中部支部2024年度第1回研究会【10月19日】

中部支部では、下記の通り2024年度 中部支部支部 第1回研究会を開催いたします。
中部支部会員に限らず多くの方の参加をお待ちしています。

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2024年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第1回研究会
https://jasias-chubu.org/wp/?p=1245

日時:2024年10月19日(土)(13:30 開始予定)
会場:名古屋大学 全学教育棟 本館北棟 406室
〒464-8601 名古屋市千種区不老町

スケジュール(予定)
 13:00 – 第1回研究会 受付開始
 13:30 – 開会あいさつ
 13:35 – 14:35 研究発表(2件)
 休憩
 14:50 – 15:50 招待講演(1件)
 15:50 – 16:20 ディスカッション
 16:20 – 閉会あいさつ
 休憩
 16:30 – 支部総会(研究会終了後に開催)

 - 終了後 別会場にて懇親会を予定 –

◎招待講演タイトル:
Shooting Mothers──ポスト・パンデミック時代の中国インディペンデント映画と新たな創造のプラットフォーム

要旨:
中国におけるメディアや芸術への規制が強化される中、かつて隆盛を誇った中国インディペンデント映画は、公的言説から排除され、その存在は非常に見えにくくなっている。しかし、そうした厳しい状況下でも常に創造の芽は育まれており、新しいプラットフォームや、これまでにない作り手が登場し、世代を超えた共創が活発に行われている。

本講演では、中国の老舗映像コレクティブ、草場地(Caochangdi)ワークステーション主催のオンライン映画祭「フィルム・フォー・マザー」に焦点を当て、パンデミック以降、インターネット上に築かれたプラットフォームにおけるユニークな制作と流通の過程を検証する。「母」をテーマにしたこの映画祭では、母と子、撮る者と撮られる者、見る者と見せる者が千変万化に交替し、融通無碍に交錯する。

特別ゲストとして、同映画祭で高い評価を得た短編処女作『紅娣(Hongdi)』(2023/モノクロ/ 15分)の監督、楊眉(Yang Mei)氏をオンラインでお迎えし、上海の初老女性の婚活を描いた同作を上映する。[助成:JSPS 基盤研究(C) 23K00224]

ゲスト紹介:
秋山 珠子(あきやま たまこ)
神奈川大学外国語学部中国語学科准教授。1990年代初めより中国語圏の映画監督・美術家らと多く親交を結び、研究・通訳・翻訳を通して彼らの活動に伴走する。共著に『動物×ジェンダー―マルチスピーシーズ物語の森へ』(青弓社、2024)、『Chinese Cinemas in Translation and Dissemination』(Routledge、2021)、共編著に『華語独立影像観察』1「特集=現代日本と中国インディペンデント映画のコネクション(1989–2020)」(CIFA、2021)、訳書に『侯孝賢の映画講義』(侯孝賢著、みすず書房、2021)、字幕翻訳に『鉄西区』(共訳、王兵監督、2003)など多数。

◎研究発表(2件)

・セルフヒーリングのアプローチとしてのインディペンデント映画制作
(Independent Filmmaking as an Approach of Self-healing)
 王 馨怡(ワン シンイー)(金沢21世紀美術館)

要旨:
本研究は山岡瑞子の自伝的ドキュメンタリー映画『Maelstromマエルストロム』(2022年)に着目し、一人称視点を通して、9.11事件、東日本大震災、コロナ禍など混乱した大環境における事故、家族や友人の死、家の売却などの様々な出来事を乗り越え、自己救済(self-salvation)とセルフヒーリング(self-healing)の過程を描いた。健常者から障がい者への変化、および制御不能な災害を経験した後の記憶を整理しながら、個人の主体性を際立たせている。また、横断的に活動するアーティストとして、美術館やギャラリーという場を利用し、映画上映と映画に登場する絵画、写真、装置、日記などの作品展示に結びつけている。こうした記憶の担い手である物事の物質性を強調し、観客は監督の数十年にわたる歩みを目撃する「証人」として、そのセルフヒーリングのプロセスを共有する。

・戦後日本、映像作品における風景の構築と転回
 -瀬戸内海を舞台とする作品を中心にして
 永井聖子(名古屋大学 人文学研究科 映像学専攻 博士後期課程3年)

要旨:
今回の発表では、戦後間もない1950年代から1980年代までの瀬戸内海を舞台とする映像作品の中で描かれた風景に注目する。空間論を示したルフェーブルの例では、建造物などにより知覚される「空間的実践」、意図的に空間の役割を操作される「空間の表象」、日々を生きる人々の生きられる空間、メディアによるイメージをも取り込み構築されていく「表象の空間」を3つの空間の次元として提示した。しかし、戦後、映像作品のフレームの中で表現された風景には、これらの既存の空間分析のスケールでは捉えきれない社会的表象としての独自の風景が構築されているのではないかとの仮説を今回の発表では掲げ、その分析に挑むこととする。

◎補足情報
日本映像学会中部支部 幹事会
※幹事メンバーのみ
会場:全学教育棟 本館北棟 406室(研究会会場と同じ)
時間:12:30 – 13:00

◎会場へのアクセス
https://www.nagoya-u.ac.jp/contact/directions.html
https://www.sssj.jimu.nagoya-u.ac.jp/docs/20206nagoya.pdf
名城線をご利用の場合、最寄りは「名古屋大学」駅 1番出口です。
出口後、研究会用の路標に従って北棟までお越しください。

日本映像学会 中部支部事務局
email: msaitonuas.ac.jp (齋藤)

第3回東部支部研究発表会【12月21日】

第3回東部支部研究発表会の開催について

残暑お見舞い申し上げます。
さて、第3回東部支部主催の研究発表会を下記の要領で開催いたしますので、奮ってご参加ください。

【日時】12月21日(土)
【場所】東京工芸大学芸術学部1204教室(予定)
    東京都中野区2丁目9番地5号
【発表形態】口頭発表
      発表時間30分・質疑応答10分 計40分

発表希望者は、11月8日(金)までに、以下の内容を下記宛までにメールをお送りください。
(支部の所属に拘わらず受け付けますが、希望者多数の場合は、東部支部会員を優先させていただく場合もあります。)

・氏名
・所属
・発表タイトル
・発表概要(800字以上~1000字未満、wordまたはPDF)

発表会場では、ブルーレイ・プレイヤーの他、UDMIでの入出力でプロジェクターが使用できます。
Macのノート・パソコンを使用される場合は、変換プラグをご持参ください。

主催:日本映像学会東部支部
担当:東京工芸大学 西村安弘
nishimurimg.t-kougei.ac.jp

アナログメディア研究会主催: Alain ESCALLE アラン・エスカル 作品上映【9月15日】

Alain ESCALLE アラン・エスカル 作品上映

最新デジタル映像システムでアナログ的な、絵画的映像世界を創造するアラン・エスカルがフランスから来日。最新作『ETREINTES – 抱擁(2020 / 13 minutes)』を含む5作品を上映。PLACE M でのアラン・エスカル作品上映は2019年に続いて2回目、今回も作家本人が会場で皆様と交流します。

● 2024年9月15日日曜日 16時〜18時
● PLACE M 東京都新宿区新宿1-2-11 近代ビル3F
電話:03-3341-6107
http://www.placem.com/map.html
● 入場資料代:1500円(映像学会会員1000円)

●予約:https://forms.gle/DmspX1aSPagfpfRd8
 座席に限りがありますので、必ずご予約下さい。

●上映予定作品 約87分
1- FINAL GATHERING – (2016 / 13 minutes)
2- ETREINTES – 抱擁(2020 / 13 minutes)
3- LE LIVRE DES MORTS Edition Spéciale – 死者の書(2018 / 35 minutes)
4- L’OBJET DU DESIR – (2001 / 2 minutes 30)
5- LE CONTE DU MONDE FLOTTANT – 浮世物語(2001 / 24 minutes)

●アラン・エスカル ホームページ スタジオAE http://www.studioalainescalle.com

●主催 日本映像学会アナログメディア研究会 https://www.facebook.com/analogmedia/
    analogmediazoomgmail.com
    ミストラルジャパン infomistral-japan.co.jp

日本映像学会メディアアート研究会【9/20-10/5】

 この度、日本映像学会メディアアート研究会では、「反射するリアリティ」を開催します。
研究会講演ではアーティスト宇佐美奈緒が「ビデオゲームの身体感覚と3DCGの皮膚感覚」を講演します。
展示は芸術資料館にて、「反射するリアリティ展」を開催いたします。

 多様なデジタル表現によって、表現におけるリアリティが一箇所に定位せずに、鑑賞者をはじめ心や身体にも反射してリアリティが偏在していっていると思われる。そのようなリアリティーを表現として読み取れる作品を展示依頼しました。

 多くの方にご覧いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

日本映像学会メディアアート研究会講演 「 ビデオゲームの身体感覚と3DCGの皮膚感覚 」
日  時  2024年10月5日(土)14:00から16:00まで(質疑応答時間含む)
講 演 者   宇佐美奈緒(アーティスト)
会  場   愛知県立芸術大学 芸術資料館演習室
住  所  〒480-1194 愛知県長久手市岩作三ケ峯1-114
主  催  日本映像学会メディアアート研究会
問 合 せ  愛知県立芸術大学 メディア映像インフォメーション Tel.0561-76-3027
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日本映像学会メディアアート研究会展示
「反射するリアリティ展」

会  期 9月20日(金)~10月5日(土) ※木・金・土のみ開館 12:00~17:00
展示作家 宇佐美奈緒(アーティスト)
     真鍋大度+石橋素(ライゾマティックス)
     DTG〔大泉 和文(中京大学工学部)、加藤 良将(名古屋芸術大学)〕
     村上泰介(愛知淑徳大学)
     関口 敦仁(愛知県立芸術大学)
会  場 愛知県立芸術大学 芸術資料館
住  所 〒480-1194 愛知県長久手市岩作三ケ峯1-114
主催 /企画 日本映像学会メディアアート研究会
入 館   無料
問 合 せ   愛知県立芸術大学 芸術情報・広報課 Tel.0561-76-4698

フライヤーは、こちら