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西部支部研究例会_支部総会の案内【12月22日】

西部支部研究例会および2018年度支部総会のご案内

西部支部では、研究例会および支部総会を下記のように開催いたします。年末の慌ただしい時期ではありますが、会員の皆様のご参加をお待ちしています。

日時:     2018年12月22日(土) 14:00-17:30
会場:     九州大学大橋キャンパス
                7号館1階シアタールーム
                https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/campus/ohashi/
※支部総会の後に、懇談会を予定しています。

スケジュール:
1)インターリンク学生映像作品展 [ISMIE] 2018 セレクト上映会 14:00〜15:00
2)研究発表会 15:30〜17:00
●発表1「制作活動の側面から見る特撮の可能性」
坂口将史(九州大学)
(要旨)
2012年に開催された展覧会「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」を皮切りとして、近年、アナログな手法で制作された特撮を日本の文化として保存・継承する活動が進められており、それらの活動では主として特撮の「職人技術」としての側面に焦点が当てられてきた。本発表では、近年の特撮ワークショップなどといった一般市民が特撮の制作活動に参加する事例を参考に、職人中心的な方向とは異なる形での特撮の可能性について考察する。

●発表2「『編集』が生み出す価値〜映像編集に学ぶソーシャルデザイン〜」
井上貢一(九州産業大学)
(要旨)
映像の認識には、連続的な視覚刺激を言語化可能な離散的要素に分解・再構成する作業が含まれる。空間を区切ってウチとソトに分けること。時間を区切って並べること。本発表では、この「編集」というヒト特有の営みに注目して、発表者の関心事である「ソーシャルデザイン」の方法を模索する。

●発表3「釜山における映画制作の進展 〜プロデューサー育成とアジア展開を中心に」
西谷郁(西南学院大学非常勤講師/ アジアフォーカス・福岡国際映画祭プログラムチーム)
(要旨)
報告者は「都市と映画」をメインテーマにこれまで研究してきた。2005年からは釜山の映画製作、映画祭の調査研究し、継続して参与観察を行っている。釜山アジア映画アカデミー(略称:AFiS)は従来の人材育成プログラムと異なりアジアのプロデューサー育成に特化した、新たな映画教育とビジネスのあり方を推進している。国と釜山市、民間企業の三者が一体となって取り組むAFiSの活動を概観し、今後の釜山とアジアの映画戦略の展望を考察する。

3)支部総会 17:00〜17:30

西部支部
黒岩俊哉

映画文献資料研究会「『日本映像記録センター』研究」シンポジウム(2019.1/12)開催のお知らせ

第46回日本映像学会映画文献資料研究会
2018年度科研費「『日本映像記録センター』研究」シンポジウム
「日本映像カルチャーセンター 映像作品コレクションの再検証とその意義」

企画概要
映像文化が現代社会を大きく支える今日にあって、映像遺産の発掘、収集、保存、利用は映像の発展のみばかりでなく、社会の発展にとってもきわめて重要な意味をもつ。しかしわが国には、このうえなく貴重であるにもかかわらず、正当な評価がされないまま、埋もれてしまっている映像遺産が少なからずある。「日本映像カルチャーセンター」(1972年設立)が所蔵する映像作品コレクションは、その代表格のひとつである。2016年度から2018年度にかけて実施してきた科研費研究「『日本映像記録センター」の研究 ~眠る映画遺産の発掘~」(課題番号16K02322)は、この一大コレクションに再び光をあて、その意義をあきらかにしようとしたものである。シンポジウムでは、コレクションに含まれる具体的な作品事例をとりあげながら、3年間にわたるコレクションの研究調査の結果を報告する。

日時 2019年1月12日(土)13時~17時
会場 東京工芸大学芸術学部中野キャンパス 2号館B2 マルチメディア講義室スケジュール
   13時:基調報告 奥村賢(明星大学デザイン学部、日本映像学会会員)
   14時:参考上映
      『キノプラウダ20号』(1924年、ジガ・ヴェルトフ、16分)
      『夜行郵便列車』(1935年、バジル・ライト&ハリー・ワット、24分)
<休憩>
      『ある夏の記録』(1961年、ジャン・ルーシュ、90分)
       ※各作品とも日本語字幕はなし。詳細な日本語訳資料を配付
   16時:パネルディスカッション
      パネリスト:とちぎあきら(IMAGICA Lab.)
            伊津野知多(日本映画大学、日本映像学会会員)
            村尾静二(国立民族学博物館)
            畠山宗明(聖学院大学、日本映像学会会員)
            奥村賢
         進行:西村安弘(東京工芸大学、日本映像学会会員)
主催 明星大学デザイン学部奥村研究室/日本映像学会映画文献資料研究会
問い合わせ先 明星大学デザイン学部奥村研究室      
       masaru.okumura@design.meisei-u.ac.jp

※入場無料

46回日本映像学会文献資料研究会チラシ

関西支部第85回研究会【12月15日】及び関西支部総会

下記の通り日本映像学会関西支部第85回研究会を開催いたします。研究会終了後には支部総会、懇親会も行います。会員の皆様の参加をお待ち申し上げます。

日時:平成30年12月15日(土)午後2時より
会場: 京都工芸繊維大学 松ケ崎キャンパス 東部構内 東3号館 1F K101講義室

研究発表1:アニメーション作画の為の人体立体構造のマニュアル    
発表者:大阪芸術大学大学院芸術研究科博士後期課程 李炅俅(イ・キョング)
要旨:アニメーションの人物を描く際に、老若男女、体型、絵柄など様々なジャンルの絵を幅広く描ける力となる基礎は、人体解剖学である。しかし、人体解剖学はすごく専門的で複雑な分野で、初心者には入門の壁は高く、中でも立体構造の理解は最も難しい。また、既存の人体解剖学書籍も立体構造にだけはそう優しくはないのが現状である。そこで、初心者にも人体の立体構造をわかりやすく伝えられる資料があればと思い、私が修士で制作したのが「アニメ作画の為の人体立体構造のマニュアル」である。この資料は、人体立体構造の理解に重点を置き、複雑な筋肉構造をキュービック形にデフォルメし、リアルな人体との比較、また、他書やネット活用などの有機的連動を考え、最終的に2冊構成として「基礎編」と「資料編」で制作した。博士課程で至った今は、教材としてのシリーズ化を考え研究を深めている。

研究発表2:美術館におけるソーシャリー・エンゲイジド・アートの可能性 ─映像・インスタレーション・アーカイヴ─
発表者:京都工芸繊維大学大学院博士後期課程 平井菜穂
要旨:1990年代以降に展開してきたソーシャリー・エンゲイジド・アートは、一般市民との対話や共同作業を含む社会関与型の芸術実践である。本発表では、フィル・コリンズ(Phil Collins 1970-)、ジェレミー・デラー(Jeremy Deller 1966-)、田中功起(1975-)らの映像作品をとりあげ、ソーシャリー・エンゲイジド・アートの鑑賞経験について考察する。これらの作品において、一般市民の参加によるパフォーマンスは、時間的にも空間的にもそれが行われた地点から切り離され、映像作品として鑑賞者の前に示される。だが、それは単なるできごとの再現や記録ではない。インスタレーションやアーカイヴといった展示手法を通じて、アーティストは、そこには立ち会わなかった鑑賞者を、単なる傍観者であることを乗り越えてあらたに社会に向き合わせるような工夫を凝らしている。本発表では、これらのアーティストの戦略の分析を通じて、美術館におけるソーシャリー・エンゲイジド・アートの可能性を検討する。


〒606-8585 京都市左京区松ヶ崎橋上町
京都工芸繊維大学 松ヶ崎キャンパス
Tel. 075-724-7014

最寄駅 京都市営地下鉄「松ヶ崎」駅
「松ヶ崎」駅からのアクセス https://www.kit.ac.jp/uni_index/matsugasaki/
キャンパスマップ https://www.kit.ac.jp/uni_index/campus-map/

・支部総会 研究会終了後、午後4時30分〜 同会場にて

・懇親会 午後6時半より 太郎屋 (京都市中京区新町通四条上ル東入ル観音堂町473
  075-213-3978  京都市営地下鉄「四条烏丸」駅、阪急「烏丸」駅より徒歩5分

日本映像学会関西支部事務局
〒585-8555大阪府南河内郡河南町東山469
大阪芸術大学映像学科内
Tel: 0721-93-3781(内線3327)
email:eizou@osaka-geidai.ac.jp

日本映像学会アジア映画研究会 日芸映画学科共催シンガポール映画上映会のお知らせ【12月15日】

日本映像学会アジア映画研究会は、日本大学芸術学部映画学科と共催で、シンガポールのドキュメンタリー映画の上映会およびトークイベントを下記のとおり開催します。

日時:2018年12月15日(土)14時〜16時30分
会場:日本大学芸術学部(江古田校舎)東棟1階 E-101教室
   東京都練馬区旭丘2-42-1

上映作品:タン・ピンピン監督「 To Singapor, with Love 星国恋」2013年

トーク:盛田茂(東洋大学アジア文化研究所客員研究員)
    村山匡一郎(日芸大学院非常勤講師/本学会員)

シンガポールは政治的安定と経済的繁栄を誇る都市国家として知られるが、その反面、建国以来の人民行動党による一党支配が続き、「明るい北朝鮮」といわれるように報道や言論など表現の自由は厳しく制限されてきた。今回の上映作品は、さまざまな政治的事情から亡命を余儀なくされた人々の生活と祖国への思いを綴ったドキュメンタリー映画である。上映後にシンガポール映画の研究者である盛田茂の解説と村山匡一郎との対談を予定。

入場無料
なお外来の入校者リストを提出する必要があり、参加希望者は12月13日正午までにお名前と所属を村山匡一郎までお知らせください。

主催:日本映像学会アジア映画研究会、日本大学芸術学部映画学科

日本映像学会アジア映画研究会(第7回)開催のお知らせ【12月5日】

日本映像学会アジア映画研究会(第7回)開催のお知らせ
アジア映画研究会(第2期第7回/通算第26回)を下記のとおり開催します。

日時:2018年12月5日(水) 18:00-20:00
会場:国際交流基金・御苑前オフィス7階アジアセンター(702-703会議室)

〒160-0004 東京都新宿区四谷4-16-3-7F(建物名:川辺新宿御苑前ビル)
(東京メトロ丸ノ内線 四谷三丁目駅 2番出口 から徒歩8分)
アクセスマップ https://www.jpf.go.jp/j/access/map.html

内容:
中国映画の「戦後」--空間と時間をめぐる再考
韓燕麗

第二次世界大戦が終わった後、数年のうちに数多くの中国映画人が上海や旧満州から香港へ移動し、北京語映画を香港の地で製作しはじめた。これまで一般的に、戦時中に日本の国策映画会社に協力した責任への追及を回避するため、または共産党政権への嫌悪から映画人は大陸から香港へ移ったと理解されてきた。しかし当時の香港は大陸から完全に断絶された楽園などではなく、むしろその先の数年での中国への返還を心配される、不安に満ちた場所であった。
一方の中国は1945年の第二次世界大戦・日中戦争、そして1949年の内戦のと、その短い間に「戦後」を二度も経験していた。当時の香港にいた映画人にとって、そのタイムスパンの長い「戦後」は、終わったばかりの戦争が残した敵国協力問題への清算と、直後のもう一つの戦争がもたらすイデオロギーの取捨選択の問題という、二つの難問に同時に直面せねばならないことを意味した。その長く苦渋に満ちた「戦後」処理のプロセスは、中国映画史そして中国映画の銀幕にいかなる痕跡を残したのだろうか。また、今日の香港映画は戦前の上海映画が持つ娯楽至上主義の大衆文化としての性格を受け継いだものだと、もう一つの中国語映画史において一般的に理解されてきた定説があるが、われわれは「継承」という極めて分かりやすい言葉で戦後の苦難に満
ちた再建の過程を安易に捉えすぎてしまっていないだろうか。
こうした中国語映画史における大きな問題について考えるため、本発表は上海から香港へ南下した女優の中でも、最も多くの作品に出演し、同時に圧倒的な影響力を有した李麗華にスポットライトを当てる。当時の新聞や映画雑誌を通じて戦後における彼女の足跡を追いかけながら、現存する彼女が主演した多種多様な北京語映画を分析することによって、中国映画の「戦後」について再考する。

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ご参加についていくつか注意点がございます。

 <19時までにご来場の方>
 御苑前オフィスビルの正面玄関からお入りいただき、直接7階アジアセンターフロアまでお越しください。

 <19時以降ご来場の方>
 19時以降はビルが施錠されます。今回は19時以降のご来場は対応できませんので悪しからずご了承ください。

 <出欠について>
国際交流基金の会場の都合で、前日までに参加者全員のお名前と、所属・役職(または職業)を報告する必要があります。参加をご希望の方は「調整さん」でおこないますので、下記のサイトへ行き、「出欠を入力する」をクリックしてください。

https://chouseisan.com/s?h=fe98af4ee8b94912a4a7e2aada4fc42b

「表示名」にお名前と、コメント欄に所属・役職(または職業)を入力、○(出席)△(不明)×(欠席)のいずれかを選ぶ。最後にコメントがあれば入力してください。
出席の方は、前日12/4(火)18:00までにお願いします。

以上


インターリンク:学生映像作品展[ISMIE]2018【京都会場 11月17日】開催のご案内

映像表現研究会主催「インターリンク:学生映像作品展[ISMIE]2018」(京都
会場)開催のご案内
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今年で第12回となる<ISMIE]2018>を10月の名古屋会場に続き、京都会場は、今週末の11月16日(金)~18日(日)の3日間、Lumen Galleryにて開催される「KINO-VISION2018」(http://www.kyoto-seika.ac.jp/kino/2018/index.html)のプログラムとして実施します。

11月17日(土)夕方に各校代表作品の上映後、トークセッションを行う予定です。会員諸氏や作者のみならず、是非お誘い合わせの上、ご来場ください。
全て入場無料です。
上映作品の詳細は、映像表現研究会のブログ(http://d.hatena.ne.jp/e_h_kenkyu/)にて公開しています。

 (西部会代表/伊奈新祐)


[プログラム]
11/17(土)15:40~
代表作品プログラムⅠ(約70分)
愛知淑徳大学/イメージフォーラム映像研究所/大阪芸術大学/九州産業大学 
芸術学部/京都精華大学 芸術学部/久留米工業大学 情報ネットワーク工学科/尚美学園大学 芸術情報学部/情報科学芸術大学院大学[IAMAS] /椙山女学園大学 文化情報学部/成安造形大学 情報デザイン領域

11/17(土)16:50~
代表作品プログラムⅡ(約70分)+トーク
宝塚大学 東京メディア芸術学部/玉川大学 芸術学部 メディア・デザイン学科/東京工芸大学 芸術学部/東京造形大学 造形学部 デザイン学科映画専攻/東北芸術工科大学 映像学科/名古屋学芸大学 映像メディア学科/日本工業大学 情報工学科/日本大学 芸術学部/文教大学 メディア表現学科/北海道教育大学

会場:Lumen Gallery(http://www.lumen-gallery.com/index.html
京都市営地下鉄「五条」駅1番出口より東へ7分
阪急電車「河原町」駅11番出口より南へ10分
京阪電車「清水五条」駅3番出口より西へ5分
京都市バス「河原町五条」停留所から西へ徒歩2分

ISCA2018開催のご案内【11/30金、12/1土】

故松本俊夫先生が2014年から2016年まで審査員長を務められておりました、ISCA(INTERNATIONAL STUDENTS CREATIVE AWARD )が、開催されます。
本学会は後援として参加しております。(ご厚意により、総務省、経済産業省よりも手前に表記されております。)
詳しくは下記をご参照ください。

原石に出会う日。
「ISCA(INTERNATIONAL STUDENTS CREATIVE AWARD)2018」
ナレッジキャピタル イベントラボで11月30日(金)・12月1日(土)開催!
https://kc-i.jp/award/isca/


中部支部2018年度第1回研究会・国際ミニカンファランス「ワールド・シネマの新地平」【11月10日】

2018年度|中部支部|第1回研究会
日本映像学会中部支部第1回研究会は、名古屋大学映像学分野・専門による国際ミニカンファランス「ワールド・シネマの新地平」との合併企画として開催します。
日時:2018年11月10日(土)15:10より(国際ミニカンファランスは10:00より)
会場:名古屋大学(東山キャンパス)文系総合館7階カンファレンスホール   (〒464-8601  愛知県名古屋市千種区不老町)


◎スケジュール 
15:10-15:15 日本映像学会中部支部理事挨拶 
15:15-15:45 研究発表:馬定延(マ・ジョンヨン)会員(明治大学特任講師) 
15:45-16:15 研究発表:洞ヶ瀨 真人会員(中部大学人文学部非常勤講師) 
16:30-18:00 招待講演:トマス・エルセサー氏(アムステルダム大学名誉教授) 
18:00-18:20 支部総会  ※終了後、学内にて懇親会

◎招待講演
Transnational Cinema or World Cinema: Why Filmmakers Find Themselves Serving Two Masters
トランスナショナル・シネマ、またはワールド・シネマ: 映画制作者はどうして二人の主人に仕えることになるのか トマス・エルセサー氏(アムステルダム大学名誉教授)

Abstract:My lecture proposes the term “transnational cinema” and considers its typical features from several different perspectives: first, as a notion that competes with other terms which also want to characterise non-Hollywood cinema, such as ‘world cinema’, ‘independent cinema’, ‘accented cinema’, ‘peripheral cinema’. Despite being itself a problematic concept,  to my mind, transnational cinema best represents the situation of contemporary filmmaking under conditions of globalisation. Second, transnational cinema highlights the challenges, contradictions and possibilities inherent in its presence at the main site of encounter and exchange: the international film festival circuit. Third, transnational cinema helps us understand the changes brought by the digital turn to non-Hollywood filmmaking, and thereby redefines what we mean today by ‘national cinema’, ‘auteur cinema’ and the ‘cinema of small nations’. 

※共催:国際ミニカンファランス「ワールド・シネマの新地平」(名古屋大学映像学分野・専門)
11月11日(日)10時より、エルセサー先生自作の映画作品も上映されます。

トマス・エルセサー氏プロフィール
Thomas Elsaesser / アムステルダム大学名誉教授 50年間のフィルム・スタディーズの歴史のなかで、もっとも影響力のある研究者の一人。数々の受賞に加え、その功績はオランダ獅子勲章(2006年)やブリティッシュ・アカデミー客員会員(2008年)で認められている。日本語に訳されているものに、『現代アメリカ映画研究入門』(共著)水島和則訳、「響きと怒りの物語  ファミリー・メロドラマへの所見」石田美紀・加藤幹郎訳『「新」映画理論集成 1 歴史/人権/ジェンダー』所収など。https://en.wikipedia.org/wiki/Thomas_Elsaesser

◎研究発表(2件)
ビヨンド・シネマ:現代美術におけるスクリーン・プラクティス
馬定延(マ・ジョンヨン)会員(明治大学特任講師)

要旨:
現代美術におけるスクリーンは単なる上映装置を超えて、展示環境の物理的条件を構成する作品の一部であり、それゆえ二次元の平面よりは三次元の空間概念として捉える必要がある。本研究発表では、拡張されたスクリーンの概念を通じて、ホワイト・キューブとブラック・ボックスという展示空間とそれにまつわる美術の制度、イメージの生産、複製、共有、記録、保存に関わるテクノロジーと芸術表現の歴史、そしてそれらによって変容する観客性について考察する。
テレビ時代のメディア環境と水俣病ドキュメンタリーの映像表現――熊本放送初期作品を中心に洞ヶ瀨 真人会員(中部大学人文学部非常勤講師)
要旨:土本典昭の水俣関連ドキュメンタリー映画は、高度な表現を用いて目に見えない公害被害や犠牲者の苦悩を巧みに具象化していた(Marran 2017、 中村 2010)。だが、こうした映像表現は、1960~70年代のテレビドキュメンタリーも広く共有する特徴である。それらは、土本に匹敵する巧妙さで安易な被害者後援を超越し、水俣病事件が抱える複雑な内情を描出する。本発表では、地元の熊本放送作品を題材に、水俣病の社会背景とテレビ時代のメディア環境との狭間で、こうした新しいドキュメンタリー表現がどのように生じていたのかを考察したい。

◎補足情報(2件)
日本映像学会中部支部 幹事会 14:40-15:00(場所:7階705号室)

国際ミニカンファランス「ワールド・シネマの新地平」
11月10日(土): 
10:00-10:15  開会の辞:藤木秀朗(名古屋大学) 
10:15-12:15  名古屋-ウォリック・トーク
        The World Cracked: Sinkholes, GIFs, and Cinematic Ecologies
        / 砕かれた世界:シンクホーGIF、映画的エコロジー
        カール・シューノヴァー氏 (ウォリック大学)

        Affect of Scale: Small-gauge Film and Tourism in Imperial Japan
        / 空間的スケールの情動:帝国日本における小型映画と観光
        小川翔太氏(名古屋大学)

13:20-14:50  大学院生ワークショップ

11月11日(日):  10:30-12:00  映画上映『サン・アイランド』(2017)監督トマス・エルセサー
        監督との質疑応答

◎会場へのアクセス
地下鉄名城線名古屋大学駅下車すぐ(東山キャンパス)
下記リンク先の地図B4(4) 文系総合館7階カンファレンスホールhttp://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/

以上

日本映像学会中部支部
http://jasias-chubu.org/wp/

〒503-0006
岐阜県大垣市加賀野4丁目1番地7
情報科学芸術大学院大学メディア表現研究科内

インターリンク:学生映像作品展[ISMIE]2018 【名古屋会場/10月27日~28日、京都会場/11月16日~18日】

映像表現研究会主催「インターリンク:学生映像作品展[ISMIE]2018」(名古屋会場・京都会場)開催のご案内

今年で第12回となる「インターリンク:学生映像作品展[ISMIE]2018」を映像表現研究会主催にて開催します。

名古屋会場は、10月27日(土)〜28日(日)に、愛知芸術文化センターにて開催される「ムービング・イメージ・フェスティバル (MIF) 2018」のプログラム内で実施します。「第23回アートフィルム・フェスティバル」(http://www-art.aac.pref.aichi.jp/movie/index.html)との同時開催となります。
10月28日(日)に、各校10分以内(2作品以内)又は10分以上20分以内(1作品)で選抜された代表作品を上映後、トークを予定しています。

京都会場は、11月16日(金)~18日(日)の3日間、Lumen Galleryにて開催される「KINO-VISION 2018」(http://www.kyoto-seika.ac.jp/kino/)のプログラムとして実施します。
11月17日(土)にこちらも各校で選抜された代表作品を上映し、その後トークを行う予定です。

なお、東京会場は、12 月1日(土)、12月2日(日)の2日間、日本大学芸術学部江古田校舎大ホールにて実施を予定しています。
東京会場では、各校25分以内で推薦された全作品を上映します。

何れの会場も会員諸氏や作者のみならず、在学生の方にご覧頂きたいと思っております。是非お誘い合わせの上、ご来場ください。
全て入場無料です。

上映作品の詳細は、映像表現研究会のブログ(http://d.hatena.ne.jp/e_h_kenkyu/)にて公開します。
プログラムにつきましては、以下をご参照下さい。

[ISMIE2018 参加校]
愛知淑徳大学
イメージフォーラム映像研究所
大阪芸術大学九州産業大学 
芸術学部京都精華大学 芸術学部(2018年度幹事校)
久留米工業大学 情報ネットワーク工学科
尚美学園大学 芸術情報学部
情報科学芸術大学院大学[IAMAS]
椙山女学園大学 文化情報学部
成安造形大学 情報デザイン領域
宝塚大学 東京メディア芸術学部
玉川大学 芸術学部 メディア・デザイン学科
東京工芸大学 芸術学部
東京造形大学 造形学部 デザイン学科 映画専攻
東北芸術工科大学 映像学科
名古屋学芸大学 映像メディア学科(2018年度幹事校)
日本工業大学 情報工学科
日本大学 芸術学部(2018年度幹事校)
文教大学 メディア表現学科北海道教育大学

[名古屋会場プログラム]

10/28(日)

13:30〜
代表作品プログラムⅠ(約70分)
愛知淑徳大学/イメージフォーラム映像研究所/大阪芸術大学/九州産業大学 芸術学部/京都精華大学 芸術学部/久留米工業大学 情報ネットワーク工学科/尚美学園大学 芸術情報学部/情報科学芸術大学院大学[IAMAS] /椙山女学園大学 文化情報学部/成安造形大学 情報デザイン領域

14:50〜
代表作品プログラムⅡ(約70分)+トーク
宝塚大学 東京メディア芸術学部/玉川大学 芸術学部 メディア・デザイン学科/東京工芸大学 芸術学部/東京造形大学 造形学部 デザイン学科 映画専攻/東北芸術工科大学 映像学科/名古屋学芸大学 映像メディア学科/日本工業大学 情報工学科/日本大学 芸術学部/文教大学 メディア表現学科/北海道教育大学

会場:愛知芸術文化センター12階アートスペースA(http://www.aac.pref.aichi.jp/
   地下鉄東山線または名城線「栄」駅下車、オアシス21経由にて徒歩3分
   名鉄瀬戸線「栄町」駅下車、オアシス21経由にて徒歩2分

[京都会場プログラム]

11/17(土)

15:30〜

代表作品プログラムⅠ(約70分)
愛知淑徳大学/イメージフォーラム映像研究所/大阪芸術大学/九州産業大学 芸術学部/京都精華大学 芸術学部/久留米工業大学 情報ネットワーク工学科/尚美学園大学 芸術情報学部/情報科学芸術大学院大学[IAMAS] /椙山女学園大学 文化情報学部/成安造形大学 情報デザイン領域

17:00〜
代表作品プログラムⅡ(約70分)+トーク
宝塚大学 東京メディア芸術学部/玉川大学 芸術学部 メディア・デザイン学科/東京工芸大学 芸術学部/東京造形大学 造形学部 デザイン学科 映画専攻/東北芸術工科大学 映像学科/名古屋学芸大学 映像メディア学科/日本工業大学 情報工学科/日本大学 芸術学部/文教大学 メディア表現学科/北海道教育大学

会場:Lumen Gallery(http://www.lumen-gallery.com/index.html
   京都市営地下鉄「五条」駅1番出口より東へ7分
   阪急電車「河原町」駅11番出口より南へ10分
   京阪電車「清水五条」駅3番出口より西へ5分
   京都市バス「河原町五条」停留所から西へ徒歩2分

以上

日本映像学会映像表現研究会
ISMIE 2018 事務局
〒176-8525 東京都練馬区旭丘2-42-1
日本大学芸術学部映画学科(研究室A)
担当:奥野邦利/野村建太/古沢将太

会報第183号PDF公開版を掲載しました。

会報第183号(2018年10月3日)を発行しました。
以下のPDFよりお読みください。[ペーパーによる完全版は会員配布:10月中旬]

JASIAS_NewsLetter183

PDFがウィンドウに表示されない(画面が真っ白や真っ黒等)ときは、
ウィンドウ右下端のサイズ調節をマウスで動かして調節してみてください。
ウィンドウの幅のサイズが会報の幅のサイズより大きいときなどに、
PDF表示画面が出ずに真っ白や真っ黒の画面になることがあります。
また、文字が一部しか表示されないときは、URL表示のそばにあるリロードボタンをクリックしてみてください。


会報への会員による投稿につきましては以下の投稿規定をお読みのうえ、末尾の連絡フォームによりご連絡ください。のちほど担当よりご連絡申し上げます。

日本映像学会 会報 投稿規定(2017年10月 理事会決定)

1.投稿資格

(1) 投稿の時点で正会員の資格を有していること。

(2) 投稿者本人が執筆者であること。共著の場合は、投稿者が筆頭執筆者であり、必ず他の共著者全員の承認を得た上で投稿しなければならない。

2.投稿内容

(1) 映像に関する研究を推進し、広く映像文化の向上に寄与するもの(「日本映像学会会則」第2章第4条にもとづく)。

(2) 未発表のもの。二重投稿は認めない。投稿者自身の既発表論文や口頭発表と関連がある場合には、そのことを必ず明記すること。

(3) 投稿者は、自らが著作権を有しない著作物や図版などを引用するに際しては、著作権法(第32 条第1項)が定める引用の条件に則って行なうものとし、必要な場合はその著作権所有者の許諾を得なければならない。

3.字数

(1) 字数は自由(1ページは2,400字程度・複数ページも可)

(2) 図版を添付する場合には、図版の大きさを文字数に換算し、全体の文字数に含める。

4.体裁

(1) 完成原稿であること。

(2) メール本文に、題名、執筆者名、住所、電話番号、Eメールアドレス、所属等を記すこと。なお、総務委員会が原稿を確認し、事務局からEメールで「原稿受付」の通知をする。

5.提出方法

(1) 電子データをメール添付で事務局に送信すること。

(2) メール本文にOSの種類とソフト名(Wordもしくはテキスト)を明記すること。

6.投稿先

E-mail: jasias@nihon-u.ac.jp

7.校正

著者校正は初校のみとし、以後は総務委員会が行なう。

8.著作権

会報に発表された研究報告等の著作権は日本映像学会に帰属する。他の著作に転載する場合には、事務的な手続きのため、事前に文書等で学会に連絡し、転載する際に、会報への掲載に関する基本的な書誌情報を明記すること。

9.締切

投稿は随時受け付ける。

10.その他

(1) 掲載の可否については、総務委員会が決定する(一部改稿を求めることもある)。また、「採否の通知」は事務局からEメールで送信する。

(2) 投稿原稿掲載部分はPDF電子版会報の内としてホームページ上で一般公開

以上


日本映像学会会報への会員投稿に関する連絡フォーム

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