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会報第199号を発行しました。

会報第199号(2024年2月1日)を発行しました。
以下のPDFよりお読みください。

JASIAS_NewsLetter199

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会報への会員による投稿につきましては以下の投稿規定をお読みのうえ、末尾の連絡フォームによりご連絡ください。のちほど担当よりご連絡申し上げます。

日本映像学会 会報 投稿規定(2017年10月 理事会決定)

1.投稿資格

(1) 投稿の時点で正会員の資格を有していること。

(2) 投稿者本人が執筆者であること。共著の場合は、投稿者が筆頭執筆者であり、必ず他の共著者全員の承認を得た上で投稿しなければならない。

2.投稿内容

(1) 映像に関する研究を推進し、広く映像文化の向上に寄与するもの(「日本映像学会会則」第2章第4条にもとづく)。

(2) 未発表のもの。二重投稿は認めない。投稿者自身の既発表論文や口頭発表と関連がある場合には、そのことを必ず明記すること。

(3) 投稿者は、自らが著作権を有しない著作物や図版などを引用するに際しては、著作権法(第32 条第1項)が定める引用の条件に則って行なうものとし、必要な場合はその著作権所有者の許諾を得なければならない。

3.字数

(1) 字数は自由(1ページは2,400字程度・複数ページも可)

(2) 図版を添付する場合には、図版の大きさを文字数に換算し、全体の文字数に含める。

4.体裁

(1) 完成原稿であること。

(2) メール本文に、題名、執筆者名、住所、電話番号、Eメールアドレス、所属等を記すこと。なお、総務委員会が原稿を確認し、事務局からEメールで「原稿受付」の通知をする。

5.提出方法

(1) 電子データをメール添付で事務局に送信すること。

(2) メール本文にOSの種類とソフト名(Wordもしくはテキスト)を明記すること。

6.投稿先

E-mail: officejasias.jp

7.校正

著者校正は初校のみとし、以後は総務委員会が行なう。

8.著作権

会報に発表された研究報告等の著作権は日本映像学会に帰属する。他の著作に転載する場合には、事務的な手続きのため、事前に文書等で学会に連絡し、転載する際に、会報への掲載に関する基本的な書誌情報を明記すること。

9.締切

投稿は随時受け付ける。

10.その他

(1) 掲載の可否については、総務委員会が決定する(一部改稿を求めることもある)。また、「採否の通知」は事務局からEメールで送信する。

(2) 投稿原稿掲載部分はPDF電子版会報の内としてホームページ上で一般公開

以上


映像玩具の科学研究会第二回【3月29日】のお知らせ

第二回映像玩具の科学研究会 (2024年3月29日)のお知らせ

この度映像玩具の科学研究会は、下記の通り第二回会合を開催することとなりました。

タイトル アノーソスコープをさらに考える
内容 プラトーが1829年から1830年にかけて開発したアノーソスコープは、体験できる機会も少なく、機構についてなかなか理解しにくいところがありました。研究会第一回では4人程度の班で、アノーソスコープを実験できるキットを使用し、その仕組みや現象について議論する機会を設けました。
第二回研究会では、アノーソスコープの仕組み整理した上で、さらに前のプラトー光の軌跡の実験や、古川タクさんが1975年に発表した装置”おどろき盤”も取り上げ、体験のうえ仕組みや原理などを考察する会を予定しています。
講演会ではなく、参加者のみなさんで考えるワークショップ形式となります。
第一回目からの継続参加者を優先するため、新規は若干名の募集となりそうです。

活動方針は手探りですが、研究会の運営活動に参加を希望される方は橋本までご連絡ください。

日時 2024年3月29日(金)13時〜18 or 19時 その後懇親会(希望者)
会場 明治大学中野キャンパス
参加費 無料
募集人数 25名程度
応募方法 Googleフォームより申請 https://forms.gle/VHYzKXcRRqhVumPD8
配信 なし
締切 2024年2月14日24時 (応募状況により早期に締め切る場合もあります。)
問い合わせ 映像玩具の科学研究会 橋本典久 hashimotozeroworks.jp

映像玩具の科学研究会 (facebookページができました!)
https://www.facebook.com/groups/srgvt

代表 橋本典久(明治大学) 
構成員 草原真知子(早稲田大学 / デジタルハリウッド大學大学院) 小出正志(東京造形大学) 瀧健太郎(NPO法人ビデオアートセンター東京 / 東海大学) 伊藤 隆介(北海道教育大学)*新

活動の趣旨
主に19世紀に発明された映像玩具や、科学的研究に用いられた視覚装置の研究を通じて、視覚体験の歴史的な理解を深め、それらの研究結果を未来の視覚技術や教育に応用することを目的とする。
映像技術の進化や文化的な意義、見落とされがちなアートとしての側面についても再評価し、その知見を現代の視覚体験やメディア文化の活性化に繋げる。また、古典的な映像玩具の原理と最新のテクノロジーを統合し、映像体験や視覚研究の可能性を広げる。これらの研究成果を学会や教育分野に公開し、映像文化や視覚的な創造性の普及に貢献することを目指す。
本研究会では、視覚に関する理解と技術の発展を結びつけることにより、未来の世代においても視覚的な創造性を促進していく。

ショートフィルム研究会第31回活動【2/22-26】のお知らせ

第31回活動  さとうゆか個展「アニメーションの実験-実像と虚像、その物質性」

さとうゆかの作品は、虚像であるアニメーション映像に対して、その素材を実験する制作プロセスも見せることにより、アニメーションの実在性や物質性について言及している。虚像としてのアニメーションは観客に視聴覚を通じてそのビジュアルの質感を経験させるが、物質としてのアニメーションは直に手で触れることができる。展示と上映を併せたさとうの発表スタイルは今回で3回目となり、現時点で集大成としての側面も持っている。版画アニメーション作品とコマ撮り作品、布フィルム作品(Clojector)の上映と展示を通じて、アニメーションの持つ虚と実を媒介するさとうの試みを経験してほしい。

日程 2024年2月22日(木)~2月26日(月) 12-19時
場所 シアターカフェ
入場 要1ドリンク(600円~)注文
作家 さとうゆか氏(育英館大学情報メディア学部 助教)
ゲスト ALIMO氏(愛知県立芸術大学准教授)
     伊藤仁美氏(映像作家)
トークのみ定員19名(要予約)
企画 林緑子
主催 日本映像学会ショートフィルム研究会、名古屋大学融合フロンティアフェローシップ事業、シアターカフェ

トーク予約・詳細
https://theatercafe.blog.fc2.com/blog-entry-1063.html

さとうゆか氏プロフィール
1992年北海道生まれ。アニメーション作家。版画技法を用いた抽象アニメーションや、ストップモーションアニメーション、布を使った映画フィルムなどを制作している。過去の作品に「昨日はすべて返される」「had lived」「clojector」など。Holland Animation Film Festival、新千歳空港国際アニメーション映画祭など国内外の映画祭で作品が上映されている。現在は日本最北端の大学、育英館大学にて、アニメーション・アートを教えている。また、上映団体「EZOFILM」代表として各地で上映・企画・運営も行っている。

プログラム
上映、インスタレーション(2階)
①コマ撮アニメーション作品(10~20分)
1 雪アニメ(仮) 2011/1:00
2 ダガシのアレ 2012 /2:00
3 ファンタジックメランコリー 2012/3:00
4 サトウの踊り 2013/ 2:00
5 夢(仮タイトル) 2014/0:30
6 PANIMATION 2015/0:40
7 HANIMATION 2016/ 0:30
8 YARNimation 2021/0:35

②版画アニメーション作品(30分)
1 手紙(仮タイトル) 2013 / 3:00
2 R.I.P. 2015 / 4:30
3 夜を飛ぶ 2015 / 3:00
4 リピートリビング 2016 / 4:44
5 コロニー 2017 / 3:49
6 had lived 2018 / 4:15
7 昨日はすべて返される 2019 / 3:40
8 もも 2023 / 2:40

③Clojector(インスタレーション/映像装置による投影)

展示(1階)
壁面と棚・clojector(布フィルム素材)、版画作品、YARNimationなどの素材展示

トーク(2階)
①対談 登壇者 さとうゆか氏∔ALIMO氏
日時 2/24(土)15:00-17:00
入場 要1ドリンク(600円~)注文
定員19名(要予約)
※対談終了後、交流会があります

②公開取材 登壇者 さとうゆか氏∔伊藤仁美氏
日時 2/25(日)15:00-17:00
入場 要1ドリンク(600円~)注文
定員19名(要予約)

トークゲストプロフィール

ALIMO氏(愛知県立芸術大学准教授、作家)
1977年山口県生。愛知県立芸術大学美術学部メディア映像専攻准教授。2012年から2年間エストニア芸術アカデミー客員研究員に従事した後、2019年に東京藝術大学大学院映像研究科博士後期課程にて博士号取得。主にザグレブ現代美術館、国際芸術センター青森、群馬県立館林美術館、国立新美術館、Pola Museum Annex、ZKM(ドイツ)など美術館やギャラリーで作品が発表されてきた。近年はアブドゥルアジーズ王世界文化センター(サウジアラビア)やイェール大学(アメリカ)の協力を得て作品を制作している。エストニア芸術史家としてアニメーション史や比較芸術研究も行う。そのため、様々な資料を見聞する習慣が制作に反映している。日常と寓話と哲学を混合させた『並んだLAND』(2023)はザグレブ国際アニメーション映画祭でのプレミア上映を皮切りに現在世界で上映されている。第11回岡本太郎現代芸術賞特別賞受賞。

伊藤仁美氏(映像作家)
名古屋生まれ。2015年名古屋学芸大学大学院メディア造形研究科修了。ぼうっと佇んでいる状態の意識の形態をテーマに映像表現をしています。パーソナルスペースを強く感じる視点から撮影を行い、個人的な体験・記憶が想起されるイメージを、視界から過ぎ去っていく多くの風景、延々と流れていく現代の情報を元に再構築する。その上で、内と外の世界を往復しているようなとても感覚的で不可視な体験を、身体感覚の延長として追うことを試みています。

アナログメディア研究会主催:実験映画を観る会 vol.7【1月21日】

アナログメディア研究会主催 実験映画を観る会 vol.7

実験映画を観る会 VOL-7
8ミリフィルム小金井街道プロジェクト清成晋太郎&新宅謙吾、SPICE FILM 石川亮 作品特集上映
日時:2024年1月21日 日曜日 14時から上映
場所:小金井市中町天神前集会所 〒184-0012 東京都小金井市中町1丁目7-7
https://www.mapion.co.jp/phonebook/M13007/13210/21331137107/
武蔵小金井駅南口から徒歩約14分
参加は予約制です。予約フォームにご記入ください。
https://forms.gle/73B6TtvKWy63jpCV7
上映作品の詳細なども研究会face book twitter にアップ予定
参加資料代千円(当日現金でお支払い下さい)

スケジュール
13時45分開場
14時00 〜 16時30分 上映 解説
16時30分〜 16時45分 休憩
16 時45分 〜 17時30分 トーク 石川亮 ・清成晋太郎・新宅謙吾・& 質疑応答、進行 南俊輔

実験映画を観る会は、フィルムで制作された実験映画をフィルムで上映することをコンセプトに、これまで6回行ってきた。第7回目は、映像作家,SPICEFILM主宰 石川亮 & 8ミリフィルム小金井街道プロジェクトの清成晋太郎、新宅謙吾作品の上映。全て8mmフィルムで作られた作品で、8ミリフィルム映写機で上映。上映と作家による解説、清成晋太郎、新宅謙吾、石川亮とのトーク&質疑応答が予定されている。

上映予定作品

【新宅 謙吾】 8作品 23分
●芝生のニコル 2009年 3分30秒 2 Tracks Single-8 
●多摩川のニコル 2012年3月 3分 silent Single-8
● I Have A Pen 2009年12月 2分 Single-8
●Park 4 Nicole 2014年 2分30秒 24fps 2 Tracks Single-8
●5つのめくばせ 2007年春 3分 silent Single-8
●Soundless Bound 2007年 1分47秒 silent Single-8 ●Asphalt River 2007年 3分 Single-8
●Sound Out 2012年11月 2分50秒 Single-8 音あり

プロフィール 新宅 謙吾 1974年東京生れ。小金井市在住。 1993年、中央大学で映画研究会に所属したが、一本も制作せず。 2000年、東京都写真美術館で山崎幹夫監督のフィルムワークショップに参加。ヤフオク!で8ミリカメラなどを物色しはじめる。 2007年、小金井市公民館で水由章、太田曜によるフィルム講座に参加。フジカZ450を手に入れ、2013年のフジフイルムの柴崎工場の現像が終わるまで、断続的に撮り続ける。 主要モチーフは、息子。ほとんどコマ撮りで、スプライサーによる編集が好物。

【清成晋太郎】 5作品+パフォーマンス 24分+10~15分ぐらい
●新しい夜(2011 / 3分 / single / サイレント )
●鬼火(2011 / 8分 / single / サイレント)
●みえない戦争(2012 / 5分 / single / サイレント)
●のがれゆくこころ(2012 / 5分 / single / サイレント)
●WAR2(2018 / 3分 / super / サイレント)
●+フィルム作品上映と映写機演奏パフォーマンス (10~15分ぐらい)

プロフィール 清成晋太郎 小金井で行われた8mmフィルムワークショップへの参加をきっかけに、2007年より主に多重露光を使って8mmフィルムでホームムービー作成を開始。ロックバンドSekifuに参加中。

【石川亮】 10作品 36分
●Radetzky-Marsch (2011 / 3分 / single8 / サウンドマグネ)
●on the shore (2011 / 3分 / single8 / サウンドマグネ)
●Under current (2011 / 5分 / single8 / サウンド)
●Drift (2012 / 4分 / single8 / サウンド)
●GROW (2013 / 5分 / single8 / サウンド)
●春光呪詛 (2015 / 5分 / super8 / サウンド)
●夜道に坐る (2018/ 3分 / single8 / サウンド)
●Doors (2019/ 3分 / single8 / サウンド)
●Signify (2019 / 5分 / single8 / サウンド)

プロフィール 石川亮 映像作家、フィルム技術者 新宿ミラノ座で映写、東京国立近代美術館フィルムセンターで小型映画の調査及び映写を担当。東京国立近代美術館「Re:play 1972/2015-「映像表現 ’72」展で8ミリフィルムの複製・現像を担当。 8ミリフィルム作品の上映企画「!8-exclamation8」や、自家現像ワークショップを企画・運営しているSpice Films主宰。ドイツ、アメリカ、韓国など国内外で上映多数。近年は東京都美術館や東京都写真美術館などで、インスタレーション作品の展示をおこなっている。 http://spicefilm.blog.fc2.com

さらなる情報は研究会のFACE BOOK イベントからもどうぞ
https://www.facebook.com/events/736503018360611/

主催:
日本映像学会 アナログメディア研究会
https://www.facebook.com/analogmedia
https://twitter.com/analogmedia2022
8ミリフィルム小金井街道プロジェクト
http://shink-tank.cocolog-nifty.com/perforation/
https://twitter.com/8mmfkkp

大会発表申込みページ公開のお知らせ<日本映像学会第50回全国大会(九州産業大学)>

日本映像学会会員各位

日本映像学会第50回全国大会の大会申込ページを公開いたしました。
https://jasias.jp/eizo2024/presentation

発表の申込期限は、2024年2⽉13⽇(火)とします

第50回大会発表申込ファイル(Microsoft Word形式)←ここからダウンロードできます。
(上記からダウンロードした指定のフォーム以外の申し込みは受け付けません)

日本映像学会第50回大会実行委員
委員長 黒岩俊哉(九州産業大学)
大会ウェブサイト:http://jasias.jp/eizo2024
メールアドレス:kyusan-conventionjasias.jp

日本映像学会第50回全国大会(九州産業大学)<2024年6月1日・2日>について

日本映像学会第50回大会のウエブサイトを開設いたしました。
https://jasias.jp/eizo2024
大会第二通信を掲載しました。
https://jasias.jp/wp-content/uploads/2024/01/50th_2nd.pdf
大会発表申し込みは、2月13日(火)締め切りです。
<大会申込ページ><大会発表申し込みファイルのダウンロード>は、1月8日に公開予定です。
少々お待ちくださいませ。

日本映像学会第50回大会実行委員
委員長 黒岩俊哉(九州産業大学)
大会ウェブサイト:http://jasias.jp/eizo2024
メールアドレス:kyusan-conventionjasias.jp

映像アーカイブ研究会第4回研究会のお知らせ【1月20日】

『第4回映像アーカイブ研究会』

2024年1月20日(土曜日)14時〜16時(無料)web 配信
(1)講演者:徐 昊辰 氏(上海国際映画祭プログラマー、映画ジャーナリスト)
(2)演題:「保存から文化交流へ:映画祭とデジタル映画アーカイブの未来」
(3)概要:
2010年代から、中国経済の急成長に従い、中国映画市場も急速に発展を続け、いま北米に匹敵するほど、世界最大の映画市場の一つになっている。市場の拡大と同時に、映画文化への注目度も年々上がっている。観客はもう新作だけで満足できず、世界各国の巨匠たちのクラシック作品にも興味を持ち始めた。そこで、上海国際映画祭や北京国際映画祭をはじめ、中国各地の映画祭は、デジタルリマスター部門やマスター部門を設立し、観客に“永遠の傑作”や“隠れた名作”を紹介し続けている。一方、デジタルリマスター部門やマスター部門の大盛況を経ち、あまり世界に知られていない中国のクラシック作品にも海外に届けたいと思い、上海国際映画祭などは、民間企業とコラボし、数年前から中国の名作のデジタルリマスターを始めた。こうして、中国クラシック作品への関心度も高まり、中国映画のデジタルリマスター事業に参入する国立(市立)アーカイブや民間企業も増え続けている。そこから、中国映画の再発見、更に中国クラシック映画の海外展開などの交流にもつながり、更なる可能性が見えてきた。今回のトークは、中国の映画祭における旧作映画上映の最新事情や中国国立アーカイブの最新動向を中心に、中国クラシック映画の“今後”についてトーク&ディスカッションしたい。
(4)お申込:フライヤーのQRコードもしくは、またはhttps://x.gd/OziLJから申し込みをお願いします。

問合せ先:wadamarciano.mitsuyo.6wkyoto-u.ac.jp (代表 ミツヨ・ワダ・マルシアーノ)
主催:日本映像学会映像アーカイブ研究会

↑クリックして拡大
20240120flyer

映像人類学研究会第6回研究会【1月28日】のお知らせ

日本映像学会映像人類学研究会第6回研究会(2024年1月28日)のお知らせ

下記の通り日本映像学会映像人類学研究会第6回研究会を、ハイブリッド(対面およびZoomでのオンライン)にて開催いたします。
オムニバス映画『Birth-つむぐいのち』の企画・総合監督であり、アニメーション作家の若見ありさ氏をお迎えして、デジタル時代に入って隆盛を見せる、アニメーション表現を用いたドキュメンタリー領域である「アニメーション・ドキュメンタリー」の手法・特色や可能性についてお話をしていただきます。
会員に限らず、多くの方の参加をお待ちしています。特に、これから映像業界を目指す学生さん、アニメーションやドキュメンタリーを専攻している学生さんなどにも積極的に参加いただけましたら幸いです。

概要:参加申請をしてくださった皆さんには、ゲストスピーカー(若見ありさ氏)が制作した上記の作品『Birth-つむぐいのち』を事前にご覧いただきます。参加申し込み後に視聴URLをお送りします。当日は、この作品にまつわる若見氏の講演、そしてその後に参加者との質疑応答、意見交換をおこないたいと思います。現役のクリエイターから直接、お話を伺い、意見交換をする場は貴重な機会です。多くの皆様の参加をお待ちしています。

日時:2024年1月28日(日)14時00分〜16時00分
形式:対面およびZoomによるオンラインの同時ハイブリッド開催

場所:桜美林大学東京ひなたやまキャンパス(東京都町田市本町田2600-4)
https://www.obirin.ac.jp/access/tokyohinatayama/
*オンラインでの参加を希望される方には、申し込み後にZoomの招待を送らせていただきます。

参加費:無料
どなたでも参加できます。学生さんも歓迎です。
お気軽にお申し込みください。若手制作者、若手研究者の方で興味がある方も是非ご参加ください。

参加申し込み方法:下記 Googleフォームからお申し込みください。ご質問、ご不明点がございましたら、以下のメールでお問い合わせください。参加者リスト作成などの準備のため、締め切りは2024年1月26日(金)18:00厳守とさせていただきます。
Googleフォーム:https://forms.gle/eNF3WqCEUP9HuRcn7
メールでお問い合わせ:visualanthropology2021gmail.com

作品概要:『Birth-つむぐいのち』(2016年)
本作は出産をテーマにした女性監督による短編アニメーションオムニバス作品である。出産は人間の数だけ異なる体験があり、たとえ医療が進歩しても時には命を落とす可能性もある。いのちの誕生の不思議さ、つながっていくいのち、出産の現実と苦悩、喜びを幅広い世代に伝えていきたいという狙いからアニメーションという手法を採用したという。本作は、3名の異なる体験談をもつ女性に出産体験を語ってもらい、そのひとつずつの物語をアニメーション作家3名がそれぞれの体験談に合わせたアニメーションの技法により映像化し、オムニバス作品『Birth-つむぐいのち』として公開された。若見氏は企画・総合監督をつとめ、そのうちの一エピソード「水の中の妊婦」を監督している。楽器の演奏者やタイトル制作者などのスタッフに多くの女性スタッフが参加しているのも特色となっている。

ねらい
近年、脚光を浴びているアニメーション・ドキュメンタリーの領域は、ドキュメンタリーの本来の目的とされる「客観的な事実表現」よりも、記憶などの「主観的なイメージ」や記録しえなかった事柄を再構築することで映像化し、「共有する」ことを目的としていると解釈されている。プライバシーの保護のためにインタビュー映像をアニメーションに加工したものや、過去の記憶などの主観的イメージ、あるいはカメラが存在しなかった出来事の目撃談などをアニメーション化したものなど、その手法は多様性に富んでいる。
著名な作品例としては『戦場でワルツを』(イスラエル、2008)、『FLEE フリー』(デンマーク、2021)などがある。
アニメーション・ドキュメンタリーの特性は、一言でいえば「カメラでは映せない現実に迫る」という点である。同様にドキュメンタリーの創造性に注目するならば、フィクションとの境界線は案外低いものであり、アニメーション・ドキュメンタリーのみならず様々な映像にドキュメンタリー的な要素を見出すことも可能であろう。従来、ドキュメンタリーとアニメーションとは相容れないとみなされてきた中で、アニメーション・ドキュメンタリーという新しい領域はどのような可能性を押しひろげているのだろうか。そのためには、まずドキュメンタリーの概念を再検討する必要がある。本研究会は、ドキュメンタリーの概念を捉え直す契機として、アニメーション・ドキュメンタリーの実作者の講演・対話を通して、多様な映像表現のあり方を展望してみたい。
ゲストスピーカー略歴
若見ありさ/Arisa WAKAMI
自身の体験から企画し制作をした出産にまつわるオムニバスドキュメンタリー・アニメーション「Birth-つむぐいのち」(2015)「Birth-おどるいのち」(2017)「Birth-めぐるいのち」(2020)がLos Angeles Documentary Film Festivalベスト監督賞ほか多数受賞。
2020年度文化庁映画賞・文化記録大賞受賞の長編ドキュメンタリー映画「プリズン・サークル」(坂上香監督)アニメーション・パートを監督。
宮崎県の民話を地元の方にインタビューを行い、語り部さんと共に制作した「ガラッパどんと暮らす村」は映文連アワード2022文部科学大臣賞を受賞するなど高い評価を得ている。

司会:本研究会メンバー(田淵俊彦、中垣恒太郎)

式次第(予定):
14時00分〜 開会の挨拶、映像研究会のこれまで(第1回~第5回)の活動についての報告
14時15分〜 ゲストスピーカー・若見氏による講演(対面)
15時15分〜 参加者との意見交換
16時00分頃 終了

映像人類学研究会代表:田淵俊彦

「インターリンク:学生映像作品展[ISMIE]2023」オンライン開催のお知らせ

日本映像学会会員各位

今年で第17回となる「インターリンク:学生映像作品展[ISMIE]2023」を映像表現研究会主催にて開催いたします。
12月2日(土)、3日(日)に対面で実施した名古屋会場に引き続き、オンラインでの開催となります。
特設サイト(https://sites.google.com/view/ismie2023)にて参加校教員による推薦作品を共有し、Zoomにて情報交換を行うオンラインでの研究会を行います。

会員諸氏や作者のみならず、在学生の方にも是非ご覧頂きたいと思っております。
詳細は以下をご参照ください。

【参加校一覧】
愛知県立芸術大学
イメージフォーラム映像研究所
大阪芸術大学
大阪電気通信大学
九州産業大学芸術学部芸術表現学科メディア芸術専攻
京都精華大学芸術学部&芸術研究科(映像)
尚美学園大学 芸術情報学部 情報表現学科
情報科学芸術大学院大学[IAMAS]
椙山女学園大学文化情報学部
成安造形大学 情報デザイン領域
宝塚大学 東京メディア芸術学部
玉川大学芸術学部
東京工芸大学芸術学部
名古屋学芸大学 メディア造形学部 / 大学院メディア造形研究科【本年度幹事校】
日本大学芸術学部(日本大学大学院)【本年度幹事校】
文教大学情報学部メディア表現学科

【推薦作品の視聴】
12月10日(日)から、ISMIE2023特設サイト(https://sites.google.com/view/ismie2023)にて各校推薦作品を公開します。
※公開は2024年1月7日(日)までです。

【研究会概要】
日時:2024年1月7日(日)10:00〜12:00
会場:Zoom
事前に、各校推薦作品をご覧になった上でご参加ください。
参加する推薦教員から自校と他校の作品について講評を行い、その後、意見交換を行います。
ISMIE2023特設サイト(https://sites.google.com/view/ismie2023)にて参加申込みを受け付けております。
研究会前日までに申込みいただいた方には、当日メールにてZoomへの参加リンクをお送りします。
また、研究会当日にISMIE2023特設サイトにもZoomへの参加リンクを設置します。

以上です。
みなさまのご参加をお待ちしております。

日本映像学会映像表現研究会
ISMIE 2023 事務局
〒176-8525 東京都練馬区旭丘2-42-1
日本大学芸術学部映画学科(研究室A)
担当:奥野邦利/野村建太/柳澤奏海

中部支部2023年度第2回研究会【12月17日】

2023年度 日本映像学会 中部支部 第2回研究会のお知らせ

下記の通り日本映像学会 中部支部 第2回研究会をオンライン(Zoom)にて開催いたします。中部支部会員に限らず多くの方の参加をお待ちしています。

日時:2023年12月17日(日)(13:30 – 16:30予定)

参加希望の方は下記リンク(Googleフォーム)にて事前申し込みをお願いします。
申し込み締め切りは12月15日(金)、締め切り翌日(研究会前日)にZoomリンクをメールにてお知らせします。

https://forms.gle/LqoYHfCELtY9fmT99

<第2回研究会・内容の詳細>

2023年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第2回研究会
日時:2023年12月17日(日)(13:30 開始予定)
会場:オンライン(Zoom)
担当校:名古屋学芸大学

◎研究会スケジュール(予定)
 13:20 – 第2回研究会 受付開始
 13:30 – 開会あいさつ
 13:35 – 14:35 研究発表(2件)
 休憩
 14:50 – 15:50 招待講演(1件)
 15:50 – 16:20 ディスカッション
 16:20 – 閉会あいさつ

https://jasias-chubu.org/wp/?p=1179

招待講演タイトル:
デジタルメディアの対話性を利用した映像アーカイブ/データ可視化展示
野口 靖氏

要旨:
歴史映像や民族誌映像アーカイブの利活用は社会的意義が高いが、現状では映像の収集に主眼が置かれ、利活用の選択肢が限られるケースもあり、貴重なアーカイブが十分にに活用されないこともある。しかし、デジタルメディアの「対話的」な特性を活かすことによって、映像アーカイブの新しい価値や社会的意義を生み出すことができるのではないだろうか。
一方、コンピュータのプログラムによるデータ可視化の手法は、客観的な事象の把握を容易にすることによって、社会問題の可視化のための一つの強力なツールとなり得ると考えている。
本講演では、デジタルメディアの対話的な特性を活かした映像アーカイブ展示およびデータ可視化展示について、筆者の実践例を中心に紹介しながらその可能性について論じたい。

野口 靖氏|略歴:
野口の全ての活動における関心事は、「私たちが尊厳を持って生きられる社会はどう実現できるか」であり、各プロジェクトの表現手法は、データビジュアライゼーション、ドキュメンタリー映像、体験型インスタレーションの形をとることが多い。
武蔵野美術大学助手を経て渡米。2003年、ニューヨーク大学大学院修了。文化庁芸術家在外研修員。2004年、ポーラ美術振興財団在外研修生としてニューヨークにて活動。2009年、アルス・エレクトロニカ Honorary Mention選出。2013年、第5回恵比寿映像祭出展。2015年、文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品選出。2019年、映像のフィールドワーク展。2023年、東京工芸大学 創立100周年記念展など。現在、東京工芸大学インタラクティブメディア学科教授。
Webサイト:https://yasushinoguchi.org/

◎研究発表(2件)

芸術資料としてのVR (I)
-VRアーカイブビューワー[プロトタイプI]を用いたサウンドインスタレーション作品記録-
池田泰教|愛知県立芸術大学 メディア映像専攻 准教授

要旨:
近年、現代美術やメディアアート分野において、技術の旧式化や機材の生産終了などの社会的変遷によって作品の長期保存・再展示が困難になるケースが問題となっている。
作品の再制作までを射程とした展示記録資料の一例として、本研究では時間軸を持つ芸術作品の3次元空間情報と、それを体験する鑑賞者の視聴覚情報を仮想空間上に再構成する手法を試みる。発表では実働プロトタイプを用いたサウンドインスタレーション作品の展示記録を紹介し、その有効性を検証する。

コロナ時期からの日本映画業界―映画の多様性・必要性を訴えたプロジェクトの発展
RYDZEK Lucie (リゼック・ルシー)|ロレーヌ大学 (Lorraine University) CREAT研究所(元2L2S研究所)

要旨:
2020年に始まったコロナ禍で世界中の映画業界が複数の混乱に出会った。日本では、自治体や政府による自粛要請が、劇場だけでなく製作・配給会社にも衝撃を与えた。一方、経産省と文化庁は、補正予算などで「文化芸術活動」を支援した。この際、映画という商品や装置の必要性と芸術性が問われた。この発表では、この時期に現れた映画の多様性・芸術性・必要性を訴えるプロジェクトの発展と活動、そしてその続きを考察する。

◎問い合わせ
日本映像学会 中部支部
〒470-0196 愛知県日進市岩崎町竹ノ山57
名古屋学芸大学 メディア造形学部 映像メディア学科内(齋藤)
email: msaitonuas.ac.jp(齋藤)