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アナログメディア研究会主催企画:実証的研究 『遠隔でフィルム映像制作実習は可能か?』【11月30日〆切】

実証的研究 『遠隔でフィルム映像制作実習は可能か?』

 8ミリフィルムでの映像作品制作、ワークショップ形式での実証的研究 

参加者へ機材などを郵送し、4回のZOOMセッションを通じて遠隔でフィルム作品制作の実習を行います。
また、実習に参加せずにZOOM視聴のみの参加も可能です。
■8ミリフィルムカメラでの撮影
■撮影した8ミリフィルムを自家現像
■自家現像したフィルムを編集
■映写、テレシネ、講評
参加方法(以下の①②のどちらか)
①ZOOMセッションを通じて実際に制作する実習参加【定員5名】
注:資料代1000円およびフィルム等の材料費、機材送料等実費がかかります。(メールでお問い合わせください)
機材等郵送の関係で国内在住会員に限らせて頂きます。②ZOOMセッション視聴のみ参加【定員20名程度】
参加無料。

遠隔ワークショップの実際(参加者①を中心に説明)
1:事前に参加者へ必要機材などを郵送。カメラの使用法、撮影方法、制作構想などをZOOMと配布資料で解説。参考作品を紹介。
その後参加者各自で作品を計画し、撮影。
2:撮影済みフィルムの自家現像。ZOOMと配布資料で現像方法等を解説。
3:編集と映写、出来る人は自力でテレシネ。
4:テレシネした作品を遠隔で視聴し、ZOOMで全員参加の講評。

■参加募集期間 〜11月30日締め切り
■スケジュール
1:12月5日 土曜日 13時~14時30分
2:12月20日 日曜日 13時~14時30分
3:12月27日 日曜日 13時~14時30分
4:2021年1月10日  日曜日 13時~14時30分

主催:アナログメディア研究会
https://www.facebook.com/analogmedia

申し込み、問い合わせ:
太田曜(オオタ ヨウ)
distortedcinema-wsyahoo.co.jp

アジア映画研究会(第3期 第3回)開催のお知らせ【12月1日】

アジア映画研究会(第3期第3回/通算第36回)を下記のとおり、Zoomによるオンラインで開催します。

日時:2020年12月1日(火) 18:00開始
(Zoomによるオンライン開催/事前申し込み制)

下記URL「調整さん」で、所定のフォームに出欠をご記入下さい。
https://chouseisan.com/s?h=bce6dac31eef47e290a22e3e45c50ce3
「出席」の方には、後日Zoomの会議アドレスをご連絡致します。
お申し込み締切日は、11月27日(金)です。

<内容>
①報告(30分/質疑応答を含む)
「”ハコ”が変えた映画のスタイル ――経済発展とインド定型映画の変化――」
松岡 環(アジア映画研究者)
要旨:1991年の経済政策の転換ににより、インドが経済発展に舵を切ってから約30年。この間人々の生活は大きく変化したが、インド映画もまた、トーキー化以降「定型」となっていたスタイルに大きな変化を生じさせている。1997年の欧米型シネマコンプレックス登場が促したこの変化を、資料により検証していく。

②発表(90分/質疑応答を含む)
「2000年代インド映画のナラティブー『RAB NE BANA DI JODI(神が結び合わせた2人)』を例にー」
森長恵梨(インド・ミュージカル映画研究)
要旨:経済自由化後の社会変化により、現実逃避的な娯楽映画ではなくストーリーやテーマ重視の作品が好まれるようになった2000年代。物語からの逸脱と見なされがちな歌と踊りは、ストーリーや人物の心情を語る上でいかに機能したのか。『RAB
NE BANA DI JODI(神が結び合わせた2人)』(2008年インド国内興行収入第2位・同年インド映画世界興行収入第1位)を例に検証する。

皆様のご参加をお待ちしております。

12月座長:松岡 環

写真研究会 2020年 第5回研究発表会開催のお知らせ【10月25日】

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日本映像学会 写真研究会
2020年 第5回研究発表会開催のお知らせ
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日本映像学会会員各位

写真研究会の研究発表会を、新型コロナウイルス感染拡大防止のため下記のとおりオンラインにて開催致します。皆様のご参加をお待ちしております。

日本映像学会写真研究会
代表 倉石 信乃

【日時】
2020年10月25日(日) 14:00開始 17:00終了予定

【参加方法】*事前申し込み制
会議システムzoom を利用して開催いたします。下記のURLにあるフォームから事前にお申込みください。いただいたメールアドレスにzoomのIDとパスワードをお送りいたします。
登録期限は10月24日(土) 12:00までとさせていただきます。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfrxCnf3JItSsaUCD2Wrv7GEScRUrFDftoi0d1K-S6otdTRjw/viewform?vc=0&c=0&w=1&flr=0

【発表者・発表内容】
前川修『イメージを逆撫でする 写真論講義 理論編』/『イメージのヴァナキュラー 写真論講義 実例編』書評

発表1
「書評:『イメージを逆撫でする』の謎」
増田展大(九州大学)

発表2
「写真研究の論点:前川修『イメージのヴァナキュラー写真論講義実例編』書評」
きりとりめでる(無所属)

共同討議
司会:倉石信乃(明治大学)、きりとりめでる(無所属)、土屋誠一(沖縄県立芸術大学)、中村史子(愛知県美術館)、前川修(近畿大学)、増田展大(九州大学)

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【発表要旨】
書評:『イメージを逆撫でする』の謎
増田展大(九州大学)

 前川修による著書『イメージを逆撫でする:写真論講義 理論編』は、20世紀以降の主要な写真理論について討究した著作である。実際に本書の目次を開けば、各章のタイトルに錚々たる欧米の論者たちの名前が並び、それぞれの写真論について濃密かつ批判的な読解が深められていく。W・ベンヤミン、R・バルト、P・ブルデュー、R・クラウス、G・バッチェンなど、写真に限らずとも映像や美術、視覚文化を考察しようとする読者にとって、本書は古典的かつ難解なイメージ論を読み進めるための有用なガイドとなることを期待させるだろう。
ただし序論から著者自身が断りを入れるように、本書を読み進める作業は決して平易ではない。「講義」と銘打たれた副題とは裏腹に、本書に登場する理論家たちの紹介や背景は抑制されており、膨大な数の先行研究が整理されると同時に、既存の写真論については一定程度の知識が前提とされる箇所もある。また全体として、モダニズム写真による形式の純化と、ポストモダニズム写真論による文脈の重視という傾向を対比しつつ、それでいて前者の「文脈」を抉り出し、後者の「形式」を浮かび上がらせるという、交錯したアプローチが採られてもいる。
そこで今回の書評では、本書を読み進める助けとなることを目的として、特に全体の構成に着目しながら以下の点について検討してみたい。
まず、タイトルの「逆撫で」が意味するところについて、この言葉がまずもって想起させるのはベンヤミンの歴史哲学であるだろう。先に挙げたように、本書ではモダニズムに括られる写真論の再考に始まり、1980年代以降のポストモダニズム期の写真論を経て、2000年に前後して技術的進展が突きつけたデジタル写真論が続く。おおよそ時系列に並んだ議論の流れが、読みやすく配列されたものであるにせよ、どのように「逆撫で」にされることになるのか。また、本書の終章を飾るのは、ロラン・バルトの著名な写真論である。現在まで多大な影響力を残すとはいえ、そのバルトの議論が先の章立ての流れを裏切るかのように結末部分に位置づけられていることがいったい何を意味しているのか。これらの謎を出発点として、各部ごとに内容をできるかぎり拾い上げつつ検討を試みたい。

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写真研究の論点:前川修『イメージのヴァナキュラー写真論講義実例編』書評
きりとりめでる(無所属)

19世紀に始まった写真の実践と、たったいま写真と呼ばれるものは、どのように連続/差異があるのか。この180年程の営みを、歯切れの良い転換点(文化、技術、デジタル)を持ち込まずに、しかし、写真が多様な支持体とともに、どう使われてきたかを軸に振り返るのが、前川修の『イメージのヴァナキュラー写真論講義実例編』(2019)である。

 本書がまず取り上げた使用例は「読む」であり、最古の写真集トルボットの『自然の鉛筆』(1844-46)だ。この写真集が今まで批評家や写真史家によってどのように記述されてきたかを追いながら、本書は読者に写真分析の歴史を追体験させ、そもそも『自然の鉛筆』の読者は誰だったのかという問いを挟みつつ、写真とテキストと写真のシークエンスを読み、「写真集」がその多重に意味を衝突させる場となっていると示す。
 その次には、芸術の写真として一般に美術の教養をもたらし、美術史家の研究態度を方向付けたスライドによって「投影」することを、肖像写真を「身につける」ことを、撮影し、撮影されること、名刺写真(カルト・ド・ヴィジット)を「収集・とじる」ことを扱っている。このように、19世紀を中心とした写真の使用の容態をあらわした本書は、一貫して、「使用者の身体の痕跡は澱として写真という被膜に沈着していく」という、物質としての写真が何を引き起こし得たのかを拾い上げる。そして、最終章のセルフィ分析は、これらの使用の写真史の蓄積を応用する形で展開される。

本発表では最初に、今まで/これからの写真使用の実践分析の物差しとなるだろう本書の概略を確認し、その前提条件を考察する。次に、本書のセルフィ分析を中心に、これからの写真論の論点を検討する。

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以上
日本映像学会写真研究会
代表 倉石 信乃
明治大学理工学研究科
〒214-8571 川崎市多摩区東三田1-1-1

日本学術会議会員推薦者の任命拒否に関する抗議声明

2020年10月5日

日本学術会議会員推薦者の任命拒否に関する抗議声明

日本映像学会
会長 斉藤綾子

 日本学術会議の山極壽一前会長は、10月1日開催の同会議総会において、同会議が推薦した新会員のうち6名が菅義偉首相により任命を拒否されたことを明らかにしました。同会議の協力学術研究団体である本学会も、改選にあたっては同会議の推薦に基づき首相が任命することが従来的な憲法解釈による慣例であり、学問の自由の立場から当然だと考えます。
 しかし、菅首相による今般の任命の拒否は学問の自由を侵害するおそれのある明らかな政治的介入です。
 日本映像学会理事会は任命を拒否した菅義偉首相に強く抗議を表明し、日本学術会議が要望する任命拒否の理由の開示と任命拒否された6名の新会員の速やかなる任命を強く求めます。

以上

会報第189号を発行しました。

会報第189号(2020年10月1日)を発行しました。
以下のPDFよりお読みください。

JASIAS_NewsLetter189

PDFがウィンドウに表示されない(画面が真っ白や真っ黒等)ときは、
ウィンドウ右下端のサイズ調節をマウスで動かして調節してみてください。
ウィンドウの幅のサイズが会報の幅のサイズより大きいときなどに、
PDF表示画面が出ずに真っ白や真っ黒の画面になることがあります。
また、文字が一部しか表示されないときは、URL表示のそばにあるリロードボタンをクリックしてみてください。

会報への会員による投稿につきましては以下の投稿規定をお読みのうえ、末尾の連絡フォームによりご連絡ください。のちほど担当よりご連絡申し上げます。

日本映像学会 会報 投稿規定(2017年10月 理事会決定)

1.投稿資格

(1) 投稿の時点で正会員の資格を有していること。

(2) 投稿者本人が執筆者であること。共著の場合は、投稿者が筆頭執筆者であり、必ず他の共著者全員の承認を得た上で投稿しなければならない。

2.投稿内容

(1) 映像に関する研究を推進し、広く映像文化の向上に寄与するもの(「日本映像学会会則」第2章第4条にもとづく)。

(2) 未発表のもの。二重投稿は認めない。投稿者自身の既発表論文や口頭発表と関連がある場合には、そのことを必ず明記すること。

(3) 投稿者は、自らが著作権を有しない著作物や図版などを引用するに際しては、著作権法(第32 条第1項)が定める引用の条件に則って行なうものとし、必要な場合はその著作権所有者の許諾を得なければならない。

3.字数

(1) 字数は自由(1ページは2,400字程度・複数ページも可)

(2) 図版を添付する場合には、図版の大きさを文字数に換算し、全体の文字数に含める。

4.体裁

(1) 完成原稿であること。

(2) メール本文に、題名、執筆者名、住所、電話番号、Eメールアドレス、所属等を記すこと。なお、総務委員会が原稿を確認し、事務局からEメールで「原稿受付」の通知をする。

5.提出方法

(1) 電子データをメール添付で事務局に送信すること。

(2) メール本文にOSの種類とソフト名(Wordもしくはテキスト)を明記すること。

6.投稿先

E-mail: officejasias.jp

7.校正

著者校正は初校のみとし、以後は総務委員会が行なう。

8.著作権

会報に発表された研究報告等の著作権は日本映像学会に帰属する。他の著作に転載する場合には、事務的な手続きのため、事前に文書等で学会に連絡し、転載する際に、会報への掲載に関する基本的な書誌情報を明記すること。

9.締切

投稿は随時受け付ける。

10.その他

(1) 掲載の可否については、総務委員会が決定する(一部改稿を求めることもある)。また、「採否の通知」は事務局からEメールで送信する。

(2) 投稿原稿掲載部分はPDF電子版会報の内としてホームページ上で一般公開

以上


<速報>日本映像学会第47回大会について(2021年6月5-6日)

2020年9月27日

<速報>日本映像学会第47回大会について(2021年6月5-6日)

日本映像学会
会長 斉藤綾子
第47回大会実行委員長 関口敦仁

 2021年の第47回大会は愛知県立芸術大学で6月5日(土)と6日(日)に開催される運びとなりました。今年度はオンライン開催になりましたが、来年の開催に向けて大会実行委員会と理事会で協力しながら準備を進めていく所存です。次号の会報で実行委員長からの第一通信が発信される予定ですので、ご留意ください。

以上

アジア映画研究会(第3期 第2回)開催のお知らせ【10月6日】

アジア映画研究会(第3期第2回/通算第35回)を下記のとおり、Zoomによるオンラインで開催します。

日時:2020年10月6日(火)18時(日本時間)開始
(Zoomによるオンライン開催:事前申込制)
申込:10月1日(木)締切
下記URLより所定のフォームにご記入の上,お申込みください。
https://docs.google.com/forms/d/1TlERjKcX6Jn3gtmxb55nUftgsIKM9vXpck2YAGHlMCU/edit

内容:
発表:鈴木勉(SUZUKI Ben/国際交流基金マニラ日本文化センター所長)
「ポスト真実時代のフィリピン映画 〜『インディペンデント映画の逆襲』で試みた一考察〜」
要旨:6月に刊行した拙著『インディペンデント映画の逆襲―フィリピン映画と自画像の構築』(風響社)で考察したテーマを中心に発表をおこなう。すなわち、国民国家システム、資本主義、民主主義、自由主義など戦後の社会を支えてきた基本的な規範への疑問・揺るぎ・否定が渦巻く時代にあって、フィリピンの映画人たちはいかに応えてきたか。また、フィリピン社会を覆い尽くしてきた植民地主義とそれへの退行に対してどのように応戦してきたか。2005年に開設されたシネマラヤを中心としたインディペンデント映画をめぐる文化運動について解説する。

10月座長:石坂健治(ISHIZAKA Kenji/本学会員)

※発表者はフィリピンからオンラインで発表をおこないます。