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第3回ドキュメンタリードラマ研究会【2月18日】

日本映像学会会員の皆様

第3回研究会を下記のとおり開催いたします。
是非、多くの方々にご出席いただけましたら幸いです。

第3回研究会
ドキュメンタリードラマの最前線
テレビマンユニオン 岸善幸氏を迎えて

日時 2018年2月18日(日)13:30-16:50 (13時開場)
会場 千葉商科大学 1号館1102教室(座席数30)

〒272-0851 千葉県市川市国府台1-3-1
・JR総武線「市川駅」下車 徒歩約20分
・京成線「 国府台駅」下車 徒歩約10分
キャンパスマップ 詳細URL(千葉商科大学webサイト内にあるアクセス情報です)
http://www.cuc.ac.jp/access/index.html

内容 
テレビマンユニオン 岸善幸氏を迎えて、ドキュメンタリードラマの番組制作の実際について伺います。
テレビのドキュメンタリードラマ史において、テレビマンユニオンの制作した多くの番組は、重要な位置を占めています。そのなかでも、岸氏は、ドキュメンタリー制作の経験をもち、NHK『開拓者たち』(2012)、『ラジオ』(2013)などの演出を手がけ、近年では『二重生活』(2016)『あゝ、荒野』(2017)など映画監督としても高い評価を受けています。
岸氏が演出した番組を鑑賞し、ディスカッション形式で、制作現場の最前線について伺い、ドキュメンタリードラマの継承と発展について議論します。

研究会次第
13:30 開会挨拶、研究についての進捗報告、岸氏のご紹介
14:00 上映 (『ラジオ』 90分)
15:40 ディスカッション
16:50 閉会挨拶

岸善幸氏 プロフィール
テレビディレクター、映画監督。
1987年早稲田大学卒業後、テレビマンユニオンに参加。
『アメリカ横断ウルトラクイズ』のスタッフを経て、『世界ウルルン滞在記』の原型となった『地球ZIGZAG』の企画発案、演出デビュー。 『NONFIX』では是枝裕和らと共に番組のコンセプトワークに貢献。『情熱大陸』でもコンセプトワークに関わる。ATP賞テレビグランプリ2012総務大臣賞、文化庁芸術祭テレビドラマ部門大賞、シカゴ国際映画祭テレビ賞長編テレビ映画部門金賞など受賞多数。
NHK大型企画『開拓者たち』(2012)はじめNHK『ドラマ』(2013)、『撃墜 3人のパイロット〜命を奪い合った若者たち〜』(2014)、『一番電車が走った』(2015)などテレビドラマの演出を多く手掛ける。
映画『二重生活』(2015年公開)、『あゝ、荒野』(2017年公開)が第30回日刊スポーツ映画大賞 作品賞(岸善幸監督)、主演男優賞(菅田将暉氏)受賞、第42回報知映画賞 作品賞・邦画(岸善幸監督)、主演男優賞(菅田将暉氏)受賞など高く評価されている。

参加方法
参加無料。どなたでも参加できます。
*参加者多数の場合は、事前申込の方を優先的にご入場いただきます。

本会webサイトの申し込みフォーマットから事前申込ができます。
もしくは、下記メールにてご連絡ください。

申し込み用フォーマット
URL http://docudoraeizo.wix.com/documentarydorama

お問い合わせ
日本映像学会ドキュメンタリードラマ研究会
代表 杉田このみ
〒272-8512千葉県市川市国府台1-3-1
千葉商科大学政策情報学部内

アナログメディア研究会協力8ミリフィルム・16ミリフィルム上映企画「!8 to !!16[exclamation-8 to exclamation-16 ]」【1月27・28日】

アナログメディア研究会協力事業
「!8 to !!16[exclamation-8 to exclamation-16 ]」開催のお知らせ

「!8 exclamation-8」は、2009年頃にスタートした 8ミリフィルム上映企画です。フジフイルムのSingle 8、KodakのSuper 8のカラーリヴァーサルフィルムの生産終了、現像液やフィルムの値上がりなど、8ミリ制作を巡る厳しい状況が続く中、フィルム制作への興味・意欲のある作家は今でも多くおり、今回は全て新作の上映となります。
また16ミリフィルムプログラム「!!16 exclamation-16」も加えて開催します。これはフィルムの長さが「100ft」=スプール1巻分というルール付きの新作プログラムです。初めてボレックスを手にした女子大生から、新作を待ち望まれたベテランまで、短い中にも密度あるプログラムです。

日時:1月27日(土)14時(Aプロ)/16時(Bプロ)/18時(Cプロ)
   1月28日(日)14時(Cプロ)/16時(Aプロ)/18時(Bプロ)
     
会場:渋谷 イメージフォーラム3F「寺山修司」
   東京都渋谷区渋谷2-10-2

料金:1回券 700円 3回券 1500円
   ※各回入替制/3回券はお一人様用です

プログラム詳細:

【Aプログラム】!8 9作品 約40分
(8ミリフィルム)

GREY HOUR ムラカミロキ/5分
さよならは私が覗く 宮川真一/5分
ちょうちょちょうちょ 三井彩紗/3分
ストロボ・フリッカー 南俊輔/3分
END OF PRAY 北澤宏昴/5分
Kodachrome 40 sound color movie film [2] 太田曜/3分
光 後藤貴志/5分
夜道に坐る 石川亮/5分
ほとり 松井摩利子/5分

【Bプログラム】!8 10作品 約40分
(8ミリフィルム)

友人の仕事 日景明夫/5分
Linda/リンダ NAGAO/5分
愛の屑 鈴木章浩/3分
シーケンス 横江れいな
575 大川リサ/3分
京都小旅行 齊藤光平/6分
透馬のこと 七里圭/3分
お墓参り 阿部和浩/5分
愛讃讃 俊/6分
水を飲んでいきる(8mm上映 ver) 早見紗也佳/3分

【Cプログラム】!!16 14作品 約35分
(16ミリフィルム、全て100フィート=約2分30秒)

A・RA・SHI -hacker- ムラカミロキ
shadow 宮崎淳
Optical Synchro Sound Movie Film 太田曜
Sumie(印象Ⅱ) 川口肇
木綿たり/MOMENTARY 水由章
ドーミー 横尾千智
点景 飯田定信
Untitled 黒川通子
3760flame 徳永彩加
パンダウン 能登勝
時光剥落(Time Peeling Off) 許岑竹
グローコーマ<緑内障> 溝の口健二
Metanoia 石川亮
ねんね 早見紗也佳

※A・B・Cとも、すべて2017年度制作作品
※各回上映後に、来場作家のティーチ・インあり

【!フィルム機材バザー】
新たな生産がほとんどない、フィルムをめぐる機材の現場。機材や撮影に関する情報交換の場としても。これから先のよきパートナーが見つかるかもしれない小さいバザーをプログラム間で開催!
※参加には上映プログラムの半券が必要です

共催:Spice films、イメージフォーラム
http://spicefilm.blog.fc2.com/

協力:8mmFILM小金井街道プロジェクト、日本映像学会アナログメディア研究会
https://www.facebook.com/analogmedia/

以上

日本映像学会アナログメディア研究会
代表 西村智弘
https://www.facebook.com/analogmedia/
〒166-0011 東京都杉並区梅里1-3-3
阿佐ヶ谷美術専門学校 内
担当 末岡一郎

ショートフィルム研究会主催若手短編映像制作者交流会「tea time video: exhibition 2018」【1月18―21日】

日本映像学会会員各位

ショートフィルム研究会
若手短編映像制作者交流会「tea time video: exhibition 2018」開催のお知らせ

この度、若手短編映像制作者交流会「tea time video: exhibition 2018」を開催することとなりました。
本企画は、映像を中心とした若手作家の交流&発信を支援し、お茶会を楽しむように作家と交流しながら作品を鑑賞する展覧会です。お時間ありましたらぜひお越しください。

ショートフィルム研究会 第21回活動
会期名 若手短編映像制作者交流上映会「tea time video : exhibition 2018」
期日 2018年1月18日(木)~1月21日(日) 13:00-19:00
   交流会1月19日(金)19:00~ (参加費無料・1品持ち寄り)
内容 作家プレゼンテーション、交流会、展示上映
出品作家 さとうゆか/南條沙歩/所遥菜/吉田孝行/伊藤仁美(会員)/山口諒/前川宗睦/大内りえ子/笠原明枝/河村るみ
入場無料
会場 EUスタジオ(座席数約15) 愛知県名古屋市東区葵1-15-13 THE OFFICE 葵 2F B1
企画 伊藤仁美
主催 日本映像学会ショートフィルム研究会
協力 EUスタジオ/山田梨沙/AMR/タネリスタジオ
日本映像学会研究活動助成金対象研究
主旨 学校や所属の枠を越え、若手短編映像制作者同士が、定期的に気軽に交流できる場を設ける。また、交流会のまとめとして、展示上映を開催し、作家と鑑賞者が、交流しつつ作品鑑賞をする場を設ける。その後、上映会や交流会以外においても、鑑賞者が作家を知る端緒として、一連の記録をまとめた冊子を広く配布する。
公式サイト http://teatimevideo.strikingly.com/

日本映像学会ショートフィルム研究会
代表 林緑子
〒460-0011
愛知県名古屋市中区大須2丁目32-24
マエノビル2階

2017年度第2回アジア映画研究会【2月7日】

日本映像学会会員各位

日本映像学会アジア映画研究会(第2回)開催のお知らせ

アジア映画研究会(第2期第2回/通算第21回)を下記のとおり開催します。
日時:2018年2月7日(水)18:00-20:00
会場:国際交流基金・御苑前オフィス7階アジアセンター(702-703会議室)
〒160-0004 東京都新宿区四谷4-16-3-7F
(東京メトロ丸ノ内線 四谷三丁目駅 2番出口 から徒歩8分)
アクセスマップ https://www.jpf.go.jp/j/access/map.html

今回は報告1件、発表1件です。

①報告「チラナン 森に入る~1970年代タイの学生運動とその映画的表象」
    四方田犬彦氏(アジア映画研究会会員)30分+討議

②発表「徳間康快と中国映画」
    劉文兵氏(日本映像学会会員)45分+討議

———————-
ご参加についていくつか注意点がございます。

<19時までにご来場の方>
御苑前オフィスビルの正面玄関からお入りいただき、直接7階アジアセンターフロアまでお越しください。

<19時以降ご来場の方>
19時以降はビルが施錠されます。ご来場の都度、中から職員がお迎えに参りますので、到着次第、座長あてにご連絡ください。(2月座長:石坂090-4247-6394)

<出席について>
国際交流基金の会場の都合で、前日までに参加者全員のお名前を報告する必要があります。
参加をご希望の方は「調整さん」でおこないますので、下記のサイトへ行き、「出欠を入力する」をクリックしてください。
「表示名」にお名前を入力、○(出席)△(不明)×(欠席)のいずれかを選ぶ。最後にコメントがあれば入力してください。
出席の方は、前日2/6(火)18:00までにお願いします。
https://chouseisan.com/s?h=d9d18aca5713404c9a6f23509b9a646e

以上

日本映像学会アジア映画研究会
代表 石坂健治
〒215-0014
神奈川県川崎市麻生区白山2丁目2−1
日本映画大学内

会報第181号を発行しました。

会報第181号(2018年1月1日)を発行しました。
以下のPDFよりお読みください。

JASIAS_NewsLetter181
会報第181号

PDFがウィンドウに表示されない(画面が真っ白や真っ黒等)ときは、
ウィンドウ右下端のサイズ調節をマウスで動かして調節してみてください。
ウィンドウの幅のサイズが会報の幅のサイズより大きいときなどに、
PDF表示画面が出ずに真っ白や真っ黒の画面になることがあります。
また、文字が一部しか表示されないときは、URL表示のそばにあるリロードボタンをクリックしてみてください。


会報への会員による投稿につきましては以下の投稿規定をお読みのうえ、末尾の連絡フォームによりご連絡ください。のちほど担当よりご連絡申し上げます。

日本映像学会 会報 投稿規定(2017年10月 理事会決定)

1.投稿資格

(1) 投稿の時点で正会員の資格を有していること。

(2) 投稿者本人が執筆者であること。共著の場合は、投稿者が筆頭執筆者であり、必ず他の共著者全員の承認を得た上で投稿しなければならない。

2.投稿内容

(1) 映像に関する研究を推進し、広く映像文化の向上に寄与するもの(「日本映像学会会則」第2章第4条にもとづく)。

(2) 未発表のもの。二重投稿は認めない。投稿者自身の既発表論文や口頭発表と関連がある場合には、そのことを必ず明記すること。

(3) 投稿者は、自らが著作権を有しない著作物や図版などを引用するに際しては、著作権法(第32 条第1項)が定める引用の条件に則って行なうものとし、必要な場合はその著作権所有者の許諾を得なければならない。

3.字数

(1) 字数は自由(1ページは2,400字程度・複数ページも可)

(2) 図版を添付する場合には、図版の大きさを文字数に換算し、全体の文字数に含める。

4.体裁

(1) 完成原稿であること。

(2) メール本文に、題名、執筆者名、住所、電話番号、Eメールアドレス、所属等を記すこと。なお、総務委員会が原稿を確認し、事務局からEメールで「原稿受付」の通知をする。

5.提出方法

(1) 電子データをメール添付で事務局に送信すること。

(2) メール本文にOSの種類とソフト名(Wordもしくはテキスト)を明記すること。

6.投稿先

E-mail: jasias@nihon-u.ac.jp

7.校正

著者校正は初校のみとし、以後は総務委員会が行なう。

8.著作権

会報に発表された研究報告等の著作権は日本映像学会に帰属する。他の著作に転載する場合には、事務的な手続きのため、事前に文書等で学会に連絡し、転載する際に、会報への掲載に関する基本的な書誌情報を明記すること。

9.締切

投稿は随時受け付ける。

10.その他

(1) 掲載の可否については、総務委員会が決定する(一部改稿を求めることもある)。また、「採否の通知」は事務局からEメールで送信する。

(2) 投稿原稿掲載部分はPDF電子版会報の内としてホームページ上で一般公開

以上


日本映像学会会報への会員投稿に関する連絡フォーム

エラー: コンタクトフォームが見つかりません。

研究企画委員会からのお知らせ(研究会登録申請/2018年度春期締切:2018年4月30日)

日本映像学会会員各位

2018年度春期
新規(変更を含む)研究会登録申請について

締め切り:2018年4月30日(月)

記入票(研究会登録申請書.xlsx)を学会ホームページ(https://jasias.jp/archives/4010)よりダウンロードし、別紙資料とともに郵送、あるいは電子メール(送信先アドレス:jasias@nihon-u.ac.jp )にて、映像学会事務局・支部宛(登録を希望する支部)に登録申請を行なってください。なお、既存の研究会についても、登録事項の変更がある場合に、申請の手順に従って提出をお願いいたします。

映像学会研究会の新規発足については以下のガイドラインに基づいてお考えください。

<ガイドライン>
*映像学会の研究会活動であるということをよく認識したうえで、研究テーマに普遍性、広がりがあること。
*研究会の運営が特定の個人に偏りすぎず、多くの会員の参加と交流が見込まれること。
*研究会の継続性が担保されるよう運営委員のバランスを考慮したものであること。
*事前に研究会活動に準じたような実績がない場合には、研究テーマが想定する専門性や業績を持った会員が運営構成員に含まれていること。

<その他>
*研究会の登録申請は代表者の所属する支部、または所属する研究員が多数を占める支部に登録申請を行なってください。なお、研究会内にさらに支部会などを組織する場合は、必要に応じて各研究会内部で調整を行なってください。
*申請書にある代表及び運営構成員とは別に、過去の研究活動への参加者も併せて、参加を予定している会員リストも添付してください。なお、運営構成員に会費納付の遅滞がないことを確認してください。
*申請された研究会の当該テーマにおける研究活動(勉強会や準備会など)を1年以上、複数回実施されていることを別紙資料として提出してください。
*研究会に配分される活動費は登録する支部予算の中から支給される場合もあります(各支部の裁量となります)。
*研究会承認後過去2年間以上にわたり実質的な研究会活動が見られない研究会は、研究活動に対する休止の正当な理由、存続の必然性の有無、研究会を構成する会員の意欲および、今後の研究活動の継続への意思などが問われます。
*研究活動の休止の理由などについて充分な説得力が得られない場合には、研究企画委員会・理事会の審議を経て本学会が公認する研究会としての承認が得られない場合があります。なお、その対象となった研究会は、2年間同一の会員が主宰する同名の研究会として申請することができなくなります(以上、2015年5月31日の理事会の承認事項)。

*「研究会登録申請書」の記入内容については記入票(研究会登録申請書.xlsx / URL https://jasias.jp/wp-content/uploads/2018/01/StudyGroupApplicationForm2018New.xlsx)をご確認ください。

 

xlsx.ico

記入票:研究会登録申請書.xlsx

以上

日本映像学会研究企画委員会
〒176-8525
東京都練馬区旭丘2-42-1
日本大学芸術学部内

2017年度第2回(第17回)映像テクスト分析研究会【1月20日】

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日本映像学会 映像テクスト分析研究会
2017年度第2回(通算第17回)研究発表会 開催のお知らせ
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日本映像学会会員各位
   
映像テクスト分析研究会の研究発表会を下記のとおり開催します。
みなさまのご来場をお待ちしています。
  
日本映像学会映像テクスト分析研究会
代表 藤井仁子
  
■日時===========================
2018年1月20日(土曜日)15時30分開始~18時終了予定
発表後に休憩をはさんで質疑応答あり
※発表に先だち、13時30分より参考上映を行ないます
   
■会場===========================
早稲田大学 戸山キャンパス 36号館2階演劇映像実習室(283教室/定員60人)
〒162-8644 東京都新宿区戸山1-24-1
最寄り駅:地下鉄東京メトロ東西線「早稲田駅」、副都心線「西早稲田駅」
交通アクセス
https://www.waseda.jp/top/access/toyama-campus
キャンパス案内図
http://www.waseda.jp/top/assets/uploads/2016/10/20161020toyama_campus_map.pdf
*スロープは上らず、スロープと工事フェンスの間の狭い通路を抜けて31号館に
突きあたったところで右折し、正面の階段を上っていただくのが近道です。
(あるいはスロープを上がり、31号館と33号館の間を通って中庭を抜けてください。)
   
■発表者==========================
早川由真(立教大学大学院現代心理学研究科映像身体学専攻博士後期課程)
 
■表題・概要===============================
ジョン・ハートの受難――『10番街の殺人』の分析を中心に

 映画において画面上に映しだされる身体とは、どのような存在なのか。この大きな問題について考える手がかりとして、画面上の身体にとって生命とは何かという問題を考えてみたい。そこで本発表は、60年代から21世紀のこんにちに至るまで数々のフィルムに出演した俳優ジョン・ハートの身体イメージに着目する。彼が演じる役柄は往々にして酷い目に遭い、しばしばその命を落とすことになる。ときに陰惨、ときに滑稽、そしてときに感傷的な死にっぷりこそが、ハートの独特の身体イメージを特徴づけている。では、画面上における彼の身体は、なぜそのようにたびたび暴力を被らなければならないのか。
 本発表はまず、初期の出演作から、母国イギリスだけでなくアメリカでの活躍も目立ちはじめる80年代中盤までの作品のなかで重要と思われる諸作品を取りあげ、具体的な画面上の要素に着目しつつ、ハートの身体イメージが担う意味について検証する。70年代末から80年代にかけて、レーガン政権成立に至るヴェトナム戦争後の保守化の流れのなか、シルヴェスター・スタローンやアーノルド・シュワルツェネッガーに代表されるアクション・ヒーローたちの鍛え上げられたハードな身体が、スペクタクル化した暴力を駆使しながらハリウッドを席巻していった。だがその裏側には、画面上において自らのソフトな身体を損傷させ続けるジョン・ハートの存在があった。たとえば1979年に始まる『エイリアン』シリーズで戦う女性としてのイメージを形作るシガニー・ウィーバーの背後で、あるいは、旧来の体制の決定的な崩壊と70年代ハリウッドの作家主義的な風潮の終焉を象徴してもいる『天国の門』(1980年)の砂埃のなかで、受難する彼の身体イメージはどのような意味をもつのか。そのことを明らかにしたうえで、初期の代表作『10番街の殺人』(1971年、リチャード・フライシャー監督)に着目し、演技をふくむハートの身体イメージの細部が示す「パッション」について、作品全体の分析を交えながら検証していく。分析を通じて、一方的に暴力をうける被害者という単純な位置づけには必ずしも還元できない、彼の独特の身体イメージが描きだされるだろう。偶然にも彼の訃報からほぼ一年後の開催となるが、何度でも画面上に蘇るハートの身体イメージを通じて、画面上の身体という不思議な存在の姿に迫りたい。

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お問合せ先:
日本映像学会東部支部 映像テクスト分析研究会
代表 藤井仁子
〒162-8644 新宿区戸山1-24-1
早稲田大学文学学術院
e-mail: jinfujii(a)waseda.jp

西部支部総会および2017年度第2回研究例会【12月23日】

日本映像学会会員各位

日本映像学会西部支部総会および2017年度第2回研究例会のご案内

西部支部では、下記の通り支部総会および研究例会を開催いたします。年末の慌ただしい時期ではありますが、会員の皆様のご参加をお待ちしています。なお総会終了後に懇親会も予定しています。
—–
日時:平成29年(2017)12月23日(土) 15:00-18:00
会場:九州産業大学芸術学部 17号館6階601教室(デジタルラボ601)
〒813-8503 福岡市東区松香台2-3-1
アクセスマップ:http://www.kyusan-u.ac.jp/guide/map/access.html
学内マップ:http://www.kyusan-u.ac.jp/guide/map/campus.html
—–
1) 研究例会 15:00-17:00
●研究発表1:「ライブ映像を素材とした地域イベントにおける情報提供について」九州産業大学芸術学部ソーシャルデザイン学科 岩田敦之 会員
要旨: 北九州市門司区で開催される関門海峡花火大会にて、2014年から毎回、プロジェクションマッピングの技術を活用した歩行者向けの誘導案内を実施している。2017年8月に開催された大会では、新たにライブ映像を活用し混雑状況を周知する実験を行った。本発表では、今年の活動内容の総括を行うとともに、今後の展開について報告する。
●研究発表2:「総合舞台芸術・現代舞楽『織・曼荼羅』の映像芸術について」九州産業大学芸術学部芸術表現学科 黒岩俊哉 会員
要旨: 九州大学ソーシャルアートラボ主催の現代舞楽『織・曼荼羅』が2017年12月15日(金)、アクロス福岡円形ホール(福岡市)にて開催される。これは、博多の伝統工芸である博多織のサウンドを基として、現代音楽家の藤枝守氏が作曲を行い、織機の音、日本・韓国・インドネシアの伝統音楽、およびダンスによって構成される舞台芸術である。発表者はここで映像を担当するが、それは天井に設置された十字の布をスクリーンに、4台のプロジェクタの映像空間を創出するというものである。今回の発表では、まずその技術的解説および表現趣旨について報告を行い、後に総合的なメディア芸術の問題と今後の可能性について考察する。

2) 支部総会 17:10-18:00
a) 2017年度会計報告とこれまでの状況報告
b) 2017年度支部活動報告とこれまでの状況報告
c) 2018年度から19年度にかけての支部活動計画
d) その他

3) 懇親会 18:20-20:20
会場近辺で行います。会費4,000円程度を予定。

以上
日本映像学会西部支部事務局
〒815-8540
福岡市南区塩原4-9-1
九州大学芸術工学府内

中部支部2017年度第2回研究会【12月9日】

日本映像学会会員各位

2017年度 日本映像学会 中部支部 | 第2回研究会 開催のお知らせ
http://jasias-chubu.org/wp/

日時:2017年12月09日(土)13:30より
会場:愛知県立芸術大学 新講義棟大講義室
   (〒480‒1194 愛知県長久手市岩作三ケ峯1‒114)

◎スケジュール(予定)
 13:30~13:35 開催校挨拶
 13:35~14:00 研究発表:石井晴雄会員(愛知県立芸術大学 准教授)
 14:10~15:30 招待講演:ロラン・ミニョノー氏 & クリスタ・ソムラー氏(リンツ美術工芸大学教授)

 ※終了後、学内にて懇親会(ティーパーティー)

◎招待講演(愛知県立芸術大学レジデンスアーティスト講演)
“Between audience participation and interaction: designing interactive art systems”
(観客の参加とインタラクションの狭間で:インタラクティブ・アート・システムのデザイン)
ロラン・ミニョノー氏 & クリスタ・ソムラー氏(リンツ美術工芸大学教授)

講演者略歴
Laurent Mignonneau & Christa Sommerer
国際的に活躍するメディアアーティスト、インタラクティブアートの研究者。米国と日本で10年にわたり研究と教育を行った後、オーストリアのリンツ美術工芸大学に教授としてに着任し、インタフェースカルチャー部門を開設した。二人は米国ケンブリッジのMIT CAV、米国イリノイ州シャンペインアーバナのベックマン研究所、東京のNTTインターコミュニケーションセンターの客員研究員、デンマークのオールボー大学のオベル客員教授、筑波大学の客員教授などを歴任、ロラン・ミニョノーはパリ第8大学のシャイア国際客員教授も歴任している。
これまで約30のインタラクティブな作品を制作し、スペインのマドリードで行われた2016年のARCO BEEP賞、1994年のGolden Nica Prix Ars Electronica Award、などをはじめとして数々の賞を受賞している。今年9月、愛知県立芸術大学芸術資料館にて開催した「インターフェイスとしての映像と身体」にて[Protrait on the fry]の展示を行った。

◎研究発表
『三ケ峯里山ハウス 自給自足からネットワーク、共生へ』
石井晴雄会員(愛知県立芸術大学 准教授)

要旨:
愛知県立芸術大学の石井研究室では2005年から大学の敷地内で農耕を始め、2007年から学生と家を建て始めるなど、自給自足的な暮らしを目指した活動を始めた。そして2008年から地域の住民と自然体験のワークショップを始め、その後地域の農ある暮らしのポータルサイトを制作し、地域の住民の交流イベントを開催するなど、ネットワークや地域の交流を含めた多様な活動をしている。本発表では学内で家を建てた経緯とその後の活動の推移を報告し、さらにその活動と1960年代以降のカウンターカルチャーとその後のサイバーカルチャーや共生の思想との関連について考察する。
農耕や家の建設、自然体験のワークショップなどの一連の活動を始めた当時は、2006年にアル・ゴア元アメリカ合衆国副大統領の映画『不都合な真実』(原題: An Inconvenient Truth)が公開され、地球温暖化などの環境問題がクローズアップされていた。また日本においても地域の過疎や環境破壊、森林の荒廃や農、食などの様々な問題が表面化していた。また当時はインターネットが高速回線に常時接続され、スマートフォンやSNSが普及しつつあり、誰もがどこでも多様なコミュニケーションができる様になりつつあった。そして都会や屋内の環境に縛られることなく、野外や地域、社会そのものが活動のフィールドになりつつあった。一方インターネット上には複製可能で再生可能な情報が氾濫し、複製不可能なモノや、再生不可能なその時その場でしかできないコトや体験が価値を持つ時代になりつつあった。
その様な時代背景の中で、環境やフィールドワーク、地域の特徴を生かしたモノやコトのデザインをテーマに、自然農による農耕や家の建築、地域の住民との自然体験のワークショップは継続された。しかし当初の自然農を中心とした自給自足的な暮ら 2011年に東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故があり、エネルギーを自給することの重要性を感じ、建てた家にソーラーパネルや風力発電機とバッテリーを備え付けて自然エネルギーの利用の実験を始めた。また震災を通して地域の住民同士の関係を作ることの必要性を感じ、地域の農ある暮らしのためのポータルサイトや地域の観光・交流のためのwebサイトを制作した。また地域の住民が集まって交流できる音楽とアートのイベントを始めるなど、当初めざした自給自足的な暮らしから、インターネットを使ったネットワークへ、そして地域住民の交流と共生をめざす方向へとテーマは推移していった。
これらの推移は結果として、1960年代以降のカウンターカルチャーの時代のコミューンなどが目指していた自給自足的な共生社会への理想が挫折し、若者は都市へ回帰し、ネットワークなどのサイバーカルチャーの中で共生を目指した流れと重なるものがある。しかし1960年代のカウンターカルチャーの時代に自給自足的な共生社会の理想が挫折した背景には、それらを実現するための実際的なツールが存在しなかったことがあげられる。しかしその後Whole Earth Catalogなどの雑誌のよって様々なツールへのアクセスが可能になり、パーソナルコンピュータなどの個人の能力を拡張するツールや、パソコン通信などのネットワークのためのツールが開発されていった。そして現在ではスマートフォンやインターネット、様々なオンデマンド生産技術や自然エネルギー、電気自動車などの水平分散型の情報、生産、エネルギー関連の技術へのアクセスが可能になり、オープンやシェア、フィードバックといったサイバーカルチャーが目指した思想が社会の中で一般化しつつある。そして現在は1960年代に夢見た共生社会を、様々な現実的なツールを獲得しながら現実社会の中で実現して行く過程なのではないだろうか。その様な問いを元に、今後も地域において実践的に研究をおこなう。

◎会場へのアクセス
名古屋東部丘陵線リニモ「芸大通駅」徒歩10分
詳細は、下記のリンク先をご確認ください。
https://www.aichi-fam-u.ac.jp/guide/guide04/guide04-01.html

以上
日本映像学会中部支部
http://jasias-chubu.org/wp/
〒470-0196 愛知県日進市岩崎町竹の山57
名古屋学芸大学メディア造形学部映像メディア学科内

インターリンク:学生映像作品展[ISMIE]2017【東京会場/12月9・10日】

映像表現研究会主催「インターリンク:学生映像作品展(ISMIE)2017」(東京会場12月9・10日)開催のご案内

映像表現研究会が主催する「インターリンク:学生映像作品展(ISMIE)2017」東京会場のお知らせです。
東京会場は、12/9(土)、10(日)の2日間、日本大学芸術学部江古田校舎大ホールにて実施します。

12/9(土)は、13:00~16:00に各校10分以内(2作品以内)又は10分以上20分以内(1作品)で選抜された代表作品プログラムを上映し、16:20~17:50には作品推薦教員による公開ディスカッション「RemediationとMusic Video ~ポストTV時代のMusic Videoを中心に~」を予定しています。
今回の公開ディスカッションは、伊奈新祐会員(映像表現研究会代表)に基調報告を行っていただき、そのテーマに沿ったラウンドテーブルでのフリートークを予定しています。

12/10(日)は、12:00~18:00に各校25分以内で推薦された全作品を上映します。

上映作品の詳細は、映像表現研究会ブログ(http://d.hatena.ne.jp/e_h_kenkyu/)にて公開しています。
全て入場は無料です。
是非お誘い合わせの上、ご来場ください。

[東京会場プログラム]
12/9(土)

13:00〜 代表作品プログラムⅠ(81分)
イメージフォーラム映像研究所/大阪芸術大学 芸術学部/九州産業大学 芸術学部/京都精華大学 芸術学部/久留米工業大学/尚美学園大学/情報科学芸術大学院大学/椙山女学園大学 文化情報学部/成安造形大学 造形学部

14:40〜 代表作品プログラムⅡ(79分)
宝塚大学 東京メディア芸術学部/東京工芸大学 芸術学部/東京造形大学 造形学部 デザイン学科 映画専攻/東北芸術工科大学 映像学科/名古屋学芸大学 メディア造形学部/名古屋市立大学 芸術工学部/日本工業大学 情報工学科/日本大学 芸術学部/文教大学 メディア表現学科/北海道教育大学

16:20〜(90分)
公開ディスカッション「RemediationとMusic Video ~ポストTV時代のMusic Videoを中心に~」
基調報告:伊奈新祐(京都精華大学)
参加者:黒岩俊哉(九州産業大学)、大山麻里(日本工業大学)、奥野邦利(日本大学)、野村建太(日本大学)
他、現在調整中につき研究会のブログ(http://d.hatena.ne.jp/e_h_kenkyu/)にて情報更新を行います。

12/10(日)
12:00〜 Aプログラム(77分)
イメージフォーラム映像研究所/大阪芸術大学 芸術学部/九州産業大学 芸術学部/京都精華大学 芸術学部/久留米工業大学

13:35〜 Bプログラム(82分)
尚美学園大学/情報科学芸術大学院大学/椙山女学園大学 文化情報学部/成安造形大学 造形学部/宝塚大学 東京メディア芸術学部/東京工芸大学 芸術学部

15:15〜 Cプログラム(68分)
東京造形大学 造形学部 デザイン学科 映画専攻/東北芸術工科大学 映像学科/名古屋学芸大学 メディア造形学部/名古屋市立大学 芸術工学部

16:40〜 Dプログラム(77分)
日本工業大学 情報工学科/日本大学 芸術学部/文教大学 メディア表現学科/北海道教育大学

[会場]
日本大学芸術学部江古田校舎大ホール
〒176-8525 東京都練馬区旭丘2-42-1
(西武池袋線各駅停車にて江古田駅下車 北口より徒歩2分)
http://www.art.nihon-u.ac.jp/information/access.html

以上

日本映像学会映像表現研究会
ISMIE2017事務局
奥野邦利/野村建太
〒176-8525
東京都練馬区旭丘2-42-1
日本大学芸術学部映画学科内