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会報第177号を発行しました。

会報第177号(2017年1月1日)を発行しました。
以下のPDFよりお読みください。

JASIAS_NewsLetter177
会報第177号

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2017年度研究会活動費助成の公募について(応募期間:2017年2月1日~3月31日)

2017年度研究会活動費助成の公募について

研究会活動費助成の公募
2017年度、本学会は映像に関する研究・活動の活性化を図るために、研究会が企画・運営する研究活動に対して研究会活動費助成の公募をします。有意義と期待される研究活動や、継続的な研究活動を続けている研究会、および新規発足の研究会による研究活動の奨励を目的としたものです。
応募された「研究会活動費助成申請書」については審査委員会による研究・活動計画内容、実施の実現性などについて厳正な審査のうえ、助成対象となる研究・活動計画を決定します。

●応募期間:2017年2月1日~3月31日
●応募資格:各支部に所属する研究会の代表者
●公募内容:研究会が企画・運営する研究会活動費として以下の2 種の助成金を交付します。企画内容に沿ってどちらかを選択し応募してください。ただし、応募状況により予算額の調整を行なう場合があります。また予算額Aについては上映会場費や作品賃借料などを含むものとします。(作品賃借料については会員の作品は含まない)

予算額A: ¥150,000以内(2件程度)
予算額B: ¥80,000以内(3件程度)
(総額¥500,000程度)

●審査結果の通知:2017年5月中旬
●助成金の交付:審査結果にもとづき助成金額を通知します。原則として年度末に領収書と引き換えに交付します。事情により事前の交付についても柔軟に対応する用意があります(総務扱い)。
●研究会活動の結果の報告書の提出:年度末 3月31日まで(学会報、大会などでの公表)
●研究会活動費の運用についての報告:年度末 3月31日まで(総務へ提出、理事会にて審査)

*なお、申請内容と実際の活動に食い違いが生じたものや、実施できなかったものについては、理由の報告や助成金の返還を求める場合があります。

「研究会活動費助成申請書」について
応募する研究会の代表者は記入票(研究会活動費助成申請書.xlsx)及び予算案を学会ホームページ(https://jasias.jp/archives/3614)よりダウンロードし、必要事項を記入のうえメールにて映像学会事務局・研究企画委員会宛に送ってください。(電子メールの場合の送信先アドレス: jasias@nihon-u.ac.jp

*「研究会活動費助成申請書」の記入内容については記入票をご覧ください。

xlsx.ico

記入票:研究会活動費助成申請書.xlsx

docx.ico

予算案.docx

以上

日本映像学会研究企画委員会
〒176-8525
東京都練馬区旭丘2-42-1
日本大学芸術学部内

 

アナログメディア研究会16ミリフィルム作品上映とレクチャー「フランス・フィルム映像の今」【12月22日】

フランス・フィルム映像の今
David KIDMAN in ASABI
映像作家、フランス・トゥール美術大学教授 ダヴィッド・キッドマンIN アサビ

16ミリフィルム作品上映とレクチャー
FACE BOOK イベントページ
https://www.facebook.com/events/284217875309606/permalink/284220771975983/

12月22日木曜日18時から

阿佐ヶ谷美術専門学校521教室
阿佐ヶ谷美術専門学校 ⇒ 地下鉄丸の内線新高円寺駅下車徒歩五分
http://www.asabi.ac.jp/access/
(東京都杉並区梅里1-3-3)

★上映タイトル
« Reinventing our tools » / réinventer nos outils ».
《我々の道具の再発明》

上映予定作品
■『Train/Run』 16mm/ video 12 min
ヴィデオと映画的支持体に関する時間的、視覚的考察。人物の形態はピクセルへと変転する。
■『Dumbphone』 16mm boucle/loupe
アナログ映画でインターネットでの再生を使って、インタラクティブにする最初の試み。アナログ映画の中で行われたMHB DK のポスターや映画の6分の反省的描写のループが、オリジナルのフィルムと呼ぶような、印刷されたオブジェに成る。
■『Utopia』 3 min, 16mm loupe/boucle
進行中の『Paradis』からの10分間の抜粋。映写機などの最近の発明についての映像と企画による。

★ レクチャー 「フランス・フィルム映像の今」
作家として、また美術大学の教授として長年フィルムでの映像制作に携わってきたダヴィッド・キッドマンが映像資料を使ってレクチャーするフランスにおけるフィルム映像の今日の状況。映像作家達は今フィルムとどう関わっているのか?教育の現場でフィルムはどう扱われているのか?

主催 日本映像学会アナログメディア研究会 代表 西村智弘
事務局 阿佐ヶ谷美術専門学校内 担当 末岡一郎
https://www.facebook.com/analogmedia/
協力 阿佐ヶ谷美術専門学校
予約不要、どなたでも聴講出来ます。資料代五百円

お問い合わせ アナログメディア研究会
analogmedia2013@gmail.com

日本映像学会アナログメディア研究会
代表 西村智弘
〒166-0011 東京都杉並区梅里1-3-3
阿佐ヶ谷美術専門学校(担当:末岡一郎)

第42回映画文献資料研究会【12月24日】

第42回映画文献資料研究会のお知らせ

日本映像学会映画文献資料研究会では、下記のように研究例会を開催いたします。会員の皆様のご参加をお待ちしています。

「サイレント期の映画館で使用されていた楽譜資料に関する調査報告&伴奏付上映」

企画趣旨:
早稲田大学演劇博物館演劇映像学連携研究拠点の公募研究「楽譜資料の調査を中心とした無声期の映画館と音楽の研究」(研究代表者:長木誠司)では、2014年度から演劇博物館が所蔵する、サイレント期の映画館で使用されていた楽譜のカタロギングおよび調査・研究をおこなってきました。楽譜は日活系の映画館に勤務する一人の楽士が実際に使用していたもので、点数は800点近くにもなります。これらの貴重な資料のご紹介も兼ねて、研究分担者3名による研究発表と、研究協力者の柳下美恵氏による演奏を付した映画上映をおこないます。

●研究発表
発表者:
紙屋牧子会員(東京国立近代美術館フィルムセンター 客員研究員)
柴田康太郎氏(東京大学大学院博士後期課程)
白井史人氏(早稲田大学演劇博物館 研究助手)

●映画上映
『日活行進曲 曽我兄弟』(日活、1929年、清瀬英次郎、14分)
『長恨』(日活、1926年、伊藤大輔、15分)
『斬人斬馬剣』(日活、1929年、伊藤大輔、26分)
伴奏:柳下美恵氏(サイレント映画ピアニスト)

日時:2016年12月24日(土)15:00~17:30
会場:東京国立近代美術館フィルムセンター 小ホール(東京都中央区京橋 3-7-6)
アクセスマップ:http://www.momat.go.jp/fc/visit/information_map/
主催:日本映像学会文献資料研究会(代表:西村安弘)
共催:早稲田大学演劇博物館演劇映像学連携研究拠点
参加費:無料・事前申し込み制
※会場準備のため、12月20日(火)までに、下記のメールアドレスに申込をお願いします。
申込:西村安弘(東京工芸大学)nishimur@img.t-kougei.ac.jp
企画に関する問合せ:紙屋牧子(映画文献資料研究会運営構成員)qyq05142@nifty.com

以上
日本映像学会映画文献資料研究会
代表 西村安弘
〒164-8678
東京都中野区本町2-9-5
東京工芸大学芸術学部映像学科内

関西支部第79回研究会【12月24日】

日本映像学会関西支部第79回研究会(12月24日)開催のお知らせ

下記の通り日本映像学会関西支部第79回研究会を開催いたします。研究会終了後には支部総会、懇親会も予定しております。会員の皆様の参加をお待ち申し上げます。

日時:平成28年12月24日(土)午後2時より
会場:大阪大学豊中キャンパス・文法経研究講義棟 文11(1F)
    (大阪府豊中市待兼山町1-5)

研究発表1:1940~60年代の特撮作品におけるアトラクション性をめぐる考察 
発表者:京都大学大学院人間・環境学研究科 真鍋公希会員
要旨:現在、「物語の伝達」と「映像の提示」という映画の2つの機能の濃淡によって、映画史を「初期映画/古典映画/後期映画」(M. Hansen)と大きく3つに区分する認識が一般化している。日本映画でも、トーキーが定着した1930年代には物語伝達が映画の中心的な機能となったが、他のジャンルに比べて特撮作品では、映像を提示するアトラクション(T. Gunning)的側面が、制作・受容の両面で重要な役割を果たしていたといえる。
本発表では、まず特撮のアトラクション性の特徴として「イリュージョンの仕掛けに対する注意」を挙げ、その形成において、新聞や雑誌などの活字メディアが果たした役割を検討する。その上で、この観客性が、80年代以降のオタク的な「高文脈化」(永田大輔)に連なる性向として接続されうることを指摘する。

研究発表2:映画『東京の女』(1933)に現れる近代女性像描写——スタイル分析を中心に——
発表者:大阪大学大学院 文学研究科美学研究室 博士後期課程3年 閔スラ(ミン・スラ)会員
要旨:本発表では、小津安二郎監督が「近代日本の女性」という素材をナラティブ化するためにいかなるスタイルを取り組んでいるかが論議の中心になる。1933年公開作品『東京の女』を分析対象とし、本作品のヒロインであるちか子というキャラクターを巡って小津のスタイルがいかに活用され、意味を創出するのかを確認する。家庭(私的領域)と会社(公的領域)、そして夜の酒屋(第3の領域)という三つの区間を行き来するちか子は本作品にて近代女性像の全ての性質を見せている。この近代女性表象の圧縮とも言えるちか子を中心に考察することで、小津が言おうとした当時の女性像と社会像を、しいては「良妻賢母とは何か?」という問いを解きたい。

・支部総会  午後4時30分~ 同会場にて

・懇親会 午後6時頃~ 会費:未定(5,000円程度) 会場:阪急「石橋駅」付近「源樹や」石橋店(電話072-761-6236)下記URL参照
 http://r.gnavi.co.jp/k263501/?utm_id=type-t_dsa_pc_04_g_lis

※大阪大学豊中キャンパス・文法経研究講義棟アクセス方法
 阪急宝塚線・石橋駅東口下車、阪大石橋門を経て、徒歩25分。
 モノレール大阪・芝原駅下車、阪大正門を経て、徒歩15分。
 文法経済学部本館(キャンパスマップの②~⑤)西、言語文化研究科(キャンパスマップの①)南の道路側 
 http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/toyonaka/toyonaka.html

以上

日本映像学会関西支部事務局
〒585-8555大阪府南河内郡河南町東山469
大阪芸術大学映像学科内
Tel: 0721-93-3781(内線3327)
email:eizou@osaka-geidai.ac.jp

第15回ヴィデオアート研究会【12月17日】

ヴィデオアート研究会 第15回研究会(12月17日)開催のお知らせ

日時:2016年12月17日(土)18:00-20:30
会場:渋谷区 勤労福祉会館 第一洋室(座席数75)
   〒150-0041 東京都渋谷区神南1丁目19−8
(渋谷公園通り パルコパート1 斜め向かい /トーキョーワンダーサイト渋谷のある建物2F)
https://www.google.co.jp/maps/place/%E6%B8%8B%E8%B0%B7%E5%8C%BA%E5%BD%B9%E6%89%80+%E5%8B%A4%E5%8A%B4%E7%A6%8F%E7%A5%89%E4%BC%9A%E9%A4%A8/@35.6625549,139.6996371,17z/data=!3m1!4b1!4m2!3m1!1s0x60188ca8e9179eaf:0xf775472e397a0393

内容:HorsPistesTokyo2016と国際的な映像表現の動向
今年9月に行われたパリ・ポンピドゥーセンター公式ムーヴィングイメージ&アートフェスティバルの東京版HorsPistesTokyoのディレクターを務めた河合政之氏による映像祭の概要とアーティストの紹介、イベントやトークの報告を行っていただきます。

予定パネリスト:河合政之(東京造形大学・東北芸術工科大学非常勤講師・学会員)

進行:瀧健太郎(ビデオアートセンター東京代表/武蔵野美術大学非常勤講師・学会員)

*本研究会は、ヴィデオアートのアカデミックな研究と、制作や展示現場のフィールドワークを交互に行なう方針で発足されました。今回は映像祭の作品紹介と組織や舞台裏など現場についての研究会となります。

お問合せ: 日本映像学会 ヴィデオアート研究会
代表 瀧健太郎
e-mail:taki.kentarou@ebony.plala.or.jp
tel ○8○- 4355-1721
ビデオアートセンター東京
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町42-6 co-lab 渋谷アトリエ内

インターリンク:学生映像作品展[ISMIE]2016【東京会場/12月10・11日】

映像表現研究会「インターリンク:学生映像作品展[ISMIE]2016」(東京会場/12月10・11日)開催のご案内

映像表現研究会が主催する「インターリンク:学生映像作品展(ISMIE)2016」東京会場のお知らせです。
東京会場は、12/10(土)、11(日)の2日間、日本大学芸術学部江古田校舎大ホールにて実施します。

★12/10(土)は、13:30~16:30に各代表作品(10分2作品以内)のプログラムを上映し、17:00~18:30には作品推薦教員による公開ディスカッション「スクリーンの系譜学」を予定しています。
今回の公開ディスカッションは、伊奈新祐会員(映像表現研究会代表)に基調報告を行っていただき、そのテーマに沿ったラウンドテーブルでのフリートークを予定しています。

★12/11(日)は、12:00~17:45に各校25分以内で推薦された全作品を上映します。

上映作品の詳細は、映像表現研究会ブログ(http://d.hatena.ne.jp/e_h_kenkyu/)にて公開しています。
全て入場は無料です。
是非お誘い合わせの上、ご来場ください。

 

[東京会場プログラム]
12/10(土)

13:30〜14:50 代表作品プログラムI(約80分)
阿佐ヶ谷美術専門学校 映像メディア科/イメージフォーラム映像研究所/大阪芸術大学 芸術学部/京都精華大学 芸術学部/九州産業大学 芸術学部/久留米工業大学 情報ネットワーク工学科/尚美学園大学 芸術情報学部/情報科学芸術大学院大学[IAMAS]/成安造形大学/宝塚大学 東京メディア・コンテンツ学部/玉川大学 芸術学部

15:20〜16:30 代表作品プログラムII(約70分)
東京造形大学/東北芸術工科大学 映像学科/名古屋学芸大学 メディア造形学部/武蔵野美術大学 造形学部/東京工芸大学 芸術学部/日本大学 芸術学部/文教大学 メディア表現学科/北海道教育大学

17:00〜18:30 公開ディスカッション「スクリーンの系譜学」
基調報告:伊奈新祐(京都精華大学教授)
司会:奥野邦利(日本大学)
参加者:
李容旭(東京工芸大学)
須藤信(久留米工業大学)
野村建太(日本大学)
他、現在調整中につき研究会のブログ(http://d.hatena.ne.jp/e_h_kenkyu/)にて情報更新を行います。

12/11(日)
12:00〜13:10 各校プログラムA(約70分)
阿佐ヶ谷美術専門学校 映像メディア科/イメージフォーラム映像研究所/大阪芸術大学 芸術学部/京都精華大学 芸術学部

13:30〜14:45 各校プログラムB(約75分)
九州産業大学 芸術学部/久留米工業大学 情報ネットワーク工学科/尚美学園大学 芸術情報学部/情報科学芸術大学院大学[IAMAS]/成安造形大学/宝塚大学 東京メディア・コンテンツ学部

15:00〜16:15 各校プログラムC(約75分)
玉川大学 芸術学部/東京造形大学/東北芸術工科大学 映像学科/名古屋学芸大学 メディア造形学部/武蔵野美術大学 造形学部

16:30〜17:45 各校プログラムD(約75分)
東京工芸大学 芸術学部/日本大学 芸術学部/文教大学 メディア表現学科/北海道教育大学

 

[会場]
日本大学芸術学部江古田校舎大ホール
〒176-8525 東京都練馬区旭丘2-42-1
(西武池袋線各駅停車にて江古田駅下車 北口より徒歩2分)
http://www.art.nihon-u.ac.jp/information/access.html

 

以上
日本映像学会映像表現研究会
ISMIE2016 事務局
奥野邦利/野村建太
〒176-8525
東京都練馬区旭丘2-42-1
日本大学芸術学部映画学科内

中部支部2016年度第2回研究会【12月3日】

2016年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第2回研究会

日時:2016年12月03日(土)14:00〜17:15
会場:椙山女学園大学 星ヶ丘キャンパス 椙山女学園大学文化情報学部棟 319室
(〒464-8662 名古屋市千種区星が丘元町17番3号)

<会場へのアクセス>
星ヶ丘キャンパスまでは、地下鉄東山線「星ヶ丘」下車、6番出口より徒歩5分です。
http://www.sugiyama-u.ac.jp/daigaku/shisetsu/map_hoshigaoka.html
上記リンク先のC棟(文化情報学部棟)になります。
正門からアーチをくぐって突き当たり、右手階段を登り、右手の校舎、3階です。

◎スケジュール
-14:00〜14:05:開催校挨拶
-14:05〜15:35:ご講演:土肥悦子氏((有)シネモンド代表 / こども映画教室代表)
休憩
-15:50〜16:15:研究発表:王温懿氏(名古屋大学大学院文学研究科博士課程後期課程)
-16:20〜16:45:研究発表:今井瞳良会員(茨木市立川端康成文学館学芸員)
-16:50〜17:15:研究発表:伊藤明倫会員(名古屋市立大学研究員)+高橋一誠氏(筑波大学研究員)

※研究会終了後:懇親会

**

◎ご講演

街とこどもと映画~映画の力が街と人を育てる~
土肥悦子氏|(有)シネモンド代表 / こども映画教室代表

要旨:
①映画がスクリーンにかかるまでの、制作配給興行の流れの話、および宣伝の話
②地方におけるミニシアター設立および運営の話
③小学生を対象に、さまざま映画に関するワークショップを開催し、また、シンポジウムや学校とのコラボレーションなどを実践している、こども映画教室の活動および、映画教育についての話

映画配給興行会社の「ユーロスペース」で映画の買付け、宣伝を担当し、レオス・カラックス、アッバス・キアロスタミ監督などの作品を手がけた経験をもとに映画の配給、宣伝の話をします。また、1998年に石川県金沢市に開館したミニシアター「シネモンド」の開館の話やその後18年つづく運営の話をし、2004年から始まった「こども映画教室」について、実際にこどもたちが制作した映画や、メイキング映像とともに活動についてお話をしたうえで、海外における映画教育、そして日本における映画教育、こども映画教室のめざす映画教育についてもお話できたらと思います。

土肥悦子(どひ えつこ)氏プロフィール:
東京都出身。ミニシアターブーム全盛期の1989年に映画配給興行会社・ユーロスペースに入社し、イランのアッバス・キアロスタミ監督などの作品の買付け・宣伝を担当。95年結婚を機に退職し、石川県・金沢市に転居(01年より東京都在住)。98年、ミニシアター「シネモンド」を開館。2004年より金沢にて「こども映画教室」を企画・プロデュース。13年4月、任意団体「こども映画教室」を設立。2015年日本映画ペンクラブ奨励賞受賞。http://www.kodomoeiga.com/

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◎研究発表(3件)

東映ポルノと女性―1970年代の日本映画とジェンダー・ポリティクス
王温懿(おう おんい)氏|名古屋大学大学院文学研究科博士課程後期課程

要旨:
映画史において70年代の日本映画における二大テーマが暴力とセックスであったことは、すでに論じられている通りである。だが、これまでの研究では、東映ポルノは単なる大衆娯楽映画として見なされ、その研究的価値が看過されてきた。実際には、東映ポルノは、暴力と性を融合させる、戦うポルノ女優の身体を表象している点で、ジェンダー・ポリティックスに関わる重要な問題を提起している。

本発表では、当時の映画産業的な背景と社会的な背景を考察した上で、70年代の「表現の自由」論争の論理を明らかにしながら、東映ポルノが父権社会の歴史において無化される力学がいかに発生してきたのかを論証する。さらに、70年代のウーマン・リブが掲げた「性の解放」に対して、東映ポルノが重要な材料となり得る可能性がありながら、それが見過ごされてしまったことを検証する。東映ポルノを仔細に分析すると、家父長主義的な性的規範に対して異議を申し立て、自己と他者の関係性を見直し、自身の性的主体性を自覚する女性像がそれらの作品群の表象上の特徴として明らかにできるが、この女性像が示唆する重要な問題が70年代のリブ派フェミニズムでは看過されてしまっていた。

境界を越える音―『クロユリ団地』の音響をめぐって
今井瞳良会員|茨木市立川端康成文学館学芸員

要旨:
日活創立100周年記念作品としてオリジナル脚本をもとに製作されたホラー映画『クロユリ団地』(中田秀夫監督、2013年)は、前田敦子演じる二宮明日香が口ずさむ鼻歌がそのままエンディング曲へと繋がっていき、幕を閉じる。このメロディは、タイトルがインサートされる冒頭をはじめ、作中で何度も流れるメインテーマであるが、通常映画音楽は物語世界外に属しており、物語世界内の明日香にこのメロディは聞こえていないはずである。聞こえていないメロディを明日香が口ずさむことによって、物語世界の境界が曖昧になっているのだ。
本発表では、ミシェル・シオンが提起した音響の三分法である「イン」 (音源が物語世界内にあり画面内に位置している音響)、「フレーム外」(音源が物語世界内にあり画面外に位置している音響)、「オフ」(物語世界外の音響)に基づいて、『クロユリ団地』における音を分析する。作品の主な舞台となる団地において視覚・聴覚の物理的な境界となるコンクリートの壁を使った音の演出や、物語世界の境界を曖昧にするメロディなどの音響設計における明日香の位置付けを通して、Jホラーにおける女性表象を検討してみたい。

作品「syncdonII」について
伊藤明倫会員|名古屋市立大学研究員
高橋一誠氏|筑波大学研究員

要旨:
体験型インスタレーション作品「syncdonII」について発表する。
体験者の心拍同期現象を意図的に誘導する事で成り立つ本作品が、どのような考えで生まれたのか、システムとコンセプトの両軸から解説する。

 

以上
日本映像学会中部支部
http://jasias-chubu.org/wp/
〒470-0196 愛知県日進市岩崎町竹の山57
名古屋学芸大学メディア造形学部映像メディア学科内

アナログメディア研究会「『ヒカルオンナ-The Luminous-』実験映画の女たち―女性フィルムメーカー特集映画上映」【11月23日】

アナログメディア研究会
「『ヒカルオンナ-The Luminous-』実験映画の女たち―女性フィルムメーカー特集映画上映」
開催のお知らせ

【日時・会場等】
■日程:11月23日(水曜日・祝日)
Aプログラム【-kotohana- 異花 】17:45開場/18:00上映
Bプログラム【Colors in Life, Shadows of Style】19:50開場/20:00上映
■会場:渋谷アップリンク UPLINK FACTORY(1F)
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1階
JR渋谷駅ハチ公口から北西へ徒歩10分
http://www.uplink.co.jp/info/map/
■料金:1プログラム(入替制)¥1,500(1ドリンク付き)
※A・B両方のプログラムをご鑑賞される方は、Bプログラムのチケットを割引料金(¥1,000/ドリンク無)でお求めいただけます。
UPLINKのシステム変更により、座席指定&クレジットカード払い制となりました。
来場される一般のお客様は下記UPLINKホームページから予約をお願いします。(各プログラムとも座席数42。席数に限りがございますのでご留意下さい。)
「ヒカルオンナ-The Luminous-」Aプログラム【-kotohana- 異花】
http://www.uplink.co.jp/event/2016/46419
「ヒカルオンナ-The Luminous-」Bプログラム【Colors in Life, Shadows of Style】
http://www.uplink.co.jp/event/2016/46429

■主催: 日本映像学会 アナログメディア研究会
https://www.facebook.com/analogmedia
e-mail:analogmedia2013@gmail.com
■共催: アップリンク
■協力:ミストラルジャパン

2015年の「ヒカルオンナ-Les fammes brillantes-」から1年!今年もやります!「ヒカルオンナ-The Luminous-」!
「ヒカルオンナ」は女性実験映画作家にスポットを当てた上映会です。
今回の上映会は日本作品プログラム【-kotohana- 異花 】とアメリカ&カナダ作品プログラム【Colors in Life, Shadows of Style】の2部構成になります。
【-kotohana- 異花 】は、新人作家や2016年に作られた新作など女性による実験映画を上映、【Colors in Life, Shadows of Style】は、N.Y.在住の映像作家である西川智也氏によるキュレーションのもと、アメリカ・カナダ在住の女性作家によるフィルム作品を上映します!
この機会に女性作家が引き出す実験映画の魅力をじっくりとご覧ください!

上映場所、地図などは以下のURLをご参照下さい。
http://www.uplink.co.jp/info/map/

■■■プログラム■■■
●Aプログラム【-kotohana- 異花】
黄木可也子「ひかりつむぎ」(3’/sound/2012/8mm)
早見 紗也佳「このところの」(3’20″/silent/2016/8mm)
園田枝里子「鍵」(7’/sound/2005/8mm) 
徳永彩加「余燼」(2’/sound/2016/16mm)  
狩野志歩「Lily in the Glass」(6’/sound/2003/16mm)  
松山由維子「花」(5’30″/sound/2004/16mm)  
村岡由梨「スキゾフレニア」(10’/sound/2016/video)  
しらくまいくこ「歯のないウサギ」(7’30″/sound/2004/video)  
黒川通子「蝶とドラゴンの話」(6’20″/sound/2016/video)  
鈴木香里「虚空の為のリリシズム」(7’43″/sound/2010/video)  
※上映後、作家トーク有り

●Bプログラム【Colors in Life, Shadows of Style】
アレクサンドラ・クエスタ「Recordando El Ayer」(9’/sound/2007/16mm)
ヴェラ・ブランナー=サン「Minong, I slept」(5’/silent/2010/16mm)
メアリー・ヘレナ・クラーク「Sound Over Water」(4’30″/sound/2009/16mm)
ジョディ・マック「Razzle Dazzle」(5’/silent/2014/16mm)
カレン・ヨハンセン「Light Speed」(5’30″/silent/2007/8mm)
ライダ・ラーチュンディ「Vivir para Vivir / Live to Live」(11’/sound/2015/16mm)
※上映後、 西川智也氏の作品解説・日本女性作家との対談あり

以上。
日本映像学会アナログメディア研究会
代表 西村智弘
〒166-0011 東京都杉並区梅里1-3-3
阿佐ヶ谷美術専門学校(末岡一郎)
「ヒカルオンナ」担当:徳永彩加

東部支部講演会・ワークショップ「日米のオルタナティブ・映像アーカイヴの成り立ちと現在の方向性」【11月26日】

東部支部講演(対談)・ワークショップ開催のお知らせ

今回、下記の要領で講演(対談)・ワークショップを行います。
皆様のご参加をお待ちしております。

「日米のオルタナティブ・映像アーカイヴの成り立ちと現在の方向性」

コラボラティブ・カタロギング・ジャパン(CCJ) /日本映像学会東部支部 共催企画
協力:ニューヨーク大学映像保存学科(NYU MIAP)/日本大学芸術学部

日時:11月26日(土)
   第1部 11:00〜12:30 講演(対談)
       モナ・ヒメネズ(ニューヨーク大学映像保存学科)
            ×
       とちぎあきら(東京国立近代美術館フィルムセンター)

   第2部 13:30〜17:00 ワークショップ – 申し込み制(下記をごらんください)
       (コミュニティ・アーカイヴ・ワークショプ)

場所:(講演)日本大学芸術学部江古田校舎東棟地下EB-1教室(座席数150)
http://www.art.nihon-u.ac.jp/information/access.html
東京都練馬区旭丘2-42-1 (西武池袋線各駅停車にて江古田駅下車 北口より会場教室まで徒歩約4分)

※第1部の講演(対談)の方は参加自由ですが、第2部のワークショップは申し込み制となります。参加可能人数は16名です。
ワークショップ参加希望の方は、toriyama.masaharu@nihon-u.ac.jp へ 11月15日までに、ワークショップ参加希望の旨を明記の上、お知らせ下さい。
人数が多い場合は抽選とさせていただきます。

企画全体的概要
日本映像学会東部支部 と米国非営利団体法人コラボラティブ・カタロギング・ジャパン(CCJ) が共催企画で提供する「日米のオルタナティブ・映像アーカイヴの成り立ちと現在の方向性」は、日本と米国における映像作品のオルタナティブ・アーカイヴの歴史的背景の議論を踏まえ、日本の個人や小規模団体が草の根作業で行なっている事例や、そのカタロギングのメソッドついて焦点をあてます。ニューヨーク大学映像保存学科(NYU MIAP)の招聘者を交えたレクチャーとワークショップを行い、参加者や主催者が集い、今日の映像やメディア作品の維持に関する問題点を話し合う場を提供。またニューヨーク大学MIAPの招聘者が日本の映像アーカイヴに関わる専門家と対談し、知識や情報を交換するプログラムです。

第一部では東京国立近代美術館フィルムセンター・とちぎあきら氏とニューヨーク大学MIAPのモナ・ヒメネズ氏(Professor Mona Jimenez)がそれぞれ日米でおけるオルタナティブ・アーカイブの成り立ち、実験映像作品のメインテナンスの歴史について話をします。

第二部ではヒメネズ氏が自らアメリカで発足したコミュニティ・アーカイビング・ワークショップ(CAW)という、誰もが映像のカタロギングの方法を学べるワークショップを日本で実践します。

以上
日本映像学会東部支部
担当常任理事 鳥山正晴
〒176-8525
東京都練馬区旭丘2-42-1
日本大学芸術学部映画学科内