日本映像学会関西支部第63回研究会(5月14日)のお知らせ
下記の通り日本映像学会関西支部第63回研究会を開催いたします。
会員の皆様には奮ってご参加下さいますようお願い申し上げます。
日時:平成23年5月14日(土) 午後2時より
会場:花園大学 拈花館(ねんげかん)202教室
研究発表1:「バレエの映像化について、たとえば‘KENNETH MACMILAN’S ROMEO AND JULIET’の場合」
発表者:大阪大学大学院文学研究科 博士前期課程 永井麻里子
要旨:バレエの基本要素は、まず第一に、そこにいるダンサーの動きであろう。近年、バレエ上演の映像作品が多く残されているが、それはたんなる記録なのだろうか。「舞台上にいるダンサー」は、「映像内にいるダンサー」と存在論上、等価でありえようか。映像化されたバレエは、バレエでありえるのか。どのような意味で、そうでありえるのだろうか。あるいはバレエとは別のものであろうか。ケネス・マクミランが振付けた『ロミオとジュリエット』の映像である、‘KENNETH MACMILAN’S ROMEO AND JULIET’の分析を通して、映像化されたバレエが提起する理論上の問題を考察したい。
研究発表2:「時代劇映画の現代的転換としての「残酷時代劇」の再検討」
発表者:花園大学文学部 大澤浄
要旨:本発表では、『用心棒』(1961)と『椿三十郎』(1962)を皮切りに1960年代前半に出現したいわゆる「残酷時代劇」を、時代劇映画の中の一ジャンルとしてではなく、時代劇映画そのものの「現代的」な転換を体現した現象としてとらえ直す。そこでまず、「残酷」という語が当時担っていた言説機能を出版・映画両メディアにおいて検証し、批評用語としての「残酷時代劇」のイデオロギー的文脈を確認する。次に、それら作品群の「残酷」描写の内実を、今一度個々の物語的文脈に即して再検討する。「残酷」の主体/客体(加虐/被虐)、損壊する身体の全体性/部分性などの観点から浮かび上がってくるのは、時代劇アクションにおける「残酷」の、複数の異なる機能と可能性である。
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[当日連絡先]花園大学 創造表現学科共同研究室 075-277-0473
〒604-8456 京都市中京区西ノ京壺ノ内町8-1
会場アクセス:JR京都駅より、JR嵯峨野線「円町駅」下車 徒歩8分または市バス26・205「太子道」下車 徒歩5分
京阪三条駅より、京都バス61・62・63・64・65「西ノ京馬代町(花園大学前)」下車 徒歩2分
阪急西院駅より、市バス26・27・91・202・203・205「太子道」下車 徒歩5分
四条烏丸・四条大宮より、市バス26・91・203「太子道」下車 徒歩5分
詳しくは http://www.hanazono.ac.jp/access/railway
キャンパスマップ http://www.hanazono.ac.jp/about/facility
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日本映像学会関西支部事務局
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