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関西支部第80回研究会【3月4日】

日本映像学会関西支部第80回研究会(3月4日)開催のお知らせ

下記の通り日本映像学会関西支部第80回研究会を開催いたします。会員の皆様の参加をお待ち申し上げます。

日時:平成29年3月4日(土)午後2時より
会場:京都工芸繊維大学松ヶ崎キャンパス 東3号(ノートルダム)館1階K101講義室
    京都市左京区松ヶ崎橋上町1
    京都市営地下鉄松ヶ崎駅下車 徒歩約8分
    アクセスマップ: https://www.kit.ac.jp/uni_index/matsugasaki/
    キャンパスマップ: https://www.kit.ac.jp/uni_index/campus-map/

研究発表1:ミシェル・ルグラン監督映画作品『6月の5日間』における音楽・音響の一考察
発表者:関西学院大学大学院文学研究科博士後期課程 倉田麻里絵会員
要旨:作曲家ミシェル・ルグラン(Michel Legrand, 1932- )の映画音楽に関する研究は、彼の多様な音楽活動の一面として、主に作曲家の視点から言及されることが多い。本発表ではルグランが唯一映画監督を務めた『6月の5日間 (Cinq Jours en Juin)』(1989年)を採り上げて、映画監督として創造しようとした音楽・音響世界の中に、作曲家としての彼がどのように位置づけられるのか −対立あるいは共存か− を考察し、彼の映画音楽再考への契機とする。ルグランの脚本による自伝的な物語が描かれている点でも希有な本作は、もちろん音楽監督も彼が担当している。その中で着目すべきなのは、本作において彼の「オリジナル音楽」は制限され、クラシック音楽の引用や背景音の構成に重点が置かれていることである。つまりここでは3種の響き(オリジナル音楽、クラシック音楽、背景音の鳥の鳴き声)が聞こえることになる。本発表では、それらの配置構成を作品にそって観察、さらにミシェル・シオンの映画音響論を援用しながら分析し、ルグランが映画監督として作品全体を通してどのような意図をもって音楽・音響の意味づけを行い、効果を得ようとしたのかを浮き上がらせる。ルグランによる視覚的映像と聴覚的表象を同等に扱うこの試みは、彼の映画音楽に対する新たな視点を提示するだろう。

研究発表2:アクションリサーチと映像デザインの創造的循環:「名を呼ぶ日」の活動プロセスの報告と検討
発表者:京都工芸繊維大学大学院博士後期課程 青山太郎会員
    公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構研究員 高森順子氏
要旨:実験的な社会活動などに対して映像メディアはそれを記録し、再現することで、そうした活動を報告し、世に知らしめるという役割を担ってきた。しかし、その成立過程から活動と映像が有機的に連関することで、相互に目的や責任を明確に浮かび上がらせるなどの作用が生じ、活動のさらなる充実が図られると考えられる。本発表では、2017年1月に行われた阪神・淡路大震災の犠牲者の方々の名前を読み上げるプロジェクト「名を呼ぶ日」の実践の過程に記録映像のデザインプロセスがどのように関与・作用したかを分析することで、アクションリサーチと映像デザインの創造的関係の可能性を考察する。具体的には、まず「名を呼ぶ日」の目的と概要を紹介し、そこで制作された映像を上映する。次に参加者への作用という観点から、その映像化における5つのポイントを指摘し分析する。その上で、こうした映像デザインが単なる活動の記録に留まらず、活動そのもののデザインプロセスにも内在的に関与し、そうした活動を、研究と実践の両面から現場のベターメント(改善)を志向する「アクションリサーチ」として成立させる要因として作用しうるのではないかと提案する。

以上

日本映像学会関西支部事務局
〒585-8555大阪府南河内郡河南町東山469
大阪芸術大学映像学科内
Tel: 0721-93-3781(内線3327)
email:eizou@osaka-geidai.ac.jp

ショートフィルム研究会主催若手短編映像制作者交流会「tea time video」【2月21―26日】

ショートフィルム研究会主催若手短編映像制作者交流会「tea time video」開催のお知らせ

本日より、若手短編映像制作者(映像作家)交流会「tea time video :exhibition 2017」を開催しております。
本企画は、映像を中心とした若手作家の交流&発信を支援し、お茶会を楽しむように作家と交流しながら作品を鑑賞するイベントです。
お時間ありましたら、是非お越しください。

tea time video :exhibition 2017
日時/2017.2.21(火)-26(日)13:00-19:00
会場/タネリスタジオ(愛知県瀬戸市末広町1丁目35-1)
※参加無料

参加作家:VIVITAREO、山川智輝、中村古都子、松山昂史、河村るみ、伊藤仁美(会員)、水野朱華、加藤千晶、スタジオ四次元ボーヤ、(長塚美奈子、ヨシムラリ、今井美月)、ふぃじこ、他

◎会場アクセス
名鉄瀬戸線[尾張瀬戸]駅下車、徒歩5分
http://taneriburogu.blogspot.jp/p/blog-page.html?m=1

主旨:映像制作者同士が定期的に気軽に交流できる場を設け、また、交流会のまとめとして展示上映を開催した後、一連の記録をまとめた冊子を配布。
内容:交流会、展示、記録作成など

主催:日本映像学会ショートフィルム研究会
企画:伊藤仁美

tea time video
Web: http://teatimevideo.strikingly.com/
Mail: teatimevideo@yahoo.com

以上
日本映像学会ショートフィルム研究会
代表 林緑子
〒460-0011
愛知県名古屋市中区大須二丁目32-24
マエノビル2階
シアターカフェ 内

第17回ヴィデオアート研究会【2月25日】

ヴィデオアート研究会 第17回研究会(2月25日)開催のお知らせ

日時:2017年2月25日(土)16:00-18:00
会場:梅屋敷スタジオ
東京都大田区大森西7-7-27第二宝荘1F北側
(イワサキ印刷右、設備屋の左)
京急本線梅屋敷駅10分、JR/東急蒲田駅東口より13分
https://goo.gl/maps/zAS65zsbrCu

内容:カイロ・ヴィデオアートフェスティバル報告
国際的なヴィデオのショーケースとして2005年にはじまったカイロ・ヴィデオアート・フェスティバルは、今年第8回目を迎え、カイロ市内2か所でヴィデオアートの展覧会、映画館や文化機関を利用した7つの上映プログラム他、シンポジウムやライブ・ヴィデオパフォーマンスのイベントを開催しています。今回は同フェスティバルの委嘱を受けて現地を訪れ制作と発表を行った邦人作家二人による報告を行い、世界的なクリエイティヴな状況や、視覚芸術の為のプラットフォームとしてのヴィデオフェスティバルについて考えたいと思います。

予定パネリスト:
河合政之(東京造形大学・東北芸術工科大学非常勤講師/学会員)
瀧健太郎(ビデオアートセンター東京/武蔵野美術大学非常勤講師/学会員)

会場定員:10名

第8回カイロ・ヴィデオアートフェスティバル
カイロで活動するヴィデオ作家たちによって結成されたグループMederarが、2005年より運営するヴィデオ・フェスティバル。国際的に認知され、今回公募部門では、2894に及ぶ2014年以降の作品の応募があり、審査により85作品に絞り込まれ、招聘を含めて63ヵ国の119人のアーティスト、映画制作者、グループの作品が紹介されている。また3週間の展示や上映を含んだフェスティバル後には、若手クリエーター対象のワークショップが企画されるなど、いくつかのイベントやプロジェクトが予定されており、ヴィデオアートを基盤にしたアラブ周辺国の中心的な役割を担いつつある。
http://cvf.medrar.org/8th-cvf-about/

*本研究会は、ヴィデオアートのアカデミックな研究と、制作や展示現場のフィー ルドワークを交互に行なう方針で発足されました。今回は海外での視覚芸術や時間芸術に関するキュレーションと制作現場についての研究会となります。

お問合せ: 日本映像学会 ヴィデオアート研究会
代表 瀧健太郎
ビデオアートセンター東京
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町42-6 co-lab 渋谷アトリエ内

2016年度第2回(第15回)映像テクスト分析研究会【3月4日】

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日本映像学会 映像テクスト分析研究会
2016年度第2回(通算第15回)研究発表会 開催のお知らせ
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日本映像学会会員各位
   
映像テクスト分析研究会の研究発表会を下記のとおり開催します。
みなさまのご来場をお待ちしています。
  
日本映像学会映像テクスト分析研究会
代表 藤井仁子
  
■日時===========================
2017年3月4日(土曜日)15時開始~17時30分終了予定
(発表後、休憩をはさんで質疑応答あり)
   
■会場===========================
早稲田大学 戸山キャンパス 36号館2階演劇映像実習室(283教室)
〒162-8644 新宿区戸山1-24-1
最寄り駅:地下鉄東京メトロ東西線「早稲田駅」、副都心線「西早稲田駅」
交通アクセス
https://www.waseda.jp/top/access/toyama-campus
キャンパス案内図
http://www.waseda.jp/top/assets/uploads/2016/10/20161020toyama_campus_map.pdf
*スロープは上らず、スロープと工事フェンスの間の狭い通路を抜けて31号館に
突きあたったところで右折し、正面の階段を上っていただくのが近道です。
(あるいはスロープを上がり、31号館と33号館の間を通って中庭を抜けてください。)
   
■発表者==========================
藤井仁子(早稲田大学)
 
■表題・概要===============================
「忘れられた人」宇宙へ行く――『未知との遭遇』の政治神学

 1977年に公開されて大ヒットを記録した『未知との遭遇』は、同年の『スター・ウォーズ』とともに従来のSF映画にあった政治的な隠喩性やディストピア的な想像力をほぼ一掃した。友好的で意思疎通の可能な異星人を登場させてジャンルを脱政治化することに成功したこのフィルムは、しかし他方では別種の政治性をおびることにもなった。独立200周年を記念したナショナリズムの昂揚のなかでファシスト映画として批判を浴び、のちにレーガン政権を成立させるに至るヴェトナム戦争後の反動を象徴するものと見なされたのである。それらの批判がすべて当たっていたとはいえないにせよ、このフィルムが持つ独特な〈代表=表象〉の構造がそうした批判を招いたことは否定できない。
 本発表では、リチャード・ドレイファスによって演じられた幼稚な主人公が男として父として落伍者であるだけでなく、「普通の人」(ジョン・ドウ)のステレオタイプにもニューシネマ的なアンチヒーローにもなりそこねた「忘れられた人」であった点に着目する。ここで「忘れられた人」というのは、彼のような存在がアメリカ映画にとって――そもそも社会にとって――可視的な階級を形成しえず、それゆえ自らの利害を自分自身の名で主張することもできないでいるという事実を強調したいがためである。『未知との遭遇』では、そんな「忘れられた人」が政府、軍、科学者といった既存の権威との政治的な力学を無視するかたちで突如異星人から聖痕を授けられ、ついには地球人類を代表する一人として晴れがましく宇宙船に乗りこんでいく。その不可解な過程を仔細に検討したい。このフィルムが、普遍的な娯楽としての古典的ハリウッド映画の理念が崩壊したのちに、もはや言語を打ち負かすまでに圧倒的な視聴覚のスペクタクルによって新たなバベルの塔を建設する企ての一部でもあったという見通しのもとに、議論は大衆化された神学的側面にも及ぶことになろう。公開から40年の時を経てアメリカ政治と日米関係の転機に立ち会いつつある現在のわれわれにとって、奇妙に切実な発表になるかと思う。

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お問合せ先:
日本映像学会東部支部 映像テクスト分析研究会
代表 藤井仁子
〒162-8644 新宿区戸山1-24-1
早稲田大学文学学術院
e-mail: jinfujii(a)waseda.jp

第16回ヴィデオアート研究会【1月14日】

ヴィデオアート研究会 第16回研究会(1月14日)開催のお知らせ

日時:2017年1月14日(土)14:00-16:30
会場:渋谷区勤労福祉会館 第3洋室
   〒150-0041 東京都渋谷区神南1丁目19−8
(渋谷公園通り パルコパート1 斜め向かい/トーキョーワンダーサイト渋谷のある建物2F)
https://www.google.co.jp/maps/place/%E6%B8%8B%E8%B0%B7%E5%8C%BA%E5%BD%B9%E6%89%80+%E5%8B%A4%E5%8A%B4%E7%A6%8F%E7%A5%89%E4%BC%9A%E9%A4%A8/@35.6625549,139.6996371,17z/data=!3m1!4b1!4m2!3m1!1s0x60188ca8e9179eaf:0xf775472e397a0393

会場定員:25名

内容:スウェーデンのヴィデオとオルタナティヴなアート状況
スウェーデンのマルメにある非営利組織「シグナル」は、現代美術と文化における制作や展覧会、シンポジウムや推進活動を行う。その活動は協働制作や企画運営による展示を探究するアーティストとキュレーターの集団により運営されている。今回は、その副代表を務めるカール・リント氏をお招きし、シグナルで開催された、ヴィデオ作品やタイムベーストのメディアが中心となった展覧会を実例に挙げ、企画の意義と方法論、キュレ―ションの実践や今日の緊急的課題についてのレクチャーを行う。

予定パネリスト:カール・リント(シグナル現代美術センター副代表)

進行:瀧健太郎(ビデオアートセンター東京/武蔵野美術大学非常勤講師)学会員

カール・リント
スウェーデン、マルメのアーティスト、キュレーター。マルメ・アート・アカデミー卒業。ロンドンを拠点に遊動的な活動をするアーティスト集団C.CRED(2000-2007年)の創設メンバー。2003年よりマルメの現代美術センター・シグナルのキュレーター兼副代表を務める。制作活動として、彼は音声の現象や特異な音環境にみられる音響の考古学的実践を出発点とした、時空間を中心的形態に据える即興的なパフォーマンスの探究を行う。日常的な状況、体験、対象を置きかえ、変容させる方法論を利用して、聴覚、サイトスペシフィックな介入性、即興性、ファウンド・オブジェなど様々な視点を利用した制作を行っている。

*本研究会は、ヴィデオアートのアカデミックな研究と、制作や展示現場のフィー ルドワークを交互に行なう方針で発足されました。今回は海外での視覚芸術や時間芸術に関するキュレ―ションと制作現場についての研究会となります。

お問合せ: 日本映像学会ヴィデオアート研究会
代表 瀧健太郎
e-mail:taki.kentarou(アットマーク)ebony.plala.or.jp
tel ○8○- 4355-1721
ビデオアートセンター東京
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町42-6 co-lab 渋谷アトリエ内

会報第177号を発行しました。

会報第177号(2017年1月1日)を発行しました。
以下のPDFよりお読みください。

JASIAS_NewsLetter177
会報第177号

PDFがウィンドウに表示されない(画面が真っ白や真っ黒等)ときは、
ウィンドウ右下端のサイズ調節をマウスで動かして調節してみてください。
ウィンドウの幅のサイズが会報の幅のサイズより大きいときなどに、
PDF表示画面が出ずに真っ白や真っ黒の画面になることがあります。
また、文字が一部しか表示されないときは、URL表示のそばにあるリロードボタンをクリックしてみてください。

2017年度研究会活動費助成の公募について(応募期間:2017年2月1日~3月31日)

2017年度研究会活動費助成の公募について

研究会活動費助成の公募
2017年度、本学会は映像に関する研究・活動の活性化を図るために、研究会が企画・運営する研究活動に対して研究会活動費助成の公募をします。有意義と期待される研究活動や、継続的な研究活動を続けている研究会、および新規発足の研究会による研究活動の奨励を目的としたものです。
応募された「研究会活動費助成申請書」については審査委員会による研究・活動計画内容、実施の実現性などについて厳正な審査のうえ、助成対象となる研究・活動計画を決定します。

●応募期間:2017年2月1日~3月31日
●応募資格:各支部に所属する研究会の代表者
●公募内容:研究会が企画・運営する研究会活動費として以下の2 種の助成金を交付します。企画内容に沿ってどちらかを選択し応募してください。ただし、応募状況により予算額の調整を行なう場合があります。また予算額Aについては上映会場費や作品賃借料などを含むものとします。(作品賃借料については会員の作品は含まない)

予算額A: ¥150,000以内(2件程度)
予算額B: ¥80,000以内(3件程度)
(総額¥500,000程度)

●審査結果の通知:2017年5月中旬
●助成金の交付:審査結果にもとづき助成金額を通知します。原則として年度末に領収書と引き換えに交付します。事情により事前の交付についても柔軟に対応する用意があります(総務扱い)。
●研究会活動の結果の報告書の提出:年度末 3月31日まで(学会報、大会などでの公表)
●研究会活動費の運用についての報告:年度末 3月31日まで(総務へ提出、理事会にて審査)

*なお、申請内容と実際の活動に食い違いが生じたものや、実施できなかったものについては、理由の報告や助成金の返還を求める場合があります。

「研究会活動費助成申請書」について
応募する研究会の代表者は記入票(研究会活動費助成申請書.xlsx)及び予算案を学会ホームページ(https://jasias.jp/archives/3614)よりダウンロードし、必要事項を記入のうえメールにて映像学会事務局・研究企画委員会宛に送ってください。(電子メールの場合の送信先アドレス: jasias@nihon-u.ac.jp

*「研究会活動費助成申請書」の記入内容については記入票をご覧ください。

xlsx.ico

記入票:研究会活動費助成申請書.xlsx

docx.ico

予算案.docx

以上

日本映像学会研究企画委員会
〒176-8525
東京都練馬区旭丘2-42-1
日本大学芸術学部内

 

アナログメディア研究会16ミリフィルム作品上映とレクチャー「フランス・フィルム映像の今」【12月22日】

フランス・フィルム映像の今
David KIDMAN in ASABI
映像作家、フランス・トゥール美術大学教授 ダヴィッド・キッドマンIN アサビ

16ミリフィルム作品上映とレクチャー
FACE BOOK イベントページ
https://www.facebook.com/events/284217875309606/permalink/284220771975983/

12月22日木曜日18時から

阿佐ヶ谷美術専門学校521教室
阿佐ヶ谷美術専門学校 ⇒ 地下鉄丸の内線新高円寺駅下車徒歩五分
http://www.asabi.ac.jp/access/
(東京都杉並区梅里1-3-3)

★上映タイトル
« Reinventing our tools » / réinventer nos outils ».
《我々の道具の再発明》

上映予定作品
■『Train/Run』 16mm/ video 12 min
ヴィデオと映画的支持体に関する時間的、視覚的考察。人物の形態はピクセルへと変転する。
■『Dumbphone』 16mm boucle/loupe
アナログ映画でインターネットでの再生を使って、インタラクティブにする最初の試み。アナログ映画の中で行われたMHB DK のポスターや映画の6分の反省的描写のループが、オリジナルのフィルムと呼ぶような、印刷されたオブジェに成る。
■『Utopia』 3 min, 16mm loupe/boucle
進行中の『Paradis』からの10分間の抜粋。映写機などの最近の発明についての映像と企画による。

★ レクチャー 「フランス・フィルム映像の今」
作家として、また美術大学の教授として長年フィルムでの映像制作に携わってきたダヴィッド・キッドマンが映像資料を使ってレクチャーするフランスにおけるフィルム映像の今日の状況。映像作家達は今フィルムとどう関わっているのか?教育の現場でフィルムはどう扱われているのか?

主催 日本映像学会アナログメディア研究会 代表 西村智弘
事務局 阿佐ヶ谷美術専門学校内 担当 末岡一郎
https://www.facebook.com/analogmedia/
協力 阿佐ヶ谷美術専門学校
予約不要、どなたでも聴講出来ます。資料代五百円

お問い合わせ アナログメディア研究会
analogmedia2013@gmail.com

日本映像学会アナログメディア研究会
代表 西村智弘
〒166-0011 東京都杉並区梅里1-3-3
阿佐ヶ谷美術専門学校(担当:末岡一郎)

第42回映画文献資料研究会【12月24日】

第42回映画文献資料研究会のお知らせ

日本映像学会映画文献資料研究会では、下記のように研究例会を開催いたします。会員の皆様のご参加をお待ちしています。

「サイレント期の映画館で使用されていた楽譜資料に関する調査報告&伴奏付上映」

企画趣旨:
早稲田大学演劇博物館演劇映像学連携研究拠点の公募研究「楽譜資料の調査を中心とした無声期の映画館と音楽の研究」(研究代表者:長木誠司)では、2014年度から演劇博物館が所蔵する、サイレント期の映画館で使用されていた楽譜のカタロギングおよび調査・研究をおこなってきました。楽譜は日活系の映画館に勤務する一人の楽士が実際に使用していたもので、点数は800点近くにもなります。これらの貴重な資料のご紹介も兼ねて、研究分担者3名による研究発表と、研究協力者の柳下美恵氏による演奏を付した映画上映をおこないます。

●研究発表
発表者:
紙屋牧子会員(東京国立近代美術館フィルムセンター 客員研究員)
柴田康太郎氏(東京大学大学院博士後期課程)
白井史人氏(早稲田大学演劇博物館 研究助手)

●映画上映
『日活行進曲 曽我兄弟』(日活、1929年、清瀬英次郎、14分)
『長恨』(日活、1926年、伊藤大輔、15分)
『斬人斬馬剣』(日活、1929年、伊藤大輔、26分)
伴奏:柳下美恵氏(サイレント映画ピアニスト)

日時:2016年12月24日(土)15:00~17:30
会場:東京国立近代美術館フィルムセンター 小ホール(東京都中央区京橋 3-7-6)
アクセスマップ:http://www.momat.go.jp/fc/visit/information_map/
主催:日本映像学会文献資料研究会(代表:西村安弘)
共催:早稲田大学演劇博物館演劇映像学連携研究拠点
参加費:無料・事前申し込み制
※会場準備のため、12月20日(火)までに、下記のメールアドレスに申込をお願いします。
申込:西村安弘(東京工芸大学)nishimur@img.t-kougei.ac.jp
企画に関する問合せ:紙屋牧子(映画文献資料研究会運営構成員)qyq05142@nifty.com

以上
日本映像学会映画文献資料研究会
代表 西村安弘
〒164-8678
東京都中野区本町2-9-5
東京工芸大学芸術学部映像学科内

関西支部第79回研究会【12月24日】

日本映像学会関西支部第79回研究会(12月24日)開催のお知らせ

下記の通り日本映像学会関西支部第79回研究会を開催いたします。研究会終了後には支部総会、懇親会も予定しております。会員の皆様の参加をお待ち申し上げます。

日時:平成28年12月24日(土)午後2時より
会場:大阪大学豊中キャンパス・文法経研究講義棟 文11(1F)
    (大阪府豊中市待兼山町1-5)

研究発表1:1940~60年代の特撮作品におけるアトラクション性をめぐる考察 
発表者:京都大学大学院人間・環境学研究科 真鍋公希会員
要旨:現在、「物語の伝達」と「映像の提示」という映画の2つの機能の濃淡によって、映画史を「初期映画/古典映画/後期映画」(M. Hansen)と大きく3つに区分する認識が一般化している。日本映画でも、トーキーが定着した1930年代には物語伝達が映画の中心的な機能となったが、他のジャンルに比べて特撮作品では、映像を提示するアトラクション(T. Gunning)的側面が、制作・受容の両面で重要な役割を果たしていたといえる。
本発表では、まず特撮のアトラクション性の特徴として「イリュージョンの仕掛けに対する注意」を挙げ、その形成において、新聞や雑誌などの活字メディアが果たした役割を検討する。その上で、この観客性が、80年代以降のオタク的な「高文脈化」(永田大輔)に連なる性向として接続されうることを指摘する。

研究発表2:映画『東京の女』(1933)に現れる近代女性像描写——スタイル分析を中心に——
発表者:大阪大学大学院 文学研究科美学研究室 博士後期課程3年 閔スラ(ミン・スラ)会員
要旨:本発表では、小津安二郎監督が「近代日本の女性」という素材をナラティブ化するためにいかなるスタイルを取り組んでいるかが論議の中心になる。1933年公開作品『東京の女』を分析対象とし、本作品のヒロインであるちか子というキャラクターを巡って小津のスタイルがいかに活用され、意味を創出するのかを確認する。家庭(私的領域)と会社(公的領域)、そして夜の酒屋(第3の領域)という三つの区間を行き来するちか子は本作品にて近代女性像の全ての性質を見せている。この近代女性表象の圧縮とも言えるちか子を中心に考察することで、小津が言おうとした当時の女性像と社会像を、しいては「良妻賢母とは何か?」という問いを解きたい。

・支部総会  午後4時30分~ 同会場にて

・懇親会 午後6時頃~ 会費:未定(5,000円程度) 会場:阪急「石橋駅」付近「源樹や」石橋店(電話072-761-6236)下記URL参照
 http://r.gnavi.co.jp/k263501/?utm_id=type-t_dsa_pc_04_g_lis

※大阪大学豊中キャンパス・文法経研究講義棟アクセス方法
 阪急宝塚線・石橋駅東口下車、阪大石橋門を経て、徒歩25分。
 モノレール大阪・芝原駅下車、阪大正門を経て、徒歩15分。
 文法経済学部本館(キャンパスマップの②~⑤)西、言語文化研究科(キャンパスマップの①)南の道路側 
 http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/toyonaka/toyonaka.html

以上

日本映像学会関西支部事務局
〒585-8555大阪府南河内郡河南町東山469
大阪芸術大学映像学科内
Tel: 0721-93-3781(内線3327)
email:eizou@osaka-geidai.ac.jp