SONG Zhenhua/北京大学芸術学院博士課程・本学会員)
要旨:1920年代後期から1930年代初頭にかけて、中国の無声映画は急速に発展し、映画音楽の実践は重要な文化現象となった。とりわけ上海の一部映画館では、外国映画の上映経験を踏まえて、民族音楽を中国産映画と結びつける試みが展開された。その中でも、呂文成らによる広東音楽の活用は特筆に値する。本発表では、民族音楽が無声映画にいかに
導入され、それが後の中国映画音楽にどのような影響を与えたかを考察する。「聴覚的現代性」という概念を手がかりに、この実践が近代中国における文化的変容といかに関係していたかを明らかにする。さらに、左翼映画運動との連関にも注目し、民族音楽が政治的意味を帯びた映画音楽として果たした役割についても検討する。

報告2:『李安の華語映画における視線のポリティクス』(2025年3月)について 
報告者:陳悦(CHEN Yue/中国東南大学芸術学部 講師)
要旨:本書は、台湾出身で華語映画の巨匠である李安(アン・リー)の作品を対象として、ジェンダーとフェミニズムの視点から、映画の中の諸空間に登場する人物の視線のポリティクスを軸に、スクリーンに隠秘・提示される欲望や権力関係を検討した上で、映画における視線権力の構造を明らかにしようと試みである。同時に視覚装置としての映画の特徴を視野に入れ、映像技法の分析を採用し、映画のテクスト精読を通して、李安の華語映画に対する新たな解読を図った。

皆様のご参加をお待ちしております。
8月座長:韓燕麗

映像人類学研究会第10回研究会【8月9日】のお知らせ

日本映像学会映像人類学研究会第10回研究会(2025年8月9日)のお知らせ

下記の通り、日本映像学会映像人類学研究会第10回研究会を、対面とZoomでのオンラインの同時ハイブリッドで開催いたします。
今回は、社会派ドキュメンタリーの第一線で活躍される大島新氏をお招きします。『なぜ君は総理大臣になれないのか』『香川1区』『国葬の日』など、日本政治や社会構造の核心に迫る作品を手がけてきた大島氏。その視点と語り口は、現代日本における「記録」と「表現」の可能性を私たちに問いかけます。
今回は、これらの代表作を振り返りながら、大島氏がどのような思いで映像を制作してきたか、そして、今後の映像のあり方についても語っていただく予定です。若手研究者や学生、現役制作者の方も含め、幅広い方々のご参加をお待ちしています。

概要:現在、日本社会は分断や無関心、情報の過多と空洞化といった課題に直面している。政治への距離感や公共性の揺らぎが広がる中で、ドキュメンタリーは「記録」と「表現」の両面から社会と個人をつなぎ直す力を持っている。
大島新氏は、こうした時代の空気を鋭く捉えながら、政治家の葛藤や市民の声を丁寧にすくい上げる作品を発表してきた。『なぜ君は総理大臣になれないのか』『香川1区』『国葬の日』は、いずれも現代日本の民主主義のあり方を問い直す連作であり、観る者に「自分はこの社会の一員としてどう関わるのか」という根源的な問いを投げかける。
第10回研究会では、これらの作品を振り返りながら、大島氏がどのような視点で社会と向き合い、どのような方法で映像を構築してきたのかを探る。とりわけ、政治や公共性をテーマにしたドキュメンタリーが、今なぜ必要とされるのか。その必然性を、制作者自身の言葉で紐解いていく。
当日は、大島氏と主催者によるトークセッションを中心に、制作秘話や現場での葛藤、表現の選択について語っていただく。後半には参加者との質疑応答・意見交換の時間を設け、映像表現の可能性と社会との接点について、共に考える場とする。

日時:2025年8月9日(土)14時00分〜16時00分(予定)
形式: 対面とZoomによるオンラインの同時ハイブリッドで開催
場所:桜美林大学東京ひなたやまキャンパス(東京都町田市本町田2600-4)
https://www.obirin.ac.jp/access/tokyohinatayama/
*オンラインでの参加を希望される方には、研究会前日の18時までにZoomの招待を送らせていただきます。
参加費:無料
どなたでも参加できます。学生さんも歓迎です。
お気軽にお申し込みください。若手制作者、若手研究者の方で興味がある方も是非ご参加ください。
参加申し込み方法:下記 Googleフォームからお申し込みください。ご質問、ご不明点がございましたら、以下のメールでお問い合わせください。参加者リスト作成などの準備のため、締め切りは一週間前の2025年8月2日(土)18:00厳守とさせていただきます。
Googleフォーム:https://forms.gle/8FF6dq2vqCm2uxjc8
メールでお問い合わせ: visualanthropology2021gmail.com

ねらい:大島新氏は、テレビと映画の両領域で長年にわたりドキュメンタリー制作に携わり、社会や政治、個人の葛藤に鋭く迫る作品を発表してきた。『なぜ君は総理大臣になれないのか』『香川1区』『国葬の日』など、現代日本の民主主義や公共性を問い直す作品群は、単なる記録を超えて、観る者に「自分自身の生き方」を考えさせる力を持っている。
本研究会では、大島氏がどのような視点で被写体に向き合い、どのような意図をもって作品を構築しているのかを探る。また、テレビと映画という異なるメディアの特性や、編集・構成における表現の違いについても考察する。
さらに、ドキュメンタリーにおける「公共⇔個人」のバランス、そして「作家性」や「芸術性」がどのように作品に反映されるのかを検討する。日本と海外のドキュメンタリー文化の違いにも目を向け、映像表現の可能性を広く考察する場とする。
現役の制作者、研究者、学生、そしてドキュメンタリーに関心を持つすべての人にとって、創作の動機や倫理、表現の自由について考える貴重な機会と位置づける。

ゲストスピーカー略歴:大島新(おおしま・あらた)
ドキュメンタリー映画監督・プロデューサー・テレビディレクター
1969年神奈川県藤沢市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、1995年にフジテレビ入社。『NONFIX』『ザ・ノンフィクション』などの番組でディレクターを務めた後、1999年に退社しフリーに。以降、『情熱大陸』(MBS)や『課外授業 ようこそ先輩』(NHK)など、数多くのテレビドキュメンタリーを手がけた。
2009年に映像制作会社「ネツゲン」を設立。映画監督としては『シアトリカル 唐十郎と劇団唐組の記録』(2007)、『なぜ君は総理大臣になれないのか』(2020)、『香川1区』(2021)、『国葬の日』(2023)などを発表。政治や社会に鋭く切り込む視点と、被写体との距離感に配慮した誠実な映像づくりに定評がある。
2024年より東京工芸大学芸術学部教授を務めている。

司会・パネリスト:本研究会代表・田淵俊彦(桜美林大学)
運営:中垣恒太郎(専修大学)・西野毅史(桜美林大学)

式次第(予定)
14時00分〜 開会の挨拶、映像研究会のこれまで(第1回~第8回)の活動報告
14時15分〜 ゲストスピーカー・大島新氏とのトークセッション(対面)
15時15分〜 参加者との意見交換
16時00分頃 終了予定

映像人類学研究会代表:田淵俊彦