アナログメディア研究会共催上映イベント「フィルム解体新書―奥山順市の実験―」【3月26日】

アナログメディア研究会共催上映イベント 『フィルム解体新書―奥山順市の実験―』開催のお知らせ

フィルム解体新書―奥山順市の実験―

映画にとってフィルムとは何か?フィルムにとって映画とは何か?
アナログでフィジカルな存在であるからこそ、物理的に解体・組成し内部構造を露にできる映画フィルム。
60年代から一貫して、映画の仕組や構造を作品化し続ける奥山順市の映画作品とライヴ・パフォーマンスから、映画フィルムの真の姿を見つめ直し、今改めて映画とフィルムの局面を切り開く。

<プログラム>
第1部:上映『映画の解体と組成』~ 映画のフィルムとは何者だ?
第2部:トークセッション『表現媒体としての映画フィルム』~ 作家が発掘するシステムに潜む表現
第3部:ライヴ・パフォーマンス『拡張する映画フィルム』~ 映画のフィルムはどこへ向かうのか?

トークゲスト:奥山順市、伊藤隆介
モデレーター:大島慶太郎

<タイムスケジュール>
第1部 11:00~12:20(約70分)受付・開場 20分前
第2部 13:30~14:30(約60分)受付・開場 20分前
第3部 15:30~16:30(約60分)受付・開場 20分前

主催:North Filmmakers Club(NFC)
共催:日本映像学会アナログメディア研究会
協力:イメージフォーラム、第2マルバ会館、南俊輔、櫛引康平
チラシ・ポスターデザイン:佐竹真紀
会場:北海道立近代美術館2階 講堂(座席数220)
   札幌市中央区北1条西17丁目
   交通アクセス:http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/knb/access/index.htm
会期:3月26日(日)11時~16時30分

<入場料:一般>
予約1プログラム 1,000円
予約 フリーパス 2,000円 (特別資料代込み)
当日1プログラム 1,200円
当日 フリーパス 2,000円
学割1プログラム 1,000円
学割 フリーパス 1,800円
特別解説資料 500円

<入場料:会員>
予約1プログラム 500円
予約 フリーパス 1,000円 (特別解説資料代込み)
当日1プログラム 600円
当日 フリーパス 1,000円
特別解説資料 500円

予約・問合せ:nfc@filmfilmfilm.org
webサイト:https://northfilmmakersclub.jimdo.com/
Face Bookイベントページ:https://www.facebook.com/events/1713089912316616/
担当:大島慶太郎(北海道情報大学准教授)

以上
日本映像学会アナログメディア研究会
代表 西村智弘
〒166-0011 東京都杉並区梅里1-3-3
阿佐ヶ谷美術専門学校(末岡一郎)

アナログメディア研究会主催「Alain ESCALLE(アラン・エスカル)作品上映と講演」【3月25日】

アナログメディア研究会主催「Alain ESCALLE(アラン・エスカル)作品上映と講演」開催のお知らせ

デジタルとアナログの融合、華麗な映像美。
Alain ESCALLE アラン・エスカル IN アサビ
https://www.asabi.ac.jp/news/2017_saias/

2017年3月25日土曜日17時-19時
阿佐ヶ谷美術専門学校 422教室(席数およそ100)
〒166-0011東京都杉並区梅里 1-3-3 電話03-3313-8655
地下鉄丸ノ内線新高円寺駅下車徒歩5分
アクセス:http://www.asabi.ac.jp/access/

フランスが生んだインフォグラファーの先駆者アラン・エスカル。
最新画像合成テクノロジーとアナログ的表現技法を融合させた作品は世界中の映画祭を席巻。
作品について、表現について、制作の秘密をアラン・エスカル自身が語る。
通訳:太田 曜(実験映画作家)
当日資料代(希望者)500円

上映予定作品 
浮世物語 2001年 24分
LIVRE DES MORTS (死者の書)2013年 19分
DA VINCI PROJECT (ダ・ヴィンチ プロジェクト)2015年 5分18秒
FINAL GATHERING (ファイナル ギャザリング)2016年 13分31秒
合計 約60分

アナログメディア研究会フェイスブックページ内イベント情報
https://www.facebook.com/events/213632055782136/

主催:日本映像学会アナログメディア研究会(代表 西村智弘)
https://www.facebook.com/analogmedia/
協力: 阿佐ヶ谷美術専門学校

以上

日本映像学会アナログメディア研究会
代表 西村智弘
〒166-0011 東京都杉並区梅里1-3-3
阿佐ヶ谷美術専門学校(担当:末岡一郎)

中部支部2016年度第3回研究会【3月7日】

2016年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第3回研究会 
開催のお知らせ

下記の通り中部支部 2016年度第3回研究会を開催いたします。
会員の皆様の参加をお待ち申し上げます。

日時:2017年03月07日(火)13:30〜18:30頃
会場:愛知淑徳大学長久手キャンパス(愛知県長久手市片平二丁目9)
11号棟1F ミニシアター
http://www.aasa.ac.jp/guidance/campus_guide/map.html
http://www.aasa.ac.jp/guidance/campus_guide/nagakute.html

◎会場へのアクセス
 <市バス>
 地下鉄東山線「本郷」2番乗場より名古屋市営バス「猪高緑地」行き乗車、
 終点「猪高緑地(愛知淑徳大学)」下車(所要時間約15分)
 http://www.aasa.ac.jp/guidance/map.html
 <お車の方>
 北門駐車場の守衛室受付にて「映像学会参加」とお伝えください。

◎スケジュール
 -13:30~13:35 開催校挨拶
 -13:35~14:00 研究発表:潘沁(パン・チン)氏
 -14:05〜14:30 研究発表:盧銀美(ノ・ウンミ)会員
 -14:35〜15:00 研究発表:石井晴雄会員

  休憩(展示作品の鑑賞)

 -15:30〜18:20 学生作品プレゼンテーション
  参加校:愛知県立芸術大学、椙山女学園大学、名古屋学芸大学、愛知淑徳大学、
      情報科学芸術大学院大学[IAMAS]、名古屋芸術大学(発表順)※予定

 -終了後、学内にて懇親会

◎研究発表(3件)

アニメにおける絵画的風景の想像力 ―― 『かぐや姫の物語』の身体とランドスケープ表象
潘沁(パン・チン)氏 (名古屋大学文学研究科博士後期課程)

要旨:
2013年に上映された『かぐや姫の物語』は高畑勲の作品の集大成として見なされている。作品における「余白を生かして描かれた背景美術」や、透明水彩の着色の技法・フラスケッチの線などの作画技法は長編アニメ映画としては異例であり、新しいアニメーションの表現として話題になった。とりわけ、現在の日本の主流のアニメーション製作方法と違い、『かぐや姫の物語』は、キャラクターと背景の一体化を極限まで追求し、「一枚の絵」として機能するような独自の作画技法を用いることで、作品全体を動いている絵巻のように見せている。『かぐや姫の物語』の風景表象はアニメーション固有の表象の特徴を示していることは明らかである。だが、これまでの研究では、ナラティヴや、製作技術などを論じることが主流となり、ランドスケープ表象の役割が看過される傾向にあった。

本発表では、『かぐや姫の物語』をケーススダーディとして、作品におけるランドスケープ表象の特徴を解明しながら、アニメ映画におけるキャラクターの身体と風景の関係性を試論することを目論む。先ず、『かぐや姫の物語』の作画技法を考察した上、「思いやり」型の風景が如何に成り立っているかを明らかにするとともに、風景が如何にスペクタクルとして機能しているかを論証する。さらに、自然風景とかぐや姫の身体のインタラクションを分析し、ランドスケープ表象がキャラクターの身体と協働し、一種のメタファーとして機能していることを検証する。『かぐや姫の物語』におけるランドスケープ表象は、一方で、独特な作画の技法により、ナラティヴから脱逸し、一種のスペクタクルになっている。他方で、かぐや姫の身体は、自然風景と深くかかわり、風景を通して情動と抵抗を示すこともある。『かぐや姫の物語』はこれまで看過されたアニメ映画におけるキャラクターの身体と風景の可能性を考える上で有意義な事例となっている。

トーキー定着期におけるヴォイス・オーヴァー――1930年代中期の成瀬巳喜男映画を中心に
盧銀美(ノ・ウンミ)会員(名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程)

要旨:
日本映画史において、トーキー映画が定着したのは1935年以降といわれている。そうしたトーキーに関して、移行期の諸問題や定着の背景が多角的に研究されているが、音声による語り方の問題、特にヴォイス・オーヴァーに注目した研究はまだ不足しているのが現状である。ヴォイス・オーヴァーは、1930年前後に製作されたミナトーキーから使用されはじめ、トーキーの定着と共に数多くの劇映画で語りの技法の一つとして採用されてきた。そうしたヴォイス・オーヴァーは、1935年以降には「ナラタージュ」という一つの特殊な表現技法として概念化された。また、それ以外にも内面を伝える語り方として使用され、当時はその語り方を「独白」と名づけた批評もみられる。

そこで、本発表では、1935年以降の日本映画のヴォイス・オーヴァーを中心に、トーキー定着期の特徴と内面の語り方を考察する。さらに、成瀬巳喜男監督のヴォイス・オーヴァーの採用に注目する。P・C・Lに移った翌年の1935年からトーキー映画を製作し始めた成瀬の多くの映画には、ヴォイス・オーヴァーにより内面を語る場面が多い。その中で、本発表では、特に成瀬の初のトーキー作品でナラタージュを採用した『乙女ごころ三人姉妹』(1935年)とすだれ式のヴォイス・オーヴァー使用で話題になった『雪崩』(1937年)を取り上げながら、内面を語る声を分析する。そうすることで、トーキー定着期におけるヴォイス・オーヴァーの特徴とその語り方を歴史的に考察していく。


知多半島ケーブルネットワーク「地域のお宝発見、マルトモ探検隊」
—地域における子供による情報発信の効果—
石井晴雄会員(愛知県立芸術大学)

「マルトモ探検隊」は知多半島ケーブルネットワーク株式会社と愛知県知多半島の常滑市、美浜町、南知多町、武豊町の4市町在住の小学生たちが共同で「地域の魅力情報(=お宝)を発信する」テレビ番組シリーズである。

制作した番組はケーブルネットワークの放送エリア(常滑市、美浜町、南知多町、武豊町)で毎日2回、30 分番組として放映されている。
制作のプロセスは以下の通りである。

1、地域の小学生4 〜6 年生3 〜6 人程度の「探検隊員」を募集。
2、「探検隊員」が行きたいところ、体験したいことの希望を聞く。
3、実際に体験取材することができる場所をスタッフが事前にヒアリング、ロケハンをおこない、候補を絞り込む。
4、探検1日目に隊員たちと実際に行く場所や体験することを決め、取材、インタビュー、レポート撮影を2カ所程度おこなう。
5、探検2日目も2カ所程度取材、インタビュー、レポート撮影を行う。
6、3日目はそれまでの探検(=体験取材)の模様を編集した映像を試写し、2日間の体験レポートの中から印象に残ったことや場所を絵と短い文章にして発表する。
7、編集をおこない、ナレーションを録り、放映する。

マルトモ探検隊は事実を正確に伝えること、体験を通して伝えること、子供たちが自分のイメージと言葉で伝えることに留意して制作している。
地域の子供たちがその地域の人たちのところへインタビュー取材に行くことによって、地域の住民も「地域の子供達にで、リサーチやロケハンによってできる限り子供の素直な反応が引き出せる場所や体験、取材対象を選び、子供たちの率直な反応を引き出してそれを映像に収めることが、番組全体に活力を与える結果になった。

**
◎学生作品プレゼンテーション

参加校(発表順)※予定
-愛知県立芸術大学
-椙山女学園大学
-名古屋学芸大学
-愛知淑徳大学
-情報科学芸術大学院大学[IAMAS]
-名古屋芸術大学

詳細は、下記URLをご参照ください。
http://jasias-chubu.org/wp/?p=486

以上
日本映像学会中部支部
http://jasias-chubu.org/wp/
〒470-0196 愛知県日進市岩崎町竹の山57
名古屋学芸大学メディア造形学部映像メディア学科内

『映像学』第97号電子版公開のお知らせ

『映像学』第97号電子版公開のお知らせ

『映像学』第97号(2017年1月25日発行)電子版が公開となりました。
下記、J-STAGEホームページよりお読みください。
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/eizogaku/-char/ja/
—————————————
『映像学』第97号
●論文
中根若恵/身体による親密圏の構築―女性のセルフドキュメンタリーとしての河瀨直美映画
木原圭翔/『サイコ』における予期せぬ秘密―『ヒッチコック劇場』と映画観客
片岡佑介/「無垢なる被害者」の構築―新藤兼人『原爆の子』、関川秀雄『ひろしま』にみる女教師の歌声と白血病の少女の沈黙
藤田修平/地域の映画祭の起源と公共空間をめぐる考察―湯布院映画祭を通して
●レヴュー
平野共余子/板倉史明著『映画と移民―在米日系移民の映画受容とアイデンティティ』(新曜社、2016年3月)
瀧健太郎/大泉和文著『コンピュータ・アートの創生 CTGの軌跡と思想 1966-1969』(NTT出版、2015年12月) ―コンピュータが描くケネディ像は何を語るか
中村秀之/アンドレ・バザン著、堀潤之訳『オーソン・ウェルズ』(インスクプリト、2015年12月)
林田新/ウィリアム・ヘンリー・フォックス・トルボット著、青山勝編集・翻訳『自然の鉛筆』(赤々舎、2016年1月)
菅野優香/Daisuke Miyao (ed.), The Oxford Handbook of Japanese Cinema (Oxford University Press, 2014)
—————————————
以上
日本映像学会機関誌編集委員会
〒176-8525
東京都練馬区旭丘2-42-1
日本大学芸術学部内