日本映像学会第40回大会は沖縄県立芸術大学を主催校として、6月7・8・9日に開催されます。
詳しくは第3通信PDF
https://jasias.jp/wp-content/uploads/2014/05/JASIAS40_3rdInfo.pdf
をご覧ください。
なお、今後の最新情報は、大会実行委員会ホームページ
http://jasias-okinawa4.webnode.jp/
をご参照ください。
日本映像学会第40回大会は沖縄県立芸術大学を主催校として、6月7・8・9日に開催されます。
詳しくは第3通信PDF
https://jasias.jp/wp-content/uploads/2014/05/JASIAS40_3rdInfo.pdf
をご覧ください。
なお、今後の最新情報は、大会実行委員会ホームページ
http://jasias-okinawa4.webnode.jp/
をご参照ください。
第5回ヴィデオアート研究会(5月24日)開催のお知らせ
日時:2014年5月24日(土)13:00-16:00
会場:co-lab渋谷アトリエ2F 会議室3
http://co-lab.jp/locations/shibuya-atelier/access_shibuya-atelier
(当日は入り口の鍵が施錠されております、お手数ですが遅れていらっしゃる方は下記瀧にご連絡ください)
内容:イヴォンヌ・シュピールマン「マトリクス現象」「ヴァスルカの習作」
(『ヴィデオ 再帰的メディア』から)におけるヴィデオアート研究の分析
本研究会は、ヴィデオアートのアカデミックな研究と、制作や展示現場のフィールドワークを交互に行なう方針で発足されました。第三回でおこなった イヴォンヌ・シュピールマンの『ヴィデオ』から、技術的知識がないと比較的難解とされる部分の読解を行なうこととなりました。またアコンチ研究の際に見れなかった、デニス・オッペンハイムの作品の紹介も行なう予定です。
参加者は事前に資料をお渡しいたしますので、下記連絡先、瀧までご連絡ください。
予定出席者
パネリスト:
「マトリクス現象」(『ヴィデオ 再帰的メディアの美学』p.107-110)箇所について
河合 政之氏(東京造形大学・東北芸術工科大学非常勤講師)
「ヴァスルカの習作」(『ヴィデオ 再帰的メディアの美学』p.110-114)箇所について
角尾 宣信氏(東京大学大学院総合文化研究科表象文化論 博士課程)
進行:瀧 健太郎 会員(ビデオアートセンター東京代表)
お問合せ:
日本映像学会ヴィデオアート研究会
代表 瀧健太郎
e-mail:taki.kentarou@ebony.plala.or.jp
ビデオアートセンター東京
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町42-6 co-lab 渋谷アトリエ内
tel:○8○-4355-1721
日本映像学会関西支部第72回研究会(5月10日)のお知らせ
下記の通り日本映像学会関西支部第72回研究会を開催いたします。
日時:平成26年5月10日(土) 午後2時より
会場:神戸芸術工科大学 3号棟クリエイティブセンター2F (3204教室)
研究発表1:スクリーンの拡大とその余波 ―ワイドスクリーン映画の導入にともなう撮影様式の変化について
発表者:北浦寛之会員(国際日本文化研究センター)
要旨:日本の映画産業がライバルの新興映像産業であるテレビ産業の勃興に対して採った最大の技術的対策が、1957年より始まったワイドスクリーン映画の製作である。アメリカではすでに1953年に20世紀FOX社が、シネマスコープというワイドスクリーンの規格を公開し、日本でも、その技術を応用した東映スコープや東宝スコープといったスコープ映画が普及を見る。スコープ映画は従来の縦横比1:1.37だったスクリーンが、アナモフィック・レンズという特殊なレンズの効果で、縦横比1:2.35とおよそ1.7倍横に拡大したものであり、小さなテレビ画面では不可能な映像的興奮を観客に提供することで人気を獲得していった。
しかしながら、こうしてテレビ産業との攻防の余波から誕生したスコープ映画は、映画製作においては大きく二つの問題を産み落としてしまう。第一に、構図の問題。従来のスクリーンでの仕事に慣れ親しんだ製作者の中には、スクリーンの拡大で、構図の取り方に戸惑いを覚える者がいた。第二に、奥行きの生成について。キャメラに装着されたアナモフィック・レンズの影響で、パン・フォーカスが困難になってしまったのだ。こうした問題に、映画製作者はどう挑んでいったのか。本発表では、ワイドスクリーン(スコープ映画)の導入により沸き起こった問題を踏まえながら、それにいかに製作者が対応し、新たな撮影スタイルを確立していったのかを考察していく。
研究発表2:「回遊する思考:山口勝弘展」からみる創造的行為について
発表者:八尾里絵子会員(甲南女子大学メディア表現学科)
要旨:本報告は、2013年10月に神戸芸術工科大学で開催した「回遊する思考:山口勝弘展」を軸に、山口勝弘の「今」について言及する。
メディアアートのパイオニアである山口は、言わずと知れた前衛芸術家集団「実験工房」のメンバーの一人である。実験工房はここ数年、世界各地で再評価がなされており、回顧展の開催数も目立っている。しかしここでは、50年代から90年代の第一線で活躍した山口の姿ではなく、21世紀における現在進行形の表現活動に着目する。
2001年、山口は突然脳卒中で倒れ、その後は不自由な身体となったにも関わらず、創作行為とその発表への意欲が滞ることはない。我々(*)は、2010年の山口からの一通の手紙をきっかけに、彼から直接依頼を受け作品制作に携わってきている。その共同作業を進める中で、山口の作品制作の初期段階における想像力とそれを展開するスピードの速さや、スケールの大きなモチーフ選びが極めて独創的である事に気付く。そしてこれこそが、山口の創造的行為の根源であると考え、それを展覧会の名称である「回遊する思考」と呼ぶことにした。
この、創造のプロセスと新作を含む近年の作品群の表現傾向を互いにリンクさせながら、あえて近視眼的なアプローチからの分析を試みる。そして、実験工房時代の飽くなき探究心を85歳となった今もなお抱き続けるアーティストの実像に迫る。
(*)本研究は、JSPS科研費23520195による共同研究である。
会場:神戸芸術工科大学 3号棟クリエイティブセンター2F (3204教室)
兵庫県神戸市西区学園西町8-1-1
神戸市営地下鉄「学園都市」駅下車南に向かい徒歩五分 大学正門スロープを登り、守衛室を左に見てロータリーを横切り10段程の階段を上り左前方オレンジの壁のある建物(3号棟)
http://www.kobe-du.ac.jp/about/access/
日本映像学会関西支部事務局
〒585-8555大阪府南河内郡河南町東山469
大阪芸術大学映像学科内
Tel: 0721-93-3781(内線3327)
第4回ヴィデオアート研究会(4月19日)開催のお知らせ
日時:2014年4月19日(土) 14:30-17:00
会場:渋谷勤労福祉会館2F会議室 洋室1
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/kinro.html
内容:台湾關渡美術館チーフキュレーターの呉達坤(ウー・ダークン)さんをゲストに、彼が主宰する開催中のAAA「アジア・アナーキー・アライアンス」 展とともに、 展覧会の組織・また作品関する解説などをお聞きしたいと思います。
AAA「アジア・アナーキー・アライアンス」展は特にヴィデオだけの展示というわけでは有りませんが、キュレーター自身がヴィ デオ作家の経歴があり、展示にいくつか映像作品が入っています。 研究会会場の階下、トーキョーワンダーサイト渋谷ほかワンダーサイト本郷でも行なっております。研究会前に展示をご覧頂ければよりキュレーターとのセッションが深まるかと思います。
http://www.tokyo-ws.org/archive/2014/02/S0308.shtml
ゲスト講師略歴: http://www.tokyo-ws.org/creator/w/post-285.shtml
予定出席者
呉達坤(ウー・ダークン、台湾關渡美術館チーフキュレーター)
司会・進行:瀧 健太郎会員(ビデオアートセンター東京代表)
お問合せ:
日本映像学会ヴィデオアート研究会
代表 瀧健太郎
e-mail:taki.kentarou@ebony.plala.or.jp
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町42-6 co-lab 渋谷アトリエ内
ビデオアートセンター東京
会報第166号(2014年4月1日)を発行しました。
以下のPDFよりお読みください。
PDFがウィンドウに表示されない(画面が真っ白や真っ黒等)ときは、
ウィンドウ右下端のサイズ調節をマウスで動かして調節してみてください。
ウィンドウの幅のサイズが会報の幅のサイズより大きいときなどに、
PDF表示画面が出ずに真っ白や真っ黒の画面になることがあります。
また、文字が一部しか表示されないときは、URL表示のそばにあるリロードボタンを
クリックしてみてください。
第2回ヴィデオアート研究会開催のお知らせ
日時:2014年2月25日(火) 11:00-15:00
会場:阿佐ケ谷美術専門学校521教室
アクセス:東京都杉並区梅里1-3-3
http://www.asabi.ac.jp/access.php
内容:「ヴィデオアート展示・映像祭のオーガナイズという視点から」
本研究会は、ヴィデオアートのアカデミックな研究と、制作や展示現場のフィールドワークを交互に行なう方針で発足されました。今回は、東京都写真美術館で開催されていた恵比寿映像祭の上映プログラマー、碓井千鶴さんをお迎えし、ヴィデオアート展示の舞台裏や、映像祭参加の作家の取り組みにより深い関心を寄せつつ、ヴィデオアートを見せる現場についての実地調査・研究として開催したいと思います。
予定出席者
ゲストパネリスト:碓井千鶴氏(恵比寿映像祭上映プログラマー)
パネリスト:今村 純子会員(女子美術大学・武蔵野美術大学非常勤講師)
河合 政之氏(東京造形大学・東北芸術工科大学非常勤講師)
角尾 宣信氏(東京大学大学院総合文化研究科表象文化論 博士課程)
西尾 千尋会員(東京大学大学院学際情報学府博士課程)
原島 大輔氏(東京大学大学院総合文化研究科表象文化論博士課程)
岸みづき氏(東京造形大学非常勤講師)
進行:瀧 健太郎会員(ビデオアートセンター東京代表、早稲田大学川口芸術学校講師)
お問合せ:
日本映像学会ヴィデオアート研究会
代表 瀧健太郎
e-mail:taki.kentarou@ebony.plala.or.jp
〒333-0844 埼玉県川口市上青木3丁目12-63
早稲田大学川口芸術学校内
tel:080-4355-1721
日本映像学会関西支部第71回研究会(3月1日)のお知らせ
下記の通り日本映像学会関西支部第71回研究会を開催いたします。
日時:平成26年3月1日(土) 午後2時より
会場:立命館大学映像学部 松竹スタジオ2F 教室
研究発表1:物語の幻影に抗して—小津安二郎の作品における「話法の形成」について—
発表者:京都造形芸術大学大学院・学術研究センター特別研究員 金東薫氏
要旨:芸術作品の制作において、現実の再現、対象の再現はストーリーテリングを生む。そして、そこに幻影が生じるのである。映画史的な観点から、ジャンルとしての劇映画の確立過程は、現実の再現による叙事空間の構築過程でもあった。映画監督、小津安二郎は、幻影の再現に没頭している劇映画の歴史的な流れに抵抗し続けた。しかし、小津は、決してフレームの転覆を図った前衛映画作家ではなかった。彼はいつも劇映画における物語、つまり再現性を意識していて、それをいかに扱うかで絶えず苦労していたからである。
小津安二郎は晩年、6編のカラー作品を残した。そして、「現実の色」を 手に入れた小津映画は、むしろ現実の再現に対する脅迫から意図的に離れていた。現実をより完璧に再現できる手段を手に入れることで、小津映画はむしろ現実から離れていく。この矛盾は一体、何に起因しているのであろうか。
①新しい明日への期待感と、まだ形の定まらない状況に対する可能性をもはらんだ不安が表裏一体となって漂う時代としての 1920 年代。活動写真から映画へ、時代における新しい映画の成立と若手映画人としての当時の小津安二郎について考察。
②産業としての劇映画における幻影性の加速化そして、世界恐慌とそれに伴う社会状況の急変が小津映画にもたらした影響について考察。
③トーキー化以降、当代の主流の劇映画と小津の映画における「現実性」と「再現性」について考察。
④小津の映画演出における規範(カノン)の成立とその背景について考察。演出において、変数を避けて、常数で表現しようとする彼の傾向。つまり、inputに対するoutputの過程を簡潔な公式として成立していく小津映画の姿とその背景にある原因を考察。
⑤カラー化以降、小津映画において、さらに強化された物質性、つまり美術、小道具(材料)への執着について考察。そこには世俗的な物質趣向を通して超越的な精神性を追求した中世美術に通じる原理が働いている。
1920 年代に映画界へ入った小津にとって、社会的な状況にせよ世間におけるジャンルとしての劇映画の確立過程にせよ、その後の時代の流れは予測の範囲を超えるものであったであろう。
劇映画の映画史的な成長期に、新進気鋭の若手監督や押しも押されぬ巨匠として、いつもその中心に君臨しながらも、一度も主流の劇映画に相応しい叙事空間を作らなかった、あるいは、作ることができなかった小津安二郎。確かに、彼は巨匠であり、映画史において欠かすことのできない監督の一人である。しかしそれは、彼が天才であったからではない。むしろ、自分の映画を映画史的な観点から見つめることができ、その中で、自分の映画がどうあるべきか模索し、独自の解決法を見 出すことができたがゆえに、彼はあのような素晴らしい作品を残すことができたのであろう。
研究発表2:大阪万博論争からみる『家族』(70、山田洋次)と『少年』(69、大島渚)の呼応性
発表者:立命館大学映像学部 冨田美香会員
要旨:本報告は、前衛芸術や映像メディアの分野から再評価が近年おこなわれている大阪万博(日本万国博覧会)に着目し、日本映画史の領野にとって大阪万博のムーブメントとはなんだったのか、その検証を試みるものである。
大阪万博は、日本にとって悲願の成就であり、戦中および戦後日本のナショナリズムのキーワードでもあった「科学振興と文化日本」の到達点を国内外に明示する場となった。その「科学と文化」を代表する映画・映像界からは、第一線で活躍する作家や映画人たちが大阪万博に動員あるいは積極的に参画をし、その結果、万博参加側と反博側との大論争が展開されたことは周知の事実である。従来、この論争やパビリオン映像、大阪万博への批判を直接的に表現した作品としても名高い『家族』(70、山田洋次)に関する個別の論評は多々あるが、他分野と同様に、日本映画の歴史軸からこの大阪万博をめぐる個々のムーブメントを総体的にとらえ直す試みも必要であろう。
以上の問題意識から、本報告では、大阪万博をめぐる同時代の日本映画のムーブメントについて、論争、産業、映画作品の三つの視点から考察する。考察をとおして、同時代的な評価および批判点、映画界の大阪万博への関与と機能、『家族』と『少年』(69、大島渚)の類同性と対称性にみる共通した批判性、を明らかにしたい。
会場とアクセス:立命館大学映像学部 松竹スタジオ 2F 教室
京都市右京区太秦堀ヶ内町12-9 株式会社松竹撮影所本館2F
JR嵯峨野線「太秦」下車 徒歩約6分 または嵐山本線「帷子ノ辻」下車 徒歩約3分
*撮影所の見学はできません。撮影所正門から本館2Fへお進みください。
以上
日本映像学会関西支部事務局
〒585-8555大阪府南河内郡河南町東山469
大阪芸術大学映像学科内
Tel: 0721-93-3781(内線3327)