第29回映画文献資料研究会【12月17日】

第29回映画文献資料研究会のお知らせ

日本映像学会映画文献資料研究会では下記の如く研究例会を開催いたします。会員の皆様にはふるってご参加下さい。

日 時:2011年12月17日(土) 15時~17時
場 所:日本大学芸術学部江古田校舎東棟2階E204教室
     西武池袋線江古田駅下車 徒歩5分。
発表者:奥村 賢会員(いわき明星大学教授)
テーマ:「戦前戦中期・記録映画におけるドイツと日本の影響関係をめぐって~ドイツと日本の資料調査に関する中間報告~」
  日本の記録映画は、1930年代から40年代にかけて急速な発展を遂げ、第一次黄金期を築きあげた。そしてその背景には、ドキュメンタリーを中心とする欧米映画の影響があったことは周知の事実である。だが、この受容の実態についてはいまだ不明瞭な部分が少なくない。今回の発表では、現在、早稲田大学演劇映像学連携研究拠点の公募研究においておこなっている探索作業を踏まえ、この問題の解明には何が必要でそれはどこまで可能か、また関連資料で残されているものは何かなどについて、実際の事例をひきながら現時点での調査報告をおこないたい。

問合せ先:日本映像学会映画文献資料研究会
代表 田島良一
TEL 03−5995−8220・8944
〒176-8525
東京都練馬区旭丘2-42-1
日本大学芸術学部映画学科内


報告:会報第157号(2012年1月1日)14頁

中部支部2011年度第2回研究会【12月3日】

中部支部2011年度第2回研究会開催のご案内

日時:2011年12月3日(土)15時~18時
会場:椙山女学園大学星ヶ丘キャンパス(名古屋市千種区星が丘元町17番3号)
教室:文化情報学部メディア棟128室

■ 研究会概要:テーマ「映像アーカイブ」
第一回「デジタルアーカイブ」に引き続いて、第二回は「映像アーカイブ」と題して、いくつか問題を提起し、それについてディスカッションを行う。
デジタル化され気軽、身近に見ることが可能になった今日、私達は「観る」「観た」ことで、「知った」「知識を得た」から「理解した」と誤読しているのではないか。私たちが行っている映像消費行為はあくまで「観た」ということであり、制作者、撮影者とインフォーマントとの関係を理解し、そこに描かれていることが「伝わった」「伝えられた」のとは深度が異なっていると考えられる。20世紀後半のムーブメントとして見ること=知ることと理解されてきているが、そうした視覚的な情報だけが大事なのではなく、他方で接触可能な距離感が伝える情報の重要性も同時に考えなければならないのではないだろうか。

◇基調講演での問題提起(映像人類学の立場から)
・「アーカイブ」に関して:
「デジタル」と「アナログ(フィルム、現在、進歩途中にあるペーパープリントなど)」を比較した場合、前者はフォーマットが次々に変わるだけでなく、実は劣化することが分かってきつつあるのに対し、後者には少なくともそれらの心配はない。
・「映像による記録」に関して:
手軽に撮影・配信可能なデジタル映像には、その手軽さゆえの危険があるのではないか。すなわち、撮影者(他にも作品に関わった人びと)とインフォーマント(主に研究者への情報提供者)の間の信頼関係が映り込んだアナログ映像には、デジタルの手軽な、しかし高解像度という意味で情報量の多いとされる映像とは異なる質が含まれているのではないか。この質こそが、今後のアーカイブにも求められてくるのではないか。

■研究会スケジュール
・当番校挨拶:15:00~15:10
・基調講演:15:10~16:10「映像をアーカイブすること~映像人類学から見たビジュアルアーカイブ」
 講演者:大森康宏氏(立命館大学映像学部教授)
・ディスカッション+会員との意見交換:16:10~16:40
・休憩(準備):16:40~17:00
・研究発表:17:00~17:30「写真と風景を往き来する眼差し」
 発表者:茂登山清文氏(名古屋大学大学院情報科学研究科准教授)
◇発表概要
現代ドイツにも見られるように,写真表現において,風景をモチーフの主要な部分としてきたアーティストは少なくない.そこに D. Campanyは「自然を制御する欲望」を見,S. Brightは「逃避,郷愁の形」でもあると指摘する.一方で「ピクチャレスク」は,絵画と風景とを往還するなかで,現実の景観をつくりだしてきた.この発表では,美術作品と風景とが交差する事例にふれつつ,写真というメディアを通して表象されるアーティストの眼差しと景観づくりとの関係をさぐる.
・ディスカッション:17:30~18:00

■終了後、懇親会(星ヶ丘駅前)。

■交通アクセス
星ヶ丘キャンパスhttp://www.sugiyama-u.ac.jp/sougou/access.html

以上。

日本映像学会中部支部
http://jasias-chubu.org/
〒464-8601愛知県名古屋市千種区不老町
名古屋大学大学院国際言語文化研究科内


報告:会報第157号(2012年1月1日)6頁-7頁

「インターリンク:学生映像作品展[ISMIE]2011(東京会場)」【11月26・27日】

「インターリンク:学生映像作品展[ISMIE]2011」(東京会場)開催のご案内

去る10/14~16<京都メディアアート週間2011>において、映像表現研究会が主催した「インターリンク:学生映像作品展2011」(京都会場)は皆様のご協力のもと無事終了いたしました。会場の様子などの報告は、会報等にてお知らせいたします。

そして、来る11/26~27には東京オペラシティタワー32階アップルジャパンセミナールームにて「インターリンク:学生映像作品展2011」(東京会場)を開催いたします。各校25分以内で推薦された全作品上映のプログラムと、各代表作品(10分以内)のプログラムを用意しました。26日(土)18時からは、作品推薦者によるシンポジウムを予定しています。会員諸氏や作者のみならず、関係のみなさんを連れ立って、どうぞ参加ください。シンポジウム終了後には簡単な交流会を予定しております。

また、27日(日)18時からは、関西テレビ主催(日本映像学会後援)の学生映像コンテスト「BACA-JA2011」の入賞作品の東京上映を昨年に引き続きプログラムする予定でおります。確定次第、詳細はブログにアップしていきます。

[ISMIE2011参加校]
阿佐ヶ谷美術専門学校 メディアデザイン科
大阪芸術大学 芸術学部
九州産業大学 芸術学部
九州大学 芸術工学部
京都精華大学 芸術学部
尚美学園大学 芸術情報学部
女子美術大学 芸術学部
成安造形大学
宝塚大学 東京メディア・コンテンツ学部
多摩美術大学 映像演劇学科
東京工芸大学 芸術学部
東京造形大学
東北芸術工科大学 デザイン工学部
名古屋学芸大学 メディア造形学部
名古屋市立大学 芸術工学部
日本工学院専門学校
日本大学 藝術学部
文教大学 情報学部広報学科
北海道教育大学
明星大学 情報学部
早稲田大学川口芸術学校

[上映プログラム](上映作品の詳細は、下記の映像表現研究会ブログをご覧下さい)
11/26(土)
10:00~12:00
代表作品プログラムI
九州産業大学 芸術学部/多摩美術大学 映像演劇学科/日本大学 芸術学部/明星大学 情報学部/名古屋学芸大学 メディア造形学部/九州大学 芸術工学部/京都精華大学 芸術学部/名古屋市立大学 芸術工学部/日本工学院専門学校/文教大学 情報学部/北海道教育大学

12:00~14:00
プログラムB
九州大学 芸術工学部/京都精華大学 芸術学部/名古屋市立大学 芸術工学部/日本工学院専門学校/文教大学 情報学部/名古屋学芸大学 メディア造形学部

14:00~16:00
プログラムA
九州産業大学 芸術学部/多摩美術大学 映像演劇学科/日本大学 芸術学部/明星大学 情報学部

16:00~18:00
代表作品プログラムII
阿 佐ヶ谷美術専門学校 メディアデザイン科/大阪芸術大学 芸術学部/東京工芸大学 芸術学部/東北芸術工科大学 デザイン工学部/宝塚大学 東京メディ ア・コンテンツ学部/女子美術大学 芸術学部/成安造形大学/東京造形大学/早稲田大学 川口芸術学校/尚美学園大学 芸術情報学部

18:00~20:00
シンポジウム

※シンポジウム終了後、同会場にて教員と学生を交えた交流会を行いますので、是非ご参加下さい。

11/27(日)
10:00~12:00
代表作品プログラムII
阿 佐ヶ谷美術専門学校 メディアデザイン科/大阪芸術大学 芸術学部/東京工芸大学 芸術学部/東北芸術工科大学 デザイン工学部/宝塚大学 東京メディ ア・コンテンツ学部/女子美術大学 芸術学部/成安造形大学/東京造形大学/早稲田大学 川口芸術学校/尚美学園大学 芸術情報学部

12:00~14:00
プログラムC
阿佐ヶ谷美術専門学校 メディアデザイン科/大阪芸術大学 芸術学部/東京工芸大学 芸術学部/東北芸術工科大学 デザイン工学部/宝塚大学 東京メディア・コンテンツ学部

14:00~16:00
プログラムD
女子美術大学 芸術学部/成安造形大学/東京造形大学/早稲田大学 川口芸術学校/尚美学園大学 芸術情報学部

16:00~18:00
代表作品プログラムI
九州産業大学 芸術学部/多摩美術大学 映像演劇学科/日本大学 芸術学部/明星大学 情報学部/名古屋学芸大学 メディア造形学部/九州大学 芸術工学部/京都精華大学 芸術学部/名古屋市立大学 芸術工学部/日本工学院専門学校/文教大学 情報学部/北海道教育大学

18:00~20:00
「BACA-JA2011」入賞作品上映(予定)

日本映像学会ホームページ https://jasias.jp/
映像表現研究会ブログ http://d.hatena.ne.jp/e_h_kenkyu/

なお会場mapは以下のURLをご覧ください。自動車でお越しの方への駐車サービス券の発行はありません。
http://www.operacity.jp/access/

以上

日本映像学会映像表現研究会
ISMIE 2011 事務局
〒176-8525 東京都練馬区旭丘2-42-1
日本大学芸術学部映画学科
TEL 03-5995-8220
担当:奥野邦利
mail:okuno.kunitoshi@nihon-u.ac.jp


報告:会報第157号(2012年1月1日)3頁-5頁