関西支部第45回夏期映画ゼミナール2025年【9/5・6・7】

日本映像学会関西支部第45回夏期映画ゼミナール2025年
《こども映画特集 -子供向け映画、映画の中の子供たち-》
主催:日本映像学会関西支部・京都府京都文化博物館
日本映像学会2025年度研究活動費助成事業

9月5日(金)
午後1:30~ 開会の辞
午後1:40~午後2:01 『煙突屋ペロー』(田中喜次)1930年 21分 童映社
午後2:01~午後2:31 トーク&ディスカッション:
 トーク:王星月(大阪芸術大学大学院芸術制作研究科)
 司会進行:大橋勝(大阪芸術大学、日本映像学会会員)
午後3:30~午後4:16 『笛吹童子 第一部 どくろの城』(萩原遼)1954年 46分 東映
午後4:30~午後5:13 『笛吹童子 第二部 妖術の闘争』(萩原遼)1954年 43分 東映
午後5:30~午後6:25 『笛吹童子 第三部 満月城の凱歌』(萩原遼)1954年 55分 東映   
午後6:25~午後6:55 トーク&ディスカッション
 トーク:倉田修二(撮影監督)
 司会進行:石塚洋史(近畿大学、日本映像学会会員)                                  
       
9月6日(土)
午後1:30~午後2:56 『風の中の子供』(清水宏)1937年 86分 松竹大船
午後2:56~午後3:26 トーク&ディスカッション
 トーク:葉口英子(ノートルダム清心女子大学、児童文化研究、日本映像学会会員)
 司会進行:中村聡史(日中文化芸術学院、日本映像学会会員)
午後5:00~午後6:18 『白蛇伝』(藪下泰司)1958年 78分 東映動画
午後6:18~午後6:48 トーク&ディスカッション
 トーク:金澤洪充(大阪芸術大学、アニメーション演出家)
 司会進行:大橋勝

9月7日(日)
午後1:30~午後2:54 『ノンちゃん雲に乗る』(倉田文人)1955年 84分 学研プロ・新東宝
午後3:10~午後3:40 トーク&ディスカッション
 トーク:中村聡史
 司会進行:豊原正智(大阪芸術大学名誉教授、日本映像学会会員)
午後5:00~午後6:45 『泥の河』(小栗康平)1981年 105分 木村プロ
午後6:45~午後7:15 トーク&ディスカッション
 トーク:石塚洋史
 司会進行:橋本英治(日本映像学会会員)
午後7:15~ 閉会の辞

会場:京都市中京区三条高倉 京都文化博物館 http://www.bunpaku.or.jp
TEL075(222)0888  FAX075(222)0889
 [ 交通機関 ] ○地下鉄「烏丸御池駅」下車、5番出口から三条通を東へ徒歩約3分 
       ○阪急「烏丸駅」下車、16番出口から高倉通を北へ徒歩約7分 
       ○京阪「三条駅」下車、6番出口から三条通を西へ徒歩約15分 
       ○市バス「堺町御池」下車、徒歩約2分

参加費:学会会員は、3階フィルムシアター 入口の日本映像学会関西支部受付へ直接お越しください。入館証をお渡しします。
問合せ先:〒585-8555  大阪府南河内郡河南町東山469 
      大阪芸術大学映像学科内 日本映像学会関西支部事務局(大橋)宛
      TEL 0721(93)3781 内線:3327 FAX 0721(93)6396
      Mail : eizouosaka-geidai.ac.jp

チラシはこちら

中部支部2025年度第1回研究会【9月5日】

中部支部では、下記の通り2025年度 中部支部 第1回研究会を開催いたします。
中部支部会員に限らず多くの方の参加をお待ちしています。

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2025年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第1回研究会
https://jasias-chubu.org/wp/?p=1313

日時:2025年9月5日(金) 13:30 より
会場:名古屋芸術大学内 西キャンパス B棟2階 視聴覚室
開催方式:対面

スケジュール(予定)
 13:00 – 第1回研究会 受付開始
 13:30 – 開会挨拶
 13:35 – 14:35 研究発表(2件)
休憩
 14:50 – 15:50 招待講演(1件)
 15:50 – 16:20 ディスカッション
 16:20 – 閉会挨拶
休憩
 16:30 – 支部総会(研究会終了後)
 研究会終了後、別会場にて懇親会を予定

招待講演タイトル:
コミックコンテンツの趨勢 日韓のマンガ・ウェブトゥーン交流を通じて

要旨:
『鬼滅の刃』や『梨泰院(イテウォン)クラス』の映像コンテンツとしての世界的ヒットは記憶に新しいが、其々原作はマンガ、ウェブトゥーン(縦読みマンガ)である。ナカノが主幹する名古屋芸術大学「マンガゼミ」(自主ゼミ)と世界最大級のコミックカルチャー教育機関である韓国・青江(チョンガン)文化産業大学マンガ・ウェブトゥーンスクール(日本の大学の学部・学科に相当)との協働を基に、日本のマンガ、韓国のウェブトゥーンなど世界のコミックコンテンツの趨勢とメディアとしての特性を紐解く。

ゲスト紹介:
ナカノ ケン氏
デザイナー。高校中退。河合塾コスモ(大検・高認コース)千種校を経て大学入学資格検定(現・高等学校卒業程度認定)取得。東北芸術工科大学デザイン工学部情報デザイン学科情報計画コース卒業。インターメディウム研究所「大学院」講座修了。書籍装丁・本文デザインから電子書籍オーサリングまで、主に出版メディアの制作に携わる。アルフェイズ有限会社取締役。名古屋芸術大学大学院デザイン研究科・芸術学部芸術学科デザイン領域准教授。

研究発表(2件)

映画制作の教育手法に関する実践的研究
鈴木 清重|愛知淑徳大学

要旨:
種々の携帯端末が普及した現在、「誰でも映画が撮れる時代」といわれる。しかし、単発的に消費されやすい動画が普及した一方で、年間に制作される作品に占める映画(劇場鑑賞可能な映像)としての作品の割会は減少している可能性がある。
本研究では、現代の映像技術(テクノロジー)水準化で、映画を制作するために必要な技能(スキル)、技法(アート)を検討する。大学での教育プログラムの実践を紹介しながら、映像教育の課題を考察する。

SNSアプリにおける〈ホームタブ〉のUI設計の考察―再帰的な自己形成を支える「家」としてのSNS
林 亮太|名古屋学芸大学 メディア造形学部 映像メディア学科 助手

要旨:
本発表は、SNSアプリにおける〈ホームタブ〉の設計に着目し、ユーザーの行動様式や自己認識に与える影響を考察する。かつて「ネットサーフィン」として語られた漂流的な閲覧体験とは異なり、SNSでは、ユーザーごとに最適化された〈ホーム〉へ逐一回帰する構造を前提としている。このようなインターフェース環境が、投稿や閲覧を通じて自己像や他者関係を再帰的に調整・管理する、若者に顕著な実践に関与している可能性を論じる。

補足情報
日本映像学会中部支部 幹事会
※幹事メンバーのみ
会場:名古屋芸術大学内 西キャンパス B棟2階 ゼミ室
時間:12:30 – 13:00

会場へのアクセス
https://www.nua.ac.jp/about/access/
https://www.nua.ac.jp/campuslife/campus/west/
名鉄犬山線「徳重・名古屋芸大駅」より徒歩約12分
お車でお越しの方は、学生用駐車場をご利用ください

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日本映像学会 中部支部事務局
email: msaitonuas.ac.jp (齋藤)

日本映像学会映像心理学研究会 共催イベント【9月9日】

日本映像学会映像心理学研究会 共催イベントのお知らせ

日本映像学会映像心理学研究会では、日本生態心理学会が主催する“「周囲 surroundings」について考える -フレデリック・ワイズマン『視覚障害』上映会+平井 百香氏講演会『触覚に基づく視覚障害者の知覚と身体運動―インスタントコーヒーを作る動作に着目して―』-”を、日本認知科学会「身体、システム、文化」研究分科会、科学研究費補助金「日常生活行動における「活動切り替え」の生態学的研究」(23K02306)と共に開催することとなりました。
映像学的にも非常に興味深い内容かと思います。是非ご参加くださいますようご案内申し上げます。なお、ご参加を希望される場合は、下記「参加申込フォーム」にてお申し込みください。

日本映像学会映像心理学研究会 代表:横田正夫

「周囲 surroundings」について考える
-フレデリック・ワイズマン『視覚障害』上映会+平井 百香氏講演会『触覚に基づく視覚障害者の知覚と身体運動―インスタントコーヒーを作る動作に着目して―』-

《企画概要》
本研究会は、ヒトはどのように「周囲」を知覚しているのかという問いを、視覚障害という主題を通じて、映像学、建築学、生態心理学、身体論等の知見から学際的に探求する試みである。
第一部では、アメリカのドキュメンタリー作家フレデリック・ワイズマンによる 1986 年の作品『視覚障害(Blind)』 を 16 ミリフィルムで上映する。上映前には、簡単な作家紹介が行われ、作品の歴史的・文化的背景をふまえた鑑賞が可能となる。ドキュメンタリー作家のワイズマン作品は「見ること」そのものを問い返す力を持ち、新たな知覚の可能性を提示する。
第二部では、日本女子大学の平井百香氏による講演会「触覚に基づく視覚障害者の知覚と身体運動―インスタントコーヒーを作る動作に着目して―」を実施し、建築学的な視点に基づき、視覚障害者の知覚と身体運動の特性や、環境デザインが与える影響について実証的研究をふまえてお話いただく。その後のディスカッサントとして、生態心理学・視覚障害心理学を専門とする伊藤精英氏(公立はこだて未来大学)や障害者の雇用実態や支援について研究する渋谷友紀氏(独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構)との対話を通じて、多角的な視点から「周囲を知ること」について議論を深める。

■ 日 時:2025年9月16日(火)10:30~16:30
■ 場 所:日本大学芸術学部 江古田校舎東棟地下 EB-2教室
■ 参加費:無 料
■ 形 式:対面のみ
■ 参加申込フォーム:https://forms.gle/fqxiop2S9AvqFZJD7 
※参加申込〆切は2025年9月9日(火)まで
■ スケジュール
《第一部》 司会:佐藤由紀
 10:30~ フレデリック・ワイズマンとは誰か
 10:40~13:10 フレデリック・ワイズマン『視覚障害』上映
 13:10~14:00 休憩
《第二部》 司会:青山慶
 14:00~14:05 オープニング
 14:05~15:05 講演「触覚に基づく視覚障害者の知覚と身体運動―インスタントコーヒーを作る動作に着目して―」平井百香氏(日本女子大学)
 15:05~15:15 休憩
 15:15~15:30 ディスカッサント① 伊藤精英氏(公立はこだて未来大学)
 15:30~15:45 ディスカッサント② 渋谷友紀氏(独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構) 1
 15:45~16:25 ディスカッション
 16:25~16:30 クローズ

■ 内 容
 ●上映映画
・『視覚障害Blind』1986年/132分/カラー/16mm
・監督:フレデリック・ワイズマン
・撮影:ジョン・デイヴィー
・1984年の秋にアラバマ聾盲学校(AIDB)で行った撮影の結果、一本の映画にまとめることは不可能だと判断したワイズマンは、約九時間の長編としても成立する四部作として「Deaf and Blind シリーズ」を完成させた。第一部となる本作は、視力をもたない子どもたちの盲学校での日常を、技法的な編集を極力排して丹念に描き出していく(コミュニティシネマセンター)。
・フィルム提供:一般社団法人コミュニティシネマセンター
 ●講演会
 ・「触覚に基づく視覚障害者の知覚と身体運動―インスタントコーヒーを作る動作に着目して―」
 ・講演者:平井百香(日本女子大学)
 ・講演要旨 建築の分野において、行為と環境の関係は合わせ鏡のように捉えられてきました。環境の設えは人間の行為を誘発し、人間は行為を行いやすいように環境を改変するとされ、自宅ではこの関係が最も顕著に現れます。視覚障害者の自宅における家具や物の配置、行為中の接触の様子をみると、触覚を基準としたレイアウトのルールが存在していることが分かりました。 研究成果から着想を得て、天板にクレーター状の触覚的な手がかりを設け、食器の位置を固定できるようにデザインしたテーブルを開発しました。開発したテーブルと、天板がフラットなテーブルを用いて、視覚障害者が2種類のテーブルでインスタントコーヒーを作る実験を行い、テーブルデザインに応じた動作の特性を比較しました。生態心理学の分野で蓄積されてきた晴眼者のマイクロスリップに関する研究成果を参照しながら、視覚障害者の知覚と身体運動の特性や、環境デザインが与える影響について考察します。

■ 企画者:青山慶(岩手大学)・佐藤由紀(玉川大学)
■ 問合先:jcss.sig.bsc( at )gmail.com ※( at )をアットマークに修正してください。
■ 主 催 
 ●日本生態心理学会
■ 共 催 
 ●日本認知科学会「身体、システム、文化」研究分科会
 ●日本映像学会 映像心理学研究会
 ●科学研究費補助金「日常生活行動における「活動切り替え」の生態学的研究」(23K02306)

以上