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アナログメディア研究会共催上映イベント「フィルム解体新書―奥山順市の実験―」【3月26日】

アナログメディア研究会共催上映イベント 『フィルム解体新書―奥山順市の実験―』開催のお知らせ

フィルム解体新書―奥山順市の実験―

映画にとってフィルムとは何か?フィルムにとって映画とは何か?
アナログでフィジカルな存在であるからこそ、物理的に解体・組成し内部構造を露にできる映画フィルム。
60年代から一貫して、映画の仕組や構造を作品化し続ける奥山順市の映画作品とライヴ・パフォーマンスから、映画フィルムの真の姿を見つめ直し、今改めて映画とフィルムの局面を切り開く。

<プログラム>
第1部:上映『映画の解体と組成』~ 映画のフィルムとは何者だ?
第2部:トークセッション『表現媒体としての映画フィルム』~ 作家が発掘するシステムに潜む表現
第3部:ライヴ・パフォーマンス『拡張する映画フィルム』~ 映画のフィルムはどこへ向かうのか?

トークゲスト:奥山順市、伊藤隆介
モデレーター:大島慶太郎

<タイムスケジュール>
第1部 11:00~12:20(約70分)受付・開場 20分前
第2部 13:30~14:30(約60分)受付・開場 20分前
第3部 15:30~16:30(約60分)受付・開場 20分前

主催:North Filmmakers Club(NFC)
共催:日本映像学会アナログメディア研究会
協力:イメージフォーラム、第2マルバ会館、南俊輔、櫛引康平
チラシ・ポスターデザイン:佐竹真紀
会場:北海道立近代美術館2階 講堂(座席数220)
   札幌市中央区北1条西17丁目
   交通アクセス:http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/knb/access/index.htm
会期:3月26日(日)11時~16時30分

<入場料:一般>
予約1プログラム 1,000円
予約 フリーパス 2,000円 (特別資料代込み)
当日1プログラム 1,200円
当日 フリーパス 2,000円
学割1プログラム 1,000円
学割 フリーパス 1,800円
特別解説資料 500円

<入場料:会員>
予約1プログラム 500円
予約 フリーパス 1,000円 (特別解説資料代込み)
当日1プログラム 600円
当日 フリーパス 1,000円
特別解説資料 500円

予約・問合せ:nfc@filmfilmfilm.org
webサイト:https://northfilmmakersclub.jimdo.com/
Face Bookイベントページ:https://www.facebook.com/events/1713089912316616/
担当:大島慶太郎(北海道情報大学准教授)

以上
日本映像学会アナログメディア研究会
代表 西村智弘
〒166-0011 東京都杉並区梅里1-3-3
阿佐ヶ谷美術専門学校(末岡一郎)

アナログメディア研究会主催「Alain ESCALLE(アラン・エスカル)作品上映と講演」【3月25日】

アナログメディア研究会主催「Alain ESCALLE(アラン・エスカル)作品上映と講演」開催のお知らせ

デジタルとアナログの融合、華麗な映像美。
Alain ESCALLE アラン・エスカル IN アサビ
https://www.asabi.ac.jp/news/2017_saias/

2017年3月25日土曜日17時-19時
阿佐ヶ谷美術専門学校 422教室(席数およそ100)
〒166-0011東京都杉並区梅里 1-3-3 電話03-3313-8655
地下鉄丸ノ内線新高円寺駅下車徒歩5分
アクセス:http://www.asabi.ac.jp/access/

フランスが生んだインフォグラファーの先駆者アラン・エスカル。
最新画像合成テクノロジーとアナログ的表現技法を融合させた作品は世界中の映画祭を席巻。
作品について、表現について、制作の秘密をアラン・エスカル自身が語る。
通訳:太田 曜(実験映画作家)
当日資料代(希望者)500円

上映予定作品 
浮世物語 2001年 24分
LIVRE DES MORTS (死者の書)2013年 19分
DA VINCI PROJECT (ダ・ヴィンチ プロジェクト)2015年 5分18秒
FINAL GATHERING (ファイナル ギャザリング)2016年 13分31秒
合計 約60分

アナログメディア研究会フェイスブックページ内イベント情報
https://www.facebook.com/events/213632055782136/

主催:日本映像学会アナログメディア研究会(代表 西村智弘)
https://www.facebook.com/analogmedia/
協力: 阿佐ヶ谷美術専門学校

以上

日本映像学会アナログメディア研究会
代表 西村智弘
〒166-0011 東京都杉並区梅里1-3-3
阿佐ヶ谷美術専門学校(担当:末岡一郎)

中部支部2016年度第3回研究会【3月7日】

2016年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第3回研究会 
開催のお知らせ

下記の通り中部支部 2016年度第3回研究会を開催いたします。
会員の皆様の参加をお待ち申し上げます。

日時:2017年03月07日(火)13:30〜18:30頃
会場:愛知淑徳大学長久手キャンパス(愛知県長久手市片平二丁目9)
11号棟1F ミニシアター
http://www.aasa.ac.jp/guidance/campus_guide/map.html
http://www.aasa.ac.jp/guidance/campus_guide/nagakute.html

◎会場へのアクセス
 <市バス>
 地下鉄東山線「本郷」2番乗場より名古屋市営バス「猪高緑地」行き乗車、
 終点「猪高緑地(愛知淑徳大学)」下車(所要時間約15分)
 http://www.aasa.ac.jp/guidance/map.html
 <お車の方>
 北門駐車場の守衛室受付にて「映像学会参加」とお伝えください。

◎スケジュール
 -13:30~13:35 開催校挨拶
 -13:35~14:00 研究発表:潘沁(パン・チン)氏
 -14:05〜14:30 研究発表:盧銀美(ノ・ウンミ)会員
 -14:35〜15:00 研究発表:石井晴雄会員

  休憩(展示作品の鑑賞)

 -15:30〜18:20 学生作品プレゼンテーション
  参加校:愛知県立芸術大学、椙山女学園大学、名古屋学芸大学、愛知淑徳大学、
      情報科学芸術大学院大学[IAMAS]、名古屋芸術大学(発表順)※予定

 -終了後、学内にて懇親会

◎研究発表(3件)

アニメにおける絵画的風景の想像力 ―― 『かぐや姫の物語』の身体とランドスケープ表象
潘沁(パン・チン)氏 (名古屋大学文学研究科博士後期課程)

要旨:
2013年に上映された『かぐや姫の物語』は高畑勲の作品の集大成として見なされている。作品における「余白を生かして描かれた背景美術」や、透明水彩の着色の技法・フラスケッチの線などの作画技法は長編アニメ映画としては異例であり、新しいアニメーションの表現として話題になった。とりわけ、現在の日本の主流のアニメーション製作方法と違い、『かぐや姫の物語』は、キャラクターと背景の一体化を極限まで追求し、「一枚の絵」として機能するような独自の作画技法を用いることで、作品全体を動いている絵巻のように見せている。『かぐや姫の物語』の風景表象はアニメーション固有の表象の特徴を示していることは明らかである。だが、これまでの研究では、ナラティヴや、製作技術などを論じることが主流となり、ランドスケープ表象の役割が看過される傾向にあった。

本発表では、『かぐや姫の物語』をケーススダーディとして、作品におけるランドスケープ表象の特徴を解明しながら、アニメ映画におけるキャラクターの身体と風景の関係性を試論することを目論む。先ず、『かぐや姫の物語』の作画技法を考察した上、「思いやり」型の風景が如何に成り立っているかを明らかにするとともに、風景が如何にスペクタクルとして機能しているかを論証する。さらに、自然風景とかぐや姫の身体のインタラクションを分析し、ランドスケープ表象がキャラクターの身体と協働し、一種のメタファーとして機能していることを検証する。『かぐや姫の物語』におけるランドスケープ表象は、一方で、独特な作画の技法により、ナラティヴから脱逸し、一種のスペクタクルになっている。他方で、かぐや姫の身体は、自然風景と深くかかわり、風景を通して情動と抵抗を示すこともある。『かぐや姫の物語』はこれまで看過されたアニメ映画におけるキャラクターの身体と風景の可能性を考える上で有意義な事例となっている。

トーキー定着期におけるヴォイス・オーヴァー――1930年代中期の成瀬巳喜男映画を中心に
盧銀美(ノ・ウンミ)会員(名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程)

要旨:
日本映画史において、トーキー映画が定着したのは1935年以降といわれている。そうしたトーキーに関して、移行期の諸問題や定着の背景が多角的に研究されているが、音声による語り方の問題、特にヴォイス・オーヴァーに注目した研究はまだ不足しているのが現状である。ヴォイス・オーヴァーは、1930年前後に製作されたミナトーキーから使用されはじめ、トーキーの定着と共に数多くの劇映画で語りの技法の一つとして採用されてきた。そうしたヴォイス・オーヴァーは、1935年以降には「ナラタージュ」という一つの特殊な表現技法として概念化された。また、それ以外にも内面を伝える語り方として使用され、当時はその語り方を「独白」と名づけた批評もみられる。

そこで、本発表では、1935年以降の日本映画のヴォイス・オーヴァーを中心に、トーキー定着期の特徴と内面の語り方を考察する。さらに、成瀬巳喜男監督のヴォイス・オーヴァーの採用に注目する。P・C・Lに移った翌年の1935年からトーキー映画を製作し始めた成瀬の多くの映画には、ヴォイス・オーヴァーにより内面を語る場面が多い。その中で、本発表では、特に成瀬の初のトーキー作品でナラタージュを採用した『乙女ごころ三人姉妹』(1935年)とすだれ式のヴォイス・オーヴァー使用で話題になった『雪崩』(1937年)を取り上げながら、内面を語る声を分析する。そうすることで、トーキー定着期におけるヴォイス・オーヴァーの特徴とその語り方を歴史的に考察していく。


知多半島ケーブルネットワーク「地域のお宝発見、マルトモ探検隊」
—地域における子供による情報発信の効果—
石井晴雄会員(愛知県立芸術大学)

「マルトモ探検隊」は知多半島ケーブルネットワーク株式会社と愛知県知多半島の常滑市、美浜町、南知多町、武豊町の4市町在住の小学生たちが共同で「地域の魅力情報(=お宝)を発信する」テレビ番組シリーズである。

制作した番組はケーブルネットワークの放送エリア(常滑市、美浜町、南知多町、武豊町)で毎日2回、30 分番組として放映されている。
制作のプロセスは以下の通りである。

1、地域の小学生4 〜6 年生3 〜6 人程度の「探検隊員」を募集。
2、「探検隊員」が行きたいところ、体験したいことの希望を聞く。
3、実際に体験取材することができる場所をスタッフが事前にヒアリング、ロケハンをおこない、候補を絞り込む。
4、探検1日目に隊員たちと実際に行く場所や体験することを決め、取材、インタビュー、レポート撮影を2カ所程度おこなう。
5、探検2日目も2カ所程度取材、インタビュー、レポート撮影を行う。
6、3日目はそれまでの探検(=体験取材)の模様を編集した映像を試写し、2日間の体験レポートの中から印象に残ったことや場所を絵と短い文章にして発表する。
7、編集をおこない、ナレーションを録り、放映する。

マルトモ探検隊は事実を正確に伝えること、体験を通して伝えること、子供たちが自分のイメージと言葉で伝えることに留意して制作している。
地域の子供たちがその地域の人たちのところへインタビュー取材に行くことによって、地域の住民も「地域の子供達にで、リサーチやロケハンによってできる限り子供の素直な反応が引き出せる場所や体験、取材対象を選び、子供たちの率直な反応を引き出してそれを映像に収めることが、番組全体に活力を与える結果になった。

**
◎学生作品プレゼンテーション

参加校(発表順)※予定
-愛知県立芸術大学
-椙山女学園大学
-名古屋学芸大学
-愛知淑徳大学
-情報科学芸術大学院大学[IAMAS]
-名古屋芸術大学

詳細は、下記URLをご参照ください。
http://jasias-chubu.org/wp/?p=486

以上
日本映像学会中部支部
http://jasias-chubu.org/wp/
〒470-0196 愛知県日進市岩崎町竹の山57
名古屋学芸大学メディア造形学部映像メディア学科内

『映像学』第97号電子版公開のお知らせ

『映像学』第97号電子版公開のお知らせ

『映像学』第97号(2017年1月25日発行)電子版が公開となりました。
下記、J-STAGEホームページよりお読みください。
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/eizogaku/-char/ja/
—————————————
『映像学』第97号
●論文
中根若恵/身体による親密圏の構築―女性のセルフドキュメンタリーとしての河瀨直美映画
木原圭翔/『サイコ』における予期せぬ秘密―『ヒッチコック劇場』と映画観客
片岡佑介/「無垢なる被害者」の構築―新藤兼人『原爆の子』、関川秀雄『ひろしま』にみる女教師の歌声と白血病の少女の沈黙
藤田修平/地域の映画祭の起源と公共空間をめぐる考察―湯布院映画祭を通して
●レヴュー
平野共余子/板倉史明著『映画と移民―在米日系移民の映画受容とアイデンティティ』(新曜社、2016年3月)
瀧健太郎/大泉和文著『コンピュータ・アートの創生 CTGの軌跡と思想 1966-1969』(NTT出版、2015年12月) ―コンピュータが描くケネディ像は何を語るか
中村秀之/アンドレ・バザン著、堀潤之訳『オーソン・ウェルズ』(インスクプリト、2015年12月)
林田新/ウィリアム・ヘンリー・フォックス・トルボット著、青山勝編集・翻訳『自然の鉛筆』(赤々舎、2016年1月)
菅野優香/Daisuke Miyao (ed.), The Oxford Handbook of Japanese Cinema (Oxford University Press, 2014)
—————————————
以上
日本映像学会機関誌編集委員会
〒176-8525
東京都練馬区旭丘2-42-1
日本大学芸術学部内

日本映像学会映像心理学研究会・アニメーション研究会合同研究発表会【3月19日】

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日本映像学会映像心理学研究会・アニメーション研究会
日本アニメーション学会心理研究部会合同研究発表会のご案内
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日本映像学会映像心理学研究会・アニメーション研究会と日本アニメーション学会心理研究部会の合同研究発表会を下記の如く開催いたします。
今回は、さまざまな心理学的観点からアニメーションについて論じます。ご興味・ご関心がございましたら、是非ご参加くださいますようご案内申し上げます。

日本映像学会映像心理学研究会・アニメーション研究会 代表 横田正夫
日本アニメーション学会心理研究部会 代表 野村康治

■日時・会場

日時:平成29年3月19日(日曜日)
時間:第1部 14:00~16:20,第2部 16:30~18:00
会場:日本大学文理学部百周年記念館会議室2
    キャンパスマップ http://www.chs.nihon-u.ac.jp/about_chs/campus_map/
    東京都世田谷区桜上水3-25-40
    京王線 下高井戸あるいは桜上水下車、徒歩8分

■プログラム

□第1部
日本映像学会映像心理学研究会・日本アニメーション学会心理研究部会

14:00~14:50
表題:「アニメとブリーフ」 
ゲスト発表者:岡田和久(日本大学文理学部)
 アニメとは映像やストーリーなどさまざまな要素を盛り込んで構成された作品であることから、心理学的には感覚、認知、臨床、などさまざまな切り口によるとらえ直し(再構成)が可能である。ところで、アニメでは登場人物にとって何らかの問題(悩み、事件、敵の出現、など)が生じ、登場人物同士(人以外も含む)での連鎖的なコミュニケーションを通して、その問題解決を目指したストーリーが展開されることが多い。そのような切り口でアニメを考えるとき、ブリーフセラピーの視点が有用と思われる。ブリーフセラピーとは臨床心理学における心理療法の一技法で、主にコミュニケーション連鎖や問題解決に関するものの見方を提供するものである。当日は、そういった視点で有名なアニメ作品を振り返り、ありえない設定で描かれた虚構の世界での問題解決の仕方には現実世界でありえるやり方が持ち込まれている、といった再構成を試みる意義について検討してみたい。

14:50~16:20
「アニメーションに対する心理学的「諸」研究」
野村康治(日本大学文理学部)
 「アニメーションの心理学的研究」という言葉から、それがどのような研究なのかについて、ある種のイメージを持つことは可能かもしれない。しかし、アニメーションが多様な表現形式,内容を持つように、心理学にも多様な分野,アプローチ,視座があり、双方の関わりは一義的にとらえられるものではない。そこで本発表では、アニメーションに対する心理学的な関心、研究、探求の可能性などを多面的に論じてみたい。さらに、アニメーションの制作教育に対する心理学的な研究手法の活用例などを取り上げ、アニメーションの作り手育成に心理学が果たしうる役割についても検討していきたい。

休憩

□第2部
日本映像学会アニメーション研究会・日本アニメーション学会心理研究部会

16:30~18:00
「大ヒットアニメに見る心理的特徴」
横田正夫(日本大学文理学部)
 「君の名は。」が大ヒットした。この作品が、日本のアニメ界に活気を与えたであろうことは大変喜ばしい。「君の名は。」はアニメならではの特徴がある。それは時間空間軸を容易く超えることである。時間軸は過去へ遡ることであり、空間軸は3次元的な距離を飛び越えてしまうことである。通常の劇映映画であれば、映画的時間と空間が成り立ち、その時間空間は現実のものに基本的には相似的であり、それらを乗り越えるためにはそれなりの装置を用意する。ところが「君の名は。」では装置についての説明もなく、過去へ遡り、距離を短縮させる。そうした体験は本来精神的な病において生じやすいのであるが、登場人物たちは、普通の男の子であり女の子である。ヒーローとして人格的あるいは肉体的に優れているわけではない。普通の男の子と女の子が、時間空間を超えて出会ってしまった奇跡を描くのである。その後、奇跡的体験を忘れ、普通の生活に戻るが、何か物足りない感がある。そして新たな出会いがあり、その出会いの時に、涙が止まらない感動が沸き起こる。日常の出会いが、至高経験となっている。普通の人の日常の中の出会いが奇跡であり、至高経験となりえると語る。

■参加申込
どなたでも参加できますが、資料作成の都合上、3月17日(金)までに下記までお申し込み頂けますと助かります。なお申込み無しでのご参加の場合、配布資料をご用意できない場合がございますので、予めご了承ください。

■参加申込・問合せ先:
日本大学文理学部心理学研究室(横田正夫)
E-mail: myokota@chs.nihon-u.ac.jp
Tel: 03-5317-9720 Fax: 03-5317-9427

以上

日本映像学会映像心理学研究会・アニメーション研究会
代表 横田正夫
〒156-8550東京都世田谷区桜上水3-25-40
日本大学文理学部心理学研究室

関西支部第80回研究会【3月4日】

日本映像学会関西支部第80回研究会(3月4日)開催のお知らせ

下記の通り日本映像学会関西支部第80回研究会を開催いたします。会員の皆様の参加をお待ち申し上げます。

日時:平成29年3月4日(土)午後2時より
会場:京都工芸繊維大学松ヶ崎キャンパス 東3号(ノートルダム)館1階K101講義室
    京都市左京区松ヶ崎橋上町1
    京都市営地下鉄松ヶ崎駅下車 徒歩約8分
    アクセスマップ: https://www.kit.ac.jp/uni_index/matsugasaki/
    キャンパスマップ: https://www.kit.ac.jp/uni_index/campus-map/

研究発表1:ミシェル・ルグラン監督映画作品『6月の5日間』における音楽・音響の一考察
発表者:関西学院大学大学院文学研究科博士後期課程 倉田麻里絵会員
要旨:作曲家ミシェル・ルグラン(Michel Legrand, 1932- )の映画音楽に関する研究は、彼の多様な音楽活動の一面として、主に作曲家の視点から言及されることが多い。本発表ではルグランが唯一映画監督を務めた『6月の5日間 (Cinq Jours en Juin)』(1989年)を採り上げて、映画監督として創造しようとした音楽・音響世界の中に、作曲家としての彼がどのように位置づけられるのか −対立あるいは共存か− を考察し、彼の映画音楽再考への契機とする。ルグランの脚本による自伝的な物語が描かれている点でも希有な本作は、もちろん音楽監督も彼が担当している。その中で着目すべきなのは、本作において彼の「オリジナル音楽」は制限され、クラシック音楽の引用や背景音の構成に重点が置かれていることである。つまりここでは3種の響き(オリジナル音楽、クラシック音楽、背景音の鳥の鳴き声)が聞こえることになる。本発表では、それらの配置構成を作品にそって観察、さらにミシェル・シオンの映画音響論を援用しながら分析し、ルグランが映画監督として作品全体を通してどのような意図をもって音楽・音響の意味づけを行い、効果を得ようとしたのかを浮き上がらせる。ルグランによる視覚的映像と聴覚的表象を同等に扱うこの試みは、彼の映画音楽に対する新たな視点を提示するだろう。

研究発表2:アクションリサーチと映像デザインの創造的循環:「名を呼ぶ日」の活動プロセスの報告と検討
発表者:京都工芸繊維大学大学院博士後期課程 青山太郎会員
    公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構研究員 高森順子氏
要旨:実験的な社会活動などに対して映像メディアはそれを記録し、再現することで、そうした活動を報告し、世に知らしめるという役割を担ってきた。しかし、その成立過程から活動と映像が有機的に連関することで、相互に目的や責任を明確に浮かび上がらせるなどの作用が生じ、活動のさらなる充実が図られると考えられる。本発表では、2017年1月に行われた阪神・淡路大震災の犠牲者の方々の名前を読み上げるプロジェクト「名を呼ぶ日」の実践の過程に記録映像のデザインプロセスがどのように関与・作用したかを分析することで、アクションリサーチと映像デザインの創造的関係の可能性を考察する。具体的には、まず「名を呼ぶ日」の目的と概要を紹介し、そこで制作された映像を上映する。次に参加者への作用という観点から、その映像化における5つのポイントを指摘し分析する。その上で、こうした映像デザインが単なる活動の記録に留まらず、活動そのもののデザインプロセスにも内在的に関与し、そうした活動を、研究と実践の両面から現場のベターメント(改善)を志向する「アクションリサーチ」として成立させる要因として作用しうるのではないかと提案する。

以上

日本映像学会関西支部事務局
〒585-8555大阪府南河内郡河南町東山469
大阪芸術大学映像学科内
Tel: 0721-93-3781(内線3327)
email:eizou@osaka-geidai.ac.jp

ショートフィルム研究会主催若手短編映像制作者交流会「tea time video」【2月21―26日】

ショートフィルム研究会主催若手短編映像制作者交流会「tea time video」開催のお知らせ

本日より、若手短編映像制作者(映像作家)交流会「tea time video :exhibition 2017」を開催しております。
本企画は、映像を中心とした若手作家の交流&発信を支援し、お茶会を楽しむように作家と交流しながら作品を鑑賞するイベントです。
お時間ありましたら、是非お越しください。

tea time video :exhibition 2017
日時/2017.2.21(火)-26(日)13:00-19:00
会場/タネリスタジオ(愛知県瀬戸市末広町1丁目35-1)
※参加無料

参加作家:VIVITAREO、山川智輝、中村古都子、松山昂史、河村るみ、伊藤仁美(会員)、水野朱華、加藤千晶、スタジオ四次元ボーヤ、(長塚美奈子、ヨシムラリ、今井美月)、ふぃじこ、他

◎会場アクセス
名鉄瀬戸線[尾張瀬戸]駅下車、徒歩5分
http://taneriburogu.blogspot.jp/p/blog-page.html?m=1

主旨:映像制作者同士が定期的に気軽に交流できる場を設け、また、交流会のまとめとして展示上映を開催した後、一連の記録をまとめた冊子を配布。
内容:交流会、展示、記録作成など

主催:日本映像学会ショートフィルム研究会
企画:伊藤仁美

tea time video
Web: http://teatimevideo.strikingly.com/
Mail: teatimevideo@yahoo.com

以上
日本映像学会ショートフィルム研究会
代表 林緑子
〒460-0011
愛知県名古屋市中区大須二丁目32-24
マエノビル2階
シアターカフェ 内

第17回ヴィデオアート研究会【2月25日】

ヴィデオアート研究会 第17回研究会(2月25日)開催のお知らせ

日時:2017年2月25日(土)16:00-18:00
会場:梅屋敷スタジオ
東京都大田区大森西7-7-27第二宝荘1F北側
(イワサキ印刷右、設備屋の左)
京急本線梅屋敷駅10分、JR/東急蒲田駅東口より13分
https://goo.gl/maps/zAS65zsbrCu

内容:カイロ・ヴィデオアートフェスティバル報告
国際的なヴィデオのショーケースとして2005年にはじまったカイロ・ヴィデオアート・フェスティバルは、今年第8回目を迎え、カイロ市内2か所でヴィデオアートの展覧会、映画館や文化機関を利用した7つの上映プログラム他、シンポジウムやライブ・ヴィデオパフォーマンスのイベントを開催しています。今回は同フェスティバルの委嘱を受けて現地を訪れ制作と発表を行った邦人作家二人による報告を行い、世界的なクリエイティヴな状況や、視覚芸術の為のプラットフォームとしてのヴィデオフェスティバルについて考えたいと思います。

予定パネリスト:
河合政之(東京造形大学・東北芸術工科大学非常勤講師/学会員)
瀧健太郎(ビデオアートセンター東京/武蔵野美術大学非常勤講師/学会員)

会場定員:10名

第8回カイロ・ヴィデオアートフェスティバル
カイロで活動するヴィデオ作家たちによって結成されたグループMederarが、2005年より運営するヴィデオ・フェスティバル。国際的に認知され、今回公募部門では、2894に及ぶ2014年以降の作品の応募があり、審査により85作品に絞り込まれ、招聘を含めて63ヵ国の119人のアーティスト、映画制作者、グループの作品が紹介されている。また3週間の展示や上映を含んだフェスティバル後には、若手クリエーター対象のワークショップが企画されるなど、いくつかのイベントやプロジェクトが予定されており、ヴィデオアートを基盤にしたアラブ周辺国の中心的な役割を担いつつある。
http://cvf.medrar.org/8th-cvf-about/

*本研究会は、ヴィデオアートのアカデミックな研究と、制作や展示現場のフィー ルドワークを交互に行なう方針で発足されました。今回は海外での視覚芸術や時間芸術に関するキュレーションと制作現場についての研究会となります。

お問合せ: 日本映像学会 ヴィデオアート研究会
代表 瀧健太郎
ビデオアートセンター東京
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町42-6 co-lab 渋谷アトリエ内

2016年度第2回(第15回)映像テクスト分析研究会【3月4日】

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日本映像学会 映像テクスト分析研究会
2016年度第2回(通算第15回)研究発表会 開催のお知らせ
******************************
  
日本映像学会会員各位
   
映像テクスト分析研究会の研究発表会を下記のとおり開催します。
みなさまのご来場をお待ちしています。
  
日本映像学会映像テクスト分析研究会
代表 藤井仁子
  
■日時===========================
2017年3月4日(土曜日)15時開始~17時30分終了予定
(発表後、休憩をはさんで質疑応答あり)
   
■会場===========================
早稲田大学 戸山キャンパス 36号館2階演劇映像実習室(283教室)
〒162-8644 新宿区戸山1-24-1
最寄り駅:地下鉄東京メトロ東西線「早稲田駅」、副都心線「西早稲田駅」
交通アクセス
https://www.waseda.jp/top/access/toyama-campus
キャンパス案内図
http://www.waseda.jp/top/assets/uploads/2016/10/20161020toyama_campus_map.pdf
*スロープは上らず、スロープと工事フェンスの間の狭い通路を抜けて31号館に
突きあたったところで右折し、正面の階段を上っていただくのが近道です。
(あるいはスロープを上がり、31号館と33号館の間を通って中庭を抜けてください。)
   
■発表者==========================
藤井仁子(早稲田大学)
 
■表題・概要===============================
「忘れられた人」宇宙へ行く――『未知との遭遇』の政治神学

 1977年に公開されて大ヒットを記録した『未知との遭遇』は、同年の『スター・ウォーズ』とともに従来のSF映画にあった政治的な隠喩性やディストピア的な想像力をほぼ一掃した。友好的で意思疎通の可能な異星人を登場させてジャンルを脱政治化することに成功したこのフィルムは、しかし他方では別種の政治性をおびることにもなった。独立200周年を記念したナショナリズムの昂揚のなかでファシスト映画として批判を浴び、のちにレーガン政権を成立させるに至るヴェトナム戦争後の反動を象徴するものと見なされたのである。それらの批判がすべて当たっていたとはいえないにせよ、このフィルムが持つ独特な〈代表=表象〉の構造がそうした批判を招いたことは否定できない。
 本発表では、リチャード・ドレイファスによって演じられた幼稚な主人公が男として父として落伍者であるだけでなく、「普通の人」(ジョン・ドウ)のステレオタイプにもニューシネマ的なアンチヒーローにもなりそこねた「忘れられた人」であった点に着目する。ここで「忘れられた人」というのは、彼のような存在がアメリカ映画にとって――そもそも社会にとって――可視的な階級を形成しえず、それゆえ自らの利害を自分自身の名で主張することもできないでいるという事実を強調したいがためである。『未知との遭遇』では、そんな「忘れられた人」が政府、軍、科学者といった既存の権威との政治的な力学を無視するかたちで突如異星人から聖痕を授けられ、ついには地球人類を代表する一人として晴れがましく宇宙船に乗りこんでいく。その不可解な過程を仔細に検討したい。このフィルムが、普遍的な娯楽としての古典的ハリウッド映画の理念が崩壊したのちに、もはや言語を打ち負かすまでに圧倒的な視聴覚のスペクタクルによって新たなバベルの塔を建設する企ての一部でもあったという見通しのもとに、議論は大衆化された神学的側面にも及ぶことになろう。公開から40年の時を経てアメリカ政治と日米関係の転機に立ち会いつつある現在のわれわれにとって、奇妙に切実な発表になるかと思う。

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お問合せ先:
日本映像学会東部支部 映像テクスト分析研究会
代表 藤井仁子
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e-mail: jinfujii(a)waseda.jp

第16回ヴィデオアート研究会【1月14日】

ヴィデオアート研究会 第16回研究会(1月14日)開催のお知らせ

日時:2017年1月14日(土)14:00-16:30
会場:渋谷区勤労福祉会館 第3洋室
   〒150-0041 東京都渋谷区神南1丁目19−8
(渋谷公園通り パルコパート1 斜め向かい/トーキョーワンダーサイト渋谷のある建物2F)
https://www.google.co.jp/maps/place/%E6%B8%8B%E8%B0%B7%E5%8C%BA%E5%BD%B9%E6%89%80+%E5%8B%A4%E5%8A%B4%E7%A6%8F%E7%A5%89%E4%BC%9A%E9%A4%A8/@35.6625549,139.6996371,17z/data=!3m1!4b1!4m2!3m1!1s0x60188ca8e9179eaf:0xf775472e397a0393

会場定員:25名

内容:スウェーデンのヴィデオとオルタナティヴなアート状況
スウェーデンのマルメにある非営利組織「シグナル」は、現代美術と文化における制作や展覧会、シンポジウムや推進活動を行う。その活動は協働制作や企画運営による展示を探究するアーティストとキュレーターの集団により運営されている。今回は、その副代表を務めるカール・リント氏をお招きし、シグナルで開催された、ヴィデオ作品やタイムベーストのメディアが中心となった展覧会を実例に挙げ、企画の意義と方法論、キュレ―ションの実践や今日の緊急的課題についてのレクチャーを行う。

予定パネリスト:カール・リント(シグナル現代美術センター副代表)

進行:瀧健太郎(ビデオアートセンター東京/武蔵野美術大学非常勤講師)学会員

カール・リント
スウェーデン、マルメのアーティスト、キュレーター。マルメ・アート・アカデミー卒業。ロンドンを拠点に遊動的な活動をするアーティスト集団C.CRED(2000-2007年)の創設メンバー。2003年よりマルメの現代美術センター・シグナルのキュレーター兼副代表を務める。制作活動として、彼は音声の現象や特異な音環境にみられる音響の考古学的実践を出発点とした、時空間を中心的形態に据える即興的なパフォーマンスの探究を行う。日常的な状況、体験、対象を置きかえ、変容させる方法論を利用して、聴覚、サイトスペシフィックな介入性、即興性、ファウンド・オブジェなど様々な視点を利用した制作を行っている。

*本研究会は、ヴィデオアートのアカデミックな研究と、制作や展示現場のフィー ルドワークを交互に行なう方針で発足されました。今回は海外での視覚芸術や時間芸術に関するキュレ―ションと制作現場についての研究会となります。

お問合せ: 日本映像学会ヴィデオアート研究会
代表 瀧健太郎
e-mail:taki.kentarou(アットマーク)ebony.plala.or.jp
tel ○8○- 4355-1721
ビデオアートセンター東京
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町42-6 co-lab 渋谷アトリエ内