jasias のすべての投稿

関西支部第87回研究会【6月15日】

日本映像学会会員各位

 

下記の通り日本映像学会関西支部第87回研究会を開催いたします。会員の皆様の参加をお待ち申し上げます。

日時:平成31年6月15日(土)午後2時より
会場: 花園大学 拈花館(ねんげかん)104教室

 

研究発表1:小栗康平による『伽耶子のために』の翻案
発表者:京都大学大学院人間・環境学研究科 博士後期課程 沈念(シン・ネン)会員

要旨:戦後から小栗康平の『伽倻子のために』が製作された1984年までに、在日朝鮮人を主要な登場人物として描いた映画のなかで、『にあんちゃん』(今村昌平、1959)『あれが港の灯だ』(今井正、1961)『キューポラのある街』(浦山桐郎、1962)の三作は典型的なメロドラマとされている。一方、大島渚の『日本春歌考』(1967)『絞死刑』(1968)『帰って来たヨッパライ』(1968)は、メロドラマに対抗する作品として評価されてきた。『伽倻子のために』はこの二項対立の延長線に置かれ、同時代の批評家からメロドラマと呼ばれてきた。
本発表の着眼点は、映画版『伽倻子のために』は失敗したメロドラマではなく、最初から前述した6本の映画とは一線を画し、人物および人物関係の抽象化と感情移入の阻害によって朝鮮人・日本人という二項対立を強調するわけでも崩壊させるわけでもなく、両者の「間」を描写していることを論証する。この「間」という位置こそが朝鮮人にも日本人にも完全に帰属できない在日朝鮮人の境遇を示し、彼らの悲哀と希望を象徴している。さらに、映画『伽倻子のために』が李恢成のほかの文学作品の人物設定やモチーフを大量に引用していることを分析する。こうした翻案のうえでの戦略は、李恢成の文学世界を間テクスト的に翻案しているだけではなく、日本人監督が在日朝鮮人作家の作品を翻案する際にしばしば陥るある種のオリエンタリズムという罠を回避し、在日朝鮮人作家の実際の回想を隅々まで埋め込むことによって、日本人監督による表象=代行のはらむ問題を浮き彫りにする試みであることを論証する。

 

研究発表2:作品発表 映像を用いたインスタレーションより
発表者:映像作家、大阪美術専門学校非常勤講師 東陰地正喜会員

要旨:私は年に1、2度、映像を用いたインスタレーション作品を発表しています。単一画面で完結する通常の映像作品も制作しますが、インスタレーションは、画面内では完結しえない空間性と「物」性がついてきます。

今回は、自分の過去の作品の中から、コンセプトと展示方法の意図が明確な、すなわち言語化しやすい3つの作品を紹介します。実際の展示の再現はできませんが、なるべくわかりやすく展示形態を説明しながら、制作意図や今後の課題についてお話ししたいと思います。

発表予定作品
f/g (2013) 3分。
窓に影絵が重なる映像が、表と裏(図と地)を入れ替えた形で左右2つのモニタに映し出されます。

虚像と実体の倒錯について。

運ぶ人/引き摺る男 (2014) 10分。
作中に登場する額縁(M300号)の中に白布を張り、額縁画のように壁に掛け、映像を投影します。

フレームの内外、虚実の関係について。

さかしま (2016) 5分。
水と草木をモチーフにした上下が不明瞭な映像を、鏡を用いて天井面に投影し、仰向けに寝転んで見上げます。

重力について。

 

 

〒604-8456 京都市中京区西ノ京壷ノ内町 8-1
花園大学

JR嵯峨野線「円駅」下車 徒歩8分
京都市バス26・205「太子道」下車 徒歩5分
アクセスマップ:https://www.hanazono.ac.jp/access.html
キャンパスマップ:https://www.hanazono.ac.jp/about/facilities/

日本映像学会関西支部事務局
〒585-8555大阪府南河内郡河南町東山469
大阪芸術大学映像学科内
Tel: 0721-93-3781(内線3327)
email:eizou@osaka-geidai.ac.jp

第45回大会 修正版第3通信/座長の名前入りのプログラム ダウンロードのご案内

日本映像学会員各位

山形大学で開催される第45回大会が1週間に迫ってまいりました。
皆様のお手元に第3通信が届いたと思いますが、プログラムに修正があります。修正版が大会ウェブサイトの「ダウンロード」のページからダウンロードできますので、こちらをご確認ください。

なお、座長の名前入りのプログラムもダウンロード可能ですので、あわせてご覧ください。
https://jasias.jp/eizo2019/download

それでは、よろしくお願いいたします。

日本映像学会 第45回大会実行委員会
yamagata-convention@jasias.jp

第46回通常総会ご出欠はがき ご返送のお願い

日本映像学会会員各位
 
日頃より日本映像学会の活動にご参画いただきまして、誠にありがとうございます。
住所不明などで通知を発送できなかった方を除き、会員の皆様には「第46回 通常総会開催ご案内」の往復はがきがお手元に届いていることと存じます。
 
つきましては、まだご送付いただいていない方へ、5月27日(月)必着で、事務局までご返送いただきますよう、お願い申し上げます。
なお、ご都合にて欠席される方は、総会成立のための委任状(※)をご記入の上、ご送付ください。
(※)お手数ですが委任状にはご住所、ご氏名のご記入、ご捺印いただきますようお願い申し上げます。
 
 

日本映像学
 武田潔
 
176-8525
東京都練馬区旭丘2-42-1
日本大学芸術学部内
e-mailoffice@jasias.jp(事務局)

第45回大会 第3通信公開のお知らせ

日本映像学会会員各位

45回大会プログラム詳細を記載した「第3通信」を大会特設ウェブサイトに公開いたしましたので、お知らせ申し上げます。

第3通信ダウンロードページ
https://jasias.jp/wp-content/uploads/2019/05/dai3tsushin.pdf

大会概要詳細
https://jasias.jp/eizo2019/about

なお、印字資料(第3通信)は5月中旬頃発送予定です。

日本映像学会第45回大会実行委員会
https://jasias.jp/eizo2019

990-6560
山形市小白川1-4-12
山形大学人文社会科学部附属映像文化研究所内

アジア映画研究会(第10回)開催のお知らせ【6月5日】

日本映像学会アジア映画研究会(第10回)開催のお知らせ

アジア映画研究会(第2期第10回/通算第29回)を下記のとおり開催します。

日時:2019年6月5日(水) 18:00-20:00
会場:国際交流基金・御苑前オフィス7階アジアセンター(702-703会議室)

〒160-0004 東京都新宿区四谷4-16-3-7F
(東京メトロ丸ノ内線 四谷三丁目駅 2番出口 から徒歩8分)
アクセスマップ https://www.jpf.go.jp/j/access/map.html

内容:
発表1:松本志代里(「キネマ旬報」編集部/ゲスト)「韓国映画が描いてきた南と北」25分+討議

発表2:佐野光子(アラブ映画研究者/ゲスト)「レバノン映画の視角とその変容―山から首都ベイルートへ、そして郊外へ―」75分+討議

レバノン映画の父とも呼ばれるジョージ・ナスル監督(2019年1月没)が『何処へ(原題:IlaAyn?)』(1957)を発表して以来、初期レバノン映画は山間の匿名的な村を物語の主舞台としてきた。しかし70年代に入り内戦が勃発すると一転、レバノン映画の射程は首都ベイルートにほぼ限定されるようになる。この現象は2000年代半ばまで続き、以降は分散化していくが、近年はベイルート郊外あるいは「周縁」からのまなざしに依った作品が存在感を放っている。本発表では、このようなレバノン映画の変容を映像をまじえて追っていく。

———————-

ご参加についていくつか注意点がございます。

<19時までにご来場の方>
御苑前オフィスビルの正面玄関からお入りいただき、直接7階アジアセンターフロアまでお越しください。

<19時以降ご来場の方>
19時以降はビルが施錠されます。19時以降のご来場は対応できませんので悪しからずご了承ください。

<出欠について>
国際交流基金の会場の都合で、前日までに参加者全員のお名前と、所属・役職(または職業)を報告する必要があります。参加をご希望の方は「調整さん」でおこないますので、下記のサイトへ行き、「出欠を入力する」をクリックしてください。

https://chouseisan.com/s?h=781e3ce151f9415da50b00bca3c10bc5

「表示名」にお名前と、コメント欄に所属・役職(または職業)を入力、○(出席)△(不明)×(欠席)のいずれかを選ぶ。最後にコメントがあれば入力してください。
出席の方は、前日6/4(火)18:00までにお願いします。

以上

6月座長:金子遊
※研究会終了後、5分程度、今後の開催日程について皆様とご相談があります。

日本映像学会「アジア映画研究会」
代表 石坂健治
〒215-0014
神奈川県川崎市麻生区白山2丁目2−1
日本映画大学内

2019年度会費の口座自動振替について

会員各位(会費の自動振替をご登録の会員様へ)

2019年度会費の口座自動振替について


日頃より学会活動・運営にご協力いただきまして誠にありがとうございます。

本年度(2019)会費10,000円につきまして、貴会員ご指定の金融機関口座より下記のごとく自動振替をさせていただきますのでお知らせ申し上げます。
なお、残高不足その他で振替不能の場合は後日別途、学会口座へのお振込みをお願いいたします。

振替日 4月26日(金)
引落し金額 10,000円

※ご指定預金口座通帳上の表示は「MHF)エイゾガカイ」「ミズホフアクター」「フリカエ」等となります。

以上

日本映像学会総務委員会
(事務局)

・自動振替後、領収書の発行が可能です。ご希望の方(※1、※2)は電子メールにより office@jasias.jp(事務局)へご連絡ください。

※1 2,018年度にご希望のご連絡をいただき、事務局より発送完了の会員様に関しましては、事務局データーベースにおいて記録いたしました為、5月初旬頃に発送いたします。

※2ご希望の際は、大学名+ご氏名/大学名のみ などお宛名をご指定くださいますようお願い申し上げます。

第45回大会参加申し込みのご案内(締切4/26)

日本映像学会会員各位
第45回大会 参加申し込みの期限(4/26[金])まであと2週間となりましたので、ご案内申し上げます。5 月初旬発行予定の「第3 通信」(及び大会ウェブ・サイト)にて、プログラムの詳細をお知らせいたしますので、どうぞ楽しみにお待ちくださいませ。皆様のご参加を心よりお待ちしています。

大会テーマ「ポスト・ノスタルジー:映像メディアと記憶の問題」

会期2019年6月1日(土)・2日(日)
会場山形大学小白川キャンパス
〒990-6560
山形市小白川一丁目4番12号

大会参加申込フォーム(申込期限:4/26[金])
https://jasias.jp/eizo2019/apply
—————————–

日本映像学会第45回大会実行委員会
https://jasias.jp/eizo2019 45回大会特設ページ
〒990-6560
山形市小白川1-4-12
山形大学人文社会科学部附属映像文化研究所内

アナログメディア研究会 アラン・エスカルALAIN ESCALLE 作品上映&トーク【4/22】のお知らせ

アナログメディア研究会 アラン・エスカルALAIN ESCALLE 
作品上映&トークのお知らせ

アラン・エスカルALAIN ESCALLE   作品上映&トーク

フランスより来日中の映像作家アラン・エスカルの最新編集版を含む映像作品の上映とトーク。デジタル合成マシン、フレームの時代から今日まで、アナログの技術、手法をデジタル合成マシン上で駆使して作られる華麗な映像美と詩的表現の世界は各国の映画祭で高い評価を得ている。今回アラン・エスカルの初期映像作品『難破の後』から、日本が舞台の『浮世物語』、収容所の死者たちが語りかける『死者の書』最新編集版の3作品を上映する。上映後に最新鋭デジタル機器をアナログ的に使うことについて、などのトークを予定。

  •     2019年4月22日月曜日 19時30分〜21時30分
       ● PLACE M 東京都新宿区新宿1-2-11 近代ビル3F 
             電話:03-3341-6107
             http://www.placem.com/map.html
  •     資料代:1000円
       
       ●上映予定作品
       1)難破の後 1994年 9分D’APRES LE NAUFRAGE 
              - (9 minutes – 1080P – Stéréo – 1994)
       2)浮世物語 2001年 24分LE CONTE DU MONDE FLOTTANT
           - (24 minutes – 1080P – Stéréo – 2001)
       3)死者の書 スペシャル・エディション 2018年35分
        -LE LIVRE DES MORTS – Edition Spéciale 
              - (35 minutes – 1080P – Stéréo – 2018)
  •    アラン・エスカル ホームページ 
           スタジオAE http://www.studioalainescalle.com
  •    主催 日本映像学会アナログメディア研究会 
        https://www.facebook.com/analogmedia/
         お問い合わせなども上記face book page のメッセージからどうぞ。

アナログメディア研究会

代表太田曜
連絡先尚美学園大学芸術情報学部情報表現学科 川口肇研究室(川口肇)
住所〒350-1110 埼玉県川越市豊田町1-1-1
TEL049-246-6104
e-mailanalogmedia2013@gmail.com

2019年度研究会活動費助成の公募について(応募締切:2019年5月10日)

日本映像学会 会員各位
平素より日本映像学会にご参加およびご協力いただきありがとうございます。映像にかんする研究・活動の活性化を図るために、研究会が企画・運営する研究活動に対して研究会活動費助成の公募をおこないます。有意義と期待される研究活動や、継続的な研究活動を続けている研究会、および新規発足の研究会による研究活動の奨励を目的とします。「2019年度研究会活動費助成申請書」に必要事項を記入の上、応募期限までにご提出ください。
応募された「研究会活動費助成申請書」については審査委員会による研究・活動計画内容、実施の実現性などについて厳正な審査のうえ、助成対象となる研究・活動計画を決定します。


〆切は2019年【5月10日(金)12:00まで(厳守)】となっております。
みなさまのご応募お待ちしております。

日本映像学会 研究企画委員会


詳細のご案内や申請フォーマットは、以下よりダウンロードしてご使用ください。

「2019年度研究企画委員会による研究活動助成について」pdf
「 2019年度研究会活動費助成申請書 」xlsx
「研究会活動助成_予算案(○○研究会)」docx

研究企画委員会からのお知らせ(研究会登録申請/2019年度春期締切:2019年5月10日)

日本映像学会 会員各位


平素より日本映像学会の活動にご参加・ご協力いただき、ありがとうございます。日本映像学会では会員のみなさまに活発な学会活動をおこなっていただくため、2019年度春の新規研究会を募集します。既存の研究会へのご参加はもちろんですが、従来の研究会にない枠組みでのご活動を検討されている方、映像学への新たな視点をお持ちの方、是非ご申請ください。なお、既存の研究会でメンバー構成(代表者等)に変更のある研究会も、「研究会登録申請書」の提出が必要となります。

〆切は2019年【5月10日(金)12:00まで(厳守)】となっております。
みなさまのご応募お待ちしております。

日本映像学会 研究企画委員会

登録(変更)申請の詳細については、以下よりダウンロードしてご使用ください。

2019年度春期_新規研究会募集説明
2019年度春期_研究会登録書