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第6回クロスメディア研究会【1月26日】

第6回(2012年度第1回)クロスメディア研究会開催のご案内

第6回クロスメディア研究会を下記のごとく開催します。
会員の皆さんのご参加をお待ちしております。

講演者:曽我傑 氏(サウンドアーティスト)
開催日時 2013年1月26日(土)15:00-16:30
開催場所 東京工芸大学芸術学部 中野キャンパス 1102教室
www.t-kougei.ac.jp/guide/campus/access/#nakano
講演タイトル:『環境とカルティベイション』
講演内容
  1)作品概念の解体と新たな方向の模索
  2)モダニズムへの懐疑-自由体へのプロセスあるいはステップについて
  3)ムーヴメント創出-カルティベイション
  4)器官なき身体の理性
  5)前衛の触角でのみ真に物の平等を保障しうる
  6)環境認識の幅
  7)口語体芸術への指向
  8)即興芸術について
  9)時間の身体化と前衛の時間
10)芸術における動産、不動産の区別
11)ミニマリズムとモノ派
12)現代をネオ・マニエリスムとして眺める
13)質疑応答の時間-教育について

曽我傑 氏プロフィール
 15歳頃まで音楽の基礎を祖父と父から学ぶ。またピアノ奏法を佐々木房江氏に師事。後に作曲法(主に作曲一般論)を佐野清彦(作曲家)に、和声・対位法(主に中世における)を近藤譲(作曲家)に、ギター演奏法を小原安正、小原聖子、ナルシソ・イエペスに、リュート演奏を荒川孝一に師事。音楽表現を松本浩(元NHK交響楽団ホルン奏者)に師事。皆川達夫に中世音楽史(主にバロック、ルネサンス期のヨーロッパ音楽)を学ぶ。
 1971年~1975年の間、東京アメリカンセンターにてテリー・ライリー、NYにてジョン・ケージに「現代の作曲と可能性について」を学ぶ。
 1971年より2年間、北村実(早稲田大学文学部哲学科)の私塾にて、「唯物弁証法、弁証的唯物論、科学的社会主義論、ヘーゲルからマルクスへ、マルクス・エンゲルス全著作比較試論」などを学ぶ。
 1973年頃より佐野清彦、多田正美らと共に現代音楽作曲、演奏グループ「GAP」の活動を開始し様々な音楽の試みを行う。
 後に準法人活動体として「GAP WORKS」となり、オルタナティヴ・レーベルの活動を続ける。
 自身の音楽活動と並行して70年代より広く演劇、舞踏、ダンス、諸イベント、各地の芸術祭などに多角的に関与し今日に至る。
 特に70年代後半より劇場公演に活動をフォーカスし、同時にNYラ・ママ劇場、ロンドンICAスペース、シドニー・オペラ・ハウス等において劇場技術(音響、照明を中心に)を習得する。

 [問い合せ先]
日本映像学会クロスメディア研究会
代表 李 容旭      
〒164-8678東京都中野区本町2-9-5
東京工芸大学芸術学部映像学科  
lee@img.t-kougei.ac.jp
Tel&Fax 03-5371-2717  

以上

会報第161号を発行しました。

会報第161号(2013年1月1日)を発行しました。
以下のPDFよりお読みください。

JASIAS_NewsLetter161
会報第161号

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インターリンク:学生映像作品展[ISMIE]2012【東京会場/12月1・7・8日】

「インターリンク:学生映像作品展[ISMIE]2012」(東京会場)開催のご案内

去る10/19~21<京都メディアアート週間2012>において、映像表現研究会が主催した「インターリンク:学生映像作品展2012」(京都会場)は皆様のご協力のもと無事終了いたしました。会場の様子などの報告は、日本映像学会HPにて会報としてお知らせいたします。
そして、来る12/1(土)には早稲田大学早稲田キャンパス大隈タワー26号館多目的講義室(B104)にて、12/7(金)12/8(土)にはApple Store, Ginza 3Fシアターにて「インターリンク:学生映像作品展2012」(東京会場)を開催いたします。

★早稲田大学では、12/1(土)11:00~各校25分以内で推薦された全作品を上映し、上映終了後17:00~18:00にシンポジウムを予定しております。

★Apple Store, Ginzaでは、12/7(金)17:00~19:30に各代表作品(10分2作品以内)のプログラムを上映します。12/8(土)18:00~19:30は、昨年度選抜されたセレクト集を上映した後に、パネルディスカッションを行います。

何れの会場も会員諸氏や作者のみならず、関係のみなさんを連れ立って、どうぞご参加ください。全て入場無料です。

[ISMIE2012参加校]
阿佐ヶ谷美術専門学校 メディアデザイン科
大阪芸術大学 芸術学部
九州産業大学 芸術学部
京都精華大学 芸術学部
尚美学園大学 芸術情報学部
成安造形大学
宝塚大学 東京メディア・コンテンツ学部
多摩美術大学 映像演劇学科
東京工芸大学 芸術学部
東京造形大学
東北芸術工科大学 デザイン工学部
名古屋学芸大学 メディア造形学部
日本大学 芸術学部
文教大学 情報学部
北海道教育大学
早稲田大学川口芸術学校

[プログラム]

12/1(土)
11:00~(12:23)
Aプログラム(83分)
京都精華大学 芸術学部/文教大学 情報学部/北海道教育大学/阿佐ヶ谷美術専門学校 メディアデザイン科

(約30分の休憩)

13:00~(14:13)
Bプログラム(73分)
九州産業大学 芸術学部/多摩美術大学 映像演劇学科/日本大学 芸術学部

14:30~(15:32)
Cプログラム(62分)
大阪芸術大学 芸術学部/東京工芸大学 芸術学部/東北芸術工科大学 デザイン工学部/宝塚大学 東京メディア・コンテンツ学部

15:45~(16:45)
Dプログラム(60分)
名古屋学芸大学 メディア造形学部/成安造形大学/東京造形大学/早稲田大学 川口芸術学校/尚美学園大学 芸術情報学部

17:00~18:00
シンポジウム『学生作品の今を考える』
司会:瀧健太郎(早稲田大学 川口芸術学校)
パネラー:伊奈新祐(京都精華大学)
               末岡一郎(阿佐ヶ谷美術専門学校)
               奥野邦利(日本大学芸術学部)、他

12/7(金
17:00~(18:10)
代表作品プログラムI(70分)
九州産業大学 芸術学部/多摩美術大学 映像演劇学科/日本大学 芸術学部/名古屋学芸大学 メディア造形学部/京都精華大学 芸術学部/文教大学 情報学部/北海道教育大学/阿佐ヶ谷美術専門学校 メディアデザイン科

18:20~(19:26)
代表作品プログラムII(66分)
大阪芸術大学 芸術学部/東京工芸大学 芸術学部/東北芸術工科大学 デザイン工学部/宝塚大学 東京メディア・コンテンツ学部/成安造形大学/東京造形大学/早稲田大学 川口芸術学校/尚美学園大学 芸術情報学部

12/8(土)
18:00~19:30
パネルディスカッション『デジタルイメージのリアリティ』
冒頭にISMIE2011セレクト集(39分)を上映します。
司会:奥野邦利(日本大学芸術学部)
パネラー:波多野哲朗(東京造形大名誉教授)
               伏木啓(名古屋学芸大学)

日本映像学会ホームページ    https://jasias.jp/
映像表現研究会ブログ    http://d.hatena.ne.jp/e_h_kenkyu/

会場mapは以下のURLをご覧ください。なお、会場には駐車場はありません。

<12/1>
早稲田大学 早稲田キャンパス 大隈タワー26号館多目的講義室(B104)
http://www.waseda.jp/jp/campus/waseda.html (地図の26番です)
(東京都新宿区西早稲田1-6-1)

<12/7,8>
Apple Store, Ginza 3Fシアター
http://www.apple.com/jp/retail/ginza
(東京都中央区銀座3-5-12 サヱグサビル本館 )

日本映像学会映像表現研究会
ISMIE 2012 事務局
〒176-8525 東京都練馬区旭丘2-42-1
日本大学芸術学部映画学科
TEL 03-5995-8221
担当:奥野邦利
e-mail:okuno.kunitoshi@nihon-u.ac.jp


報告:会報第162号(2013年4月1日)4頁-5頁

関西支部第67回研究会【12月8日】

関西支部第67回研究会(12月8日)のお知らせ

下記の通り日本映像学会関西支部第67回研究会を開催いたします。
会員の皆様には奮ってご参加下さいますようお願い申し上げます。

日時:平成24年12月8日(土) 午後2時より
会場:神戸学院大学有瀬キャンパス 9号館6階961教室

研究発表1:ジャン・コクトーの映画『詩人の血』(1930)にみるデッサンからの変容
発表者:大阪大学大学院文学研究科博士後期課程三年 水田百合子
要旨:フランスの詩人ジャン・コクトー(1889-1963)は、詩、小説、演劇、評論、デッサン、映画と、多くの分野で活躍した。本研究は、その中でもとりわけ彼の映画に着目し、その制作過程を明らかにするものである。彼自身が監督した映画は全部で6本あるが、今回の発表では処女作である『詩人の血』(1930)を取り上げる。当初アニメーションとして企画されていたこの映画には、彼が1920年代後半に描いたデッサンの影響が強くみられる。この映画の構想と同じ時期に、コクトーは、阿片の解毒治療の苦しみと治癒の過程を日記『阿片』(1930)に残しているが、その文章やデッサンには『詩人の血』の原型とみられるモチーフがある。たとえば身体にできた傷口は、映画の詩人を想像させるし、手足がもがれた人物や周囲の物体と一体化する身体などは、映画の中の彫像やオブジェを思わせる。コクトーにおける静止したデッサンから動くデッサンへの変容は、人間の自然的知覚を超えた世界をリアルに表現する映画の可能性を示唆している。

研究発表2:インド映画におけるジャンル―テルグ語映画のフォークロア映画を題材に―
神戸学院大学人文学部 赤井敏夫
要旨:インド映画においてサイレント時代に成立した「ソーシャル/ミソロジカル/ヒストリカル」というジャンルの分類方法は非インド文化圏観客には違和感が大きい。しかしこのジャンル分けが今でも有効であるからにはそこに何らかの文化的要因が介在しているはずであり、それをテルグ語映画のフォークロアと呼ばれるサブジャンルから考察してみようというのが本発表の目的である。テルグ語映画はインド映画市場の中でも神話映画が多数製作されてきたという特徴がある。しかし細かく観察してみると厳密にはミソロジカルには分類しにくい、境界領域のジャンルがあることが分かってくる。これは現在ソシオ・ファンタジーと呼ばれるが、40‐50年代にかけて流行したフォークロア映画が先駆型としてあるらしい。フォークロア映画はエロール・フリン等の主演で流行した剣戟映画やアーサー・ルービンのオリエンタリズム映画の影響のもとに成立したとする説があるが、その実態はさらに複雑で他にも幾つかの起源が想定できる。本研究ではテルグ語映画の代表的なフォークロア映画をとりあげ、映像学的観点からその独自のフォーマットを分析し、それがインド人の映画認識といかに関係するのかを考察してみる。

研究会終了後(午後4時30分頃)、同会場にて支部総会を行います。
午後6時頃より懇親会を催します。会費5000円程度、会場は当日お知らせします。

神戸学院大学 有瀬キャンパス
神戸市西区伊川谷町有瀬518  Tel:078-974-1551(代)
アクセス
JR神戸線「明石駅」下車、北側バス停「北1番」のりばから、神姫バス「神戸学院大学行」に乗車し、神戸学院大学前下車(約5分おきに発車、所要時間約20分)
JR神戸線「朝霧駅」下車、北側バス停のりばから神姫バス「神戸学院大学行」に乗車し、神戸学院大学前下車(運行本数が少ないため、発車時間をご確認ください。所要時間約10分)
詳しくは http://www.kobegakuin.ac.jp/access/arise.html

日本映像学会関西支部事務局
〒585-8555大阪府南河内郡河南町東山469
大阪芸術大学映像学科内
Tel: 0721-93-3781(内線3327)


報告:会報第161号(2013年1月1日)6頁

第31回映画文献資料研究会【12月15日】

第31回映画文献資料研究会のお知らせ

日本映像学会映画文献資料研究会では下記の如く研究例会を開催いたします。会員の皆様のご参加をお待ちしています。

 記

日 時:2012年12月15日(土) 15時~17時
場 所:日本大学芸術学部江古田校舎東棟2階E204教室
            西武池袋線江古田駅下車 徒歩5分。

発表者:高山隆一会員(東京工芸大学芸術学部映像学科准教授)
テーマ:「撮影台本から見た演出技法―成瀬巳喜男『ひき逃げ』より─」
 映画演出の方法論を撮影台本の観点から考察を行います。本発表では、成瀬巳喜男の『ひき逃げ』の書き込み撮影台本を基に映画監督の演出技法を探ります。また、演出術のみならず日本の撮影方法の構造も検討していきます。

問合せ先:〒176-8525東京都練馬区旭丘2-42-1
日本大学芸術学部映画学科内
日本映像学会映画文献資料研究会
代表 田島良一
TEL 03−5995−8220・8944

以上

会報第160号PDF公開版を掲載しました。

会報第160号(2012年10月1日)PDF公開版を掲載しました。
以下のPDFよりお読みください。[ペーパーによる完全版は会員配布]

JASIAS_NewsLetter160
会報第160号PDF公開版

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インターリンク:学生映像作品展[ISMIE] 2012 【京都上映会/10月19・20・21日】

<ご案内>
「映像表現研究会」の主催する<ISMIE2012(インターリンク=学生映像作品展2012>の「京都上映会」が10月19日から21日まで開催される「京都メディアアート週間2012」のプログラムとして上映されます。
———————————————————-
<京都メディアアート週間2012>  *詳細は、以下のURLへ。
———————————————————-
日時:10月19日(金)20日(土)21日(日)
会場:京都四条烏丸・cocon烏丸ビル3F「kara-S(カラス)」
主催:KINO-VISION +hGoethe-Institut Villa Kamogawa
協力:AG Kurzfilm、京都精華大学芸術学部映像コース、日本映像学会映像表現研究会

http://www.kyoto-seika.ac.jp/kino/2012/index.html

<上映作品プログラム>
 今回は、ヨーロッパでも歴史があり評価の高い国際短編映画祭「クレルモン・フェラン国際短編映画祭」に2011年と2012年に出品されたドイツ作品を中心とする選抜作品集です。フィクション・ドキュメンタリー・アニメーション・実験映像と多様なジャンルの短編作品を御覧いただけます(英語字幕付き)。

 また例年の<インターリンク=学生映像作品展(ISMIE2012)>(主催:日本映像学会映像表現研究会)の学生映像作品も上映します。日本国内の映像制作を行う大学(大学院を含む)・短大・専門学校の約20校から教員によって推薦された優秀作品集です。

以上
———————————————————-
日本映像学会映像表現研究会
代 表:伊奈新祐
連絡先:日本大学芸術学部映画学科(奥野)
〒176-8525東京都練馬区旭丘2-42-1
okuno.kunitoshi@nihon-u.ac.jp

中部支部2012年度第1回研究会【9月15日】

中部支部2012年度第1回研究会
日時:9/15(土)15時~18時
場所:中部大学名古屋キャンパス・ホール(愛知県名古屋市中区)

○プログラム前半:基調講演+ディスカッション
・講演者:瀧健太郎氏(NPO法人ビデオアートセンター東京代表、早稲田大学川口芸術学校専任講師、アーティスト)
・講演概要:現在の日本のメディア・アート状況を見渡すと、産業化しやすいエンターテイメント(ガジェット)としての「メディア・アート」か、欧米のアートマーケットを意識した「アート系映像作品」に、大別されてしまうのではないだろうか。しかし、ビデオメディアの登場した60-70年代の数々の試みには、本来そのようなフレームに閉じない豊穣さがあったことが窺える。つまり、かつてのビデオアートと呼ばれたものには、産業化やアートを意識しないからこそ、表現としてのある種の純粋性や、「見る」という哲学的考察が常に意識されていたのではないか。
 「キカイデミルコト」の制作を通して瀧氏が改めて実感された60-70年代のメディア状況から、今後の映像やメディアを用いた表現の可能性とその意義についてお話しいただき、議論を交わす。

○プログラム後半:研究発表
・発表者:小川真理子会員(椙山女学園大学助手)
・発表要旨:発表者は、2012年8月、フランスで行われた舞踏家、若松萌野氏のワークショップの模様を撮影、現在、彼女の表現活動についてのドキュメンタリー映像を制作中である。今回の発表では、映像の一部を紹介しながら作品の意図を報告する。
 若松氏はニューヨークで活動後、拠点をヨーロッパに移し、近年は夏にノルマンディー地方にある自宅を開放して2週間の集中ワークショップを行っている。「私のダンスの基本は、とてもシンプルだ。それぞれの状況において、自分を取り囲むもの/自己の外にあるもの(the environment)に対して、誠実であろうとすることだ。そのためには、身体をとおして、その取り囲んでいるものそれ自体に語らせることである。それは、存在となり、身体性となり、運動となるだろう。」このように語る若松氏独自の「空間」と「時間」の理論が、ワークショップの参加者に対して、具体的にアプローチされる。そして、フランスだけでなく、イタリア、ギリシア、ポルトガルなど多様なヨーロッパの参加者たちによる、彼らの身体における試みも興味深いだろう。
 「奇異な」と判断されがちな舞踏表現であるが、発表者は、とくに、若松氏のワークショップでの実践を映像化することで、そのような判断が想定していないような理論的奥行きを表すことを目標としたい。

○研究会スケジュール
15:00~15:10 当番校挨拶
15:10~16:10 基調講演
16:10~16:40  ディスカッション
16:40~17:00 休憩
17:00~17:30 研究発表
17:30~17:45  ディスカッション
17:45~18:00 支部総会

会場情報や開始時間、登壇者に関する最新情報につきましては、中部支部のホームページ(http://jasias-chubu.org/)でご確認ください。


報告:会報第161号(2013年1月1日)6頁

関西支部第34回夏期映画ゼミナール2012年【8月3・4・5日】

関西支部第34回夏期映画ゼミナール2012年「映画が描く共同体 ―連帯と束縛―」を下記のとおり開催いたします。参加申し込み締め切りは7月27日(金)です。
皆様奮ってご参加下さいますようお願い申し上げます。

日本映像学会関西支部
〒585-8555
大阪府南河内郡河南町東山469
大阪芸術大学映像学科内
TEL 0721(93)3781 内線:3327
FAX 0721(93)6396
———————————————

日本映像学会関西支部第34回夏期映画ゼミナール2012年
映画が描く共同体 ―連帯と束縛―

主催:日本映像学会関西支部・京都府・京都府京都文化博物館
共催:(財)京都ゼミナールハウス

プログラム

8月3日(金)
昼食(午後0:00~午後1:30)
 午後1:40~        開会の辞
 午後1:45~午後3:12  『小島の春』(豊田四郎) 1940年  88分 東京発声
 午後3:30~午後5:38  『真空地帯』(山本薩夫)  1952年  128分 新星映画
夕食(午後5:30~午後7:00)
 午後7:00~午後9:30  『ある映画監督の生涯 溝口健二の記録』(新藤兼人) 1975年  150分 近代映画協会

8月4日(土)
朝食(午前8:00~午前9:00)
 午前9:00~午前10:24  『蜂の巣の子供たち』(清水宏) 1948年  84分 蜂の巣映画部
 午前10:40~午後0:15  『二等兵物語』(福田晴一) 1955年  95分 松竹(京都)
昼食(午後0:00~午後1:30) 
 午後1:30~午後3:32  『武士道残酷物語』(今井正) 1963年  122分 東映(京都)
 午後3:50~午後5:29  『幕末残酷物語』(加藤泰) 1954年   99分 東映(京都)
夕食(午後5:30~午後7:00)
 午後7:00~午後9:30  シンポジウム 
 パネリスト: 芦屋小雁(喜劇俳優・神戸映画資料館名誉館長)、田中晋平(大阪芸術大学大学院嘱託助手)、司会進行:石塚洋史(近畿大学非常勤講師)

8月5日(日)
朝食 (午前8:00~午前9:00)
 午前9:00~午前10:48  『どたんば』(内田吐夢) 1957年 108分 東映(東京)
 午前11:20~午後0:31  『長屋紳士録』(小津安二郎) 1947年 71分 松竹(大船)
閉会の辞
昼食(午後0:00~午後1:30)

会場:京都市右京区京北下中町鳥谷2番地 京都府立ゼミナールハウス TEL075(854)0216  http://kyosemi.or.jp/
  8月3日は無料送迎車があります。JR二条駅 西側ロータリー午前11:00発 ゼミナールハウス午後0:00頃着
  ※昨年までとは出発地が異なります。ご注意下さい。
  JRバス(有料)ご利用の場合は「周山行」にお乗り下さい。そして周山到着後ゼミナールハウスまでお電話下さい。お迎えに参ります。

参加費:二泊食事付 学会会員、一般 15,000円  学生 12,000円

懇親会(8月5日 昼より):「山国笑福亭」(鮎料理) TEL075(853)0016  会費15,000円(学生8,000円)

申込締切:7月27日(金)

参加申込先:〒585-8555 大阪府南河内郡河南町東山469
大阪芸術大学映像学科内 日本映像学会関西支部事務局(遠藤)宛 下記より参加申込書(PDF)をダウンロードされ、ご記入後、お申込みください。
TEL 0721(93)3781 内線:3327  FAX 0721(93)6396

関西支部第34回夏期映画ゼミナール2012年チラシ及び参加申込書(PDF)

なお、すでに配布済みのチラシに掲載された京都府立ゼミナールハウスと山国笑福亭の電話番号に誤りがございました。正しくは上記の通りです。お詫びして訂正いたします。

以上


報告:会報第160号(2012年10月1日)52頁

映像心理学研究会・アニメーション研究会合同研究発表会【8月4日】

*****************************************************
映像心理学研究会・アニメーション研究会
合同研究発表会開催のご案内
*****************************************************
盛夏の候、益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。
さて、日本映像学会映像心理学研究会・アニメーション研究会の合同研究発表会を下記の如く開催いたします。
是非ご参加くださいますようご案内申し上げます。

映像心理学研究会・アニメーション研究会代表 横田正夫

■日時======================================
平成24年(2012年)8月4日(土曜日) 

映像心理学研究会:13:00~15:00
アニメーション研究会:15:10~17:10

なお各発表者の発表時間は1時間の枠内でおこなわれます。40分を発表、15分を質疑応答、5分を次の発表の準備と致します。

■会場======================================
日本大学文理学部百周年記念館 会議室1
〒156-8550 東京都世田谷区桜上水3-25-40
交通アクセスマップ http://www.chs.nihon-u.ac.jp/access/
キャンパスマップ http://www.chs.nihon-u.ac.jp/wpchs/swf/map.html

■プログラム(映像心理学研究会)===================
13:00~14:00
表題: 撮影行為の日常化とその意識に関する考察
発表者:野村康冶(日本大学) 纓坂英子(駿河台大学)
要旨:カメラは、高画質化、高性能化という進化的な技術発展を遂げる一方で、操作の簡易化、低価格化といった汎化的な発展も遂げてきた。そして、撮影行為は専門的知識を持たない多くの人にとっても極めて身近な、日常的な行為となっていった。撮影行為の日常化を背景にしたカメラの使用状況や撮影行為に対する意識について、発表者らが行ってきた、ここ10年間の調査結果を報告する。また、そこから撮影行為に関する心理的意味を考察してみたい。

14:00~15:00
表題:映像体験の記述と分類に関する芸術心理学的研究
発表者:鈴木清重(立教大学)
要旨:映像心理学研究会での過年度の報告内容を踏まえ、映像体験の記述と分類に関する考察を紹介する。可能な限り具体例を紹介しつつ問題提起を行いたい。
[映像体験の記述]
 映像の心理学的研究を行うためには、映像の体験を心理学的に記述する必要があるだろう。体験の記述を目的とした研究を行うには、記述の単位を見出す理論的検討が必要と考えられる。例えば、芸術を記述する単位として技術、技能、技法という3種類の記述単位を指摘できる。さらに、記述的研究では、記述の単位と視点の関係を考察する必要がある。映像をはじめ、芸術を記述する視点には、制作者、鑑賞者、研究者の3つを想定できる。本研究では、鑑賞者の知覚する事象を単位として動画像の知覚を考察できるか検討した。従来の心理学研究では、事象知覚の問題は知覚体制化と時間性の問題として議論されることがあった。また、従来の知覚体制化理論の分類には、静止画像の体験を基盤にうごきの体験を考察する点など、構成主義や間接知覚論の特徴もみられた。本研究では、動画像系列の知覚体制化という新しい理論的枠組みで、事象知覚のゲシュタルトを考察した。
[動画像の群化]
 動画像系列に知覚される事象の記述を試みると、事象のゲシュタルト(事象の体制化)という概念を考察できる。動画像系列を観察するとき、動画像間に連続性を知覚できる場合がある。連続する動画像群は、一連の出来事を表現する場合がある。連続性とは事象の特性の一つであり、時間の体験を生む「連続と分凝」の感覚である。動画像系列に感じられる連続と分凝の程度に応じて、動画像間にまとまりが生じる。動画像間の連続と分凝として感覚できるまとまりが、系列内の個々の動画像や静止画像の意味を規定する場合がある。したがって、静止画像に基づき動画像系列の知覚を考察することは難しい。逆に、映像作品内に体験される事象の体制化を検討することにより、映像作品の体験を心理学的に記述できる可能性がある。動画像系列に知覚される事象のゲシュタルトという考えに基づき、知覚体制化理論の再構築を検討した。
[映像体験の分類]
 動画像系列の知覚体制化理論に基づき、種々の映像体験に関する事例研究を行った。また、映像制作の体験を踏まえ、映像体験を分類する研究を試みている。例えば、「アニメーション」と呼ばれ得る作品の典型例、非典型例、境界例のうち、境界例に属すると考えられる事例を集めた実験的オムニバス作品を制作し、制作過程と鑑賞体験の関係を考察した。具体的な作品の制作事例から、「アニメーション」とは何かを考察した。2012年の日本での金環日蝕を撮影した実写動画像などの事例を紹介する予定である。

■プログラム(アニメーション研究会)===================
15:10~16:10
表題:“表現者”と“労働者”のあいだ―東映動画株式会社を例に―
ゲスト発表者:木村智哉(早稲田大学)
要旨:日本で最初に商業アニメーションの製作を持続的に行った企業である東映動画(現・東映アニメーション)株式会社を対象に、その諸々の変化を見ることは、商業ベースでアニメーションを作る意味を考えることにつながる。本報告は、既存の研究成果に加え、独自に行った労働組合への調査成果も用いて、同社の創業から約4半世紀の間の変化を、文化論と産業論の双方の観点から複合的に概観することにより、日本の商業アニメーション史について考察する一つの視点を提示することを試みる。

16:10~17:10
表題: 日韓の長編アニメーションの心理学的比較
発表者:横田正夫(日本大学)
要旨:2011年の同時期に韓国では「Green Days」、日本では「コクリコ坂から」が公開された。いずれも高校生の日常を描いているが、前者では心理的な問題は自身が自ら行ったごまかしの行為であり、後者は自分の知らなかった父親の一面と、もしかしたら兄弟かもしれない先輩に出会ってしまうことによる心の動揺が描かれていた。「Green Days」の高校生は交友関係の中で自身の尊厳を取り戻し、「コクリコ坂から」の高校生は母親や大人の援助を待って、心の問題が解決されたかにみえる。高校生の心の在り方が大きく異なって描かれていた。

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■参加申込
どなたでも参加できますが、資料作成の都合上、7月23日までに下記までお申し込み頂けますと助かります。
なお申込み無しでのご参加の場合、配布資料をご用意できない場合がございますので、予めご了承ください。

■参加申込・問合せ先:
日本大学文理学部心理学研究室
映像心理学研究会・アニメーション研究会代表 横田正夫
E-mail: myokota@chs.nihon-u.ac.jp
Tel: 03-5317-9720 Fax: 03-5317-9427
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報告:会報第160号(2012年10月1日)49頁