日本映像学会第41回大会(京都造形芸術大学)のご案内【5月30・31日】

日本映像第41回大会が、いよいよ5月30日(土)、31日(日)に迫ってまいりました。
55件の研究・作品発表と、「映画批評・理論の現在を問う〜映画・映像のポストメディウム状況について」というテーマでのシンポジウム、夜の懇親会と、刺激的な2日間になればと思っております。
新緑が眩しく輝く京都でのひとときに皆様どうかお越しください。

日本映像学会第41回大会実行委員長 
伊藤高志(京都造形芸術大学/映画学科)

以下、日本映像学会第41回大会第3通信(プログラム)

pdfPDFファイル

日本映像学会第41回大会第3通信1/3画像

 

日本映像学会第41回大会第3通信2/3画像

 

日本映像学会第41回大会第3通信3/3画像

3rdLetterP2_light

 

 

東部支部講演会「アニメマニアとシネフィルの間に立って」【5月22日】

日本映像学会会員 各位

 青葉若葉の美しい季節となりました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
さて、京都での全国大会も近づいてまいりましたが、東部支部では下記の日程で講演会を企画いたしました。講演者はアニメーション監督の片渕須直会員です。アニメーションを中心に、日本における商業映画の今を考える企画です。登録制の講演ではありませんが、入構をスムーズにするため、参加希望の場合は下記のメールアドレスへお知らせくだされば助かります。
 しばらく疎かになっておりました支部講演会ですが、今後は様々に展開していきたいと思いますので、みなさまどうぞご協力ください。

東部支部代表 奥野邦利

=================================
テーマ:「アニメマニアとシネフィルの間に立って」
講演者:アニメーション監督 片渕須直会員

日時:平成27年5月22日(金)18時30分〜20時00分(質疑応答を含む)
場所:日本大学芸術学部 江古田校舎東棟地下EB-1教室

概要:
 日本の商業的な、あるいは物語的なアニメーションは、1950年代末から60年代にかけてまず子どもを主対象としたものとして本格化し、次いで1970年代後半以降になって対象年齢を10代後半以降の若い世代に向けたものに主流を移し「アニメ」と呼ばれるようになって現在に至っている。後者が国産アニメーションの興隆をもたらしたともいえるのだが、それは対象としている年齢層に特有な興味を主軸に据えていることから一般的な映画観客とのあいだに乖離が発生しているのもまた事実である。しかしながら、この40年ほどの間にアニメーションの制作者側も、観客の側も年齢を重ねていて、より高い年齢層を含めた興味に対応する作品も数多く作られるようになってきている。問題はそうした第三の潮流ともいうべきアニメーション作品群が、主流を占めるいわゆる「アニメ」のイメージの影に隠れて、その存在自体の認知が進んでいないことである。このため、こうした新傾向の作品群は多くの場合において観客数を獲得できないでいる。こうした状況について、制作現場の側から報告と問題提起を行う。

発表者略歴:片渕須直
1960年生まれ。日大芸術学部映画学科在学中から宮崎駿監督作品『名探偵ホームズ』に脚本家として参加。『魔女の宅急便』(89)では演出補を務めた。TVシリーズ『名犬ラッシー』(1996)で監督デビュー。その後、長編『アリーテ姫』(01)を監督。TVシリーズ『BLACK LAGOON』(06)の監督・シリーズ構成・脚本。2009年には昭和30年代の山口県防府市に暮らす少女・新子の物語を描いた『マイマイ新子と千年の魔法』を監督。口コミで評判が広がり、異例のロングラン上映とアンコール上映を達成、全国にも飛び火した。

研究会終了後、同会場にて東部支部報告を予定しています。

問い合わせ先
日本大学芸術学部映画学科 A研究室(奥野)
e-mail:okuno.kunitoshi@nihon-u.ac.jp
tel:03-5995-8221
=================================
日本映像学会東部支部
代表 奥野邦利
〒176-8525
東京都練馬区旭丘2-42-1
日本大学芸術学部内


報告:会報第172号(2015年10月1日)52-53頁

関西支部第75回研究会【5月9日】

日本映像学会関西支部第75回研究会のお知らせ

下記の通り日本映像学会関西支部第75回研究会を開催いたします。

日時:平成27年5月9日(土)午後2時より
会場:近畿大学東大阪キャンパス EキャンパスA館(文芸学部棟)A-205教室

研究発表1:幻想・現実主義・飛翔場面―高畑勲作品読解試論
発表者:近畿大学総合社会学部 好並晶氏
要旨:嘗て『パンダ・コパンダ』や『アルプスの少女ハイジ』を監督、子供へのファンタジーを提供した動画作家・高畑勲は「いまやわたしははっきりとファンタジーぎらい」と言って憚らない。『火垂るの墓』や、『おもいでぽろぽろ』などの作品創出によって高畑はリアリズム作家と目されるものの、2013年、それに反するように日本最古の「ファンタジー」と言うべき『竹取物語』を材に取る『かぐや姫の物語』を世に問うている。本報告では、『かぐや姫の物語』に垣間見られる映像演出に主眼を置き、高畑作品が作品中で追求したであろう「ファンタジーとリアリズムの拮抗或いは融合」の様相について考察してみたい。

研究発表2:インド映画における女性映画人の役割
発表者:神戸学院大学人文学部 赤井敏夫会員
要旨:インドの大衆映画はヒロイズムの映像表現を中核とした強固なフォーマットを維持しているが、実際の映画製作の段階でも多くの部門において男性優位主義が保たれ、女性は副次的な位置に留められることが多い。そうした環境の中で現役の女性映画人はどのようにこの環境を認識しているのか、また自らの女性性を表現するためにどのような戦略を採っているのか。本発表は2014年4月に科研費基盤(C)の交付を受けた三カ年計画の研究「インド映画における女性性の表象〜映像学・映画製作論的研究〜」(課題番号26370191)を受けて、現役の女性映画人2名を招聘して2015年3月21日に開催したシンポジウムIndian Cinema as Actresses See It; From the Mother India to an Urban Love Romance Heroin, Feminist Representation in Indian Filmsから得た最新の知見を用いて、この問に答えようとするものである。

近畿大学東大阪キャンパス 
〒577-8502 大阪府東大阪市小若江3-4-1
アクセス:(1)近鉄奈良線「八戸ノ里駅」から徒歩20分、バスの場合②乗り場のバス(どれでも)に乗り「東上小阪」停留所でお降り下さい、またはタクシーをご利用下さい。
(2)近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩20分。「長瀬駅」からこられる場合、大学西門から入って学内をまっすぐ突っ切り、東正門をいったん出て横断歩道を渡った正面がEキャンパスです。

アクセスおよびキャンパスマップ
http://www.kindai.ac.jp/about-kindai/campus-guide/access.html
http://www.kindai.ac.jp/about-kindai/campus-guide/higashi-osaka.html
※キャンパスマップで「八戸ノ里」駅方面からの通り進行方向の左手側がEキャンパスです。

日本映像学会関西支部事務局
〒585-8555大阪府南河内郡河南町東山469
大阪芸術大学映像学科内
Tel: 0721-93-3781(内線3327)


報告:会報第171号(2015年7月1日)4頁-5頁