中部支部2016年度第2回研究会【12月3日】

2016年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第2回研究会

日時:2016年12月03日(土)14:00〜17:15
会場:椙山女学園大学 星ヶ丘キャンパス 椙山女学園大学文化情報学部棟 319室
(〒464-8662 名古屋市千種区星が丘元町17番3号)

<会場へのアクセス>
星ヶ丘キャンパスまでは、地下鉄東山線「星ヶ丘」下車、6番出口より徒歩5分です。
http://www.sugiyama-u.ac.jp/daigaku/shisetsu/map_hoshigaoka.html
上記リンク先のC棟(文化情報学部棟)になります。
正門からアーチをくぐって突き当たり、右手階段を登り、右手の校舎、3階です。

◎スケジュール
-14:00〜14:05:開催校挨拶
-14:05〜15:35:ご講演:土肥悦子氏((有)シネモンド代表 / こども映画教室代表)
休憩
-15:50〜16:15:研究発表:王温懿氏(名古屋大学大学院文学研究科博士課程後期課程)
-16:20〜16:45:研究発表:今井瞳良会員(茨木市立川端康成文学館学芸員)
-16:50〜17:15:研究発表:伊藤明倫会員(名古屋市立大学研究員)+高橋一誠氏(筑波大学研究員)

※研究会終了後:懇親会

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◎ご講演

街とこどもと映画~映画の力が街と人を育てる~
土肥悦子氏|(有)シネモンド代表 / こども映画教室代表

要旨:
①映画がスクリーンにかかるまでの、制作配給興行の流れの話、および宣伝の話
②地方におけるミニシアター設立および運営の話
③小学生を対象に、さまざま映画に関するワークショップを開催し、また、シンポジウムや学校とのコラボレーションなどを実践している、こども映画教室の活動および、映画教育についての話

映画配給興行会社の「ユーロスペース」で映画の買付け、宣伝を担当し、レオス・カラックス、アッバス・キアロスタミ監督などの作品を手がけた経験をもとに映画の配給、宣伝の話をします。また、1998年に石川県金沢市に開館したミニシアター「シネモンド」の開館の話やその後18年つづく運営の話をし、2004年から始まった「こども映画教室」について、実際にこどもたちが制作した映画や、メイキング映像とともに活動についてお話をしたうえで、海外における映画教育、そして日本における映画教育、こども映画教室のめざす映画教育についてもお話できたらと思います。

土肥悦子(どひ えつこ)氏プロフィール:
東京都出身。ミニシアターブーム全盛期の1989年に映画配給興行会社・ユーロスペースに入社し、イランのアッバス・キアロスタミ監督などの作品の買付け・宣伝を担当。95年結婚を機に退職し、石川県・金沢市に転居(01年より東京都在住)。98年、ミニシアター「シネモンド」を開館。2004年より金沢にて「こども映画教室」を企画・プロデュース。13年4月、任意団体「こども映画教室」を設立。2015年日本映画ペンクラブ奨励賞受賞。http://www.kodomoeiga.com/

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◎研究発表(3件)

東映ポルノと女性―1970年代の日本映画とジェンダー・ポリティクス
王温懿(おう おんい)氏|名古屋大学大学院文学研究科博士課程後期課程

要旨:
映画史において70年代の日本映画における二大テーマが暴力とセックスであったことは、すでに論じられている通りである。だが、これまでの研究では、東映ポルノは単なる大衆娯楽映画として見なされ、その研究的価値が看過されてきた。実際には、東映ポルノは、暴力と性を融合させる、戦うポルノ女優の身体を表象している点で、ジェンダー・ポリティックスに関わる重要な問題を提起している。

本発表では、当時の映画産業的な背景と社会的な背景を考察した上で、70年代の「表現の自由」論争の論理を明らかにしながら、東映ポルノが父権社会の歴史において無化される力学がいかに発生してきたのかを論証する。さらに、70年代のウーマン・リブが掲げた「性の解放」に対して、東映ポルノが重要な材料となり得る可能性がありながら、それが見過ごされてしまったことを検証する。東映ポルノを仔細に分析すると、家父長主義的な性的規範に対して異議を申し立て、自己と他者の関係性を見直し、自身の性的主体性を自覚する女性像がそれらの作品群の表象上の特徴として明らかにできるが、この女性像が示唆する重要な問題が70年代のリブ派フェミニズムでは看過されてしまっていた。

境界を越える音―『クロユリ団地』の音響をめぐって
今井瞳良会員|茨木市立川端康成文学館学芸員

要旨:
日活創立100周年記念作品としてオリジナル脚本をもとに製作されたホラー映画『クロユリ団地』(中田秀夫監督、2013年)は、前田敦子演じる二宮明日香が口ずさむ鼻歌がそのままエンディング曲へと繋がっていき、幕を閉じる。このメロディは、タイトルがインサートされる冒頭をはじめ、作中で何度も流れるメインテーマであるが、通常映画音楽は物語世界外に属しており、物語世界内の明日香にこのメロディは聞こえていないはずである。聞こえていないメロディを明日香が口ずさむことによって、物語世界の境界が曖昧になっているのだ。
本発表では、ミシェル・シオンが提起した音響の三分法である「イン」 (音源が物語世界内にあり画面内に位置している音響)、「フレーム外」(音源が物語世界内にあり画面外に位置している音響)、「オフ」(物語世界外の音響)に基づいて、『クロユリ団地』における音を分析する。作品の主な舞台となる団地において視覚・聴覚の物理的な境界となるコンクリートの壁を使った音の演出や、物語世界の境界を曖昧にするメロディなどの音響設計における明日香の位置付けを通して、Jホラーにおける女性表象を検討してみたい。

作品「syncdonII」について
伊藤明倫会員|名古屋市立大学研究員
高橋一誠氏|筑波大学研究員

要旨:
体験型インスタレーション作品「syncdonII」について発表する。
体験者の心拍同期現象を意図的に誘導する事で成り立つ本作品が、どのような考えで生まれたのか、システムとコンセプトの両軸から解説する。

 

以上
日本映像学会中部支部
http://jasias-chubu.org/wp/
〒470-0196 愛知県日進市岩崎町竹の山57
名古屋学芸大学メディア造形学部映像メディア学科内

アナログメディア研究会「『ヒカルオンナ-The Luminous-』実験映画の女たち―女性フィルムメーカー特集映画上映」【11月23日】

アナログメディア研究会
「『ヒカルオンナ-The Luminous-』実験映画の女たち―女性フィルムメーカー特集映画上映」
開催のお知らせ

【日時・会場等】
■日程:11月23日(水曜日・祝日)
Aプログラム【-kotohana- 異花 】17:45開場/18:00上映
Bプログラム【Colors in Life, Shadows of Style】19:50開場/20:00上映
■会場:渋谷アップリンク UPLINK FACTORY(1F)
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1階
JR渋谷駅ハチ公口から北西へ徒歩10分
http://www.uplink.co.jp/info/map/
■料金:1プログラム(入替制)¥1,500(1ドリンク付き)
※A・B両方のプログラムをご鑑賞される方は、Bプログラムのチケットを割引料金(¥1,000/ドリンク無)でお求めいただけます。
UPLINKのシステム変更により、座席指定&クレジットカード払い制となりました。
来場される一般のお客様は下記UPLINKホームページから予約をお願いします。(各プログラムとも座席数42。席数に限りがございますのでご留意下さい。)
「ヒカルオンナ-The Luminous-」Aプログラム【-kotohana- 異花】
http://www.uplink.co.jp/event/2016/46419
「ヒカルオンナ-The Luminous-」Bプログラム【Colors in Life, Shadows of Style】
http://www.uplink.co.jp/event/2016/46429

■主催: 日本映像学会 アナログメディア研究会
https://www.facebook.com/analogmedia
e-mail:analogmedia2013@gmail.com
■共催: アップリンク
■協力:ミストラルジャパン

2015年の「ヒカルオンナ-Les fammes brillantes-」から1年!今年もやります!「ヒカルオンナ-The Luminous-」!
「ヒカルオンナ」は女性実験映画作家にスポットを当てた上映会です。
今回の上映会は日本作品プログラム【-kotohana- 異花 】とアメリカ&カナダ作品プログラム【Colors in Life, Shadows of Style】の2部構成になります。
【-kotohana- 異花 】は、新人作家や2016年に作られた新作など女性による実験映画を上映、【Colors in Life, Shadows of Style】は、N.Y.在住の映像作家である西川智也氏によるキュレーションのもと、アメリカ・カナダ在住の女性作家によるフィルム作品を上映します!
この機会に女性作家が引き出す実験映画の魅力をじっくりとご覧ください!

上映場所、地図などは以下のURLをご参照下さい。
http://www.uplink.co.jp/info/map/

■■■プログラム■■■
●Aプログラム【-kotohana- 異花】
黄木可也子「ひかりつむぎ」(3’/sound/2012/8mm)
早見 紗也佳「このところの」(3’20″/silent/2016/8mm)
園田枝里子「鍵」(7’/sound/2005/8mm) 
徳永彩加「余燼」(2’/sound/2016/16mm)  
狩野志歩「Lily in the Glass」(6’/sound/2003/16mm)  
松山由維子「花」(5’30″/sound/2004/16mm)  
村岡由梨「スキゾフレニア」(10’/sound/2016/video)  
しらくまいくこ「歯のないウサギ」(7’30″/sound/2004/video)  
黒川通子「蝶とドラゴンの話」(6’20″/sound/2016/video)  
鈴木香里「虚空の為のリリシズム」(7’43″/sound/2010/video)  
※上映後、作家トーク有り

●Bプログラム【Colors in Life, Shadows of Style】
アレクサンドラ・クエスタ「Recordando El Ayer」(9’/sound/2007/16mm)
ヴェラ・ブランナー=サン「Minong, I slept」(5’/silent/2010/16mm)
メアリー・ヘレナ・クラーク「Sound Over Water」(4’30″/sound/2009/16mm)
ジョディ・マック「Razzle Dazzle」(5’/silent/2014/16mm)
カレン・ヨハンセン「Light Speed」(5’30″/silent/2007/8mm)
ライダ・ラーチュンディ「Vivir para Vivir / Live to Live」(11’/sound/2015/16mm)
※上映後、 西川智也氏の作品解説・日本女性作家との対談あり

以上。
日本映像学会アナログメディア研究会
代表 西村智弘
〒166-0011 東京都杉並区梅里1-3-3
阿佐ヶ谷美術専門学校(末岡一郎)
「ヒカルオンナ」担当:徳永彩加

東部支部講演会・ワークショップ「日米のオルタナティブ・映像アーカイヴの成り立ちと現在の方向性」【11月26日】

東部支部講演(対談)・ワークショップ開催のお知らせ

今回、下記の要領で講演(対談)・ワークショップを行います。
皆様のご参加をお待ちしております。

「日米のオルタナティブ・映像アーカイヴの成り立ちと現在の方向性」

コラボラティブ・カタロギング・ジャパン(CCJ) /日本映像学会東部支部 共催企画
協力:ニューヨーク大学映像保存学科(NYU MIAP)/日本大学芸術学部

日時:11月26日(土)
   第1部 11:00〜12:30 講演(対談)
       モナ・ヒメネズ(ニューヨーク大学映像保存学科)
            ×
       とちぎあきら(東京国立近代美術館フィルムセンター)

   第2部 13:30〜17:00 ワークショップ – 申し込み制(下記をごらんください)
       (コミュニティ・アーカイヴ・ワークショプ)

場所:(講演)日本大学芸術学部江古田校舎東棟地下EB-1教室(座席数150)
http://www.art.nihon-u.ac.jp/information/access.html
東京都練馬区旭丘2-42-1 (西武池袋線各駅停車にて江古田駅下車 北口より会場教室まで徒歩約4分)

※第1部の講演(対談)の方は参加自由ですが、第2部のワークショップは申し込み制となります。参加可能人数は16名です。
ワークショップ参加希望の方は、toriyama.masaharu@nihon-u.ac.jp へ 11月15日までに、ワークショップ参加希望の旨を明記の上、お知らせ下さい。
人数が多い場合は抽選とさせていただきます。

企画全体的概要
日本映像学会東部支部 と米国非営利団体法人コラボラティブ・カタロギング・ジャパン(CCJ) が共催企画で提供する「日米のオルタナティブ・映像アーカイヴの成り立ちと現在の方向性」は、日本と米国における映像作品のオルタナティブ・アーカイヴの歴史的背景の議論を踏まえ、日本の個人や小規模団体が草の根作業で行なっている事例や、そのカタロギングのメソッドついて焦点をあてます。ニューヨーク大学映像保存学科(NYU MIAP)の招聘者を交えたレクチャーとワークショップを行い、参加者や主催者が集い、今日の映像やメディア作品の維持に関する問題点を話し合う場を提供。またニューヨーク大学MIAPの招聘者が日本の映像アーカイヴに関わる専門家と対談し、知識や情報を交換するプログラムです。

第一部では東京国立近代美術館フィルムセンター・とちぎあきら氏とニューヨーク大学MIAPのモナ・ヒメネズ氏(Professor Mona Jimenez)がそれぞれ日米でおけるオルタナティブ・アーカイブの成り立ち、実験映像作品のメインテナンスの歴史について話をします。

第二部ではヒメネズ氏が自らアメリカで発足したコミュニティ・アーカイビング・ワークショップ(CAW)という、誰もが映像のカタロギングの方法を学べるワークショップを日本で実践します。

以上
日本映像学会東部支部
担当常任理事 鳥山正晴
〒176-8525
東京都練馬区旭丘2-42-1
日本大学芸術学部映画学科内

西部支部シンポジウム「ドキュメンタリー映像—語られること語るべきこと」【11月4日】

日本映像学会西部支部主催シンポジウムのご案内

シンポジウム・テーマ:
「ドキュメンタリー映像—語られること語るべきこと」
映像はあたかもそこに事実があるように私たちに語りかける。しかしながらそこにある事実は、過去のとある現象を限られた視点から記録したものであることも、また事実である。ドキュメンタリー映像は、これらの過去のイマージュの集合体を編集し構成することで、監督や作家のメッセージを形成する。それが監督や作家の本意であろうとなかろうと、ドキュメンタリー映像の重層的な意味と風景は、現実のメタファーとして観客に語られる。
今回のシンポジウムでは、福岡県八女市で活動を続けるドキュメンタリー映画監督の伊藤有紀氏と、映画プロデューサーの川井田博幸氏をパネリストに迎え、ドキュメンタリー映像の可能性と限界をそれぞれの立場からお話しいただきます。またそれらを起点として、映像と人、ひいては映像とこの世界との関係性を本質的に考察します。なお、伊藤有紀監督の「人情噺の福団治」が、シンポジウム翌日よりKBCシネマにて公開予定です。

パネリスト:
伊藤有紀氏(ドキュメンタリー映画監督)
川井田博幸氏(グループ現代・プロデューサー)
司会:黒岩俊哉会員(日本映像学会西部支部理事)

日時:2016年11月4日(金) 16:00〜18:00
会場:九州産業大学17号館6階 601教室(〒813-8503 福岡県福岡市東区松香台2丁目3−1)
対象:日本映像学会会員、学生、一般
入場料:無料
●九州産業大学では、11/3-11/6の期間、学園祭が開催されています。そのため人混みが予想されますが、下記の会場アクセスをご参照いただきご来場いただければ幸いです。

問い合わせ:
黒岩俊哉(092-673-5732)
kuroiwa@ip.kyusan-u.ac.jp

会場アクセス:http://www.kyusan-u.ac.jp/guide/map/access.html
会場は国道3号線の正門よりも、JR九産大前駅側の北門が近くなります。
http://jasias.jp/wp-content/uploads/2016/11/Bldg17_Kyusan-u.png

(1)天神からバス
「天神中央郵便局前」から、番号[21A]雁の巣レクリエーションセンター行き、または [26A] 赤間営業所行きバスにご乗車ください。都市高速を経由した後、3つめの停留所「唐の原(とうのはる)」で下車ください。
北門は「JR九産大前駅」の側になります。
・乗車時間は19分。
・バス番号 [21] [26] の[A]の標記のないバスは、都市高速を経由しませんので余分に時間がかかります(23分)。
・(注意)福岡県筑紫野市に「塔の原(とうのはる)」という同じ読みの停留所があるため検索する際にはご注意下さい。

(2)博多からJR
「JR博多駅」より、鹿児島本線(門司港行き)普通列車に乗車。「九産大前駅」で下車。
・乗車時間は14分。
・急行は停車しませんのでご注意下さい。

以上
日本映像学会西部支部
〒815-8540
福岡市南区塩原4-9-1
九州大学芸術工学府内