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写真研究会 2022年 第9回研究発表会開催のお知らせ【11月23日】

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日本映像学会  写真研究会
2022年 第9回研究発表会開催のお知らせ
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日本映像学会会員各位

写真研究会の研究発表会を、新型コロナウイルス感染拡大防止のため下記のとおりオンラインにて開催致します。皆様のご参加をお待ちしております。

日本映像学会写真研究会
代表  佐藤守弘

【日時】
2022年11月23日(水・祝) 18:00開始 20:30終了予定(日本時間)*オンラインによる開催。

【参加方法】
*事前申し込み制
会議システムzoom を利用して開催いたします。下記URL にあるフォームから事前にお申し込み下さい。
いただいたメールアドレスにzoom のID とパスワードをお送りいたします。
申し込みURL https://forms.gle/b2eE8Zuvh1qnWkYCA

【発表 ・発表内容・座談会】
発表1
「物質としての肉体:中平卓馬と写真家論」
ダニエル・アビー(カリフォルニア大学ロスアンゼルス校大学院美術史科博士課程)

座談会
「ゲルハルト・リヒター展(東京国立近代美術館/豊田市美術館)を語る」
司 会:土屋誠一(沖縄県立芸術大学)
登壇者:中村史子(愛知県美術館)、橋本一径(早稲田大学)ほか

【研究発表の要旨】
発表1
「物質としての肉体:中平卓馬と写真家論」
ダニエル・アビー(カリフォルニア大学ロスアンゼルス校大学院美術史科博士課程) 

写真史は主に、「写真とは何か?」という存在論的な問いを続けてきた。本発表において重視することは「写真」という客体ではなく、「写真家」という主体である。したがって本発表では、写真史的な考察に際して存在論ではなく現象学という別の方法論を提案したい。通例、主体への関心は、脱政治的な論拠となりがちである。しかし中平卓馬(1938−2015)の作品を例示するならば、写真家という主体を論ずることの政治性が明るみに出るであろう。

現象学は人間の肉体的な感覚を研究する手法である。60年代以降、現象学は美術史の一つの方法論として認められてきており、作品を見る鑑賞者との関係について問う手段として扱われてきた。その場合現象学の方法論的な適用は、鑑賞者と作品の間に生まれる意味という範囲を超えることはない。しかし、現象学というのは意味だけではなく、世界と肉体の関係そのものについて考究し、いかに肉体的な感覚が「外部」あるいは「他者」と絡んでいるかを示すものでもある。そうであるならば、現象学は政治的な側面も持ちうるであろうか。

現象学的に考えれば、写真家はあくまで肉体的な主体である。『プロヴォーク』1号で中平と多木浩二が「言葉がその物質的基盤、要するにリアリティを失」っていると語ったのはよく知られていることである。ところが、言葉の安定性がなくなれば、どんな物質が代わりに現れるだろうか? 本発表では肉体そのものが立ち現れると主張する。中平や多木は、肉体について考えるのに伴って、積極的に写真家そのものを考えるようになっていく。

当時、『プロヴォーク』で現象学者のメルロー=ポンティを引用したのも、偶然ではないように思われる。実際に、60年代後半において肉体というのは政治的な意味を持っていた。日向あき子が唱えた「肉体的思考」が示しているように、肉体は反文化的な可能性を持っていることが学生運動から李禹煥に至るまで通用していた。「プロヴォーク」の政治性は「1968年」に関連があるとよく指摘されるが、運動よりも肉体への関心にあったのではないかと思う。

この政治的な肉体が中平の『プロヴォーク』2号で発表された作品にも現れている。これら10枚の写真は世界と肉体の間を仕切れない境界線そのものがインデックスされている。いかに肉体が物質として言葉と交代しても、肉体そのものには内面的な同一性がない。しかし写真を通じて、世界と肉体との曖昧な、ブレた関係性が浮かび上がるのである。本発表では、中平の肉体的な写真と歴史の共振を分析しながら、写真史の新たな方法論の提案を試みる。

座談会
「ゲルハルト・リヒター展(東京国立近代美術館/豊田市美術館)を語る」
司 会:土屋誠一(沖縄県立芸術大学)
登壇者:中村史子(愛知県美術館)、橋本一径(早稲田大学)ほか

今年の6月から10月初頭まで東京国立近代美術館で行われた「ゲルハルト・リヒター展」は多くの観客を集めて閉幕し、現在では豊田市美術館に会場を移して来年の1月まで開催される予定である。リヒターの作品を集めた回顧展としては、2005年から06年にかけて金沢21世紀美術館と川村記念美術館で行われて以来ということで、今回の展示には、開催前から大きな期待が寄せられていた。また、今回の展示には、ここ10年以内に制作された作品——写真プリントに油絵の具を塗った〈オイル・オン・フォト〉シリーズなど——が多く展示され、彼の旺盛な制作活動を強く印象付けた。

リヒターは、大まかには画家として位置づけられる芸術家であるが、1960年代の〈フォト・ペインティング〉から、近作の〈オイル・オン・フォト〉まで、写真と絵画の境界を融解させるような作品が多く見られるのは周知のことであろう。またプライヴェートな写真やファウンド・フォトを張り交ぜた〈アトラス〉シリーズも思い起こされる。さらにはガラスなどの反射を利用したさまざまな作品は、根元的な意味で映像的な作品であるとも言えよう。もちろん、今回の展覧会の話題の中心であった4点の絵画《ビルケナウ》は、アウシュヴィッツ第2収容所(ビルケナウ)で隠し撮りされた4枚の写真が秘められている。

今回の写真研究会では、このように写真イメージと絵画を往還する——《ビルケナウ》の写真複製も展示されていたことも思い起こそう——リヒターと、その大回顧展を議論の俎上に挙げた座談会を企画した。問題を提起するのは、キュレーターとして自らも写真の枠を超えるような展覧会を数多く企画してきた中村史子と、先述の4枚の写真について書かれたディディ=ユベルマン『イメージ、それでもなお』(平凡社、2006)の日本語訳を手掛けた橋本一径の両名である。そこで提起された問題を巡って、土屋誠一の司会のもと、自由に討議を繰り広げたいと考えている。
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以上
日本映像学会写真研究会
代表 佐藤 守弘
同志社大学文学部
〒602-8580 京都市上京区今出川通烏丸東入

アジア映画研究会(第3期第14回)開催のお知らせ【12月6日】

アジア映画研究会(第3期第14回/通算第47回)を下記のとおり開催します。
久しぶりのオンライン研究会ですので、ふるってご参加いただければ幸いです。
日時:2022年12月6日(火)18時~20時
場所:Zoomによるオンライン開催/事前申込制
申込:12月1日(木)締め切り

下記URLより事前登録してください。 登録後、ZOOMミーティングのアドレスが届きます。
https://docs.google.com/forms/d/1TlERjKcX6Jn3gtmxb55nUftgsIKM9vXpck2YAGHlMCU/edit

<内容>
①発表:拓 徹(大阪大学大学院人文学研究科)
【インド映画黎明期の作家P.C. バルアー:その再評価に向けて】
<要旨>P.C. バルアー(Pramathesh Chandra Barua、1903~51)は、インド北東部(現アッサム州最西部ガウリープル)出身の映画監督・俳優であり、インド初のメジャーな国産ヒット映画として時代を画した『デーヴダース』(Devdas、ベンガル語版1935;ヒンディー語版1936)を作り上げた人物として知られている(監督しただけでなく、ベンガル語版では主演も務め、また彼自身の人生がこの作品の物語をなぞったという意味では、作品を体現した)。本発表では最初に、インドにおける映画興行と映画制作初期の歴史の概要をたどり、バルアー作品の文化的・社会的コンテクストについて確認する。
そのうえで、バルアーという、おそらくインド映画史上最初のメジャーな「作家」の特徴と性格について論じてみたい。バルアーの映画作品は、広い意味で今日言うところの「ボリウッド映画」(=ほぼヒンディー語映画)の源流に位置づけられる。そして、ボリウッド映画の性格について論じる際、インド内外でよく用いられるのが「(欧米映画の)リアリズムvs.(ボリウッド映画の)メロドラマ性」という図式である。ボリウッド映画の嚆矢として後世に大きな影響を与えたバルアーの『デーヴダース』はこのため、広い意味でボリウッド的メロドラマ性の源流と考えられることが多いが、本発表では、バルアー作品の主な特徴は反メロドラマ性にあることを作品の分析から導き出し、この特徴に表れた映画作家バルアーの姿とその意味について考察を試みる。
【座長松岡より】
P.C.バルア―の監督作『Devdas』(1936/ヒンディー語/英語字幕付/132分)は下記のYouTubeアドレスで見られます。バルア―自身も、ヒロインのパロが後妻として嫁ぐ先の息子として出演しています。途中広告が入るのが難点ですが、音声、画像共にまずまずですので、ご覧になってみて下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=8RgNcEC-IR0&t=1120s
 
②発表:高倉 嘉男(インド映画研究家、豊橋中央高等学校校長)
【「インド映画」の誕生~マルチプレックス革命とOTT革命】
<要旨>多くの日本人が誤解してきたことだが、「インド映画」という単一の産業は存在しない。なぜならインドには多数の言語があり、映画がトーキー化して以降、インドの映画産業は言語ごとに独立して発展してきたからである。つまり、いわゆる「インド映画」と呼ばれるものの実態は、インド各地で言語ごとに作られている映画産業の総体なのである。インド映画の専門家は一般に「○○語映画」という呼び方を好む。
しかしながら、近年インドにおいて「Pan-Indian Films(汎インド映画)」という用語が盛んに飛び交うようになり、ここに来て、一般の日本人が想像してきた架空の「インド映画」が実体を伴いつつある。
そこに至るまでの大まかな過程を、世紀の変わり目に起こったマルチプレックス革命から直近のOTT革命まで触れながら、私見を交えて解説する。

12月座長:松岡環

2022年度 秋期新規研究会登録申請について(応募締切:2022年11月25日12:00)

日本映像学会 会員各位

平素より日本映像学会の活動にご参加・ご協力いただき、ありがとうございます。
日本映像学会では会員のみなさまに活発な学会活動をおこなっていただくため、2022年度秋期の新規研究会を募集します。
従来の研究会にない枠組みでのご活動を検討されている方、映像学への新たな視点をお持ちの方、是非ご申請ください。

〆切は2022年【11月25日(金)12:00まで(厳守)】となっております。
みなさまのご応募お待ちしております。

日本映像学会 研究企画委員会

詳細のご案内や申請フォーマットは、以下よりダウンロードしてご使用ください。
2022年度秋期_新規研究会登録申請について.pdf
新規研究会登録申請書.xlsx

アジア映画研究会(10月例会)開催のお知らせ【10月16日】

日本映像学会アジア映画研究会は10月例会として、
下記の神奈川大学主催国際交流イベント「物語る環境」を共催し、
諏訪敦彦氏、山城知佳子氏、章夢奇(ジャン・モンチー)氏をゲストにお迎えした
映画上映会+ディスカッションを開催します。(参加費無料・事前申込制)

開催日時:2022 年 10 月 16 日(日)10:00-18:00

会場:神奈川大学みなとみらいキャンパス 1F 米田吉盛記念ホール
(ディスカッションのみオ ンライン配信有)

プログラム(予定):
9:30 開場
10:00-12:30 開会の言葉、Screening 1
諏訪敦彦『風の電話』
13:20-14:20 Screening 2
山城知佳子『創造の発端 ―アブダクション/子供―』
山城知佳子『チンビン・ウェスタン「家族の表象」』
14:30-16:30 Screening 3
章夢奇(ジャン・モンチー)『自画像:47KM のおとぎ話』
16:40-18:00 Discussion「物語・環境・創作をめぐって」
登壇者:諏訪敦彦(映画監督/東京藝術大学大学院 )
山城知佳子(映像作家/東京藝術大学)
章夢奇(映画監督/振付家)[online participation オンライン参加]
司会:秋山珠子(神奈川大学外国語学部中国語学 科 准教授)
コメンテーター:村井まや子(神奈川大学外国語 学部英語英文学科 教授)
閉会の言葉

お申込み:
参加費は無料でどなたでもご参加いただけます。
参加には事前申し込みが必要です。
詳しくは下記の申込フォームをご参照ください。
https://storiedenvironmentsday2screening.peatix.com/

主催:神奈川大学国際交流事業

共催:日本映像学会アジア映画研究会、JSPS基盤研究(C)
19K00259「カルチュラル・アサイラム―中国インディペンデント・ドキュメンタリーの位相空間」(研究代表者
秋山珠子)、神奈川大学外国語学部

イベント詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kanagawa-u.ac.jp/event/details_25824.html

映像人類学研究会第3回研究会【11月12日】のお知らせ

日本映像学会映像人類学研究会第3回研究会(2022年11月12日)のお知らせ

下記の通り日本映像学会映像人類学研究会第3回研究会をオンライン(Zoom)にて開催いたします。会員に限らず多くの方の参加をお待ちしております。
「世界遺産」 『ニンガルー・コースト〜 300kmのサンゴ礁(オーストラリア)』(実尺およそ24分,2021,TBS)を題材に、「ウィズコロナ時代の海外取材の現況とこれから」を考える

概要:参加者の皆さんにはゲストスピーカー(杉井真一氏)が制作した上記の作品を事前に鑑賞して頂き、当日はこの作品における講演を杉井氏から頂き、その後、参加者で活発な意見交換、ディスカッションを行いたいと思います。

日時:2022年11月12日(土)14時00分〜16時00分
形式:Zoomを使ったオンライン開催(当該番組の映像を事前にご覧になってご参加下さい)
参加費:無料
どなたでも参加できます。学生さんも歓迎です。
出入り自由ですので、お気軽にお申し込みください。若手制作者、若手研究者の方で興味がある方も是非ご参加ください。

参加申し込み方法:下記 Googleフォームや映像人類学研究会宛のメールでお申し込みください。参加者リスト作成などの準備のため、締め切りは11月7日(月)0:00厳守とさせていただきます。
お申し込みを頂いた方には、「世界遺産」 『ニンガルー・コースト〜 300kmのサンゴ礁(オーストラリア)』を事前視聴して頂けるように順次、映像共有のURLをご指定のメール宛に送付させて頂きます。
Googleフォーム:https://forms.gle/VbvWC6cVTVPsorXu5
メールでのお申し込み、お問い合わせ: visualanthropology2021gmail.com

「世界遺産」 『ニンガルー・コースト〜 300kmのサンゴ礁(オーストラリア)』(実尺およそ24分,2021,TBS)*著作権上の配慮により、エンドクレジットを削除してしますので、最後の部分の終わり方に唐突感があることはご了承願います。
作品概要:オーストラリア大陸の西の果て。海岸を縁どるように、約300kmもサンゴ礁が続いています。裾礁としては世界最大のニンガルー・コーストです。浅瀬に育つサンゴが、ここにしかない風景を生みました。毎年3〜6月になると世界最大の魚ジンベエザメが500匹も集まってきます。一体なぜなのでしょうか?その鍵を握っているのもサンゴでした。またこの地の年間降水量は300ミリ足らず。乾燥した大地が広がっていますが、その地下には巨大な地底湖が広がっていました。
ねらい:この作品は、コロナ禍という要因から、担当ディレクターが現地に出向かない「リモートロケ」の手法で制作されました。コロナを経て多くの海外ロケが中止となったり現地に行けなくなったりすることで、映像制作の機会が大きく損なわれ、制作現場から離れてゆく制作者も少なくない中で、今回のゲストスピーカーの杉井氏は日々、海外ロケの手段を模索し続けている現役のディレクターです。杉井氏が制作した実際の番組を皆で共有し、制作にあたっての問題点や工夫についてお話を伺いながら、ウィズコロナ時代における取材、番組制作、研究をめぐるフィールドワークの課題について検討し、これからの映像フィールドワークの可能性について展望してみたいと思います。

ゲストスピーカー略歴
杉井真一 / テレビディレクター /(株)メディア・ワン
1980年生まれ。41歳。大学卒業後、(株)メディア・ワンに入社。民放の報道番組・情報番組を経てディレクターになる。主に企画VTRを担当し、TBS「みのもんたの朝ズバッ!」では、イギリス最新鋭駆逐艦や海上自衛隊最新鋭潜水艦への搭乗取材などを行う。30代半ばからは長尺番組の制作を担当し、 TBS『世界遺産』やBS11「世界の国境を歩いてみたら…」などの海外紀行・ドキュメンタリー番組を制作している。

司会:本研究会メンバー(田淵俊彦、中垣恒太郎)

式次第(予定)
14時00分〜 開会の挨拶、映像研究会のこれまで(第1回、第2回)の活動についての報告
14時15分〜 ゲストスピーカー・杉井真一氏による講演「ウィズコロナ時代の海外取材
の現況とこれから」
15時15分〜 参加者との意見交換
16時00分頃 終了

映像人類学研究会代表:田淵俊彦

アナログメディア研究会主催:実験映画を観る会 vol.1【10月16日】

実験映画を観る会 vol.1

2022年10月16日 日曜日

開場 12時40分
プログラム1 アメリカの実験映画     13時〜15時
休憩 15時〜15時30分
プログラム2 日本の実験映画その1.  15時30分〜17時30分

於:1小金井市中町天神前集会所
〒184-0012 東京都小金井市中町1丁目7-7
武蔵小金井駅南口から徒歩約14分
https://loco.yahoo.co.jp/place/g-Zs8NitBrVqI//?utm_source=dd_spot&sc_e=sydd_spt_slo_p_ttl&lsbe=1

 〈実験映画を観る会〉は、フィルム作品をフィルムで上映し、解説とともに鑑賞する実験映画(アンダーグラウンド映画)の入門的な上映会である。1960年頃から松本俊夫は、〈実験映画を見る会〉を主宰した。実験映画の輸入される機会が少なく、国内でもほとんど制作されなかった当時、貴重な機会をつくった。今日、実験映画を見る機会は増えたが、フィルムで鑑賞する機会はほとんど失われている。フィルム作品はフィルムで上映することを前提につくられており、フィルムで上映してこそ本来の姿を現す。DVDやインターネットでは作品を観たとはいえないのである。〈実験映画を観る会〉は、フィルム上映という貴重な機会を提供するものだ。フィルムで体験することで、実験映画の神髄に触れてほしい。(西村智弘)

無料上映

講師:太田曜、西村智弘 

略歴: 
太田曜:実験映画制作、研究。日本映像学会アナログメディア研究会代表。
西村智弘:映像評論家。著書『日本のアニメーションはいかにして成立したか』(日本アニメーション学会賞、森話社、2018)、共編著『アメリカン・アヴァンギャルド・ムービィ』(森話社、2016)

プログラム1 アメリカの実験映画
74分

『ラジオダイナミクス』 オスカー・フィッシンガー 1942年5分 カラー サイレント
“RADIO DYNAMICS” Oskar Fischinger 1942 5min color silent

『ア・ムービー』 ブルース・コナー 1958年 12分 モノクロ サウンド
“A MOVIE” Bruce Conner 1958 12 min

『ラピス』 ジェームス・ホイットニー 1963〜66年 10分 カラー サウンド
“LAPIS” James Whitney 1963~66 10 min color

『オールマイライフ』 ブルース・ベイリー 1966年 3分 カラー サウンド
“ALL MY LIFE” Bruce Baillie 1966 3min color

『カストロ・ストリート』 ブルース・ベイリー 1966年 10分 カラー サウンド
“CASTRO STREET” Bruce Baillie 1966 10min color

『ごみ、エッジレター、スプロケットホールなどが現れる映画』
オーエン・ランド s/k/a ジョージ・ランドウ 1965〜66年 4分 カラー サイレント
“FILM IN WHICH THERE APPEAR SPROCKET HOLES , EDGE LETTERING , DIRT PARTICLES , ETC .”
Owen Land a/k/a George Landow 1965~66 4min color silent

『フリッカー』 トニー・コンラッド 1966年 30分 モノクロ サウンド
“THE FLICKER” TONY CONRAD 1966 30min

74 min

プログラム2 日本の実験映画
59分

『やまかがし』相原信洋 1972年 7分 モノクロ サウンド
『アートマン』松本俊夫 1975年 11分 カラー サウンド
『日没の印象』鈴木志郎康 1975年 24分 モノクロ サウンド
『LE CINÉMA・映画』奥山順市 1975年 4分 モノクロ サウンド
『休憩』谷川俊太郎 1977年 3分 カラー サウンド
『SPACY』伊藤高志 1980年 10分 モノクロ サウンド

59分

問い合わせ先
日本映像学会アナログメディア研究会 analogmediazoomgmail.com

主催:日本映像学会アナログメディア研究会
https://www.facebook.com/analogmedia
:8ミリフィルム小金井街道プロジェクト
http://shink-tank.cocolog-nifty.com/perforation/
協力:東京造形大学、阿佐ヶ谷美術専門学校

会報第195号PDF公開版を掲載しました。

会報第195号(2022年10月1日)を発行しました。
以下のPDFよりお読みください。[ペーパーによる完全版は会員配布]

JASIAS_NewsLetter195

PDFがウィンドウに表示されない(画面が真っ白や真っ黒等)ときは、
ウィンドウ右下端のサイズ調節をマウスで動かして調節してみてください。
ウィンドウの幅のサイズが会報の幅のサイズより大きいときなどに、
PDF表示画面が出ずに真っ白や真っ黒の画面になることがあります。
また、文字が一部しか表示されないときは、URL表示のそばにあるリロードボタンをクリックしてみてください。


会報への会員による投稿につきましては以下の投稿規定をお読みのうえ、末尾の連絡フォームによりご連絡ください。のちほど担当よりご連絡申し上げます。

日本映像学会 会報 投稿規定(2017年10月 理事会決定)

1.投稿資格

(1) 投稿の時点で正会員の資格を有していること。

(2) 投稿者本人が執筆者であること。共著の場合は、投稿者が筆頭執筆者であり、必ず他の共著者全員の承認を得た上で投稿しなければならない。

2.投稿内容

(1) 映像に関する研究を推進し、広く映像文化の向上に寄与するもの(「日本映像学会会則」第2章第4条にもとづく)。

(2) 未発表のもの。二重投稿は認めない。投稿者自身の既発表論文や口頭発表と関連がある場合には、そのことを必ず明記すること。

(3) 投稿者は、自らが著作権を有しない著作物や図版などを引用するに際しては、著作権法(第32 条第1項)が定める引用の条件に則って行なうものとし、必要な場合はその著作権所有者の許諾を得なければならない。

3.字数

(1) 字数は自由(1ページは2,400字程度・複数ページも可)

(2) 図版を添付する場合には、図版の大きさを文字数に換算し、全体の文字数に含める。

4.体裁

(1) 完成原稿であること。

(2) メール本文に、題名、執筆者名、住所、電話番号、Eメールアドレス、所属等を記すこと。なお、総務委員会が原稿を確認し、事務局からEメールで「原稿受付」の通知をする。

5.提出方法

(1) 電子データをメール添付で事務局に送信すること。

(2) メール本文にOSの種類とソフト名(Wordもしくはテキスト)を明記すること。

6.投稿先

E-mail: officejasias.jp

7.校正

著者校正は初校のみとし、以後は総務委員会が行なう。

8.著作権

会報に発表された研究報告等の著作権は日本映像学会に帰属する。他の著作に転載する場合には、事務的な手続きのため、事前に文書等で学会に連絡し、転載する際に、会報への掲載に関する基本的な書誌情報を明記すること。

9.締切

投稿は随時受け付ける。

10.その他

(1) 掲載の可否については、総務委員会が決定する(一部改稿を求めることもある)。また、「採否の通知」は事務局からEメールで送信する。

(2) 投稿原稿掲載部分はPDF電子版会報の内としてホームページ上で一般公開

以上


東部支部研究発表会【12月3日】

<東部支部研究発表会のお知らせ>

2年半以上にも及ぶコロナ禍で、研究者の発表の場がなくなってしまったり、オンラインとなってしまったり、と研究者たちの活動にも大きな影響を及ぼしています。
そんな中、第48回全国大会の研究/作品発表が3年ぶりに対面で実施され、多くの研究者たちが救われたような気持ちになったのではないでしょうか。
次年度大会も対面での実施を目指しておりますが、その前に東部支部でも対面での研究発表会を開催したいと思います。

【日時】12月3日(土)午後
【場所】日本大学芸術学部江古田校舎
    東京都練馬区旭丘2丁目42番地1号
【発表形態】口頭発表(作品発表も含む)
      発表時間35分・質疑応答10分 計45分
【発表人数】4名程度を想定

発表希望者は
11月7日(月)17時までに
・氏名
・所属
・発表タイトル
・発表概要(800文字程度)
をword、PDFなどに明記の上
安部 裕(日本大学芸術学部放送学科)
abe.yutakanihon-u.ac.jp
宛にメールで送信してください。

※対面での開催を目指しておりますが、やむを得ない事情でオンラインになることもありますこと、ご承知おきください。
尚、対面とオンラインの併用での開催はいたしません。特段の事情がある方は別途ご相談ください。

中部支部2022年度第1回研究会【10月1日】

<第1回研究会・内容の詳細>

2022年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第1回研究会
日時:2022年10月1日(土)13時30分より
会場:名古屋文理大学 FLOSホール(FLOS館 3階)
〒492-8520 愛知県稲沢市稲沢町前田365

◎研究会スケジュール(予定)

13:00 – 第1回研究会 受付開始
13:30 – 開会あいさつ
13:35 – 14:35 研究発表(2件)
休憩
14:50 – 15:50 招待講演(1件)
15:50 – 16:20 ディスカッション
16:20 – 閉会あいさつ
休憩
16:30 – 支部総会(研究会終了後に開催)

◎招待講演

ポストメディア時代のテレビの可能性
阿武野 勝彦氏

要旨:
カメラの小型化、低価格化がすすみ、またインターネットが普及した今日の情報環境において、「映像」はテレビ局や映画会社だけが扱えるものではなくなっている。あるいはメディア業界もそれに応じてさまざまに変化しているように見える。しかし、映像の民主化、あるいはジャーナリズムの民主化が実現されているかというと、必ずしもそうではないように思われる。
そうしたなかで、ドキュメンタリー作品を劇場公開しつづけている東海テレビの仕事は今日のメディア環境において一種の特異点であり、来たるべき時代のメディアのあり方を想像するための重要な手がかりを提供するものであるように考えられる。
この講演では東海テレビ放送ゼネラル・プロデューサーの阿武野勝彦氏を招き、これまでに携わってこられた仕事を振り返りながら、テレビマンとしてこれからのメディアと社会の関係をどのように捉えられているかをお話しいただく。

阿武野勝彦(あぶの・かつひこ)氏 プロフィール
1959年静岡県伊東市生まれ。81年同志社大学文学部卒業後、東海テレビに入社。アナウンサー、ディレクター、岐阜駐在記者、報道局専門局長などを経て、現在はゼネラル・プロデューサー。2011年の『平成ジレンマ』以降、テレビドキュメンタリーの劇場上映を始め、『ヤクザと憲法』『人生フルーツ』『さよならテレビ』などをヒットさせる。18年、一連の「東海テレビドキュメンタリー劇場」が菊池寛賞を受賞。著書に『さよならテレビ——ドキュメンタリーを撮るということ』(平凡社新書、2021年)。

◎研究発表(2件)

2020年代初頭の記憶について再考する作品展示
小寺 諒 会員(愛知淑徳大学)
要旨:
私は作品「Unforgettable Times」の展示を通して、2020年代初頭の記憶について再考する試みを行っている。新型コロナウイルス感染症との共存状態に慣れた私達は、人がほとんど消えた繁華街といった2020年頃 の特異な光景を、もう忘れかけているのではないだろうか。そこで、感染拡大期の記憶について再考する作 品展示を、二度実施した。発表では、その過程や結果について報告する。

『Traffic』ー身体感覚の延長としての映像表現
伊藤 仁美 会員
要旨:
個展『Traffic』と関連作品による作品について発表。
ぼうっと佇んでいる状態の意識の形態をテーマに、身体感覚の延長として映像表現を繰り返し試みている。
パーソナルスペースを強く感じる視点から、個々の体験・記憶が想起されるイメージを元に再構築している。

◎補足情報

日本映像学会中部支部 幹事会
※幹事メンバーのみ
会場: FLOS館 3階 F304演習室
時間:12:30 – 13:00

◎会場へのアクセス
名古屋文理大学
名鉄名古屋本線「国府宮」駅より 徒歩15分
名鉄バスで5分(「アピタ稲沢店」「矢合観音前」行き、「稲沢町前田」下車徒歩1分)

*徒歩の方はキャンパス西側の正門よりお入りください。
*駐車場入口はキャンパス西側にございますが、利用台数が限られているため、可能な限り公共交通機関をご利用ください。
https://www.nagoya-bunri.ac.jp/about/access/

2022年度 中部支部 第1回研究会について
https://jasias-chubu.org/wp/?p=1024