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研究企画委員会からのお知らせ(研究会登録申請/2016年度春期締切:2016年4月30日)

研究会登録申請について(2016年度春期は4月30日締切)

1: 研究会登録申請について
研究企画委員会は本学会に所属する研究会活動のさらなる活性化を促し、以下のガイドラインに基づいて新規の研究会の発足を奨励しています。

<ガイドライン>
映像学会の研究会活動であるということをよく認識したうえで、研究テーマにある程度普遍性、広がりがあること。
研究会の運営が特定の個人に偏りすぎず、多くの会員の参加と交流が見込まれること。
研究会の継続性が担保されるよう運営委員のバランスを考慮したものであること。
事前に研究会活動に準じたような実績がない場合には、研究テーマが想定する専門性や業績を持った会員が運営構成員に含まれていること。

*研究会の登録申請は代表者の所属する支部、または所属する研究員が多数を占める支部に登録申請をおこなってください。なお、研究会内にさらに支部会などを組織する場合は、必要に応じて各研究会内部で調整をおこなってください。

*申請書にある代表及び運営構成員とは別に、過去の研究活動への参加者も併せて、参加を予定している会員リストも添付してください。なお、運営構成員に会費納付の遅滞がないことを確認してください。

*申請された研究会の当該テーマにおける研究活動(勉強会や準備会など)を1年以上、複数回実施されていることを別紙資料として提出してください。

*研究会に配分される活動費は登録する支部予算の中から支給されます(配分額については各支部の裁量)。

*研究会の申請時期は春期(4月末)、秋期(9月末)の年2回とします。

*過去2年間以上にわたり実質的な研究会活動が見られない研究会は、研究活動に対する休止の正当な理由、存続の必然性の有無、研究会を構成する会員の意欲および、今後の研究活動の継続への意思などが問われます。

研究活動の休止の理由などについて充分な説得力が得られない場合には、研究企画委員会・理事会の審議を経て本学会が公認する研究会としての承認が得られない場合があります。
なお、その対象となった研究会は、2年間同一の会員が主宰する同名の研究会として申請することができなくなります(以上、2015年5月31日の理事会の承認事項)。

◎「研究会登録申請書」について
新規に発足を希望する研究会、および申請内容に変更のある既存の研究会主宰者は、記入票研究会登録申請書.xlsx)を学会ホームページ(https://jasias.jp/archives/3246)よりダウンロードし、別紙資料とともに郵送、あるいは電子メール(送信先アドレス:jasias@nihon-u.ac.jp )にて、映像学会事務局・支部宛(登録を希望する支部)に登録申請を行なってください。

*2013年度より施行されている新制度にて、申請内容が理事会承認された研究会は、その内容に変更のある場合には、速やかに再申請を行ってください。なお、理事会承認後の研究会活動が継続している場合には、再申請の必要はありません。

*「研究会登録申請書」の記入内容については記入票研究会登録申請書.xlsx / URL https://jasias.jp/wp-content/uploads/2016/01/NEW_StudyGroupApplicationForm2016.xlsx)をご確認ください。

2: 2016 年度研究会活動の報告
各研究会は2016 年度中に行なった研究会活動の結果の報告書の提出が必要です。
*学会報に報告書を掲載される場合は、文字数など学会報の規定のフォーマットに従って報告書を作成してください。
*大会で研究発表される場合は、大会実行委員会の指示にもとづいて行なってください。

 

xlsx.ico

記入票:研究会登録申請書.xlsx

以上

日本映像学会研究企画委員会
〒176-8525
東京都練馬区旭丘2-42-1
日本大学芸術学部内

2016年度研究会活動費助成の公募について(応募期間:2016年2月1日~3月31日)

2016 年度研究会活動費助成の公募について

研究会活動費助成の公募
2016 年度、本学会は映像にかんする研究・活動の活性化を図るために、研究会が企画・運営する研究活動に対して研究会活動費助成の公募をします。
有意義と期待される研究活動や、継続的な研究活動を続けている研究会、および新規発足の研究会による研究活動の奨励を目的とし、研究会活動費助成の公募をします。
応募された「研究会活動費助成申請書」については審査委員会による研究・活動計画内容、実施の実現性などについて厳正な審査のうえ、助成対象となる研究・活動計画を決定します。

応募期間:2016 年2 月1 日~3 月31 日
応募資格:各支部に所属する研究会の代表者
公募内容:研究会が企画・運営する研究会活動費として以下の2 種の助成金を交付します。企画内容にそってどちらかを選択し応募してください。ただし、応募状況により予算額の調整を行なう場合があります。特に予算額Aについては上映会場費や作品賃借料などを含むものとします。(作品賃借料については会員の作品は含まない)

予算額A: ¥150,000以内(2 件程度)
予算額B: ¥80,000以内(3 件程度)
(総額¥500,000程度)

審査結果の通知:2016 年5 月中旬
助成金の交付:審査結果にもとづき助成金額を通知します。原則として年度末に領収書と引き換えに交付します。事情により事前の交付についても柔軟に対応する用意があります(総務扱い)。
研究会活動の結果の報告書の提出:年度末 3月31日(学会報、大会などでの公表)
研究会活動費の運用についての報告:年度末 3月31日(総務へ提出、理事会にて審査)

*なお、申請内容に食い違いが生じたものや、実施できなかったものについては報告と、助成金の返還を求める場合があります。

「研究会活動費助成申請書」について
応募する研究会の主宰者は記入票(研究会活動費助成申請書.xlsx)及び予算案を学会ホームページ(https://jasias.jp/archives/3228)よりダウンロードし、必要事項を記入のうえMail にて映像学会事務局・研究企画委員会宛に送ってください。(電子メールの場合の送信先アドレス: jasias@nihon-u.ac.jp )

*「研究会活動費助成申請書」の記入内容については記入票をご覧ください。

xlsx.ico

記入票:研究会活動費助成申請書.xlsx

docx.ico

予算案.docx

以上

日本映像学会研究企画委員会
〒176-8525
東京都練馬区旭丘2-42-1
日本大学芸術学部内

 

会報第173号を発行しました。

会報第173号(2016年1月1日)を発行しました。
以下のPDFよりお読みください。

JASIAS_NewsLetter173
会報第173号

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ウィンドウ右下端のサイズ調節をマウスで動かして調節してみてください。
ウィンドウの幅のサイズが会報の幅のサイズより大きいときなどに、
PDF表示画面が出ずに真っ白や真っ黒の画面になることがあります。
また、文字が一部しか表示されないときは、URL表示のそばにあるリロードボタンをクリックしてみてください。

2015年度第2回(第13回)映像テクスト分析研究会【1月9日】

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日本映像学会 映像テクスト分析研究会
2015年度第2回(通算第13回)研究発表会 開催のお知らせ
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日本映像学会会員各位

映像テクスト分析研究会の研究発表会を下記のとおり開催します。
みなさまのご来場をお待ちしています。

日本映像学会映像テクスト分析研究会
代表 中村秀之

■日時===========================
2016年1月9日(土曜日)15時30分開始~18時(終了予定)

■会場===========================
立教大学 池袋キャンパス 4号館別棟1階4151教室
〒171-8501 東京都豊島区西池袋3-34-1
JR各線・東武東上線・西武池袋線・
東京メトロ丸ノ内線/有楽町線/副都心線
「池袋駅」下車。西口より徒歩約7分。

交通アクセスマップ
http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/direction/
キャンパスマップ
http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/campusmap/
*4号館は上記キャンパスマップで中央下にありますが、「別棟」の名称が記載されていませんので,以下リンクPDFの「略図」でご確認ください。
https://jasias.jp/wp-content/uploads/2015/12/bldg4s_RikkyoIkebukuroCampus.pdf

■発表者・討論者
発表者:玉田健太(早稲田大学大学院)
■表題・概要===============================
表題:雪解けの前に――ニコラス・レイ『危険な場所で』のラストシーン再訪

概要:ニコラス・レイは映画を発明し直すことが出来るというジャン=リュック・ゴダールの言葉が、たとえレイとリュミエールをかけた名前の洒落に過ぎないとしても、レイの監督による『危険な場所で』(On Dangerous Ground, 1951)ほど、闇とそこに投げかけられる光が問題となる映画はないだろう。
 本作は、40年代以降に現れた、現在言うところのフィルム・ノワールの代表的な一本として言及されることも多い。しかし、一方で『危険な場所で』はその特異な画面・物語構成でその一群の映画から突出する存在であることも知られている。物語は主人公の刑事が住む、まさに「ノワール」な漆黒の都会から始まるが、途中で急に山地へと舞台が変わり、雪に覆われた白銀の世界となるのだ。また先行研究が示すように、本作では犯罪の捜査そのものに代わって、犯人検挙のためとなれば暴力を抑えられない独り身の刑事が、捜査中に出会った盲目の女性との交流を通じて、いかに自らの変容を遂げるのかということが焦点として浮上する。それは触れることの主題を通じて表現されており、ラストシーンの手と手が触れ合うという印象的なアクションに辿り着く。
 本発表では触れることの主題の展開を辿りつつ、本作がその主題にどのような意義を見出しているのかを明らかにしていく。主人公に訪れた救済として特権的な、手と手の触れ合うショットが、ゴダールも引用するなどして有名だが、果たしてあの唐突なラストは厳密に何を意味しているのだろうか。それは本作のラストショットが、雪化粧の山地の風景ショットであることにも関係する。見ることと触れること、漆黒の都市と雪の山地という、二対の対比の交点として考える必要があるだろう。その上で、本作がハリウッド映画の展開の中でどのように位置づけられるのかという点についても考察する。

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お問合せ先:
日本映像学会 映像テクスト分析研究会
代表 中村秀之
〒352-8558 埼玉県新座市北野1-2-26
立教大学現代心理学部映像身体学科
e-mail:hideyukin@rikkyo.ac.jp
mobile: ○8○-3770-5972

中部支部2015年度第2回研究会【12月5日】

2015年度日本映像学会中部支部第2回研究会

日時:2015年12月5日(土)13:00より
会場:中部大学春日井キャンパス「不言実行館 ACTIVE PLAZA」一階「アクティブホール」
所在地:〒487-8501 愛知県春日井市松本町1200
http://www3.chubu.ac.jp/about/location/

◎スケジュール
13:00〜13:05:開催校挨拶
13:05〜14:15:研究発表(2件を予定)
-林桃子会員
-佐近田展康会員+伏木啓会員

14:30〜15:30:長門洋平氏によるご講演
15:30〜16:40:ディスカッション
-ディスカッサント:福田貴成氏(中部大学人文学部共通教育科教員)、尾鼻崇会員(中部大学人文学部教員)
17:30〜:懇親会(会場:中部大学春日井キャンパス「不言実行館 ACTIVE PLAZA」六階「アロハテーブル」)

◎研究発表
林桃子会員
タイトル:「リンケージを示すイメージリテラシー・ツール」
要旨:本研究は、電子ネットワーク社会におけるイメージの理解や発見をリンケージ(繫がり)を通して促すためのツールを開発することを目的としている。その基礎的な技術として、写真の形や色などの構成要素から類似検索することができるコンテンツベースト・イメージリトリーバル(CBIR)を用いている。人が写真を見る際の注視行動を、写真への注視範囲に関する調査用紙とアイカメラを用いた被験者の注視点データ分析により測定した。そしてその分析結果を考慮に入れ、写真の類似検索を通して三種類のリンケージを表わす機能を持たせたイメージリテラシー・ツールを開発した。

佐近田展康会員+伏木啓会員
タイトル:「映画における〈音〉の機能」ビデオクリップ集の制作を巡って
要旨:本研究は、科研費基盤研究(B)「映画における〈音〉の機能──その多角的分析と映像教育資源の開発」(課題番号25284045、2013~2015年度)の助成を受けて進行中の研究であり、映画における「音」(声・音楽・物音・音響操作すべてを含む)について、過去の理論研究と映画作品事例の検証を通じて、それが果たしている「機能」を多角的に分析するものである。最終的な研究成果として、分析された音の機能が顕著に分かるシーン事例を映像化し、同一映像に対する〈音〉機能の有無や複数の解釈による音付けを比較対照できるオリジナルのビデオクリップ集を制作する。完成したビデオクリップ集は、理論的解説を付したうえで、インターネット上に無償公開することを企図している。
今回の発表においては、現時点における〈音〉の機能の分析枠組みを提示したうえで、ビデオクリップ集制作の進捗状況について報告したい。

◎ご講演
長門洋平氏
タイトル:映画産業における「サントラ」レコードの諸問題――初期角川映画と薬師丸ひろ子を中心に
要旨:近年、日本の大衆文化産業における「メディアミックス」についての学術的議論がみられるようになってきた。しかし、わが国のメディアミックスに関するこれまでの言説において、映画と音楽との関係に関するまとまった考察はほぼ皆無である。本講演では、1976年に設立された角川春樹事務所=「角川映画」を代表するアイドル/女優/歌手の薬師丸ひろ子と、彼女の声を中心化した「サントラ」レコードに注目してみたい。スタジオ・システムおよび戦後日本映画の中核たるプログラムピクチャーの凋落から、異業種主導のメディアミックスへという時代の流れを決定的に印象づけた初期角川映画は、まさに日本映画界における「戦後」の終焉を象徴するプロダクションであったと言える。本講演の主眼は、薬師丸のサントラ・レコードに注目することで映画産業におけるサントラ盤の意義を整理するとともに、いわゆる「角川商法」が映画界に与えたインパクトを聴覚面から再考することにある。

長門洋平氏プロフィール:
国際日本文化研究センター機関研究員。総合研究大学院大学文化科学研究科国際日本研究専攻、博士後期課程修了。博士(学術)。
『映画音響論― 溝口健二映画を聴く』(2014年、みすず書房)にて、第36回サントリー学芸賞(〈芸術・文学部門〉)受賞。
http://www.msz.co.jp/event/07809_suntory_prize/


日本映像学会中部支部
http://jasias-chubu.org/wp/
〒470-0196 愛知県日進市岩崎町竹の山57
名古屋学芸大学メディア造形学部映像メディア学科内


報告:会報第173号(2016年1月1日)5頁

ショートフィルム研究会共催「Birth – つむぐいのち – 女性監督によるアニメーション」【上映:12月4-7,9-10日、講演:12月5日、展示:12月4-27日】

ショートフィルム研究会共催「Birth ― つむぐいのち ― 女性監督によるアニメーション」開催のお知らせ
(ショートフィルム研究会第14回活動)

催事名:「Birth ― つむぐいのち ― 女性監督によるアニメーション」
若見ありさ氏を始めとし、3名のアニメーション監督により制作される出産がテーマの、ドキュメンタリー・アニメーション作品(平成26年度文化庁芸術振興費補助金助成対象作品)を軸に、講演や展示を行う。

詳細はこちら
http://theatercafe.blog.fc2.com/blog-entry-525.html

●展示
タイトル「作品ができるまで~制作の現場と思考。アイデアとイメージ」
日時 12月4日(金)-12月27日(日)13:00-21:00(火曜定休)※最終日のみ-17:00
入場無料、要1ドリンク(500円)注文

●講演
「砂が動き出すとき ― アニメーションとドキュメンタリー 日常と現実と妄想」
日時 12月5日(土)講演 18:00-19:00
入場無料、要1ドリンク(500円)注文
定員 17名

●上映
「Birth ― つむぐいのち ― 女性監督によるアニメーション」
日時 12月4日(金)14:00/19:30、5日(土)14:00、6日(日)14:00/19:30、7日(月)19:30、9日(水)19:30、10日(木)19:30
入場無料、要1ドリンク(500円)注文
定員 1回15名
上映作品(62分)
「air」若見ありさ/9min30sec/2000年
「chorus」若見ありさ/4min26sec/2009年
「sand animation集」若見ありさ/1min/2009-2011年
「blessing0-5」若見ありさ/4min/2015年
「DREAMS」荒井知恵/2分/2008年
「鈍行列車」あしたのんき/4分30秒/2003年
「FRANK’S FEAST」あしたのんき/2分/2005年
「yokohama girl」あしたのんき/20秒/2010年
「relax」あしたのんき/1分/2013年
「6 pieces」あしたのんき/ほぼ15秒/2013年
「雪渡り」こぐまあつこ/13分30秒/2004年
「Birth-つむぐいのち-」/荒井知恵 こぐまあつこ 若見ありさ/19分/2015年 助成:文化庁文化芸術振興費補助金

会場 シアターカフェ
(〒460-0011愛知県名古屋市中区大須二丁目32-24マエノビル2階)
主催 シアターカフェ
共催 日本映像学会ショートフィルム研究会、Child Pokke

●作家プロフィール
こぐまあつこ
徳島県生まれ。グラフィックデザイナーを経て、アニメーションの世界に入る。99年よりフリーランス。現在は、主にTV-CM、ビデオなどのアニメーションの企画・演出・制作を多彩な技法で手掛ける。その他に、人形制作・イラストレーションなどでも活躍。仕事以外の活動では、子ども達を対象にしたワークショップ・講演など、アニメーション芸術の普及、振興に勤めている。日本アニメーション協会(JAA)常任理事

荒井知恵
手描きアニメーター、イラストレーター。アニメーションプロダクションに勤務後、2002年よりフリーランス。仕事の傍ら、フリップブック、絵本、映像等を気ままに製作、発表を続ける。
ウェブサイト「あしたのんきショウ」(http://a-nonki.net)上で、小品を公開。ぱらぱらマンガ(フリップブック)への愛がグループ展の企画に発展。2006年より現在まで、主に東京都内にて不定期に開催。日本アニメーション協会(JAA)会員。

若見ありさ
ガラス台を使用した叙情的な砂絵アニメーション『chorus』や赤ちゃんと出産祝いをコマ撮りアニメーションにした『blessing』等制作。子ども番組のアニメーション制作をする一方、工作のひとつとして子ども向けのアニメーションワークショップにも力を入れている。

以上

日本映像学会ショートフィルム研究会
代表 林緑子
〒460-0011
愛知県名古屋市中区大須二丁目32-24
マエノビル2階
シアターカフェ 内


報告:会報第173号(2016年1月1日)8頁

第2回ドキュメンタリードラマ研究会【11月28日】

第2回ドキュメンタリードラマ研究会(11月28日)開催のお知らせ

第2回研究会を下記のとおり開催いたします。
是非、多くの会員の皆様にご出席いただけましたら幸いです。

日時 2015年11月28日(土) 14:00-16:40

会場 専修大学 神田キャンパス 7号館763教室(座席数35)
〒101-8425 東京都千代田区神田神保町3-8
水道橋駅(JR)西口より徒歩7分
九段下駅(地下鉄/東西線、都営新宿線、半蔵門線)出口5より徒歩3分
神保町駅(地下鉄/都営三田線、都営新宿線、半蔵門線)出口A2より徒歩3分
キャンパスマップ http://www.senshu-u.ac.jp/univguide/profile/campus.html
内容 ドキュメンタリードラマ研究の射程について考える

研究会メンバー3名のそれぞれの関心から研究発表を行う。
その後ディスカッションを行い、今後の研究会で取り上げていくテーマ、キーワード、作品などを挙げ、ドキュメンタリードラマ研究の射程について議論する。また、年度末で研究会主催の上映会企画について立案する。

式次第
14:00 開会 挨拶

14:05-14:30 発表1「これまでのドキュメンタリードラマの探索〜データベース構築に向けて〜」杉田このみ(千葉商科大学)

14:30-15:00 発表2「モキュメンタリードラマの現在」中垣恒太郎(大東文化大学)

15:00-15:30 発表3「高校での映画教育から生まれる作品の可能性」昼間行雄(文化学園大学)

15:30-15:40 休憩

15:40-16:40 パネルディスカッション
参加無料。どなたでも参加できます。

資料の用意の都合で事前に、本会webサイトの申し込みフォーマットから
もしくは、下記メールにてご連絡いただけますと幸いです。

申し込み用フォーマットURL http://docudoraeizo.wix.com/documentarydorama

お問い合わせ
日本映像学会ドキュメンタリードラマ研究会
代表 杉田このみ
〒272-8512千葉県市川市国府台1-3-1
千葉商科大学政策情報学部内

以上


報告:会報第173号(2016年1月1日)10頁

第38回映画文献資料研究会【12月12日】

第38回映画文献資料研究会のお知らせ

日本映像学会映画文献資料研究会では下記の如く研究例会を開催いたします。会員の皆様のご参加をお待ちしています。

日 時:2015年12月12日(土) 15時~17時
場 所:日本大学芸術学部江古田校舎東棟4階S404教室
    西武池袋線江古田駅下車、徒歩5分。(東京都練馬区旭丘2-42-1)
    アクセスマップ http://www.art.nihon-u.ac.jp/information/access.html
発表者:牛嶋興平氏(日本大学大学院芸術学研究科博士前期課程)
テーマ:「日本映画におけるキャラクターとしての河童像の変遷」
 「河童」というキャラクターは日本文化にとってなじみ深いものである。古くから映画に限らず、様々なメディアに登場し、幅広い河童像が生み出されてきた。
 本発表では、特に映像文化に現れてきた河童像に注目し、そうした多様な河童像の変遷を辿っていくことで、時代やメディアと影響関係にあったキャラクターの在り方を検討する。

問合せ先:日本映像学会映画文献資料研究会代表 田島良一
〒176-8525
東京都練馬区旭丘2-42-1
日本大学芸術学部映画学科内
℡ 03-5995-8220・8944

以上

関西支部第76回研究会【11月28日】

日本映像学会関西支部第76回研究会(11月28日)開催のお知らせ

下記の通り日本映像学会関西支部第76回研究会を開催いたします。会員の皆様の参加をお待ち申し上げます。

日時:平成27年11月28日(土)午後2時より
会場:谷岡学園梅田サテライトオフィス『CURIO-CITY(キュリオ-シティ)』
(〒530-0011大阪府大阪市北区大深町4番20号グランフロント大阪タワーA[南館]16階)

研究発表1:日本における1970年代後半の自主上映:オルタナティヴな映像環境の行方
発表者:大阪芸術大学芸術学部 非常勤講師 田中晋平会員
要旨:本発表では、日本の主に1970年代後半に発展した非商業的な自主上映の意義を検討する。先行研究では、戦後の自主製作・自主上映の歴史のなかで、60/70年代以降にかつての政治主義的な上映運動と異なる、映画ファン、シネフィルによる活動が隆盛し、後のミニシアター・ブームなどに繋がったとする見方が一般化している。これに対して、発表で当該期に注目する狙いは、当時の〈個人〉という立場や非商業主義を強調する自主上映が構築しようとした、オルタナティヴな映像環境の役割を捉え返すことにある。議論の流れとして、まず1968年の鈴木清順問題共闘会議におけるシネクラブの問題提起を出発点に据え、以降の自主上映に繋がる論点を摘出する。次に70年代後半に現れる自主上映グループとその共同配給などの取り組み、具体的には欧日協会やシネマテーク・ジャポネーズの活動について考える。最後に、その活動が担った映画文化が、80年代以降にどのように変容するかを探る。

研究発表2:『ヴィトリーヌ』のヴァリエーションとその映像的視覚効果
発表者:大阪経済大学人間科学部 北市記子会員
要旨:メディアアートの先駆者・山口勝弘は、戦後の前衛芸術そのものを体現する希有な存在である。その70年近くに及ぶキャリアの中で、時に様々にスタイルを変化させながら表現活動を展開してきたが、今もなお彼がこだわり続けているのが、初期の代表作『ヴィトリーヌ』である。
 『ヴィトリーヌ』は、作品と鑑賞者との関係性によって動的なイメージが立ち現れる、環境的な広がりを持った造形作品のシリーズである。その最初の作品は1951年に制作され、翌1952年の「実験工房第三回発表会」で発表された。以後1958年までの約7年間に、100点近くの作品が制作されたと考えられており(正確な作品数は不明)、ヴァリエーションも様々である。作品の一部は美術館にコレクションされ世界的にも高く評価されているが、一方であまりの作品数の多さから、山口自身もその全容を把握しきれていないのが実状である。
 前述したように、山口が実質的に『ヴィトリーヌ』制作に取り組んだのは、活動初期のわずか7年ほどの間である。しかしその後も折にふれて、幾度となくこの作品をリバイバルさせている。最近では、2013年に神戸で開催された展覧会「回遊する思考:山口勝弘展」において、『ヴィトリーヌもどき』という新作が発表された。実は私自身、当該作品の制作に関して、その構想段階から密接に関わっていたという経緯がある。そのプロセスにおける山口との直接的なやり取りの中で、『ヴィトリーヌ』が美術史の文脈において高く評価されているだけでなく、山口自身にとっても、今なお非常に大きな存在であるということを改めて思い知らされたのである。
 私は現在、山口勝弘のアーティスト活動の全容をまとめるべく研究を進めているところであるが、その最初のアプローチとして、まずは彼が生涯に渡ってこだわり続ける初期の代表作『ヴィトリーヌ』について、詳細な分析を行うことが重要であると考えた。そこで具体的なアプローチとして、これらの作品群を可能な限りリスト化して「可視化」し、改めてその構造や表現上の特徴を比較・分析することとした。系統立てて分析を行うことで、山口が作品を通して提示しようとした理念や思考をつまびらかにすることができるのではないか、と考えたからである。今回は、現在進めている上記の研究成果の一部を発表する。

[会場案内]
谷岡学園梅田サテライトオフィス『CURIO-CITY(キュリオ-シティ)』
大阪駅前 グランフロント大阪タワーA(南) 16階
当日11時~17時のみ対応電話番号 06-6940-7845
※アクセス方法
大阪駅中央口北口2Fデッキからオフィス用シャトルエレベータで9F、そこから11F~18Fエレベータに乗り換えて16へ。
http://www.tanigaku.ac.jp/contents/guide/img/satellite_access.pdf に詳細データがあります。

研究会終了後(午後4時30分頃)同会場にて支部総会を行います。
また午後6時頃より懇親会を催します。会費5000円程度、会場は当日お知らせします。皆様の参加をお待ちしています。

日本映像学会関西支部事務局
〒585-8555大阪府南河内郡河南町東山469
大阪芸術大学映像学科内
Tel: 0721-93-3781(内線3327)


報告:会報第173号(2016年1月1日)4頁

第9回クロスメディア研究会【11月28日】

第9回クロスメディア研究会開催のお知らせ

第9回クロスメディア研究会の研究発表を下記のごとく開催します。
開催日時:2015年11月28日(土)14:00-18:00
開催場所:大妻女子大学千代田キャンパス F棟4階F444教室
〒102-8357 東京都千代田区三番町12
03‐5275‐6026(斎藤恵)
アクセスマップ https://www.otsuma.ac.jp/access/chiyoda
キャンパスマップ http://www.otsuma.ac.jp/about/facilities/chiyodacampus

以下研究発表の発表者、タイトル、概要です。

発表者:柴岡信一郎(日本ウェルネススポーツ大学)
タイトル:1940年幻の東京オリンピックからの連続性を辿る
概要:今日、2020年東京オリンピックに向けて様々な準備が進み、国を挙げてのオリンピックムーブメント創成が進む。本発表では、戦況の悪化により開催を返上し幻に終わった1940年東京オリンピックを取り上げる。同オリンピックの公式プログラム冊子を基に、予定されていた競技会場の今日の現況を記録し、以降の1964、2016、2020年と続く東京オリンピック構想及び都市開発における連続性を報告する。

発表者:宮田徹也(日本近代美術思想史研究)
タイトル:「現代芸術」と「現代アート」の相異
概要:アメリカ独立宣言(1776年)、フランス人権宣言(1789年)、イギリス産業革命(1750~1850年代)という闘争を経て人類が獲得した「自由」は流通拡張と人口増加を培養し、「平等」が「贅沢」を促す市場経済という欲望の競争の顛末は即ち戦争であった。歴史的建造物が灰燼に帰し、人間が人間を人間と思わず大量殺戮する世界大戦を目の当たりにしたアーティスト達は、神や王、君主に帰属しないちっぽけな存在である「我々が此処に居てよい」ことを証明するために「現代芸術」を「発見」した。無鑑査・無褒章・自由出品の美術展、アンデパンダン展もまた、資本主義が確立した後の1884年にフランスのパリで開催され始めたことも見逃せない。モネやゴッホのモダニズム絵画の価格上昇と、アメリカ抽象主義やポップアート作品の価値増大の違いにも留意すべきだ。今日、NYC、北京、ロンドンで競売されている「現代アート」と1915年当時の「現代芸術」は、厳密に峻別されるべきである。

発表者:相田アキラ(ゲスト発表、清里フォトアートミュージアム)
タイトル:メディアの変遷―写真感光材料の歴史からみるフィルムからデジタルへの移行についての考察―
概要:写真の記録メディアは、この10年でフィルムからデジタルへと完全に移行した。CCDやCMOSといった撮像素子の登場は、カメラにとってイノベーションと言えるものに違いない。
一方で、写真感光材料の歴史をひも解くと、それまでの常識を覆すような発明から写真の技術が飛躍的に向上したという事象は少なくない。例えば、ガラス乾板からフィルムへの移行や、カラーフィルムの実用化等、数多くの発明が生まれている。
デジタルカメラは、フィルムカメラを知る時代の人々にとっては驚きの技術である。しかし、こういった技術の革新が、不定期ではあるが、あるスパンを経て登場するという事実を我々は忘れていたのではないか。我々はフィルムの時代があまりに長かったことで、いずれ新技術が登場してくるという予測を見過ごしてはいなかったか。
今発表では、フィルムからデジタルへの移行について詳しく振り返り、出来れば今後の写真の発展についても考察したい。

発表者:斎藤恵(大妻女子大学)
タイトル:こどものために書かれたピアノ作品―練習曲を中心に―
概要:こどものために書かれたピアノ作品には、大きく分けて、教則本あるいは練習曲というタイトルが付けられたものと、そうでないものがある。そうでないものとは、たとえば「こどものためのアルバム」や「こどもの情景」、「こどもの領分」等、「こどもの・・・・」というタイトルが付けられているもののことを指す。しかし練習曲というタイトルを持ってはいても、一旦、その曲集を開いてみると、たんに番号が付けられただけのものと、個々の曲別にこどもに関するタイトルを持っているものもある。一方、「こどもの・・・・」というタイトルが付けられていても、実際に年少者が演奏するには難しい作品もかなり存在している。本発表では、教則本や練習曲を中心にして、こどものために書かれた西欧と日本の音楽作品の内容について考察してゆく。

発表者:河合明(芸術メディア研究会)
タイトル:ヒット曲は必要か?自己目的化社会から自己共生成社会へ向けて
概要:今日の経済格差の問題に対して「新自由主義」が規制緩和を促進し市場メカニズムによって経済全体を活性化させるトリクルダウン(富裕層をさらに富ませれば貧困層の経済状況が改善する)によって問題を解決しようとするなら、リベラリズムはNPOなどの「社会的起業」のように「人間は誰でも始めから社会的存在であり、皆平等である。」という公平な冨の分配にある。どちらにしても経済成長による安定的な富の創出が不可欠なのであるが、先進国の経済はもはや限りない拡大をめざす消費社会ではなく、むしろ物資や製品は生産過剰に置かれている。その象徴の一つが商品の自己目的化であり、短期的に商品のバージョンアップを行い、使いもしない機能を付加して無理矢理需要を創出し資本を転回させるのである。(この発表では特に音楽産業と本の出版業の自己目的化についても指摘する。)また今日の情報と金融を中心としたグローバルな社会は冨をフラットに分散させてもいる。従ってこのような状況に「新自由主義」や「リベラリズム」の考えは社会的問題の解決にはたして有効な手だてなのだろうか。そのような疑問を示しつつさらに今必要なのは、フラットな関係による個と個を共有するあらたなコミュニケーションの創出であり、これを「自己共生成社会」と名付けることにしょう。それはどのようなことか、発表者の試みも紹介しつつ論じたい。

発表者:牛田あや美(京都造形芸術大学)
タイトル:外地を描いたマンガ
概要:本研究は、戦前・戦中における「漫画」のなかに描かれた当時の戦地・植民地であった“異国(外地)”の表象を明らかにするものである。戦前においての“異国”への旅、戦中では部隊とともに従軍している漫画家(挿絵家も含む)たちもいた。カメラマンだけでなく、画家や漫画家たちも従軍していることを鑑みると写真だけでなく「絵」も戦争のプロパガンダとして使用していたことは明らかである。戦時下における“異国”の表象を通し「漫画」の「絵」に描かれる物語、それに付け加えられる「文字」によって、戦時下の「漫画」を明らかにし、「漫画史」への布石となるべく新たな視座を目指す。それにより、いまだ闇となっている戦時下の「漫画」の歴史を明らかにしたい。例えば戦前の雑誌『少年倶楽部』を見ると中国人の少年が投稿している。読者は日本人だけでなく、植民地下の人々にもいた。戦時下、漫画家は翼賛体制に協力せねばならず、戦後彼らは公にそのことに触れることを避けてきた。アンタッチャブルな問題としてそのまま残されている。

以上
日本映像学会クロスメディア研究会
代表 李容旭
e-mail:lee@img.t-kougei.ac.jp
〒164-8678東京都中野区本町2-9-5
東京工芸大学芸術学部映像学科内


報告:会報第173号(2016年1月1日)12-15頁