「インターリンク:学生映像作品展 [ISMIE] 2025」【名古屋会場/12月6日-7日】 開催のご案内

映像表現研究会主催「インターリンク:学生映像作品展 [ISMIE] 2025」(名古屋会場)開催のご案内

映像表現研究会が主催する「インターリンク:学生映像作品展 [ISMIE] 2025」名古屋会場のお知らせです。

12月06日[土]12月07日[日]に愛知芸術文化センターで開催される「ムービング・イメージ・フェスティバル / MIF 2025」のプログラム内にて実施します。
各校で選抜されたISMIE代表作品プログラムの他、ICAF実行委員会セレクション、会場近隣の芸術系大学や映像系専門学校より選出された名古屋特別プログラムなどを上映します。また、最終日の7日の夕刻より、参加校教員による公開トークも予定しています。

会員諸氏や作者のみならず、在学生の方にもご覧頂きたいと思っております。
入場無料です。是非お誘い合わせの上、ご来場ください。

<名古屋会場:ムービング・イメージ・フェスティバル(MIF)2025 共催>

日 時:2025年12月06日[土]、12月07日[日]開催
会 場:愛知芸術文化センター 12階 アートスペースA

12月06日[土]13:00〜17:45頃
13 : 00〜 ISMIE2025 代表作品プログラムA (約65分)
14 : 20〜 ICAF2025 実行委員セレクションA(約55分)
15 : 25〜 ISMIE2025 代表作品プログラムB (約65分)
16 : 40〜 名古屋特別プログラムA (約65分)

12月07日[日]13:00〜18:00頃
13 : 00〜 ISMIE2025 代表作品プログラム C(約70分)
14 : 25〜 ICAF2025 実行委員セレクションB(約55分)
15 : 30〜 名古屋特別プログラムB (約65分)
16 : 45〜 参加校教員による公開トーク

詳細は以下のURLよりご確認ください。
https://sites.google.com/view/movingimagefestival

愛知芸術文化センターへは、
地下鉄東山線または名城線「栄」駅下車、オアシス21経由にて徒歩3分
名鉄瀬戸線「栄町」駅下車、オアシス21経由にて徒歩2分
https://www.aac.pref.aichi.jp/access.html
以上

日本映像学会映像表現研究会
ISMIE 2025 事務局
日本大学芸術学部映画学科(研究室A)

担当:奥野邦利
名古屋会場 担当:伏木 啓

第4回東部支部研究発表会開催のお知らせ【12月20日】

第4回日本映像学会東部支部研究発表会

日時:2025年12月20日(土)10時~17時
会場:東京工芸大学芸術学部1号館2階1206教室
(東京都中野区本町2ー9-5)
主催:日本映像学会東部支部
お問い合わせ先:西村安弘(東部支部代表理事・東京工芸大学)
nishimurimg.t-kougei.ac.jp

プログラム
①10時00分 発表者:白嗣民(東京工芸大学大学院芸術学研究科 研究生)
「時代に取り残されたヤクザ像と作家性の表現 ジャンル映画としての篠田正浩の『乾いた花』(1964)再考」
②10時50分 発表者:匡泉森(東京工芸大学大学院芸術学研究科博士後期課程)
「小津安二郎作品における木鉦の音響効果についての考察」
③11時40分 発表者:朝倉由香利(日本大学芸術学部研究員)
「映画『山椒大夫』の音楽におけるライトモティーフ表現ーDiegetic Leitmotif理論の提起―」
昼休み(12時20分~13時00分)
④13時00分 発表者:後藤慧(一橋大学大学院言語社会研究科博士課程)
「言葉がもたらす精霊―『ミツバチのささやき』(1973)の認知論―」
⑤13時50分 発表者:植田寛(東京情報大学総合情報学部総合情報学科情報デザイン学系メディアデザイン研究室)
「PBL(Problem-Based Learning)による映像制作教育の一考察」
⑥14時40分 発表者:竹藤佳世(城西国際大学メディア学部)
「展示映像アーカイブの活用―3面マルチ映像『未来への挑戦~渋沢栄一物語~』東京上映会から―」
⑦15時30分 発表者:田淵俊彦(桜美林大学芸術文化学群ビジュアル・アーツ専修)
「民放各局におけるドラマ制作の IP 戦略と差別化傾向の分析」
⑧16時20分 発表者:森田のり子(東京大学大学院学際情報学府 大学院研究生)
「1930〜1950 年代日本の「ドキュメンタリー/現実の創造的劇化」の製作
実践における作り手の主体形成」

関西支部第104回研究会【12月14日】および関西支部総会

日本映像学会関西支部第104回研究会(12月14日)および関西支部総会のお知らせ

下記の通り日本映像学会関西支部第104回研究会を開催いたします。関西支部会員に限らず多くの方の参加をお待ちしています。

日時:2025年12月14日(日)午後2時00分より4時30分頃まで。
会場:京都大学吉田南キャンパス 総合人間学部棟 1B05

研究発表1:ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー映画における作家の反映
        ―『聖なるパン助に注意』(1970)と集団制作を通じて
発表者:角田哲史会員 京都大学大学院 人間・環境学研究科 修士課程
要旨:
本発表では、西ドイツの映画監督ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー『聖なるパン助に注意』(1970)を論じることで、ファスビンダーの作家論を再考する。トーマス・エルセッサーやティモシー・コリガンなど英語圏のニュー・ジャーマン・シネマ研究者達は、キャリア後期の西ドイツ三部作を主な分析対象とし、作家の戦後ドイツに対する認識を読解することで作家論を展開した。しかしファスビンダーは一貫して作品に自身の生や思想を色濃く反映しており、そこから浮かび上がる作家像も「戦後ドイツ」という枠組みに留まらない。この問題意識を元に、ファスビンダーが当時主催していた劇団アンチテアーターでの映画制作の体験を題材にした『聖なるパン助に注意』を、キャリア初期における作家の自己認識の反映として論じる。この作業を通じてファスビンダーの作家論を再分節化する端緒を提示することが発表目的である。
 まず批評言説を整理することで、アンチテアーターが当時の西ドイツのアートシーンにおいていかに位置付けられていたのかを明らかにする。次に同時代の批評言説の文脈におけるファスビンダーの演出家/映画監督としての自己認識が、いかに作品に反映されているのかをテクスト分析を通じて検討する。とりわけ撮影現場を舞台にしながらも、ファスビンダー本人が監督ではなく現場主任を演じている点、しかし監督を演じるルー・カステルにはファスビンダー本人を思わせるイメージが付与されている点を、本作における作家性の反映の特徴として論じる。さらにこれらの特徴を、フェリーニの『8 1/2』に代表されるいわゆるモダニズム映画における監督の自己表象の研究と比較することで、『聖なるパン助に注意』におけるファスビンダーの自己反映は、近代的な映画作家としての心理や内面の反映ではなく、劇団員達との集団的な作品の制作過程自体の反映であると主張する。

研究発表2:ギー・ドゥボールの映画におけるニュース映画の「転用」 ­−60年代初頭までの作品を中心に−
発表者:武本彩子会員 大阪大学大学院人文学研究科博士後期課程
要旨:
高度資本主義社会を「スペクタクル」という概念を軸に批判した著作『スペクタクルの社会』(1967)や、前衛芸術家や政治活動家らによって結成され、芸術や社会・政治に対する批評を繰り広げたグループ、「シチュアシオニスト・インターナショナル」の中心人物として知られるギー・ドゥボール(Guy Debord、1931-1994)は、映画作家として、生涯で6本の映画を監督した。ドゥボールの映画の大部分は、既存の映像や図像などの要素を元の文脈から切り離して再使用する「転用(détournement)」と名付けられた手法で構成される。本発表では、ドゥボールがこの手法を用い始めた1950年代〜60年代初頭までに作られた映画を対象に、作中で多用されたニュース映画の「転用」に焦点を当てる。当時のフランスにおいて主要な報道メディアであったニュース映画の使用からは、国際的な情勢に対するドゥボールの関心の高さが読み取れるが、これまでの研究では使用されたニュース映画が特定されてこなかった。本研究は、主に使用された映画のオリジナル版とその報道内容を特定し、作中での使用法と比較することによって、「転用」に込められた編集意図と政治批評を読み解くことを試みるものである。
 本発表で中心的に取り上げる作品『かなり短い時間単位内の何人かの人物の通過について』(1959)と『分離の批判』(1961)の制作時期は、フランスがアルジェリア独立戦争に直面していた時期に当たっている。作中で多用された、各国の街頭で民衆と警察・軍が衝突するデモの報道映像や、1960年に独立したコンゴ共和国の動乱を報じる映像からは、当時報道が規制されていたアルジェリアでのフランス軍による暴力を想像させるとともに、アフリカ諸国の独立後もなお続く植民地主義に対するドゥボールの懸念が具現化されていると考えられる。

研究会会場:会場:京都大学吉田南キャンパス 総合人間学部棟 1B05

研究会終了後、同会場にて2025年度日本映像学会関西支部総会を行います。4時半頃開始予定。

構内マップ:https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r-ys
(地図の84の建物地下)

また、懇親会を周辺で開く予定です。
ご出席の方には、googleフォームに今月末までにご記入いただくよう、ご連絡いただければ幸いです。
https://forms.gle/teowmu9tcgH7wF5H9

日本映像学会関西支部事務局
〒585-8555大阪府南河内郡河南町東山469
大阪芸術大学映像学科内(大橋)
Tel: 0721-93-3781(内線3327)
email:eizouosaka-geidai.ac.jp

第26回ヴィデオアート研究会【12月6日】開催のお知らせ

第26回 ヴィデオアート研究会【12月6日】研究会開催のお知らせ
「Community of Images アメリカ、フィラデルフィアから日本の戦後映像芸術を振り返る」

内容
昨年6月に米フィラデルフィアのArtAllianceほかで、
日本のアーティストによる実験的な映像表現と、北米とのつながりを探る展覧会「Community of Images: Japanese Moving Image Artists in the US,1960s–1970s」が開催されました。前衛映画、パフォーマンス、デザイン、拡張映画、個人記録映画、音響、ヴィデオなど幅広い実践を取り上げ、当時の様々なテーマに焦点を当てた展覧会でした。今回はその主催団体CCJ(コラボラティブ・カタロギング・ジャパン)から足立アンさんをお招きし、同展の企画背景やプロセス、日米の作家たちの軌跡ほかCCJの活動をお聞きします。

2025年12月6日(土)午前10時(日本時間)1時間半程度予定
        オンライン開催 (下記にURL送付先Emailをご登録ください)
ゲスト:足立アン(CCJ  コラボラティブ・カタロギング・ジャパン)
企画・進行:瀧健太郎(VCTokyo ビデオアートセンター東京、東海大学、東部支部会員)

ご参加をご希望の方は下記フォームにE-mailアドレスをご記入ください。当日のZOOM参加のURLをお送り致します。
https://forms.gle/VBa9Y1bSsxYQuApq5
(前日までに届かない場合はお手数ですが、kentaro.takigmail.com へご連絡ください。)

ゲストスピーカー略歴:足立アン
コラボラティヴ・カタロギング・ジャパン
エグゼクティヴ・ディレクター。同団体は組織や個人が保持する日本の実験的映像作品のコレクションを対象として、アーカイヴやメディアへの保存の支援を行なっている。ニューヨーク近代美術館で、C-MAP(Contemporary and Modern Art Perspectives)と呼ばれる同館のグローバルな研究イニシアチブのプロジェクトを担当し、デジタルプラットフォームpost(post.at.moma.org)の立ち上げに貢献した経験を持つ。2009年には、ビデオアートのアーカイヴであり配給組織でもあるElectronic Arts Intermixで、日本の実験映像作品の巡回上映と出版「Vital Signals」を企画し、ディストリビューション・コーディネーターを務めた。また、東京国立近代美術館、テート・モダン(ロンドン)、慶応義塾大学アートセンター(東京)、Archives of American Art(ワシントンDC)ほか、昨年はフィラデルフィアで「Community of Images: Japanese Moving Image Artists in the US, 1960s-1970s」(https://www.collabjapan.org/community-of-images)など、日本におけるメディア・アーカイヴの現状に関する展示企画、講演や執筆を行っている。

中部支部2025年度第2回研究会【12月14日】

中部支部では、下記の通り中部支部 第2回研究会をオンライン(Zoom)にて開催いたします。
中部支部会員に限らず多くの方の参加をお待ちしています。

中部支部会員以外の方は事前登録をお願いしております。
参加希望の方は下記リンク(Googleフォーム)にて事前申し込みをお願いします。
Zoomリンクをメールにてお知らせいたします。
https://forms.gle/hWKvkn2hTeZB5zxW7

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<第2回研究会・内容の詳細>
https://jasias-chubu.org/wp/?p=1351

2025年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第2回研究会
日時:2025年12月14日(日)13:30開始
会場:オンライン(Zoom)
担当校:情報科学芸術大学院大学

◎研究会スケジュール(予定)
 13:20 – 第2回研究会 受付開始
 13:30 – 開会あいさつ
 13:35 ~ 14:35 研究発表(2件)
休憩
 14:50 ~ 15:50 招待講演(1件)
 15:50 ~ 16:20 ディスカッション
 16:20 – 閉会あいさつ
 16:25 – 支部総会

◎招待講演
『想像力喚起の実践—認知作用型AIインタラクティブアートの制作から』
スコット・アレン(Scott Allen)|アーティスト 像楽家/生像作家 京都精華大学メディア表現学部専任講師

要旨:
認知作用型AIインタラクティブアートとは、鑑賞者の行為に応答してAIを用いた推論がリアルタイムに実行され、その結果が鑑賞者の認知プロセスに作用する形式を指す。本講演で紹介する筆者の作品、影をAIが「見立てる」《Unreal Pareidolia -shadows-》、顔から生成される景色を俯瞰する《Simulated Scenery -clouds-》、見知らぬ自分が映像に登場する《Ambiguous Boundaries -windows-》などでは、AIの出力それ自体ではなく、鑑賞者個々の知覚や想像力に及ぼす認知的効果が作品の本質を成す。生成AIによる創作物の均質化が進む中、技術を認知的効果を生むための装置として位置づけることで、個別的で多様な想像力喚起の可能性を、制作実践を通じて論じる。

略歴:
2016年情報科学芸術大学院大学(IAMAS)修了。人の想像力と視覚装置やテクノロジーの関係に着目し、投影装置の仕組みに物理的に介入し変調したり、日用品に手を加えることで像を作るスタイルでインスタレーション制作・パフォーマンス活動を行なう。また、深層学習を用いた作品制作やAIと協奏するライブコーディングユニットAi.stepとしてもライブ活動を行なう。主な受賞に、CVPR 2024 AI ART GALLERY Best works award、やまなしメディア芸術アワード2021優秀賞受賞など。近年参加の国際フェスティバルに「FILE 2025」(Foyer | Fiesp Cultural Center, Sao Paulo, Brazil)、「MUTEK Montréal Édition 21」(ONLINE Platform, Canada)などがある。https://scottallen.ws/

◎研究発表(2件)

映画制作の教育手法に関する実践的研究
鈴木 清重|愛知淑徳大学

要旨:
種々の携帯端末が普及した現在、「誰でも映画が撮れる時代」といわれる。しかし、単発的に消費されやすい動画が普及した一方で、年間に制作される作品に占める映画(劇場鑑賞可能な映像)としての作品の割合は減少している可能性がある。
本研究では、現代の映像技術(テクノロジー)水準下で、映画を制作するために必要な技能(スキル)、技法(アート)を検討する。大学等での教育プログラムの実践を紹介しながら、映像教育の課題を考察する。

SNSアプリにおける〈ホームタブ〉のUI設計の考察―再帰的な自己形成を支える「家」としてのSNS
林 亮太|名古屋学芸大学 メディア造形学部 映像メディア学科 助手

要旨:
本発表は、SNSアプリにおける〈ホームタブ〉の設計に着目し、ユーザーの行動様式や自己認識に与える影響を考察する。かつて「ネットサーフィン」として語られた漂流的な閲覧体験とは異なり、SNSでは、ユーザーごとに最適化された〈ホーム〉へ逐一回帰する構造を前提としている。このようなインターフェース環境が、投稿や閲覧を通じて自己像や他者関係を再帰的に調整・管理する、若者に顕著な実践に関与している可能性を論じる。

◎補足情報
日本映像学会中部支部 幹事会
※幹事メンバーのみ
会場:オンライン(Zoom)
時間:12:30 – 13:00

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研究会は学会員でない方も聴講可能です。
興味がありそうな方に、お知らせいただければ幸いです。

ただし、今回はオンライン開催のため、中部支部会員以外の方は事前登録をお願いしております。下記より事前に登録いただくようにご案内ください。
https://forms.gle/hWKvkn2hTeZB5zxW7

第5回 「映像身体論」研究会【12月7日】

第5回 日本映像学会「映像身体論」研究会「Y2Kと〈エーテル〉の美学」

本研究会は、近年興隆する映像身体論の潮流を検討し、従来の美学・芸術学が対象化してこなかった「brain tingles(脳のうずき)」や「head orgasm(頭のオーガズム)」等の映像がもたらす「快/不快」情動、あるいはインターフェイスの視/触覚的側面について理解を深めることを目的とし、多様な学術分野から代表的な論者をお招きして、意見交換を進めてまいります。
第5回オンライン公開研究会では、昨年『「世界の終わり」を紡ぐあなたへ』を刊行された気鋭の批評家、北出栞氏から「Y2Kと〈エーテル〉の美学」と題するご講演をいただく予定です。ご関心のある方はどうぞ奮ってご参加ください。

【日時】2025年12月7日(日)14:00-16:15(日本時間)
【会場】オンライン(無料)
【参加方法】
参加を希望される方は、名前、所属を明記の上、下記アドレスまでお問い合わせください。
head.orgasmgmail.com

【定員】
20名(※先にお申し込みの方を優先的にご案内いたします。)

【プログラム】
14:00-14:30 趣旨説明:難波阿丹(「映像身体論」研究会代表)
14:30-15:30 講演:北出栞「Y2Kと〈エーテル〉の美学」
15:30-16:15 質疑応答

【使用言語】日本語
【主催】日本映像学会「映像身体論」研究会
【助成】科研費「触覚的な「快」情動によるアテンション管理の研究:ASMR動画を題材として」(研究代表:難波阿丹、研究課題番号24K15927)