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写真研究会 2018年度 第1回研究発表会開催のお知らせ【9月12日】

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日本映像学会 写真研究会

2018年度 第1回研究発表会開催のお知らせ

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日本映像学会会員各位

 

写真研究会の研究発表会を下記のとおり開催致します。

皆様のご来場をお待ちしております。

 

日本映像学会写真研究会

代表 前川 修

日時===========================

2018年9月12日(水曜日)13:30 開始 -18:00 終了予定

発表後に質疑応答の時間があります。

 

会場===========================

早稲田大学(戸山キャンパス) 第11会議室(33号館低層棟6階)

〒162-8644    新宿区戸山1-24-1

交通アクセス

https://www.waseda.jp/top/access/toyama-campus

戸山キャンパス構内案内図

https://www.waseda.jp/top/assets/uploads/2016/10/20161020toyama_campus_map.pdf

 

発表者・発表内容===========================

報告1 ゲスト/松井奈菜子(早稲田大学 文学研究科博士前期課程)

「地球表象と写真」(仮)

 

報告2 ゲスト/北澤周也(沖縄県立芸術大学 芸術文化学研究科博士後期課程 )

「東松照明と『日本』(1967年)―「群写真」概念の誕生と発展を辿る、遡及的読解の試み―」

 

報告3 孫沛艾(明治大学 理工学研究科博士後期課程)

「菅木志雄の「写真」について」

 

発表要旨

 

報告1

「地球表象と写真(仮)」

ゲスト/松井奈菜子(早稲田大学文学研究科博士前期課程)

 

本発表は、地球儀と写真の類似点を浮かび上がらせ、地球表象と写真の関係について考察するものである。地球儀は、古代ギリシャの時代から、人々が地球を知る手段としてつくられてきた。かつては地球儀と天球儀がセットで販売され、人々の地球や天体への関心は常に途切れることはなかった。写真術の発明以降、天体写真や地球の写真は、人々に宇宙への好奇心を駆り立てている。
地球が球体であるというイメージは、地球儀を通して人々が認識してきた。1889年第5回パリ万国博覧会では、地球の100万分の1サイズの地球儀が展示された。この地球儀は直径約13メートル、円周40メートルの大きさであり、地球儀を囲むように螺旋状のスロープが設置されていた。観者はここで地球儀を俯瞰することができ、見上げることもできた。この地球儀は、「大きな地球儀」でありながらも「小さな地球」という二重の感覚を観者に与える。これは、宇宙空間で地球の周りを飛行する以前の、地球を疑似体験する場であったと言えるだろう。19世紀は地理学や地質学が発展し、徐々に地球の姿が顕になる時期であった。それと同時に、人々の上空への関心も高まっていった。ナダールが気球から撮影した写真は、世界初の空中写真で有名である。ナダール以後、空中写真は飛行技術の発展とともに撮影高度が上昇していき、地上を俯瞰で観察する手段として利用されてきた。NASAのアポロ計画で月へ向かった宇宙飛行士たちによって、私たちの視点は地球上に留まることなく、宇宙から地球を捉えることが可能になった。それまで人々は地球に暮らしながらも、その地球自体を見たことがなかった。初めて本物の地球を目の当たりにした宇宙飛行士たちの言葉は、地球儀を通して知っていた地球との違いの気づきであった。
写真術の誕生前は、人々は客観的に捉えられた自分の顔を見ることができなかった。同様に、現在でも宇宙に行くことができるのは限られた人々だけで、私たちは地球を見ることができない。唯一写真を通してしか見ることができないという点において、「私」の肖像写真も地球の写真も、自己イメージである、と言えるだろう。母なる大地は「私」の身体の一部であり、宇宙から写された地球は肖像写真なのである。以上を踏まえた上で、地球を見ることとは私たちにとってどのような意味を持つのかを考察する。

 

報告2

東松照明と『日本』(1967年) 「群写真」概念の誕生と発展を辿る、遡及的読解の試み

ゲスト/北澤周也(沖縄県立芸術大学 芸術文化学研究科博士後期課程

 

本発表の目的は、1967年に写研より出版された東松照明(1930-2012)の二冊目の写真集『日本』を手掛かりに、東松が唱えた「群写真」概念の誕生経緯と発展を遡って解明することである。東松照明の初期写真集『日本』(1967年)は、東松が唱えた「群写真」概念の本質を写真集という形式において内包させた作品であり、そこでは「群写真」が、異なる時空間軸で撮影された写真群をイメージの類似性――構図やテクスチャーの類似――によって結合させることで表象困難な抽象概念――「戦後日本」――を、言わば事後的に立ち上がらせるシステムとして見出されるのだ。

「戦後日本」のイメージで構成された『日本』は、東松が1955年から1967年までの12年間に撮影した写真のうち、その間に既に発表されたものや未発表のものを含め、新たに「再構成」した写真集である。本発表では、そこに見出されるような異質な写真群――作品群――を意図的に再構成するという行為に関して、その再構成のされ方に着眼する。というのも、東松による写真の再構成が、彼を特徴づける重要な思想に基づいているからである。それこそが「群写真」なのだ。

「群写真」とは、東松が名取洋之助(1910-1962)の「組写真」のあり方に対して異議を唱え、写真の「読み方」の更なる可能性について主張し、提唱した東松のスタイルを決定づける概念である。東松によって「群写真」という言葉が実際に命名されたのは1970年のことであるが、その思想の前段は、1960年の「名取・東松論争」に見出すことが可能である。論争は、周知のとおり、写真の組み合わせと説明的なキャプションによって単線的なストーリーを明確に伝える手法としての「組写真」にこそ写真の可能性があると主張したベテランの名取と、当時「新しい写真」と評された若手写真家の東松との対立によるものであった。東松は、論争から10年後の1970年に「名取氏のいう組写真と区別するために」と前置きをした上で、自らの手法に「群写真」と命名したのである。

以上を踏まえて特筆すべきは、『日本』が、「組写真」からの決別を宣言した1960年の論争から、自らの方法論に対する明確な命名と定義が成された1970年までの葛藤と自立の10年間のうちに制作された作品であるという点だ。それ故、『日本』の内部には「群写真」の誕生と発展の痕跡を数多く見出すことが可能なのである。

本発表では、先行研究は存在するものの未だ不明瞭な点が数多く残されてきた「群写真」概念の本質を明らかにすると同時に、写真集という書籍形態の中で試みられた「群写真」には編集上のシステムとして如何なる普遍性が見出されるのかという点を、『日本』を主たる手がかりとして、「名取・東松論争」及び戦前の写真状況にまで遡及することで明確にしてゆく。

 

報告3

菅木志雄の「写真」について

孫沛艾(明治大学 理工学研究科博士後期課程)

 

本発表ではもの派の代表的な作家である菅木志雄の「写真」について考えてみたい。とくに初期の屋外での仮設的作品が撮影されること、また2006年以降頻繁に行われるようになったそれらの作品の再制作の機会に、再び撮影されることを題材に、それらの写真の中に、どのような思考と論理が内包されているのかを考察したい。

まず、菅だけではないもの派にとっての制作行為である物体表出と写真との関係を探り、そのことが日本美術史でどのように位置付けられていたのかを確認する。そのうえで菅以外に、写真を用いて表現していたもの派あるいはその周辺に位置づけられる高山登と榎倉康二と菅木志雄の異同を論じる。

彼らの作品で写真が用いられる目的の一つは、持続的・反復的に展示できない仮設的な美術作品を写真メディアの「記録性」に依存することで、実質的に代行させようとすることであった。1960年代、アメリカ人美術家ロバート・スミッソンは美術作品と展示場所の関係を探り、「サイト」(site)と「ノン・サイト」(non-site)の概念を導き出した。菅もまた、スミッソンの理論を踏まえた上で、エッセイでスミッソンの「行為の性質」についての論考を残している。

菅のスミッソンに対する関心の深さを考える上で、当時の「アースワーク」の文脈と写真の関係は非常に重要である。スミッソンもまた写真や映像と深く関わりを持った作家であるが、アースワークにおけるスミッソンの作品写真の意味を加味しつつ、菅の屋外での設置について議論を展開したい。

例えば1971年当時、アトリエを持っていなかった菅は「変則的」なやり方で、初期の代表作《狀況律》を制作した。イメージや感情の働きを一切排除する菅は、その代わりに思考や理念の多様性、場や状況の事実性などのほうをより制作上の重要なファクターとしていた。《狀況律》においては、湖水に浮かぶ強化プラスチックでできた板が水中に少し沈んでいる、一方で水面を通して見ることができる。このような状態はさらに大がかりで高名なスミッソンの代表作《スパイラル・ジェッティ》と同様、写真や映像によってしかうまく全体的に把握しにくいものである。

また菅は《狀況律》のような作品について、出来上がった当初はたしかにそこにあるのだが、客体に対する意識の流通作用がなくなると同時に、事物は解体するのだと言う。この局面について菅は、「有る」状態から「在る」状態に移行するのだと考えている。「有る」は「在る」に比して、観念や意識を前提にした存在の仕方を指しており、「在る」状態にすること、すなわち露わな物の実在(物自体)を出現させるためには、「有る」状態を時として「強引に」突き崩す必要があると菅はみている。「在る」状態は人間の個人的な観念と意識に囚われている「有る」状態よりも、永続性・普遍性と連関するが、このような「状態を超えてある」状態は、「仮設」されるほかはない。こうした逆説に、「永続性を仮設性によって表出する」という菅の造形的なプロセスは、写真がはかない一瞬を凝結させることで、永続性を指示する構造と相似性を持つとみることができる。菅の仮設的作品を写した写真は、ものそれ自体ではなく、そのものが置かれた周囲を含めた状況全体を記録し、保存するのである。

別の見方でいえば、菅の言う「有る」は刹那の存在と理解してもいいだろう。それと対照に、「在る」は永続的な状況を指している。刹那の存在が如何にして永続的な状態に移行しうるかというのは、菅の造形の矛盾に満ちた問いである。しかし、それは菅だけの矛盾ではあるまいし、仮設的提示の矛盾であり、かつ写真というメディウム/表現自体の矛盾とも言える。

菅のものの扱いは、「もの」と「もの」、「もの」と「場」、「もの」と「人」をつなぎ、囲い、相互依存させる。まるで、ものが新たな視覚の形式や状況まで出現させるかのようだ。そして、写真だけではなく、映像、映画、ミステリー小説と様々な手法を用いて多角的に、可視的な世界だけでなく不可視性をも取り込みつつ、根源的な世界の在り方を抽出しようとするのである。本発表ではそうした菅の試みの中で、写真の機能がどのような範囲と形式で関与しているかの一端を明らかにしたい。

 

以上

日本映像学会写真研究会

代表 前川修

〒657-0013 兵庫県神戸市灘区六甲台町1−1

神戸大学人文学研究科 前川修研究室

2018年度第1回(第18回)映像テクスト分析研究会開催のお知らせ【9月22日】

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日本映像学会 映像テクスト分析研究会
2018年度第1回(通算第18回)研究発表会 開催のお知らせ
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日本映像学会会員各位

映像テクスト分析研究会の研究発表会を下記のとおり開催します。
みなさまのご来場をお待ちしています。

日本映像学会映像テクスト分析研究会
代表 藤井仁子

■日時===========================
2018年9月22日(土曜日)15時30分開始~18時終了予定
発表後に休憩をはさんで質疑応答あり

■会場===========================
早稲田大学 戸山キャンパス 36号館2階演劇映像実習室(283教室/定員60人)
〒162-8644 東京都新宿区戸山1-24-1
最寄り駅:地下鉄東京メトロ東西線「早稲田駅」、副都心線「西早稲田駅」
交通アクセス
https://www.waseda.jp/top/access/toyama-campus
キャンパス案内図
http://www.waseda.jp/top/assets/uploads/2016/10/20161020toyama_campus_map.pdf
*スロープは上らず、スロープと工事フェンスの間の狭い通路を抜けて31号館に
突きあたったところで右折し、正面の階段を上っていただくのが近道です。
(あるいはスロープを上がり、31号館と33号館の間を通って中庭を抜けてください。)

■発表者==========================
川﨑佳哉(早稲田大学)

■表題・概要===============================
奥行きという「闇の奥」——『市民ケーン』のスクリーンをめぐって

1939年に映画会社RKOと契約を交わしたオーソン・ウェルズが、ハリウッドでの監督第一作目としてジョゼフ・コンラッドの小説『闇の奥』の映画化を企画したことは、映画史上の傑作として名高い『市民ケーン』(1941)の前史としてしばしば言及されてきた。主に主人公の回想形式で展開する一人称小説である原作と同様に、ウェルズはほぼ全編を主人公の視点から見せる=一人称カメラによって撮影するという構想を持っていたが、技術的な困難を多く抱えていたこの企画は予算の問題等から実現しなかった。
先行研究においては、この『闇の奥』の映画化企画が『市民ケーン』の同じく回想形式で進行する語りやカメラの視点に影響を与えた可能性について指摘されてきた。しかし本発表では、『市民ケーン』がこの企画から受け継いだものが、物語構造や映画スタイルの次元にとどまるものではなく、スクリーンと観客の関係という、映画というメディアの根底に関わるものであったことを明らかにする。ハリウッドにやってくる以前はニューヨークで演劇活動をしていたウェルズは、演劇と映画を比較し、後者が観客との関係という点である大きな問題を抱えていると考えていた。『闇の奥』の一人称カメラが、その問題に対する解決策として導入される予定であったことが資料の検討を通じて明らかになるだろう。また、こうした観点から『市民ケーン』を分析することによって、その問題意識がこの映画の画面を貫いていることを示していく。最終的には、『市民ケーン』の特徴として繰り返し挙げられてきた奥行きのある画面について、それが映画スタイルの問題ではなく、スクリーンと観客の関係を変革することを試みた『闇の奥』という実験の延長線上にあったことを論じたい。

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お問合せ先:
日本映像学会東部支部 映像テクスト分析研究会
代表 藤井仁子
〒162-8644 新宿区戸山1-24-1
早稲田大学文学学術院
e-mail: jinfujii(a)waseda.jp

 

第4回ドキュメンタリードラマ研究会【9月9日】

第4回研究会を下記のとおり開催いたします。
是非、多くの皆様にご出席いただけましたら幸いです。

第4回「ドキュメンタリードラマ生みの親」今野勉作品をもう一度!

日時 2018年9月9日(日) 11:00-17:00 (10:30開場)
会場  千葉商科大学  7号館 1階 711教室
〒272-0851 千葉県市川市国府台1-3-1
・JR総武線「市川駅」下車 徒歩約20分
バス利用の場合は、駅前京成バス1番のりばから松戸駅行または松戸営業所行に乗車約10分 「和洋女子大前」下車 徒歩3分
京成線「 国府台駅」下車 徒歩約10分
·  キャンパスマップ
詳細URL(千葉商科大学webサイト内にあるアクセス情報です)
http://www.cuc.ac.jp/access/index.html

内容
これまでの研究により、1970年代に今野勉氏が演出した番組が「ドキュメンタリードラマ」として制作者や視聴者、
批評家などにも評価され定着していることが明らかになった。
そのことから今野氏は「ドキュメンタリードラマ生みの親」として定義されている。
すでに第1回研究会で今野氏演出の『欧州から愛をこめて』(1975)の上映と講演を行ったが、今回再びご登壇いただく。
現在、視聴することが難しい3番組をセレクトして、上映、講演、ディスカッションを行う。
今野氏がテレビ表現の可能性をどのように考え、ドキュメンタリードラマを演出したかたどっていく。

次第(タイムスケジュール)
10時30分 開場・受付
11時00分 研究発表(丸山友美会員の発表「『お荷物小荷物』について」30分)
11時40分 『遠くへ行きたい 天が近い村』(1973年)(30分)
12時10分 昼休み
13時00分 『天皇の世紀 26話・絶筆』(1974年)(30分)
13時30分 『火の国の女ー高群逸枝伝』(1977年)(60分)
14時30分 休憩、会場設営
14時40分 上映作品の解説、議題提供(中垣恒太郎会員)
15時00分 今野勉氏 講演・ディスカッション(2時間)
17時00分 終了
18時00分~ 懇親会(市川駅付近)

今野勉氏 プロフィール
演出家・脚本家。1936年秋田県生まれ。北海道夕張市育ち。1959年ラジオ東京(現・東京放送)入社。テレビ演出部配属。『土曜と月曜の間』、『七人の刑事』などのドラマの演出にたずさわる。1970年に仲間とテレビマンユニオン創立。旅番組『遠くへ行きたい』、3時間ドラマ『海は甦る』などを演出。1975年ドキュメンタリードラマ『欧州から愛をこめて』を演出。以後、ドラマとドキュメンタリーの垣根を越えた番組を多数演出。1995年ドキュメンタリードラマ『こころの王国・童謡詩人金子みすゞの世界』で芸術選奨文部大臣賞。ほか受賞多数。元・武蔵野美術大学映像学科教授。現在、テレビマンユニオン非常勤取締役 最高顧問。一般社団法人「放送人の会」会長。

参加者へのお願い
・日曜のため、学内の学食や売店が営業していません。昼食はご持参ください。なお近隣のコンビニまで徒歩10分かかります。
・懇親会は、予約の都合で、9月1日(土)までに事前に参加申込された方で、希望される方が参加可能です。別途、懇親会費(5000円程度)いただきます。
・懇親会費の領収書は出ません。
・第1回研究会で上映した『欧州から愛をこめて』(1975年)は、放送ライブラリーで視聴できます。事前にご視聴されることをお勧めします。
・参加無料。どなたでも参加できます。

事前に、本会webサイトの申し込みフォーマットから
もしくは、下記メールにてご連絡いただけますと幸いです。

懇親会に参加ご希望の方は、9月1日(土)までにお申し込みください。
希望の旨をご記載ください。

申し込み用フォーマット
URL http://docudoraeizo.wixsite.com/documentarydorama

お問い合わせ
日本映像学会ドキュメンタリードラマ研究会
代表 杉田このみ
〒272-8512 千葉県市川市国府台1-3-1
千葉商科大学政策情報学部内

(改)関西支部第40回夏期映画ゼミナール2018年【8月31/9月1・2日】

上映フィルムの都合のため一部作品を差し替え、下記の内容に変更いたします。

関西支部第40回夏期映画ゼミナール2018年(8月31/9月1・2日)

日本映像学会関西支部第40回夏期映画ゼミナール2018年
宮川一夫 生誕百十年記念特集- 京都・世界の宮川一夫 -
2018年(平成30年)8月31日(金)、9月1日(土)、2日(日)
主催:日本映像学会関西支部・京都府京都文化博物館
*日本映像学会研究活動助成対象研究*

プログラム
8月31日(金)
午後1:30 ~  開会の辞
午後1:40 ~ 午後2:32 『鞍馬天狗・角兵衛獅子の巻』(マキノ/松田) 1938
年 58分 日活
午後2:45 ~ 午後4:28 『出世太閤記』(稲垣浩) 1938年 103分 日活
午後4:40 ~ 午後6:04 『祇園囃子』(溝口健二) 1953年 84分 大映
午後6:25 ~ 午後7:40  『次男坊鴉』(弘津三男) 1955年 75分 大映
9月1日(土)
午後1:00 ~ 午後2:44  『夜の河』 (吉村公三郎) 1956年 104分 大映
午後3:00 ~ 午後4:11   『赤胴鈴之助・第七部 三つ目の鳥人』(森一生)
1958年 71分 大映
午後4:25 ~ 午後5:50  『女と海賊』(伊藤大輔) 1959年 85分 大映
午後6:05 ~ 午後7:52   『鍵』(市川崑) 1959年 107分 大映
9月2日(日)
午前10:30 ~午後0:06  『座頭市 あばれ火祭り』(三隅研次) 1970年 96分
大映
午後1:20 ~ 午後3:26 『近松門左衛門 鑓の権三』(篠田正浩) 1986年 126
分 松竹富士
午後3:50 ~ 午後6:20     シンポジウム
パネリスト :宮島正弘(映画撮影監督)
パネリスト:宮川一郎(宮川一夫氏ご長男)
パネリスト:森脇清隆(京都府立文化博物館)
司会進行 :遠藤賢治(日本映像学会会員、大阪芸術大学)
午後6:20 ~ 午後6:30  閉会の辞

会場:京都市中京区三条高倉 京都文化博物館
TEL075(222)0888 FAX075(222)0889
http://www.bunpaku.or.jp
[ 交通機関 ]
○地下鉄「烏丸御池駅」下車、5番出口から三条通を東へ徒歩約3分
○阪急「烏丸駅」下車、16番出口から高倉通を北へ徒歩約7分
○京阪「三条駅」下車、6番出口から三条通を西へ徒歩約15分
○JR・近鉄「京都駅」から地下鉄へ
○市バス「堺町御池」下車、徒歩約2分

参加費:学会会員は、3階フィルムシアター 入口の日本映像学会関西支部受付へ
直接お越しください。
※   *参加希望の日本映像学会会員は8月27日(月)までに予め 関西支部事務局
へメールか電話連絡かFAXをください。*
*その上で連絡先をお知らせください。 折り返し当日の詳細等ご連絡いたします
ので。*

問合せ先:〒585-8555 大阪府南河内郡河南町東山469
大阪芸術大学映像学科内
日本映像学会関西支部事務局(遠藤・大橋)宛
TEL 0721(93)3781 内線:3327 FAX 0721(93)6396
Mail : eizou@osaka-geidai.ac.jp

2018夏期映画ゼミナールチラシ20180725

日本映像学会アジア映画研究会(第5回)開催のお知らせ【8月1日】

日本映像学会アジア映画研究会(第5回)開催のお知らせ

アジア映画研究会(第2期第5回/通算第24回)を下記のとおり開催します。
日時:2018年8月1日(水)18:00-20:00
会場:国際交流基金・御苑前オフィス7階アジアセンター(702-703会議室)
〒160-0004 東京都新宿区四谷4-16-3-7F
(東京メトロ丸ノ内線 四谷三丁目駅 2番出口 から徒歩8分)
アクセスマップ https://www.jpf.go.jp/j/access/map.html

テーマ:中国ドキュメンタリーのエッジをめぐって

①発表「カルチュラル・アサイラムー中国ドキュメンタリーの透明な砦」
ゲスト 秋山珠子(立教大学)30分+討議

②発表「王兵(ワン・ビン)の原罪」
ゲスト マーク・ノーネス(ミシガン大学)30分+討議

———————-

ご参加についていくつか注意点がございます。

<19時までにご来場の方>
御苑前オフィスビルの正面玄関からお入りいただき、直接7階アジアセンターフロアまでお越しください。
<19時以降ご来場の方>
19時以降はビルが施錠されます。ご来場の都度、中から職員がお迎えに参りますので、到着次第、座長あてにご連絡ください。

(8月座長:秋山 ただし座長発表中は対応できないことがありますので、時間を置いて再度ご連絡ください)
<出席について>
国際交流基金の会場の都合で、前日までに参加者全員のお名前を報告する必要があります。

参加をご希望の方は「調整さん」でおこないますので、下記のサイトへ行き、「出欠を入力する」をクリックしてください。
「表示名」にお名前を入力、○(出席)△(不明)×(欠席)のいずれかを選ぶ。
最後にコメントがあれば入力してください。
コメント欄に、ご所属・役職(または肩書き)を必ず入れて下さい。

出席の方は、前日7/31(火)18:00までにお願いします。

https://chouseisan.com/s?h=b8435f13bf9f4ace9cd4a43a49cb5612

以上

アナログメディア研究会 主催事業 「パーソナルフォーカス 東京+山形セレクション」【7月29日】

アナログメディア研究会 主催事業
「パーソナルフォーカス 東京+山形セレクション」開催のお知らせ
https://www.facebook.com/events/1981948422053340/

福岡市に拠点を置く映像作家/上映集団フィルム メーカーズ フィールドが1978年にスタートしたアンデパンダン展「パーソナルフォーカス」は、30年以上に渡って作品募集と全国巡回上映を続け、日本の個人映画作家にとって重要な発表の場となってきた。出品の条件は8mmフィルム、3分間であること。今年2月に上映した東京セレクションに、山形在住作家の作品を加えた東京+山形セレクション。1978年から2017年までの8mmフィルム37作品を一挙上映! 今回が最終上映となります。

日時・会場・料金:
7月29日(土)16時
なかのZERO 西館 学習室4東京都中野区中野2/中野駅南口徒歩8分)
資料代:500

上映作品
COOL HEART』青井克己/1988
『春光呪詛』石川亮/2016
『多摩川のほとりで猫と暮らしている』内村茂太/2007
『きよう』遠藤奈緒/1995
『無援の抒情』小口容子/2010
『影』大川戸洋介/1986
Good morning to you』黄木可也子/2010
『鏡川ぞいのガードレール』大木裕之/1991
『くもわたるふねひとつ』黄木優寿/2014
2005 MARS / PARIS』太田曜/2007
『フジカブルー』大西健児/2009
『私も動かす』帯谷有理/1994
『子どものアリエッタ』片山薫/1998-2008
『滅びゆくメディアのために』加藤到/1986
suginami-green』川口肇/2007
『家路』櫻井篤史/1987
Last of Showa』佐々木健/1991
5つのめくばせ』新宅謙吾/2007
『走れウサギ』芹沢洋一郎/1991
『川赤子』徳永彩加/2016
『おしまい駅』戸屋幸子/2007
『満月』能登勝/2006
『肉体実験通信』袴田浩之/1993
『あし』早見紗也佳/2016
『こわい森みたいな』昼間行雄/2017(再現版)
ON A SHUTTER』福間良夫/1982
『夢のゆきて』福間良夫/1978
『走れ映郎』福間良夫/1988
『ガラスの42才』福間良夫/1996
『闘え!カンフーウルフ「ペンギン拳を倒せ!!」』ホタルイカプロダクツ/1997
『おしまい』前田敏行/1996
Seraphita(セラフィータ)』万城目純/1993
『瞬息4』水由章/2001
『威風堂々』宮田靖子/1998
『カスバから』村上賢司/1994
『風の日曜』ヤジマチサト士/2009
『じょっぴん』山崎幹夫/1988

主催:日本映像学会アナログメディア研究会/帰巣譚 東京上映会
協力:FMF(フィルム・メーカーズ・フイールド)/MFM(メタ・フィルム・マーヴェラス)/Lumen gallery/認定NPO法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭/SpiceFilms/上映作家の皆様

以上


日本映像学会 アナログメディア研究会
代表 太田曜
https://www.facebook.com/analogmedia/
350-1110 埼玉県川越市豊田町1-1-1
尚美学園大学 芸術情報学部 情報表現学科 川口肇研究室

第12回クロスメディア研究会【7月28日】

第12回クロスメディア研究会開催のお知らせ

下記の通り、第12回クロスメディア研究会を開催します。

開催日時:2018年7月28日(土) 14:00 – 17:00
開催場所:東京工芸大学芸術学部1号館B2F ビデオスタジオ
アクセスマップ https://www.t-kougei.ac.jp/access/
キャンパスマップ https://www.t-kougei.ac.jp/guide/campus/nakano/
以下研究会の概要です。

日本映像学会クロスメディア研究会夏季スペシャル企画
映像と美術のあいだ

美術パフォーマンス記録映像による対談
アーティスト 池田 一氏

企画主旨
アーティスト池田一氏をお向かえして氏の80年代のパフォーマンス記録映像を会場で上映しながら対談を行っうことで当時の記憶の想起とともに、今現在への連続性を確認する。そしてその連続性の切断面から映像と美術の関係の現在を探る。

内容:ビデオスタジオで記録映像の上映とともに対談 。

進行:李 容旭(東京工芸大学芸術学部映像学科教授)
資料代 500円(25部限定)
事前予約不要。

池田 一氏は、30 年以上にわたって、地球環境問題、特に水に関する問題と強く結びついたアートワークを展開してきた。水は地球の中のもっとも重要な資源であると確信する彼は、国際会議、コミュニティー活動、パブリック・パフォーマンス、インターラクティブなインスタレーションを通じて、水の保全の問題について地球規模の意識を高めることに、生涯を捧げてきている。広く「池田ウオーター」として知られる水のプロジェクトを、持続可能な未来の実現に向けて、世界各地で実現。環境問題を強く意識した一連の作品を通じて、環境ア−トやアースアートをリードする先駆的なアーティストのひとりとして、国内外で高い評価をもつ。
1943 年大阪生れ。京都大学工学部高分子化学修士課程卒業
http://www.ikedawater.com/jp/index.html

日本映像学会クロスメディア研究会
代表 李 容旭
〒164-8678東京都中野区本町2-9-5
東京工芸大学芸術学部映像学科内
e-mail:lee@img.t-kougei.ac.jp

「若手研究者海外派遣事業」応募期間の延長のお知らせ(早稲田大学演劇映像学連携研究拠点)【7/20必着】

日本映像学会会員各位

5月16日に配信いたしました「若手研究者海外派遣事業公募」(早稲田大学演劇映像学連携研究拠点)につきまして、応募期間延長のお知らせが届いております。

早稲田大学演劇映像学連携研究拠点では、2018(平成30)年度の若手研究者海外派遣事業の応募期間を延長いたしました。

・助成対象:2018年8月中旬〜11月末に海外における研究発表を予定している若手研究者(35歳以下、上限25万円)
・申請締切:2018年7月20日(金)必着

審査結果の発表は7月下旬頃を予定しております。

公募要領の詳細は以下のURLをご覧ください。
http://www.waseda.jp/prj-kyodo-enpaku/enhancement/H30_kaigai.html

早稲田大学演劇博物館演劇映像学連携研究拠点事務局
kyodo-enpaku@list.waseda.jp

以 上 

日本映像学会事務局
〒176-8525
東京都練馬区旭丘2-42-1
日本大学芸術学部内

関西支部第84回研究会【6月23日】

日本映像学会関西支部第84回研究会(6月23日)のお知らせ

下記の通り日本映像学会関西支部第84回研究会を開催いたします。会員の皆様の参加をお待ち申し上げます。

日時:平成30年6月23日(土)午後2時より
会場: 京都大学 吉田南キャンパス 総合人間学部棟 1B09

研究発表1: 『彼岸花』の二つの修正入台本に見られる京都弁の修正
発表者:伊藤弘了 京都大学 人間・環境学研究科 博士後期課程
要旨:小津映画の台本をめぐる先駆的な研究に、宮本明子が里見弴による『早春』(1956年)の修正入台本を分析したものがある。宮本は、小津が里見に『早春』の台本の修正を依頼した主たる理由として、関西弁の登場人物の存在を挙げている。トーキー初期の作品以来、小津映画には方言を話す人物が頻繁に登場する。この点について、正清健介は、小津映画における方言が「疑似方言」であり、少なくともトーキー初期から『東京物語』(1953年)までの作品では、リアリティを重視していなかった点を指摘している。しかし、『早春』の修正入台本にくわえて、実は『彼岸花』(1958年)には、主として京都弁の修正が施された二種類の書き込み台本が残っており、この時期の小津がむしろ方言のリアリティにこそこだわっていたことがうかがえる。仮に小津が『早春』以降の作品で方言に対する考え方を転換したのだとすれば、それはいかなる要因によるもので、映画にどのような効果をもたらしているだろうか。

研究発表2:メディアの変化と東映―映画からテレビへの移行と現在
発表者:荒木慎太郎 花園大学 文学部 創造表現学科 非常勤講師
要旨:活版印刷が発明されてから現在まで、メディアはテクノロジーと密接に関係しながら変化を行ってきた。新しいメディアは古いメディアの機能を内包し、テレビという強力なメディアですらインターネットという新しいメディアの中にコンテンツを配信し、新たな取り組みを行っている。このような変化は、テクノロジーとメディアの変化が起こる度に繰り返されてきた。テレビが新しいメディアであった頃、娯楽の中心として最盛期であった映画も例外ではない。
 本発表では、映像メディアの誕生から現在のインターネットを活用したデジタルメディアまでのメディアの変容と要素を簡単に整理した上で、映画からテレビへと娯楽の中心が変化した時代に東映が行った柔軟な経営について述べ、映画・テレビドラマ・特撮・アニメ・テーマパークと多様なコンテンツと蓄積を持つ東映の現在を考察する。

〒606-8501 京都府京都市左京区吉田二本松町
京都大学 吉田南キャンパス 総合人間学部棟 1B09

アクセス
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_ys.html
会場はキャンパスマップの84の建物の地下です。

日本映像学会関西支部事務局
〒585-8555大阪府南河内郡河南町東山469
大阪芸術大学映像学科内
Tel: 0721-93-3781(内線3327)
email:eizou@osaka-geidai.ac.jp

2018年度第2回アジア映画研究会【6月6日】

日本映像学会アジア映画研究会(第4回)開催のお知らせ
アジア映画研究会(第2期第4回/通算第23回)を下記のとおり開催します。

日時:2018年6月6日(水) 18:00-20:00
会場:国際交流基金・御苑前オフィス7階アジアセンター(702-703会議室)
〒160-0004 東京都新宿区四谷4-16-3-7F
(東京メトロ丸ノ内線 四谷三丁目駅 2番出口 から徒歩8分)
アクセスマップ https://www.jpf.go.jp/j/access/map.html

内容:
「スロー・シネマは観客の身体をどう考えてきたか——アピチャッポン、ラヴ・ディアスの映像実践を中心に」
発表者:中村紀彦(ゲスト/アジア映画研究会会員) 45分+討議

2010年代から欧米圏の映画批評・研究で活発に議論されてきたスロー・シネマ(Slow Cinema)という概念は、さまざまな可能性を含みもって展開してきた。その一方で、スロー・シネマの妥当性についての審議は国外で熱を帯び続けているが、国内での本格的な紹介や議論はまだない。そこで発表者は、東南アジア圏の映像作家(とりわけアピチャッポン、ラヴ・ディアスら)の実践から、スロー・シネマの展開可能性を探ってみたい。物語展開の希薄さ、ミニマルな画面構成、日常性の強調、そしてきわめて長尺であることが特徴的なスロー・シネマは、相当な身体的負担を観客に与えるだろう。その反面、この作品群はあたかも観客の存在を無視して成立しているかのようでもある。こうした一連のスロー・シネマは、いかなるかたちで観客の存在を戦略的に考慮あるいは無視し、いかに観客の身体性を要請あるいは排除してきたのだろうか。

「バディと同性愛の狭間に――韓国映画の最前線」
発表者:夏目深雪(ゲスト/アジア映画研究会会員) 45分+討議

昨年公開された『お嬢さん』はそのエロティックでありながら清々しいレズビアン描写が話題を呼んだ。今年に入ってからは『ザ・キング』『名もなき野良犬たちの輪舞< ロンド>』と、男たちのバディものの傑作が続いている。元々同性愛描写に寛容ではなかった韓国社会の地殻変動を感じるとともに、バディものといっても、香港映画などと較べると明らかにBL色が強いなど、新しい動きが垣間見える。レズビアン≠フェミニズム、BL≠ホモセクシュアリティ、そしてホモソーシャルな韓国社会。既存のジェンダー理論及び共同体を覆そうとするかのような韓国映画の勢いの源泉を探る。韓国映画が繋がりの強い同性同士、或いは同性愛そのものの表象を通して、表現しようとしていることは何なのか。それらは何を撃とうとしているのか。
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ご参加についていくつか注意点がございます。

<19時までにご来場の方>
御苑前オフィスビルの正面玄関からお入りいただき、直接7階アジアセンターフロアまでお越しください。

<19時以降ご来場の方>
19時以降はビルが施錠されます。今回は19時から座長である夏目が発表の予定ですので、申し訳ございませんが、19時以降のご来場は対応できませんので悪しからずご了承ください。

<出欠について>
国際交流基金の会場の都合で、前日までに参加者全員のお名前と、所属・役職(または職業)を報告する必要があります。参加をご希望の方は「調整さん」でおこないますので、下記のサイトへ行き、「出欠を入力する」をクリックしてください。

「表示名」にお名前と、コメント欄に所属・役職(または職業)を入力、○(出席)△(不明)×(欠席)のいずれかを選ぶ。最後にコメントがあれば入力してください。
出席の方は、前日6/5(火)18:00までにお願いします。
https://chouseisan.com/s?h=5df297ca37c649efb9a11c0807894d60

以上

日本映像学会アジア映画研究会
代表 石坂健治
〒215-0014
神奈川県川崎市麻生区白山2丁目2−1
日本映画大学内