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アナログメディア研究会 協力企画のご案内【9月1日】

太田曜 実験映画 16mm FILM作品上映 

https://www.facebook.com/photo/?fbid=892632166227174&set=a.460718629418532

2024年9月1日 日曜日 13時20分 開場 上映13時30分〜15時30分

おだわら市民文化交流センター UMEKO 会議室 5・6
https://umeco.info/use/access/
小田原駅から徒歩約3分です。
住所:〒250-0011 小田原市栄町一丁目1番27号(小田原駅東口駐車場1階)
TEL:0465-24-6611

入場無料 予約不要

1920年代ヨーロッパ、アヴァンギャルドシネマといわれる主に美術家によって作られたアートフィルムが今日の実験映画の原点だ。呼び方は様々だが、主に個人が表現の手段として映画を使って作るのが実験映画だ。かつてそのメディアはフィルムだけだったが、今ではデジタルが主流になったのかも知れない。とはいえ、フィルムでの映像表現はデジタルに置き換えられるものではないというのがフィルムで映画を作り続ける作者の信念だ。フィルムで制作された映画は、フィルムで上映しなければその表現の真価を知ることは出来ない。全ての作品をフィルム映写機で映写する。

上映予定作品 全14本 上映時間84分

●UN RELATIF HORAIRE 16ミリ カラー サイレント 2分1980年
●UNE SUCCESSION INTERMITTENTE 16ミリ カラー サイレント 2分1980年
●UN RELATIF HORAIRE No3 16ミリ カラー サイレント 3分1980年
●STÄDEL 16ミリ カラー サイレント 7分1986年
●5400Secondes 16ミリ カラー サイレント 10分1987年
●FLOTTE 16ミリ カラー サウンド/サイレント 9分1994年
●ENTOMOLOGIST 16ミリ カラー サウンド/サイレント 8分1996年
●INCORRECT INTERMITTENCE カラー サウンド 6分2001年
●SPEED TRAP カラー サウンド 6分2004年
●SURF/LENGHT カラー サウンド 8分2010年
● 根府川(Nebukawa) パート・カラー サウンド 6分2012年
●ULTRAMARINE カラー サウンド 5分2014年
●Les Grands Boulevards カラー サウンド6分2019年
●新作 OPTICAL SOUND FILM 2024 パートカラー サウンド 6分2024年

主催:小田原ビエンナーレ実行委員会
協力:日本映像学会アナログメディア研究会 https://www.facebook.com/analogmedia

西部支部共催「第16回福岡インディペンデント映画祭2024」【8/31・9/7】

第16回 福岡インディペンデント映画祭(FIDFF)2024 ZERO Day
 福岡市総合図書館 映像ホール・シネラ: 参加費:無料

8月31日(土)
11:00~13:10 台湾・高雄映画祭セレクション「開幕プログラム」
 『さよならデッドボール<再見觸身>』(2023年/デジタル/カラー/22分/台湾)日本初上映
 『same<隔河>』(2023年/デジタル/カラー/24分/台湾)日本初上映
 『五福路の少女<五福女孩>』(2023年/デジタル/カラー/25分/台湾)日本初上映
 『ちょっとだけ逃げてもいい?<我可以暫時逃跑一下嗎?>』(2023年/デジタル/カラー/22分/台湾)九州初上映
 高雄映画祭とFIDFFは2023年から交流をスタートしました。
 高雄で撮影される短編映画に助成する「高雄拍」プロジェクトから優秀作を上映。

13:30~15:00 FMFセレクト パーソナルフォーカス選集+伊藤高志作品
 70年代後半から福岡を拠点に個人映画・実験映画の制作、国内外の作家・作品の紹介を行ってきたFMF(フィルム・メーカーズ・フィールド)福岡。
「パーソナル・フォーカス」は1978年から2010年まで続いたFMF主催による無審査の3分間8mmフィルムフェスティバル。
 全国から集められた作品の中から初期出品作を紹介。FMFの創世記から交流のあった福岡出身の世界的映像作家である伊藤高志の作品を特集上映。
 <パーソナルフォーカス(8㎜フィルム上映) >プログラム  
1978年から1986年までの応募作品の中からFMFがアーカイヴした<パーソナルフォーカスアンソロジー>より上映
1 第六のドーンとやってみよう! 第六整形外科 1978 3min
2 TIME TRANSFER 永崎通久 1979 3min
3 MOON DOG 出渕亮一朗 1982 3min
4 三角形の法則 木塚忠広 1983 3min
5 あ・りんごII 福山静子 1983 3min
6 ねこ色の楽園 武藤起一 1983 3min
7 乙女の祈り 坂本崇子 1983 3min
8 ストリプス パトロール 渡辺 宏 1983 3min
9 CANON 山田けい子 1983 3min
10 B’ かわなかのぶひろ 1984 3min
11 FLICKERTIMESCAPE 江上計太 1984 3min
12 虚構の影ーshadow by shadow 板山信一 1984 3min
13 捜 査 中島 崇 1984 3min
14 SNOW ROOM 中島 洋 1985 3min
15 on the wall 小嶋哲生 1985 3min
16 栓なき世界 斉藤利行 1986 3min

<伊藤高志プログラム(16㎜フィルム上映)>
:日本を代表する実験映像作家伊藤高志の<ZONE>など90年代に制作された3作品を上映
1 THE MOON 伊藤高志 1994 7min
2 ZONE 伊藤高志 1995 13min
3 モノクローム・ヘッド 伊藤高志 1997 10min

15:15 ~16:20 『May and June』(2023年/デジタル/カラー/35分/韓国) 
プサン・インターシティ映画祭2023レジデンス事業の作品。オール糸島ロケを敢行しFIDFFとプサンのスタッフがコラボした。日本初上映。

9月7日(土)10:10~12:10 福岡市美術館ミュージアム・ホール:参加費1,000円
<パーソナルフォーカス(8㎜フィルム上映) >
1 PASSING ZONE ノトヨシヒコ 1978 3min
2 Cat-a-logue 宮田靖子 1982 3min
3 PAST DAY 稲垣洋祐 1982 3min
4 Yー29KS 𠮷住美昭 1982 3min
5 ドキドキパーソナルフォーカス 森田淳壱 1982 3min
6 弾機 福間良夫 1983 3min
7 「A」ーわが愛しき 森 優一 1983 3min
8 Æsthésiomètre 森下明彦 1983 3min
9 Delay Exposure 松本俊夫 1984 3min
10 LEAPー2 鳥飼康男 1986 3min


1 RINKAI 堀内孝寿 2013 6min
2 夜ヲ狩ル 香月泰臣 2013 3min
3 stair 黒岩俊哉 1988 7min
4 Fraction 山本 宰 2000 3min
5 Sans Suite III 中原千代子 2017 3min
6 Movement3 伊藤高志 1980 3min
7 新神風 福間良夫 1983 4.10min
8 威風堂々 宮田靖子 1998 3.35min

<伊藤高志特集プログラム(16㎜フィルム上映)>
1 SPACY 伊藤高志 1981 10min
2 BOX 伊藤高志 1982 8min
3 THUNDER 伊藤高志 1982 5min

主催:福岡インディペンデント映画祭 共催:日本映像学会西部支部
後援:福岡市 台北駐福岡経済文化弁事処
協賛:テラスサイド
協力:プサン独立映画協会、高雄電影節、FMF福岡、DOKUSO映画館
お問い合わせ Mail: fidff_since2009@fidff.com
※作品情報など詳細はFIDFFホームページ(www.fidff.com)をご参照ください。

映像人類学研究会第8回研究会【9月7日】のお知らせ

日本映像学会映像人類学研究会第8回研究会(2024年9月7日)のお知らせ

下記の通り日本映像学会映像人類学研究会第8回研究会を、Zoomでのリアルタイムオンラインにて開催いたします。
今回は、「映像領域の越境」をテーマにフィールド調査や取材に基づく領域横断的な美術作品の制作をおこなう、現代美術家であり映像作家の八幡亜樹氏をお招きします。八幡氏の表現は「映像インスタレーション」です。3面を使用した映像インスタレーションのみならず、ドキュメントや写真、webサイトを同時に展示して完結させるという独自の手法は高い評価を受けています。八幡氏が提唱する 「ドキュメンタリーミュージカル」は、前回、前々回の研究会で取り上げた「アニメーションドキュメンタリー」と同様、映像における「ジャンルの境界とは何か」ということを私たちに問いかけてきます。また「映像インスタレーション+α」という表現の多様性や柔軟性は、「映像の限界と何か」を考えさせてくれます。
とても刺激的な研究会になると思いますので、会員に限らず多くの方の参加をお待ちしています。特にこれから映像業界や美術家を目指す学生さんなどにも積極的に参加いただけたら幸いです。

概要:参加申請をしてくださった皆さんには、ゲストスピーカー(八幡亜樹氏)が制作した作品『jaPandesal2013』『ベシュバルマクと呼ばないで//2022』の二作品を事前にご覧いただきます。どちらも、3面インスタレーションで表現されている作品です。参加申し込み後に視聴URLをお送りします。当日は、これらの作品にまつわる制作秘話や苦労話を伺いながら、八幡氏と主催者とでトークセッションを繰り広げます。そしてその後に参加者との質疑応答、意見交換をおこないたいと思います。
多くの皆様の参加をお待ちしています。

日時:2024年9月7日(土)14時00分〜16時00分(予定)
形式: Zoomによるオンライン開催
参加費:無料
どなたでも参加できます。学生さんも歓迎です。
お気軽にお申し込みください。若手制作者、若手研究者の方で興味がある方も是非ご参加ください。

参加申し込み方法:下記 Googleフォームからお申し込みください。ご質問、ご不明点がございましたら、以下のメールでお問い合わせください。参加者リスト作成などの準備のため、締め切りは2024年9月2日(月)18:00厳守とさせていただきます。
Googleフォーム:https://forms.gle/fdiW1A9ANy8NpLwAA
メールでお問い合わせ:visualanthropology2021gmail.com

作品概要:以下の二作品を事前に視聴していただく予定です。
『jaPandesal2013』
展示形態: 映像インスタレーション[3channel videos+ドキュメント展示 ] (25分59秒 )
本作は、パンデサル(フィリピンの国民食とも言える定番のパン)をめぐるフィリピンの日常と、そこに接続する第二次世界大戦や植民地時代の歴史を「ドキュメンタリーミュージカル」という形式で捉えた作品です。フィリピンの日常のなかの戦争の歴史、人々の心の中にまで入り込んでいる記憶を研ぎ澄まされた感性で描き出しています。同時に、急速にテクノロジーが進んでいく現代社会のなかで、昔ながらの暮らしや価値観を守ろうとする田舎の風景も映し出され、「失われそうなもののなかにある、失われない強さ」というものをどこか確信的に映し出してもいます。その強さは、パンデサルというものが過酷な歴史を貫通して残ってきたソウルフードであることや、大きな袋から家族や仲間と手に取り合って、共食するものであるという精神的なつながりの強さなどに折り重なっていきます。
『ベシュバルマクと呼ばないで//2022』
展示形態: 映像インスタレーション[3channel videos+写真+手食webサイト展示 ] (10分45秒)
本作品は手食を題材とし、そこに複数の事象が絡み合うことで形を成している作品です。手食を「人類のパフォーマンス」と捉え直し、文明の発達とともに失われていく手食の面影や痕跡、現在の在り方を調査し、アーカイブしていく(https://teshoku.com)とともに、行為としての手食に身体性や感覚の解放と拡大、人と人との結びつきや自他の共通性を見出し、芸術を通して手食を考え、人間の可能性や人類のあゆみに考えを巡らせることを意図した作品です。本作では、世界中の手食文化の中でもカザフスタンとキルギスの伝統的な肉料理であるベシュバルマクに焦点を当てています。ベシュバルマクとはカザフスタン語で「5本の指」を意味しますが、その取材を進めるなかで、八幡氏はこの料理名をめぐるカザフスタン人の複雑な思いとアイデンティティ の問題、その背景にあるロシアとの関係にも触れていくことになります。

ねらい
八幡氏は、3面インスタレーション映像をベースに、そこに音楽や写真、はたまたドキュメントやwebサイトなどの様々な情報伝達の手段を駆使する展示を通して作品表現をおこなっている。その手法は独特で、そして多様性に満ちている。またそれらの作品は、綿密なフィールド調査や取材に基づいて構築され、現地の人々と共有されることで生み出されている。それはまさしく、ジャン・ルーシュが提唱した「共有人類学」にも通ずるものである。八幡氏が「失われそうなもののなかにある、失われない強さ」を映像として表現しようと考えたきっかけや理由は何なのか。八幡氏とのトークセッションを通して、八幡氏の作品の方向性や目指しているものは何なのかを探ってゆきたい。そこには必ず、映像の限界や可能性のヒントが見いだせるに違いない。

ゲストスピーカー略歴
八幡亜樹/Aki Yahata
現代美術家、映像作家
東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了。同専攻博士後期課程中退後、滋賀医科大学医学部医学科卒業。フィールド調査や取材に基づく、領域横断的な美術作品の制作を行なう。主なメディアは映像+インスタレーション。
「(地理的/社会的/心身的な)辺境」の概念を追求し、その一環として近年は「手食」や「ロードムービー」に焦点を当てる。ロードムービーをVJの手法で即興する試みなど、映像の多岐にわたる展開も探求する。2022年より世界の手食文化をオンラインアーカイブするウェブサイト「手食」webを立ち上げ、主宰・編集。また最近では、“医術としての芸術”の在り方に着目し、それを「藝医術(げいじゅつ)」と呼び、人間の生命力を伸張する芸術の在り方について改めて思索・探究している。
主な個展に、「ザ・トライアングル『八幡亜樹展 | べシュバルマクと呼ばないで//2022』」(京都京セラ美術館、2023)、「彼女が生きたかった、今日の日に。」(HENKYO.studio、京都、2021)、「楽園創造 vol. 07 八幡亜樹」(gallery αM、東京、2014)、グループ展に「2023 Taiwan International Video Art Exhibition」(鳳甲美術館、台湾、2023)、「逡巡のための風景」(京都芸術センター、2019)、「Journey to the West」(Lalit Kala Akademi、インド、2012)、「REFLECTION」(水戸芸術館、2010)「六本木クロッシング」(森美術館、東京、2010)など。

司会:本研究会メンバー(田淵俊彦、中垣恒太郎、西野毅史)
式次第(予定)
14時00分〜 開会の挨拶、映像研究会のこれまで(第1回~第7回)の活動についての報告
14時15分〜 ゲストスピーカー・八幡亜樹氏とのトークセッション
15時15分〜 参加者との意見交換
16時00分頃 終了
協力
芸術科学会
映像人類学フォーラム

映像人類学研究会代表:田淵俊彦

関西支部第44回夏期映画ゼミナール2024年【9/6・7・8】

日本映像学会関西支部第44回夏期映画ゼミナール2024年
特集 日本の女性映画人
-結髪、美粧、記録、編集、美術、脚本、監督-
主催:日本映像学会関西支部・京都府京都文化博物館
日本映像学会2024研究活動費助成事業

9月6日(金)-結髪・美粧・記録-
午後1:30 ~ 開会の辞
午後1:40 ~ 午後3:20 『お琴と佐助』(島津保次郎)1935年 100分 松竹蒲田
             [結髪]:石原いく、杉本しづ [美粧]:坂井羊子
午後4:20 ~ 午後5:46 『雪夫人絵図』(溝口健二) 1950年 86分 新東宝
             [記録]:鈴木伸
午後6:00 ~ 午後7:00 トーク&ディスカッション(トーク:谷慶子、立命館大学、脚本家・スクリプター)

             司会進行:中村聡史(日中文化芸術学院、日本映像学会会員)

9月7日(土)-編集・美術-
午後1:30 ~ 午後3:05 『黒い画集 あるサラリーマンの証言』(堀川弘通)1960年 95分 東宝
             [美術]:村木忍
午後3:15 ~ 午後3:45 トーク&ディスカッション(トーク:中村聡史)

             司会進行:橋本英治(日本映像学会会員)
午後4:45 ~ 午後5:48 『愛と希望の街』(大島渚)1959年 63分 松竹大船
             [編集]:杉原よ志

午後6:00 ~ 午後6:30 トーク&ディスカッション(トーク:豊浦律子、大阪芸術大学、撮影・編集)
             司会進行:大橋勝(大阪芸術大学、日本映像学会会員)

9月8日(日)-脚本・監督-
午後1:30 ~ 午後3:19 『この広い空のどこかに』(小林正樹) 1954年 109分 松竹大船
             [脚本]:楠田芳子

午後3:30 ~ 午後4:00 トーク&ディスカッション(トーク:石塚洋史、近畿大学、日本映像学会会員)
             司会進行:豊原正智(大阪芸術大学名誉教授、日本映像学会会員)
午後5:00 ~ 午後6:36 『恋文』(田中絹代) 1953年 96分 新東宝 
             [監督]:田中絹代
午後6:45 ~ 午後7:15 トーク&ディスカッション(トーク:中村莉菜、大阪大学大学院、日本映像学会会員)

             司会進行:東志保(大阪大学、日本映像学会会員)
午後7:15 ~ 閉会の辞

会場:京都市中京区三条高倉 京都文化博物館 http://www.bunpaku.or.jp
TEL075(222)0888  FAX075(222)0889
[ 交通機関 ] ○地下鉄「烏丸御池駅」下車、5番出口から三条通を東へ徒歩約3分
○阪急「烏丸駅」下車、16番出口から高倉通を北へ徒歩約7分
○京阪「三条駅」下車、6番出口から三条通を西へ徒歩約15分
○JR・近鉄「京都駅」から地下鉄へ
○市バス「堺町御池」下車、徒歩約2分

参加費:学会会員は、3階フィルムシアター 入口の日本映像学会関西支部受付へ直接お越しください。
参加希望の日本映像学会会員は8月31日(土)までに予め 関西支部事務局へメールか電話連絡かFAXをください。
その上で連絡先をお知らせください。折り返し、当日の詳細等ご連絡いたします

問合せ先:〒585-8555  大阪府南河内郡河南町東山469
大阪芸術大学映像学科内 日本映像学会関西支部事務局(大橋)宛
TEL 0721(93)3781 内線:3327 FAX 0721(93)6396
Mail : eizouosaka-geidai.ac.jp

チラシは、こちら

映像玩具の科学研究会第三回【8月3日】のお知らせ

映像玩具の科学研究会は、第三回研究会を下記日程で実施します。

いわいとしお×東京都写真美術館 光と動きの100かいだてのいえ ―19世紀の映像装置とメディアアートをつなぐ 2024.7.30(火)—11.3(日・祝)

岩井俊雄さんによるギャラリーツアー+質疑応答、UCLAのエルキ・フータモ先生のミニレクチャーなどを予定しています。今回、手を動かすワークショプはありません。

・日時 8月3日午後(13or14時〜17時くらいまでを予定、詳細は後日申込者に連絡)
・場所 写真美術館内学習室 (後日待ち合わせ場所の指定あり)
・参加費無料 (写真美術館様のご厚意で上記企画展も無料になります)
・参加自由の懇親会あり
・若干名
・人数超過の場合は参加いただけないことがあります。

参加を希望される方は、下記フォームからお早めに申し込みください。
https://forms.gle/3hiewjESXDPi6XYo8

映像玩具の科学研究会
橋本典久

アナログメディア研究会主催:実験映画を観る会 vol.10【7月14日】

実験映画を観る会Vol.10:奥山順市特集上映・レクチャー

●2024年7月14日(日)14:00~

●場所:小金井市中町天神前集会所
〒184-0012 東京都小金井市中町1丁目7-7
(武蔵小金井駅南口から徒歩約14分)

●参加資料代1,000円
(当日現金でお支払い下さい)

●参加は予約制です。予約フォームにご記入ください。

▼予約はこちら▼
https://forms.gle/kd7rDhV2m1rYKzJj9

〈実験映画を観る会〉は、フィルムで制作された実験映画をフィルムで上映することをコンセプトにした上映会である。今回の「奥山順市特集上映」は少々変則的な回で、レクチャーが中心である。第一部では、奥山順市による初期映画に関するレクチャー、第二部では、伝説的なパフォーマンス《クロス・プロジェクション》(1994)についてのトークをおこなう。
(奥山氏の体調の都合で、当日になって急に来れなくなる可能性があることを、ご了承ください)

上映作品の詳細なども研究会facebook・X にアップ予定。

●プロフィール
奥山順市(おくやまじゅんいち):
1960年代から一貫してフィルムに着目し、映写のメカニズム、フィルムの物質性、現像のプロセスなど、映画の構造をテーマにした実験映画を制作。映画の本質を追求するその作品は、「映画解体計画」「映画組成計画」「映画発掘計画」という三つの時期に分けられる。主な作品に『切断』(1969)、『No Perforations』(1971)、『LE CINÉMA・映画』『Human Flicker・映画誕生』(1975)、『我が映画旋律』(1980)などがある。 2019年の〈9.5ミリ・ワンマンフィルムフェスティバル〉で、作家活動の引退を宣言した。

●上映プログラム
第一部:レクチャー「奧山順市、初期映画を語る」(80分)

今年の3月にイメージフォーラムのVenueでおこなったレクチャーの再演。
「―〈スタートは、お一人様映画から始まった〉〈Peep show / 覗き活動写真は、今風に言えば“ソロ・シネマ”〉  「キネトスコープ」から始まり「ミュートスコープ」「キノーラ」へと展開する。映画館とは違う、別の映画史だ。遊戯場、家庭が舞台となっており、語られることはなかった。 80分(予定、講演+映像) ※山手線 外回り編(1970/2024)の展示&デモンストレーションもあり。」(イメージフォーラム「映画する人―奧山順市レトロスペクティブ2024」の告知より)

第二部:トーク「《クロス・プロジェクション》再考」(聞き手:西村智弘)(80分)
奥山順市の《クロス・プロジェクション》は、1994年に埼玉県立近代美術館に出展されたインスタ レーション&パフォーマンスである。映写会場と映写室の融合がテーマで、35ミリ映写機1台、16ミリ映写機、8ミリ映写機が3台ずつ、テレビモニター2台、スライド・プロジェクター4台を使い、すべてが一体化したスペクタクルが展開される。奥山のパフォーマンスとしては最大で、高度に複雑な構造をもつが、観た人が少ないため幻の作品になっている。今となっては再現不可能なこの作品を、収録版などを上映しながら再構築する。

●スケジュール
13:45 開場
14:00~15:20 第一部:レクチャー「奧山順市、初期映画を語る」
私家版『ミュートスコープとキノーラ』(まとめ:おうさん、2024)
奥山順市『山手線・外回り編』(1970/2024)
15:20~15:30 休憩
15:30~16:50 第二部「《クロス・プロジェクション》再考」(聞き手:西村智弘)
『奥山順市の部屋――クロス・プロジェクション[収録版]』(1995/2024)
『Jun’ichi Okuyama’s INDEX MOVIE』(2024)ほか

●主催:
日本映像学会 アナログメディア研究会
https://www.facebook.com/analogmedia/
https://x.com/analogmedia2022?t=dxNTS46fhNqdPnVCES_Jig&s=06

8ミリフィルム小金井街道プロジェクト
http://shink-tank.cocolog-nifty.com/perforation/
https://twitter.com/8mmfkkp

メディア考古学研究会(第3回)開催のお知らせ【7月13日】

メディア考古学研究会(第3回)開催のお知らせ【7月13日(土)】

日本映像学会メディア考古学研究会(第3回)を下記のとおり開催いたします。館内入場無料、事前予約などはございませんので、会場に直接お越しください。皆様のご参加をお待ちしております。

日時:2024年7月13日(土)
13:00~15:00(入退場自由)
会場:板橋区立教育科学館2階・教材製作室

〒174-0071東京都板橋区常盤台4-14-1
東武東上線 上板橋駅 北口下車 徒歩5分
https://www.itbs-sem.jp/access/

――――――――――――――
「たわむれるイメージ/GO STOP PROJECTION―エミール・レイノー生誕180周年記念」

斬新な発想でテアトル・オプティークをはじめとする多彩なアニメーション装置を生み出しつつも、シネマトグラフの登場に挫折したエミール・レイノーの生誕180周年を記念して、現代の若手研究者・若手作家たちのメディア考古学的な「温故知新」の試みを取り上げる。エミール・レイノーの幻の投影機「プラクシノスコープ・ア・プロジェクション」の再現実演、また戦前の短命規格の映像装置やアニメーションにインスパイアされて絵画・立体・アニメ作品を作る若手作家3名の作品展示体験と彼らとの対話を通じて、過去と現在の表現の概念的類似と技術的相違、そしてその可能性について掘り下げていきたい。

発表①山端健志(板橋区立教育科学館/武蔵野美術大学)
「プラクシノスコープ・ア・プロジェクションの再構築」
鏡を利用した動画装置「プラクシノスコープ」で知られるエミール・レイノー。彼の発明品のなかで光学玩具の水平走行とマジックランタンの映写が交差する、家庭用の反射映写式アニメーション装置「プラクシノスコープ・ア・プロジェクション(praxinoscope à projection)」について、発表者自らが再構築した方法の解説とその再現上映を行う。

発表②野田大地(武蔵野美術大学/日本画作家)
「日本画制作せず、日本画メディアを使う意識。」
様々な情報が飛び交う近年、日本画と言う名称がそぐわず疑問を感じたり定義の不明瞭さを感じ取ったりすることがあります。本発表はその疑問や不明瞭さを図式化、言語化し考察します。加えて、その解釈を拡大解釈した実験的な制作と意見を述べます。

発表③𠮷田航(東京藝術大学/メディアアーティスト)
「線路のフレームレート」 ※展示協力:東京藝術大学大学院映像研究科
これまでに制作してきた課題や作品を、参考作品や先行事例を述べながら、映像装置としての視点で振り返りたいと思います。今回展示される「線路のフレームレート」の作品解説を軸に、自分自身の映像装置に対する眼差しを共有できたら幸いです。

発表④かねひさ和哉(アニメーション研究家)
「”漫画映画”ふたたび~個人制作による古典的アニメーション表現の再解釈」
映像編集ソフトの普及は、フィルム時代の映像をノンリニア編集で模倣する試みを可能にした。セルアニメーションの撮影処理、またアニメーションの古典的表現をデジタル環境下で再現する方法、またその試みのメディア考古学的見地における意義について論じる。

全体シンポジウム
コメンテーター:松本夏樹(大阪芸術大学/現存する日本最古のアニメーション発見者)
司会:福島可奈子(早稲田大学)

お問い合わせ先:
日本映像学会メディア考古学研究会
代表・福島可奈子
korogattahotmail.co.jp

関西支部第100回研究会【7月6日】

日本映像学会関西支部第100回研究会(7月6日)

下記の通り日本映像学会関西支部第100回研究会を開催いたします。関西支部会員に限らず多くの方の参加をお待ちしています。

日時:2024年7月6日(土)午後2時より4時頃まで
会場:甲南女子大学

研究発表1:ミア・ハンセン=ラヴの初期長編三作品における家の表象
発表者:中村莉菜会員 大阪大学大学院 人文学研究科 芸術学専攻 博士後期課程
要旨:
フランス人女性映画監督のミア・ハンセン=ラヴ(Mia Hansen-Løve , 1981-)は、現代フランスで活躍する映画監督の一人である。彼女の監督した初期の長編三作品『すべてが許される』(2007)、『あの夏の子供たち』(2009)、『グッバイ・ファーストラブ』(2011)は、少女が中心的な役割を担う点が共通しており、三部作として語られることが多い。ハンセン=ラヴ自身もこの三作品を三部作だと認めているが具体的な理由は明らかにしていない。先行研究では、この三作品について、少女とその家族に焦点を当てて分析がなされているが、物語の主な舞台となっている家についての言及は少ない。そこで、本発表では作品内における家の表象が、登場人物の心情や人物同士の人間関係をどのように表現しているかに着目し分析する。
 まず、長編第一作目の『すべてが許される』では、家の表象の変化や食卓のシーンが、人物の関係性の変化や感情の相違を示していることを指摘する。次に、長編二作目の『あの夏の子供たち』では、家の表象の変化と心理的状況の関係性を確認し、食卓が「家族」そのものの偶然性を示唆していると論じる。最後に、『グッバイ・ファーストラブ』では、主人公の設計した建築物に心情が反映されていることを示し、作中全体で複数回登場する「夢の家」が、最終的に三部作の要としての役割を果たすと結論づける。

研究発表2:研究発表:映画を逆撫でに読む——「火垂るの墓」
発表者:甲南女子大学 横濱雄二会員
要旨:
野坂昭如の短編小説「火垂るの墓」は、劇場公開作品に限っても高畑勲監督のアニメーション(1988年、新潮社・スタジオジブリ)と日向寺太郎監督による実写映画(2008年、「火垂るの墓」パートナーズ)の二回、映画化がなされている。
 歴史社会学者の土屋敦は当事者への聞き取り調査をもとにした著書『「戦争孤児」を生きる』(青弓社、2021年)のなかでアニメーションをとりあげ「「戦争孤児」たちの生活実態に近い場面が多く描かれた映画である」と述べる。一方、野坂は空襲で養父を失い妹と西宮の知人宅に身を寄せたが、養母は負傷で入退院の後に祖母と暮らしており(『新編「終戦日記」を読む』中公文庫、2020年)、その意味で孤児ではない。また、身を寄せた知人の女性を誇張的に悪く書いたとも言明している(「アニメ恐るべし」、『小説新潮』1987年9月号)。これらをみると、「火垂るの墓」の主人公の戦争孤児としての姿は、そのモデルが戦争孤児であったという歴史的事実によるものではない。
 いま論者は土屋が丹念にたどった戦争孤児の姿を否定するものではない。考察すべきは事実/虚構の二項対立を超えた表象体系のあり方である。ここで参考となるのは、四方田犬彦と田中純の映画論である。四方田は映画の権能を「複数の潜在的な力の束として多元的に解釈し直すこと」と述べ(『テロルと映画』中公新書、2015年)、田中はそれを「歴史の逆撫で」であり、「過去を局所的に未決定状態へと逆戻りさせ、「原—歴史」を露呈させること」であると説く(『イメージの記憶』東京大学出版会、2022年)。
 これらを踏まえると、「火垂るの墓」には戦争孤児ではなかったモデルの姿が潜在しているのと同様に、直接のモデルではないあまたの戦争孤児の姿も潜在していると見ることができる。映画が複数の潜在的な力の束としてとらえ、そのなかにある未決定なもの、決定的に描かれてはいないが潜在しているものをいかに触知するかが肝要である。本発表では、以上の見通しに基づき「火垂るの墓」の映画化作品をとりあげて検討したい。

研究会会場:甲南女子大学 10号館1034教室
交通アクセス https://www.konan-wu.ac.jp/access/
* 土日はスクールバスの運行はありません 
JR「甲南山手」駅より徒歩(約10分)または阪急「岡本」駅よりタクシーでおいで下さい。
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日本映像学会関西支部事務局
〒585-8555大阪府南河内郡河南町東山469
大阪芸術大学映像学科内
Tel: 0721-93-3781(内線3327)
email:eizouosaka-geidai.ac.jp

アジア映画研究会(第3期第24回)公開イベントのお知らせ【6月29日】

アジア映画研究会(第3期第24回)公開イベントのお知らせ【6月29日】

ベトナム映画の新星 ファム・ティエン・アン 監督特集
A New Star in Vietnamese Cinema: A Special Screening of Films by PHAM Thien An
会期:2024年6月29日(土) 

会場:アテネ・フランセ文化センター(東京都千代田区神田駿河台2-11アテネ・フランセ4階) 
料金:webページ参照 ※日本映像学会会員は入場無料(受付にて申告ください)

主催:アテネ・フランセ文化センター
共催:日本映像学会アジア映画研究会、映画美学校

協力:福岡市総合図書館、東京フィルメックス、ムービー・アクト・プロジェクト

作品提供:JK Film、CERCAMON

【概要】
近年活況を呈しているベトナム映画の新星ファム・ティエン・アンは、これまでに2本の短編映画と1本の長編映画を監督している。長編第一作『黄色い繭の殻の中』は、昨年のカンヌ国際映画祭でカメラドール(新人監督賞)を受賞。独学で到達したと言われるその個性的な映画言語はアンドレ・バザン賞を受賞するなど世界的な注目を集めている。
今回の特集ではファム・ティエン・アン監督の全作品3本を上映するとともに、トークを実施し、同監督の現在と未来の可能性について考えることとする。

【タイムテーブル】
14:00~『黄色い繭の殻の中』(178分/DCP/日本語字幕)
17:30~『静黙』(15分/DCP/日本語字幕)+『常に備えよ』(14分/DCP/日本語字幕)
    トーク:四方田 犬彦(映画研究者、比較文化研究者)
        石坂 健治(日本映像学会アジア映画研究会代表)

※作品解説・監督プロフィールなど詳細はwebページ参照
http://www.athenee.net/culturalcenter/program/ph/pham.html

写真研究会 2024年 第13回研究発表会開催のお知らせ【7月13日】

日本映像学会写真研究会 第13回研究発表会
2024年7月13日(土) 14:00-18:00

研究発表1 14:00-15:00
内村麻奈美(早稲田大学博士課程)「フォト・コラージュ史における岡上淑子作品――エルンスト、ヘッヒ、タイゲとの比較から」
研究発表2 15:10-16:10
高橋倫夫(早稲田大学博士課程)「『小梅日記』にみる死者の像と写真――幕末・明治の和歌山の事例から――」
研究発表3 16:20-17:20
ショーン・ハンスン(Hansun HSIUNG)(ダラム大学)「空飛ぶ眼差し——念写/Thoughtographyの戦後——」
全体討議 17:30-18:00 司会:橋本一径(早稲田大学)

場所:早稲田大学戸山キャンパス 32号館128教室
共催:早稲田大学総合人文科学研究センター「イメージ文化史」部門

写真研究会チラシ20240713